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                        2008年 4月  過去のジャーナル

4月の目標・・・読みかけのペーパーバックを1冊読み切る。
1日




 Francine Prose
 彼女の本を聴いている。plain Englishで書かれているから、心地よく聴けるのだが途中でlullabyになってしまい、いつの間にかロッキングチェアの中で気持ちよく眠ってしまった。
 春の高校野球県予選で、東予の第1シード校西条に6−2で勝った。次の試合からは坊ちゃん球場だから、応援に行こうと思う。あと少しだから、四国大会まで駒を進めてもらいたい。
2日









 中村勇吾
 世界的に有名なウェッブデザイナーで、『何だか気持ちいい』と『二度驚かせる』をコンセプトとしたサイト作りが彼の真骨頂だそうだ。NHKの番組で紹介された彼のサイトを見ると、ゲーム性のあるデザインで、テレビにはできない双方向性の工夫が取り入れられていた。
 彼によると、試行錯誤の繰り返しがクリエイティブを生み出す源だということ。ま、僕なんか人生そのものが試行錯誤だなと思う。彼の話の中に出てきたキーワード。
ー独学、反射神経、ダイナミックな変化に対応できる柔軟性、個人の力、面白さの原点を忘れない、一生に一回しかない仕事で如何に濃密にできるか−
 まさに、瞬間瞬間を生きているって感じだ。この春はいい刺激をもらうことが多かった。そろそろ動き始めようか。
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 春の便り
 以前ウィンの生徒さんだった方から、可愛らしい桜の花のデザイン入り和紙に、これまた桜の切手が貼られた葉書が届いた。大変な努力家の彼女は英検1級に合格した後も、英語への情熱は益々高まり、京都での通訳ガイド研修にも参加している。
 その彼女が昨秋ニュージーランドでトレッキングを楽しんできたとのこと。様々な国籍、人種の人々と寝食を共にしながら大自然の中を歩き、身につけた英語を駆使し親交を深め、言葉に表せない至福の時を過ごしたそうだ。
 四国の田舎でこつこつ英語の勉強を続けている私たちにとって、高いお金を払って海外に出かけ、英語をコミュニケーションツールとして使う機会を得るというのは、自分へのご褒美なのかもしれない。そして、新たな英語学習へのモチベーションを持ち帰り、再びこつこつ勉強を続けるのだ。
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 桜
 愛媛県内には多くの花見スポットがあり、松山市内にもいくつかある。私の一番のお気に入りは、石手川上流沿いにある桜のトンネル。きれいに舗装された小道の両側から密度の高い花を付けた枝が、手が届きそうなくらい低く伸びて、桜のトンネルを作り上げている。夜も明る過ぎない適度な照明が当たり、闇に浮かんだ淡い色の桜がなんとも言えない気品を漂わせている。
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 ウィンレッスン
 ボキャビルの後、ビジネス英会話としては最後のビニエットとなるglobal conversationsを終えた。これで高橋修三とはお別れして、4月からは、新しいテキストで−とは言っても中身はほとんど変わらないが−、主人公の志賀洋と共にビジネスの世界で起こる様々な出来事への対処法を学びたいと思う。
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 村上春樹
 地元の愛媛新聞で3回に渡って連載記事が組まれていた。彼について書かれたものや彼自身が書いたものを読むと、決まって二つの両極端で相矛盾する思いを抱く。つまり、遥か彼方雲の上の人物であるかのように感じる場合と、とても身近な存在だと感じる場合があるのだ。いったい本当の彼はどちらなのだろうか。明日は始業式。
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 柔道の代表選考試合
 アテネだったかシドニーだったか、オリンピックの柔道の試合で外国人審判の偏った判定によって、日本人選手が優勝を逃したことがあった。日本中でブーイングの嵐が巻き起こったように記憶している。
 同じことが日本人の審判によって、国内で行なわれたオリンピック代表選考試合で引き起こされた。「外国人審判は云々」などと、もう恥ずかしくて言えたものではない。
 また、選考試合で優勝した選手が代表として選ばれない階級がいくつかあったが、マラソンや水泳の代表選考方法に比べても選考基準が分かりにくく、なんとも後味の悪いものだった。
 さらに、代表発表記者会見での柔道協会役員の言動は、相撲協会のそれを彷彿させるものであり、この両協会は同じ体質を持っていると思った。日本のお家芸であり、国技ともと言える柔道と相撲。前者はオリンピックを含む国際大会で不振を極め、また後者は外国人力士に「おんぶに抱っこ」状態なのは偶然だろうか。
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 谷亮子選手
 国内代表選考会で敗れた後に、「これで引退します」と宣言していれば見事な引き際だったと思うのだが。ジャンプの原田選手の例を見れば明らかなことだが、国民的なヒーローだった彼が引き際を謝ったばかりに、それまで築き上げてきたものが音を立てて崩れ落ちてしまった。今は、谷選手が第二の原田選手にならないことを祈るばかりだ。
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 今読んでいる本によると、作家も偉大な先達の作品を読んで『書き方』を学ぶものだそうだ。その理由が言い得て妙だ。
 Who could have asked for better teachers: generous, uncritical, blessed with wisdom and genius, as endlessly forgiving as only the dead can be?
