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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

耳鳴り

 耳鳴りは実に不快なものです。音は,鼓膜,中耳,内耳,聴神経を通って大脳で音として認知されます。この音の伝わる道筋とその周囲の血管,筋肉,骨の異常や,鼻の異常 (耳は耳管で鼻の奥とつながっています)によって,耳鳴りを感じることになります。

 耳鳴りを診断する上で基本となるのが聴力検査です。聴力障害を伴いそれに見合う耳鳴りがあれば原因の推定が可能です。聴神経にはバランス感覚を感じる機能もあるので,めまいの合併があれば内耳,聴神経の異常を疑います。また,頭痛,視力障害,しびれなどの他の脳神経症状の合併があれば脳内の異常を疑います。検査で原因が特定できれば,それに対する治療を行うことになります。

 しかし,最も多いのが無難聴性耳鳴と呼ばれる,聴力に異常がなく他の神経症状もない耳鳴りです。最近の研究では,内耳細胞の中でも一般の検査で測定できない高い周波数を感じる部分の障害や,神経の異常放電によるものも報告されています。しかし,精神的なストレスに伴う一時的なものもあり,原因となる障害部位を特定できない場合も少なくありません。

 今回は,特に慢性の無難聴性耳鳴の治療につい述べてみます。
 一般的にはまずビタミン剤や脳代謝や循環の改善剤などの神経を活性化する薬剤と,筋緊張の緩和剤,精神安定剤などの薬物治療が試みられます。その他に中耳の換気の改善を計る耳管通気,ソフトレ−ザ−,神経ブロックなどによる内耳の血流改善,局所麻酔薬の注射,耳鳴りと類似の音を聞くことにより耳鳴りをマスクしてしまう装置(耳鳴マスカ−),自律神経訓練,東洋医学的治療と様々なものがあります。
 残念ながら無難聴性耳鳴の中にも様々な原因があることから,どの治療も試みながら効果をみていくという方法にならざるをえません。この病気は自覚的なものであることから,様々な民間療法が伝えられるところでもありますが,民間療法の中に科学的な裏付けが得られて一般化した治療法はありません。ストレスを避ける生活を心がけた上で,耳鳴りが日常生活に及ぼす支障度に応じて,かかりつけの先生と治療法についてよく相談することが必要です。


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医療法人 大輝会
山口耳鼻咽喉科クリニック

院 長 山 口 幹 夫

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