過去の記録  2002年 2月 
                    2003年 1月 2月 3月 4月  5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                    2004年  1月 2月 3月 4月  5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                    2005年  1月 2月 3月 4月 5月  6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                    2006年  1月 2月  3月 4月 5月  6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                    2007年  1月 2月  3月 4月 5月  6月 7月 8月  9月 10月      12月
                    2008年  1月 2月  3月 4月 5月  6月 7月  8月 9月 10月 11月 12月
                    2009年  

  HOME     

2003年
11月の目標・・・BUSHIDOを読む。
 土
 1日
 8日
15日
22日
29日
   
 日
 2日
 9日
16日
23日
30日

 月
 3日
10日

17日
24日
31日
 

 火
 4日
11日
18日
25日

 
 水
 5日
12日
19日
26日


 木
 6日
13日
20日
27日


 金
 7日

14日
21日
28日


1日






 この3連休中の目標の一つ、「3時間走(約35km)」を何とかクリアーしました。
 市内から北条までの往復を3時間40分かけて走りましたが、休憩したり歩いたりした時間を除けは、3時間ちょと走ったことになります。この時期にこれだけ走れたことと、最近気になっていた足のマメが今回はできなかったのは収穫ですが、25km過ぎから空腹感に襲われ走る気力がそがれてしまったので、次回はお金も忘れずに走ろうと思います。
 
2日





 午前中は、「カリフォルニア州のWildfire」、「北朝鮮をめぐる6か国協議」を中心にオンラインニュースを聴きました。最近、オンラインニュースをリアルワンプレーヤーでよく聴いていますが、録音しなくても繰り返し聴くことができ、英語のスクリプトも付いているので重宝しています。また、時間的に余裕があるときには一つのトピックについて、関連ニュースをいくつか聴くと、トピックスの内容が自然に頭に入り、いろいろ違った英語の表現も覚えられます。
3日 menu





 

 朝から雨でしたが、松山聾学校の文化祭は大盛況でした。私のクラスの生徒たちは、午前中は体育館でのダンス、劇、交流高校生徒による手話コーラスなどを楽しみ、午後からは展示会場をまわり、筋肉バトルコーナーでは腕相撲大会に参加したり、販売している生徒に話しかけたりしてコミュニケーションを図っていました。
 その後、お忙しい中を聾学校の先生方に時間をとっていただき、聴覚障害に関する様々な質問に答えていただきました。ちょうど聴覚障害のある先生が来られていて、その先生からは実体験に基づいた貴重なお話をしていただきました。
4日 menu














 聾学校の先生から、「英語の勉強法について知恵を貸してもらいたい」との相談を受けました。聴覚障害者が英語を学ぶということは、「音読とリスニングを抜きにして英語を習得する」ということを意味しますが、これまでそのような条件下での英語学習を想定したことがありません。いったい、何を到達目標に、どのように学べばいいのでしょうか。
 例えば、発音一つをとってみてもその大変さが分かります。モデルスピーカーの発音を聴くことができず、自分の発する音さえ確認できないのですから、日本語と大きく異なる英語の発音を新たに教えるのは多大な時間と労力を要することでしょう。したがって、すでに習得しているカタカナを用いて教えるのは仕方のないことだと思います。
 では、英語を教えるのはまったく不可能かというと、そうではないと思います。達成目標を「読み・書き」中心に考えてみればどうでしょう。インターネットが急速に普及している今日、これからの時代に求められのは、「聞いたり話したりする能力」よりも、むしろ「読んで、書ける能力」だと考えます。世界中のネット上から必要な情報を素早く読み取り、迅速にメールを書ける能力です。もちろん、たとえ「読み書き」に限定したところで、健聴者に比べれば大きなハンディがあることには変わりないのですが、わずかながらもそこに英語習得の可能性を見出すことはできると思います。
 今度お会いした時、こういった点についてじっくりお話できればと思っています。
5日 menu





