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2009年 2月 HOME

 2月の目標・・・手紙を書く。
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1日






 ウィン・レッスン
 まず、「女性の社会進出、携帯電話、英語公用語論、公共交通と自家用車」に関する2分間スピーチ。皆さんよく準備されていて、スピーチだけでなくその後のQ&Aもスムースだったので○。
 次に、オバマ大統領の就任演説を使っての同時通訳では、初めての方もいて苦戦を強いられる場面もあったが、緊張感の中での経験はこれからプラスに働くと思う。英文を見ながらのサイトラ練習が重要であること、その後音声有のサイトラへと移行するとスムーズにできることをアドバイスした。次回レッスンも引き続き同時通訳練習をする予定。
2日






 ウィン・レッスン
 生徒の一人から、次のような質問があった。
 「It takes two hours to go there.のitは、特に意味を持たない『天候、明暗、曜日、時間、距離』を表す(非人称の)itだと思うのですが、to 以下を表す仮主語のitとは考えられませんか?」
 その場では、「このitはto以下を差す仮主語です。」と答えたが、後で杉山忠一著『英文法詳解』を調べると「どちらの用法なのかは断定しがたい」との記述があった。
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 environmentally-friendly
 スピーチをチェックしていて気づいたことだが、<-friendly=〜に優しい>は通常名詞を修飾する。
 例:earth-friendly、eco-friendly、planet-friendly、consumer-friendly
 では、なぜ「『環境に優しい』は、environmentally-friendlyと副詞を修飾する形でも表現されるのだろうか(environment-friendlyもある)。「国際感覚のある」をinternationally-mindedと表現するが、何かしら関連があるのだろう。
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 About a boy
 ヒュー・グラント主演の映画にもなったから有名だとは思うが、ペーパーバックで読み返している。主人公のWillのイメージがヒュー・グラントにぴったりなのが笑える。この手の役どころが多い彼だが、お堅いイギリス紳士に支持されているところを見ると、英国紳士も本当は彼のようになりたいとの願望があるのかも。
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 イタリア語
 イタリア語検定3級では、9コマのイラストの説明を伊文で書く問題がある。イタリア語で自分の考えや思いを書く力が要求されるということだ、そこで、これまで勉強してきた教材を集めたり、忘れかけの表現をかき集めて、伊文を書こうと思っている。間違いだらけのいびつな文になるだろが、ゆっくり時間をかけて、ストックを増やしておこうと思う。
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 イタリア語
 「まいにちイタリア語」のテキストを使って、久しぶりに追い込んだ勉強をした。実際、終わってから少し気分が悪くなるほどだった。イタリア語の勉強と言えば、ラジオ講座を毎朝15分聞き流しているだけだから、たまにはこういう勉強もしておかないといつまで経っても進歩しないと思う。とにかく、疲れた。
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 mamma mia!!(私のお母ちゃん!!)
 全編アバの曲が流れるミュージカル映画。アメリカではエンディングで、観客が総立ちになり踊りだすそうだ。ベンジャミン・バトンと共に、ぜひ観てみたい映画だ。
 タイトルのmamma miaはイタリア語で、文字通り訳せば「my mother(私のお母さん)」という意味だが、Oh, my God!(まあ、大変)と同じ意味で使われる。
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 英検
 1次の結果を受けて、来週から2次面接の練習をする。今回は一人一人にじっくり時間をかけようと思う。つまり、2次対策のみを目的としたものではなく、Q.4やQ.5で尋ねられる質問を話題として英語での会話を発展できればと考えている。一人5分間くらいになるだろう。
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 やっぱり、ディベート
 来年度は、できる限りディベートを核とした教育活動−英語と国語の授業、ホームルーム−を展開しようと思う。その有効性は改めて述べるまでもないが、「英語でティベートできる生徒を育てる」という目標が極めて達成困難なものだと思われていて、教師側が尻込みするケースが多いのではないだろうか。私の場合は、自分の英語の授業に何か物足りなさを感じていて、それを埋めてくれるのがディベートだと思った。
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 パーラメンタリー・ディベート
 ESUJからディベートの練習帳が出版されていて、結構面白そうなので早速注文することにした。が、送ってもらうまでにいろいろ手続きがあって、出版社ではなく直接著者から送ってもらうことになっているそうだ。そして、その著者と連絡を取る前に連盟の事務局とメールのやり取りをしなければならなかったりするので、手元に届くにはもう少し時間がかかりそうだ。
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 中嶋洋一
 知人から、ディベートの授業実践ならこの人がいいと教えられたので、アマゾンで何冊か購入した。なるほど、普通のハウツー本とは一味も二味も違う。教えることの根底に、生徒の人格を尊重し、生徒の心を育てようという信念がある。そこには、私自身が英語の授業でめざすべき方向が描かれていた。
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 中嶋洋一の本
 彼はその著書で「ディベートは私にとって教授法であり、教育目標でもある」と述べている。そして、その言葉どおりディベートをとおして生徒の英語力をいかにつけるかが丁寧に書かれている。つまり、教師側がどのタイミングで、どのように生徒をアシストすべきかが明確に、具体的に書かれている。この一冊と教師の意欲さえあれば、「英語のティベート授業」は可能だろう。
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 パーラメンタリー・ディベート
 練習帳の著者である中川氏から「本日発送しました」というメールをいただいた。本が届くのも楽しみだが、実は彼女の英語力はネイティブと互角に渡り合えるベレルだと聞いているから、実際にディベートしているところを見る機会があればと思っている。
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 実践ビジネス英語
 「イライラしている」「怒っている」を表す一般的な表現として、I'm upset.があるが、他にも次のような表現が紹介されている。
 That's the last straw. I'm peturbed. I was quite irked [cross, vexed, piqued]. I was mad as all get-out. How infuriating!
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 実践ビジネス英語
 2月号のCustomer Satisfaction(1)のvignetteに関する生徒さんからの質問。
 This reminds me of the incredible runaround I experienced last year when the airline I used when I flew to Denver lost my luggage.の文構造が分かりにくいというもの。
 確かに分かりにくい。when以下の従文では、the airlineがSで、lostがVで、my luggageがOとなっている。the airlineの後ろにI used when I flew to Denverが挿入されていて、しかも関係代名詞のwhichが省略されているため、意味も構文も把握しにくいのだ。
 他にも、(4)の I tell the driver that not only is that unsafe, …の倒置も分かりづらいとの指摘があった。
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 村上春樹
 エルサレム賞受賞スピーチを読んで、一番印象に残った部分を引用する。
(http://www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1233304788868&pagename=JPost%2FJPArticle%2FShowFull)