 結局のところ、人は批判や叱咤激励より、寛容と称賛によって伸びるということか。
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 ダライ・ラマ
 日本に立ち寄っていたチベット亡命政府(government in exile)の指導者ダライ・ラマのインタビューをTVで見た。私が「チベット仏教の法王」に対して漠然と抱いていたイメージとは少し異なっていた。チベット語ではなく、英語で話していたためだろうかとも思うが、饒舌で、懸命に笑いを取ろうとしていたことに違和感を覚えた。デリケートな問題であるだけに、インタビューでは努めて明るく振舞っていたのかも知れない。
 インタビューの中で、“We seek for autonomy, not independence.”と力説していたが、実際両者の間にはどのような違いがあるのだろうか。
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 実践ビジネス英会話
 You can't count on being snow-free until after Easter.(私訳:イースターを過ぎないと、雪はなくならないよ。)ビニエットに出てくるアメリカの都市シカゴの説明でクリスさんが言った英語だ。簡単なようで、私には作れそうにない。
 私が作ると次のような英文になる。
 We can't expect the snow to disappear in Chicago before Easter.なんとも、野暮ったい英語だこと。いつになれば、can't count on、snow-free、until afterなどといったスマートな英語が使えるようになるのだろうか。ある程度の英語を話したり、書いたりすることはできるのだが、ネイティブが使うような英文を生み出すには、越えなければならないハードルがあるような気がする。そしてそのハードルはとてつもなく高いと思う。
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 イタリア語
 久しぶりにイタリア人と話した。松山へは4度目という彼のお気に入りは松山城だという。イタリアにもcastelloはあるが、ずいぶんと趣は違うと言っていた(それくらいは私も知っているが、会話をスムーズに進めるために大げさなジェスチャーを交えて応じたりした)。
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 JALT
 「反応の薄い生徒を如何に授業に参加させるか」「言語活動に対する評価の方法」についての講演だった。分かりやすい例を挙げながら、とても丁寧に話してくださった。私は隣に座ったオーストラリア人のダレンとテキストのエクササイズを楽しんだり、一昨年訪れたケアンズが彼の実家のある街だったりで、大いに話が盛り上がった。
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 就職活動で帰省していた卒業生と話をした。英語以外に中国語を2年半勉強したという彼は、日常会話くらいは話せるという。在学時代から英語が好きでまじめだった彼だが、第二外国語をある程度モノにしている大学生もいるのだなあと感心した。
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 イタリア語
 また、文法の初歩からやり直し。イタリア語の文法と単語は、繰り返し覚えていないと、いつの間にか忘却という名の貨物列車に積み込まれて、何処かへ運び去られてしまう。
 多読指導
 一昨年、SHRの朝読書から始まり、ペーバーバックの多読指導までやってみたが、来る6月に「読書指導」というテーマでHR研究授業をすることになった。高校三年にもなって、朝読書もないだろうから、ペーパーバックの多読指導でやってみようかと思う。
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 学級日誌
 生徒が、昨日の日誌にこんな言葉を書いていた。−悔いを残してこそ楽しい人生−
 『だれもが悔いのない人生を送ろうと懸命に生きようとしている中で、なんとお気楽なことか』と批判される向きもあろうが、私はなかなか面白いと思う。悔いを残したことに意気消沈して落ち込むのではなく、むしろ自分が達成できたことにスポットライトを当て、大いに喜びを感じる人生。そうしてこそ、次なる一歩も気を楽にして踏み出すことができることもあろう。
 よく考えてみれば、「悔いのない人生」なんてしょせんありえないのだから、この生徒の言葉は人生の機微に触れていると言えるのかもしれない。そして、実際彼はすぐれたバランス感覚を身につけていて、文字通り文武両道の楽しい高校生活を送っている。
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 読書に関するHR研究授業
 「読書は人生を豊かにしてくれるか」「読書は実体験を超えることができるか」「人は読書なしに生きることができるか」
 ディベート形式のHRで、こんなプロポジションはどうだろうかと考えている。 
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 手紙
 懐かしい知人、お世話になった方、卒業生などに四通の手紙を一気に書き上げた。以前から書こう書こうと思っていたから、なんだか胸のつかえが取れた気分だ。ペンを持つ前はどんな風に書こうかと少し怯んだ気持ちもあったが、いったん書き始めると様々思いが次々に溢れ出て、気持ちを抑えるのが大変なくらいだった。元来悪筆で手紙を書くのは苦手なのだが、書き終えて読み返してみると、自分の思いが下手な文字をとおして相手に伝わるような気がするから不思議だ。
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 イタリア語
 一人で会話練習をしていても、一向に言葉は出てこない。困った。テキストを引っ張り出して、日伊訳練習をすると、なんとか形になる。まだしばらくは、「レディーメイドの文で練習するか」と開き直っている。
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 ウィン・レッスン
 Getting Settledのボキャビルを作った。この4月から「実践ビジネス英語」シリーズになり、出てくる語彙が少し易しくなったようだ。
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 読書に関するHR研究授業に向けて
 「無人島にもっていく一冊」、「読書が与えてくれるものというテーマで2人にスピーチをさせる」、「『皆に読んでもらいたい一冊』の内容をプレゼン形式で紹介し、その売込みを競わせる」、「朝読書の功罪−読書は強制されるべきものか−」
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 読書に関するHR研究授業
 柳田邦夫のガンの告知に関する本を読ませようかと思う。癌に侵され余命いくばくもない人々の生き方を学び、自分なら限られた人生をどのように生きるか真剣に考えさせる。生徒たちは『残された時間があと一年で、やり直しが効かない状況下』では、どのような人生を選択するだろうか。受験は捨ててしまうだろうか。だとしたら、受験とはいったい?