 ウィンランゲージサービスの元生徒さんで、このホームページにも掲載している「TOEIC905達成」の手記を書いてくれた方から、うれしいメールが届きました。なんと、はじめて受験した英検1級1次試験に合格したのです。受験当日に届いたメールの文面から、手ごたえがあったようだとは感じていましたが、一発で合格するとは。彼女は、英語教師でもなく、英語を使う仕事をしているわけでもありませんし、留学経験もないはずですから、これは本当にすごいことです。10日後には2次試験ですが、彼女の実力からすればまったく問題ないので、面接では楽しんできてもらいたいと思います。合格の暁には、みんなで祝杯だ!!!
6日 menu



 本日の手ごわい単語たち。ちょっと前に覚えたつもりだったのに・・・。
vitriolic=scathing, invective=abusive speech, adamant=obdurate, inveterate=firmly established, pungent=caustic=scathingly sarcastic
7日 menu





 東予市でレッスンを受けられていたYさんから、準1級1次試験合格のメールが届きました。ほんとうによかったと思います。彼女は子供たちに英語を教えていますが、先生のがんばる姿はきっとお子さんたちの励みにもなることでしょう。これからもお互い、楽しみながらいつまでも英語の勉強を続けていきましょう。
8日 menu


 やっと、今抱えている2つの仕事のメドがつきました。このおかげで、今週はまったく走っていませんし、英語も疎かになりがちでした。週末は、英語とランニング漬けにしたいな。
9日 menu










 早朝投票を済ませ、そのまま土手沿いをランニング。1時間ほどで、汗びっしょりになりましたが、朝食がうまかった。
 午後からは、ウィンのレッスンがあり、新しく選んだテキストを皆さんに気に入ってもらえたのはよかったのですが、市内の書店はどこも置いていませんでした。そして例によって取り寄せるのに2〜3週間はかかる(なぜこんなに日数がかかるでしょうか?)というので、amazonで注文しました。何日で届くか楽しみです。今日のレッスンで、いく種類かの鯨が登場しました。
blue whale, humpback whale, right whale, sperm whale, razorback, blackfish
 "right whale(セミクジラ)"という名前の由来ですが、these coastal swimmers were relatively easy to catch and were considered the "right whale" to hunt.ということで、なんともありがたくない名前ですね。
10日 menu



 聾学校の先生に、「世界にたった一つの花」の手話コーラスの指導と伝言ゲームの文を一緒に考えていただけることになりました。教案のチェックを含め、HRの進め方についてもアドバイスしてもらえればと思っています。
11日menu






 午後から2時間余り、松山聾学校で二人の先生にHR研究授業の相談にのっていただきました。1人であれこれ悩んで煮詰まっていた状態でしたので、指導目標からゲームの案まで具体的で的確なアドバイスをいただき、本当に助かりました。自分でも納得のいく、指導案となりました。
 帰ってから、覚えたての「世界にたった一つの花」の手話を生徒に伝えました。もうこれで忘れても大丈夫 !?
 VOAニュースを聴き、シャドーイングを録音し、その後で音読。
12日 menu








 村松増美さんのインタビュー記事を読み、Newsweekを後ろの方から読んでみました。なるほど、政治・経済・国際情勢などのクラ〜イお話でなく、内容がコンパクトで軽いものが多く、楽に読み進めます。
 例えば、韓国HYUNDAI社製のSONATAという車の紹介。
 The Sonata's charms lie in its perks.・・・I like the smooth ride and decent handling. Even better, the Sonata's interior is roomy and surprisingly luxe. And outside, it's not all bland. Unlike many new cars that feature increasingly complex gadgetry to operate climate controls and audio systems, the Sonata is still intuitive and easy to operate.・・・
13日 menu










 またまた、Newsweekから、「長期休暇を取る人たちは、その間家を管理してくれる人(housesitter)を捜していて、格安旅行をもくろんでいる人たちとうまく利害が一致すれば、お互いに・・・」という記事。
 Who knew watering plants and feeding fish would pay for a sweet vacation? Not just for party-hardy teenagers, housesitting is hot with penny-pinching adults. 
 しかし、恋愛と同様一晩でうまく相手を見つけることは難しい・・・。1か月以上はかかります。
 But, as in love, blissful matches don't happen overnight.
 軽妙な表現が盛りだくさんで楽しいでしょ? ところで文中の"party-hardy"は、文脈から判断して"party-hearty(大いに楽しむ)"だと思いますが、Newsweek誌でもこのようなtypoがあるのかなあ。"ちなみに、"party-hardy"は「英辞郎」にも載っていません。
14日 menu