 If there is a hard, high wall and an egg that breaks against it, no matter how right the wall or how wrong the egg, I will stand on the side of the egg. Why? Because each of us is an egg, a unique soul enclosed in a fragile egg. Each of us is confronting a high wall. The high wall is the system which forces us to do the things we would not ordinarily see fit to do as individuals.
 現在のイスラエルとパレスチナの戦争を、(両者の軍事力の格差を考えれば)善悪を超えた次元で捉えるべきであると論じた。そして、イスラエルを高くて堅い壁、パレスチナを弱くてもろい卵だと例え、「壁がどんなに正しく、そして卵がどんなに間違っていようが、私は卵を支持する」と言い切っている。イスラエルによるガザ地区攻撃に対する痛烈な批判だ。改めて、春樹の本を読んでみたくなった。
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 村上春樹
 彼の受賞スピーチをyoutubeで聴こうと検索していたら、「文化人の語学力」というのがあって興味深く聴いた。私が聴いた中では、三島由紀夫の英語が秀逸だった。その経歴を見ても留学経験などないようだし、もし独学であの英語を身につけたとしたら、その語学センスは極めて優れたものだと言える。ブリティッシュ・イングリッシュを意識し、極力口の開きを抑えた低いトーンでの語り口で、英語の発音そのものがいいというより、イントネーションがしっかりしているため、英語らしく聞こえる。日本人が英語を話す際、多いに参考にすべきだろう。
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 天童荒太(栗田教行)
 母校の松山北高校で熱烈な歓迎を受けた後のインタビューでの言葉だったと思う。
 「若い人たちに言いたいのだけれど、逃げたくなれば逃げればいいんです。逃げ場があるというのはいいことだと思う。辛くて嫌な場所で意地を張ってがんばり続けるのもいいんだけれど、『もうここならこれ以上逃げなくてもいい』と思える場所を最終的に見つけられればいいと思っています。がんばるのなら、そこでがんばればいい。」
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 ACCESS勉強会
 不況に喘ぐ日本経済に関する読売新聞の社説を英訳した(「した。」というより、「しようとした。」が正しい)。出だしが悪かった。中盤からは何とか英訳もできたが、結局途中で英文を和訳することにした。例の定額給付金も登場した(英語では、universal flat-sum cash handoutsと言う)。ちなみに、社説の出だしの部分を紹介する。
 「日本経済はこれまでにない、厳しい不況のトンネルに迷い込んでしまったようだ。昨年10月〜12月期の国内総生産実質成長率は、年率換算の前期比でマイナス12.7%と、2ケタの落ち込みとなった。第一次石油危機に次ぐ、戦後二番目のマイナス幅である。1〜3月期も大幅に減少し、2008年度は戦後最悪のマイナス成長が見込まれる。」 
 Yomiuri Dailyより
 The Japanese economy appears to have strayed into a tunnel of a grueling recession the likes of which it has never experienced.
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 What I can do for the rest of my life?
 あと7年間の教員生活で、何ができるのか考えてみる。7年というスパンは短いようで実は長いからかもしれないが、「英語教育」ということに絞って考えてみても、具体的なイメージとして何も浮かんでこない。「残りがあと1年とか半年だとしたら…」と考えると、できることが限られてくるだけに、少しは明確にその姿を見せてくれるような気がする。半年間でできるディベート指導をとおしてautonomous learnersを育てることが今の私がめざすべきことかもしれないと考えている。
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 卒業生へのメッセージ
 やっとクラスの半分のメッセージを書き終えた。たいていの文書はパソコンで済ませているものだから、手書きというのはやはり大変だということを改めて認識させられている。クラスの生徒一人一人の顔を思い浮かべながら書いているが、卒業を目前に控えたこの時期ではなく、例えば夏休み前に同じことをしていれば、もっと違った指導や接し方ができていたかもしれない。
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 英詩創作指導
 これまでに実践してきた英詩創作指導と中嶋先生の著書から引用させていただいた英詞とビートルズの歌詞を組み合わせて、次のような指導を試みることにした。