 私に同様の状況があれば、英語やイタリア語の勉強をやめてしまうだろうか。否、きっと続けると思う。私の場合、生徒とは決定的な違いがある。英語にしても、イタリア語にしても、押し付けられた勉強ではないからだ。
 私が教えている英語の勉強がその一部でも押し付けではなく、また、単に受験のためのみに通用する英語ではないことを信じる。
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 動き出した
 春だからというわけでもないのだろうが、私の周囲の人たちが動き始めている。これまでの環境から抜け出して、一歩だけ外に踏み出そうとしている。私には、眩く見える。
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 ランニングとシェイプアップ
 ロードとジムを上手くローテーションして、イメージどおりのトレーニングができている。いい感じだ。瞬発力、ジャンプ力が元に戻りつつある。生徒と一緒にバスケットをしたが、その時戯れにジャンプ力を競った。自分でも信じられないことだが、バスケットリングには届かなかったものの、リングから10cmほど下にある支えの金具に触れることができた。少なくとも75cm〜80cmはジャンプしていることになる。次は、バスケットリングに挑戦してみようかな。
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 イタリア語
 筆記の出来が心配だったイタリア語検定4級の通知が届いた。なんとか、合格していたが、本当にひやひやものだった。リスニングの出来がよく、筆記の点数をカバーしてくれたおかげで合格した。今ちょうど文法のやり直しをしているが、今度こそしっかり身に付けたいものだ。純粋な趣味としてラジオ講座で独学しているイタリア語だけに、今回の結果は、ある意味英検1級の合格通知より嬉しかった。
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 ホルム(スウェーデン)とトーマス(バハマ)
 NHKスペシャルで北京オリンピックの走り高跳びで金メダルを争うであろう二人のアスリートを取り上げていた。この二人なんとも対照的。身長わずか181cmのホルムは、厳しいトレーニングによって成人の4倍の強さにまで鍛え上げたアキレス腱を持つ。一方、トーマスは26cmもの長く恵まれたアキレス腱を有し、陸上を始めてわずか1年半。「あれでなぜ跳べるのか」と、誰もが首をひねる我流のフォームで世界陸上を制した。
 両者は努力対才能という構図をなしているが、今年に入り9戦8勝と絶対的な強さを発揮するホルムに対し、トーマスはアキレス腱が炎症を起こし、跳ぶことさえできない状態。努力は才能に優るということか。
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 読書に関するHR研究授業に向けて
 「余命一ヶ月の花嫁、死の医学への序章、壊れる日本人、本当の環境問題、リサイクルしてはいけない、もったいない、地球カレンダー」の7冊をとりあえず買った。
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 人体の不思議展
 生物の先生の呼びかけで、生徒と一緒に見に行った。まず驚いたのは、献体された人体の多さ。次に展示用人体を製作する過程。気の長くなるほどの時間と手間が掛かっている。皮膚の展示もあったが、62kgの私で5kg弱もの重さがあるそうだ。また、人間の皮膚には痛点が200万〜400万もあると書いてあった。
 背骨に沿って切開している人体の前で同行してくれた生物の先生が「脳というのは脊髄を含めて言うのです。」という説明は、脊髄が損傷すれば体に重い障害が残ることを思えば、うなずけるものであった。
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 記憶術
 脳科学者の茂木健一郎氏が効率的な暗記術を紹介していたが、まさに音読筆写そのものだった。「まず声に出しながら、ひたすら書くこと。長い記憶に関わる脳の部位は、見たり、聞いたりという五感をつかさどる部分と近い場所にある。そのため、大声を出し、多く書くほどその部位が活性化され、効果がある。さらに一旦覚えたいテキストから目を離し、思い出しながら行う。一度思い出しながら行うことで、脳の中には『覚えろ』という信号が出る。こうすることで記憶の定着を向上させることにつながる」
 科学的な裏づけのある方法だったのかと感慨もひとしおだった。
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 立ち幅跳び
 高校生の体力測定から走り幅跳びが消え、立ち幅跳びになったそうだ。授業中生徒と一緒に跳んでみた。2m50cmは跳べるだろうと思っていたが、わずかに届かなかった。明日、もう一度やってみるか。

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