 勤務校で、他教科の授業を見る機会がありました。3人の先生が研究授業をされ、毎日1人ずつ3日間連続で行われました。情報、地理、建築とバラエティーに富んだ授業内容でしたが、いずれも質の高い授業でした。教師が生徒をうまくコントロールしていて、授業の進め方がテンポ良く、生徒の集中力を途切れさせない工夫が随所に見られました。そして、最も印象的だったのは、教師・生徒間にしっかりとした信頼関係が築かれていて、温かみのある授業だったという点です。
 Newsweekのtypoについてですが、別の記事でも"necessarilyy"というのがありました。ということは、Newsweekではそう珍しいことでもないのかも・・・。
15日 menu

そういえば、今日は幕末の志士坂本竜馬の誕生日であり、命日でもあります。






 「15ミニッツ」というビデオを観ました。ロバート・デニーロ主演のサスペンスですが、相棒の刑事との間でこんなやり取りがありました。
 「コインの表(heads)が出たら、俺1人で行く、裏(tails)なら、お前も一緒に連れていく。」と云って、デニーロがコインを指ではじきます。表が出ました。相棒は、「え!。今のよく見えなかったぞ。」ともう一度やり直すよう云います。今度もまた、表が出ます。相棒がそのコインをよく調べると、両面が表になっているインチキコインだったので、文句を言います。
 "Two heads!"(両面とも、表じゃないか!)
 すかさずデニーロ
 "Better than one."と切り返します。なんともニクイではありませんか。もちろん、これは"Two heads are better than one.(三人寄れば文殊の知恵)という諺をうまくもじったものです。
 ついでながら、コインの裏表と言えばこんなのもあります。
 "Heads, I win. Tails, you lose." 分かります? よ〜く、考えてみてください。
("Heads, I win. Tails, you win."をもじったものです。)
16日 menu









 国立国語研究所が発表した「外来語言い換え提案」の中にユビキタス=時空自在(他の言い換えがないか検討中)という語があります。ラテン語に由来する英語(Ubiquitous)で、「至るところにある」「遍在する」という意味です。もともと宗教用語で、『キリストは時間・空間を越えて至るところに存在する』と信じられていたことに由来します。このことは、Oxfordにも次のように記述されています。
 "ubiquitarian is a person who believes that Christ is present everywhere at all times."
 ただし、現在はこの語が単独で用いられることはほとんどなく、「ユビキタス・コンピューティング」、「ユビキタス・ネットワーク」、「ユビキタス情報社会」というように、合成語として、またその使用範囲もIT分野に限られています。また実際には、『ユビキタス=ユビキタス・コンピューティング』と理解しても間違いないようです。
17日 menu





 先日、市内の書店で在庫切れだった英語のテキストをAmazon.co.jpで注文したのですが、1週間経過した後に、次のようなメールが届きました。
 We wanted to let you know that there has been a delay with some of the item(s) in your order indicated above. We apologize for any inconvenience caused by this delay.
18日 menu



 明日はいよいよ、HR研究授業「聴覚障害に学ぶ」です。これまでのビデオ鑑賞、聾学校の文化祭訪問、手話・指文字練習をとおして学んだこと、感じたことを自分の言葉で発表してくれればと思っています。さて、本番で生徒がどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみです。
19日 menu







 私は「教師と生徒の双方がお互いに退屈しない授業」を指導の理想としています。そして、他の先生方に参観していただく場合には「見る者を飽きさせない」という項目がさらに加わります。その観点から今日のHR研究授業を自己評価すると、50点くらいの出来でした。とは言うものの、生徒も私もアップ、アップの状態(もう少しで溺れるところ・・・!?)でしたので、あれ以上は望めないような気もします。それにしても、HRで生徒の能力をうまく引き出してやるというのは難しいですね。いい勉強をさせていただきました。
 来年は英語の授業で、生徒の持てる能力を精一杯引き出し、他教科の先生方にも50分間飽きることなく楽しんでいただける活動をお見せできればと思っています。
20日 menu