 1 初級レベルの英詩鑑賞と翻訳
 2 テンプレートを用いた英詩の創作
 3 ビートルズの歌の翻訳
 とにかく、これまでの授業から脱皮し、もう一段階上のレベルをめざしたい。
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 ビートルズ
 あらためて歌詞を読むと、不定詞・分詞は言うに及ばず、仮定法・倒置・強調・関係詞など授業の教材として使える表現が満載だ。歌詞を読んだ生徒たちが、ビートルズの世界へ引き込まれ、それぞれがイメージを膨らませて、オリジナルな訳詞を創作してくれるようサポートしたい。
 たとえば、こんな文があるとしよう。 
 I love her so much.
 私は生徒に尋ねる。     
 T: How much do you love her?(答えに窮するようなら、次のような助け舟を出す。)
   I love her so much that (                                 ). 
 これを受けて生徒は答える(答えてほしい!)。
 S: I love her so much that (
I can't do my homework at all).
 T: Oh, she is more important to you than your homework I gave.
 S: Oh, no, Mr. Nogami. I think both are important.
 T: I see. But you can't have both. You should choose either of them and tell me why.
 S: I'd like to choose her because I would regret forever if I gave her up.
 などという会話へと発展できれば成功だ。
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 If I were a high school teacher, I would ….
 例えば英詩創作で、上記のようなテンプレートを与える。そこから、生徒とのインタラクションを次のようなレベルまで展開させることができればと考えている。
 S: If I were a high school teacher, I wouldn't use any violence to students.
 T: So you won't use violence at all even if your students don't follow rules.
 S: No, I won't. I don't like any violence. You once hit me on the head.
 T: Oh, I'm very sorry. I shouldn't have. I promise you. Then let's discuss how the teachers should have their students follow rules.
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 ABBA
 アバの曲でも、訳詞の授業で使えそうな曲を数曲ピックアップした。Chiquitita、SOS、Thank you for the music、Tiger、When I kissed the teacherなどは使えそうだが、私の好きなDancing queen、Mamma Mia、Summer night city、Take a chance on me、Voulez-Vousなどはむつかしそうだ。どういう基準でチョイスしているかというと、まずplain and easy to understandであること。それから、詩の内容がイメージを膨らませ易いもの、つまり生徒の解釈の幅が大きく、自由度が高いということだ。
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 手書きのメッセージ
 卒業する生徒へのメッセージをやっと書き終えた。書こうと思いついたのは良かったが、実際書き始めると思ったよりたいへんだった。しかし、それは楽しく、達成感のある仕事でもあった。こうして書き上げた卒業生へのメッセージを読み返してみると、自分はつくづく生徒に恵まれていると思わざるを得ない。手紙に書かれた一つ一つのエピソードは、生徒一人一人の個性を見事に映し出しているように思える。明後日の卒業式当日には、ホームルームで生徒を教壇に上げ、卒業証書を手渡した後に、このメッセージを読み上げて送り出そうと思う。
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 卒業式前日
 何が緊張すると言っても、卒業式の生徒の呼名ほど緊張するものはない。まともに読めて当然、言いよどんだり間違えたりすれば、生徒だけでなく保護者にも申し訳ない。私たち教師にとっては毎年の恒例行事で、3年生の担任をするのもたびたびだが、生徒や保護者にとっては一生に一度のこと。今年も前日の今日、体育館で式をイメージしながら呼名練習をした。

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