 英検1級の1次試験合格した元ウィンランゲージの生徒さんを囲んで4人で祝賀会をしました。席に着くや否や英語の話をし始めて約3時間、それぞれの近況報告や将来の夢を語り合いました。通訳になりたいと週1回県外の通訳学校に通っている人、英検1級にあまんじることなく通訳ガイドを新たな目標として勉強を続ける人、仲間に刺激を受けて英検1級をめざす人。私の周りはこういった人ばかりで、少しでも手を抜いたり、怠けたりしていると取り残されそうです。私も、将来海外の大学で学びたいという夢がありますが、それまでに本当に自分の学びたいことを見つけなければと思っています。
21日 menu







 高校の若い英語教師から「先生、僕の授業を見てください。」と言われました。彼は、高校生にディスコースマーカーを意識させながら文章の流れをつかませる指導法を研究しており、模試などの成績でもかなりの手ごたえを感じているようです(何しろ、クラス目標が県模試とマークテストで県下No.1ですから)。
 私も従来型の長文要約ではなく、ディスコースマーカーを効果的に活用しながら文章の流れや構成を把握させる指導に興味を持っていたので、さっそく参観させてもらいました。常に生徒とのインタラクティブを大切にしながら進めるその授業は、「生徒と共に大きな夢に向かって歩んでいる」という自信に満ちあふれていました。
22日 menu







 電子辞書に関するあらゆる情報を掲載しているサイト(http://sekky.tripod.com/jisho.html)を見つけました。これから電子辞書を購入しようとしている人にも、もう一つという人にも役立ちます。
 私は、セイコーとカシオの辞書を合わせて3つ持っていますが、もう一つ買うとしたら(今のところ買う余裕はありませんが)学習辞典と一般辞典の両方を兼ね備えている「ジーニアス英和大辞典」が収録されているセイコー社の「SR-T5000」がいいと思っています。
 オンラインニュースで「トルコのテロ」や「ブッシュのロンドン訪問」などのリアルタイムニュースを聴いた後、同通練習をしました。しばらくサボっていたので、口が思うように動いてくれません。
23日 menu














 ウィンランゲージで使う準1級ボキャビル対策テキストを「ニュース英語 速読・速聴ボキャブラリー2000」としました。1分30秒程度で読めるニュース8本で構成されています。ニュース記事に出てくる基本単語とその関連語とを合わせて2000語がマスターできるように仕上がっています。特徴は、記事の本数が少ない分、関連語が充実している点です。例を挙げます。
 bomb→bomber, nuclear bomb, atomic bomb, hydrogen bomb, cluster bomb, fire bomb, time bmb, tear gas bomb, explosive, explode, explosion, plastic explosive, bombardment, bombard, grenade, mine, land mine, floating mine, napalm, missile, ballistic missile, intercontinental ballistic missle(=ICBM), antiballistic missil, antimissile missile・・・(略)
 記事に出てくるbombという基本語に対して、赤で示した準基本語が階層的に示され、さらにそれぞれの準基本語の下部階層に関連語が数語ずつ紹介されています。ですから、一つの基本語に対して約20語〜30語の関連語が登場することになります。
 難点を言えば、1999年に出版されて以来、英文が改訂されていないということです。最近英文が全面改訂されたものとしては「Core1800」がありますが、これは英文が多いので時間がかかりすぎ、短期集中的に語彙の強化をはかるには適していません。
24日 menu




 久しぶりに東京から帰ってきた仲間を囲んで、いつものメンバーが集合しました。例によって、3時間近く話し込みました。
 そのあと場所を変えて、さらに2時間ほど「長文読解指導」と「音声教材の活用法」について話しました。後者については、検討の余地有りデス。
25日 menu














 高校の教科書に次のような英文を見つけました。
 Antarctica may be the place where human being finally learn to live in harmony with nature. If so, it may be just as full of life a century from now as it was when humans first set foot on that continent less than 200 years ago.
 “less than”の部分をうまく訳せません。無理に訳そうとすると、補足的になってしまいます。
「人類がその大陸に初めて足を踏み入れた時−それからまだ200年も経っていませんが−その時と同じように、・・・」
 補足説明的になるのを嫌うなら、思い切って「200年前に」とか、「190年ほど前に」などと訳す方法もありかなと思いますが・・・。どなたか、うまく訳してくださいませんか?
 (ちなみに、南極点に初めて到達したのはノルウェーのアムンゼン隊で、1911年。今から約100年前のことですが、南極大陸に初めて足を踏み入れたのがいつのことか、私は知りません。この英文から推測すると、200年くらい前のことなんでしょう。)
 先日一緒に祝杯をあげた、Fさん・Kさん・Nさん、大学の先輩のOさん・Yさん。もし読まれていたら、お知恵を拝借させてください。
26日 menu
先日、他校で英語教師をしている大学の先輩と「レベルの高いテキストを使った長文読解指導法」について長い間話し合いました。
その折、二人で考えたものです。
音声教材をどのように効果的に使うべきか、課題として残りました。





 長文読解指導(教材は、難易度の高いものを使用)
予習プリント
 段落ごとに、日本語で要約したものを事前に配布し、宿題とする。キーセンテンス全部と例・言い換え・補足説明の一部を空欄にしておく。
 単語・イディオムは注釈を参照させる。意味を調べる単語はできるだけ10語以内にとどめ、テキストに赤でマークしておく。

第1時間目
1 英文の流れ、構成を把握しているかチェック
 ディスコース・マーカーを穴抜きにした英文を配布。与えられたマーカー群から、適当なものを選ぶ。
2 予習プリントの答えあわせをする。その際、答えとなる部分が英文ではどの文に当たるかを言わせる。
3 単語・イディオム・文法事項の説明。
4 テキストにある設問の答え合わせ。
5 スラッシング(CD)
6 英日サイトラ
7 シャドーリーディング(CD)
8 音読

第2時間目
1 単語・イディオム定着度確認テスト
2 音読(CD)
3 英英リプロダクション
4 復習テスト
27日 menu








 先週末、英検1級1次試験合格のお祝いをしたFさんから、2次試験合格の連絡が入りました。初めての受験で合格されたのですから「すごい!」の一言に尽きます。ほんとうにおめでとうございます。
 一昨日紹介した、“when humans first set foot on that continent less than 200 years ago”ですが、ある高校では「200年も満たない前に」と訳しているそうです・・・。
 この文は最後にagoがあるので、訳しにくくなっているのだと思います。
 
it is less than 200 years since humans first set foot on that continent.ならば、
 「人類が初めて南極に足を踏み入れてから、まだ200年も経っていない。」と訳せるのですが。
28日 menu

















 再び、“when humans first set foot on that continent less than 200 years ago”について。
 同僚の先生が『200年足らず前に』という訳を考えてくれ、国語の先生からも「いいんじゃないでしょうか」というお墨付きをいただきました。その時は、「なるほど」と思いましたが、声に出して言ってみると『足らず前に』という部分に違和感を覚えました。つまり、『足らず』と『前に』という副詞がセットになって使われている点が引っかかるのです。(断っておきますが、学問的な根拠に基づいて書いているわけではなく、あくまで私の感性によるものです。)
 『足らず』というのは、
 「彼はアメリカに留学したが、1年足らずのうちに帰国してしまった。」のように、「・・・足らずのうちに」というセットフレーズで使うか、
 「1000円足らずのお金しか持ち合わせがなかった。」のように、否定表現とセットで使われるものではないでしょうか。
 しかし、このいずれの表現も先に紹介した英文の文脈には沿っておらず、当てはまりません。したがって、私の結論は、『この英語を適切に表現する日本語はなく、強いて翻訳しようとすれば補足説明的にならざるを得ない』ということになります。それは例えてみれば、英語のsiblingに相当する日本語がないようなものだと考えます。(無理に訳すと『兄弟や姉妹』)
 逆を考えるならば、日本語の「以下、以上」に相当する英単語がないようなものです。ちなみに、英語ではそれぞれ、or over, or more, and above / and below, and underなどと2つの単語で表すしかありません。これは、おそらく文化や発想の違いによるものだと思います。
29日 menu


 
30日 menu

HOME