本文へスキップ

当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

口内炎

 口内に水疱・びらん・潰瘍・偽膜(白色から黄白色のこけ状の膜)ができたり、歯茎が赤く腫れたりする病気です。軽い場合は食べ物がしみたり触れると痛い程度ですが、重くなると発熱することもあります。風邪や過労などで体調がすぐれない時に発症しやすいです。多くの場合、体調の回復と共に口内炎も治りますが、症状が2週間以上続いたり頻回に再発する場合は、全身性の病気が隠れている場合もありますので注意が必要です。

●原 因 肉体的精神的ストレスや、ウイルスやカビによる感染

アフタ性口内炎:原因でもっとも多いのはストレスによる粘膜局所の血行障害です。その他にウイルス感染、食物アレルギー、ホルモン異常、ビタミン欠乏、亜鉛欠乏、鉄欠乏、咬合不良や義歯の不適合、免疫異常など様々な誘因があります。

ウイルス性口内炎:単純ヘルペスの初回感染によるものをヘルペス性歯肉口内炎ともいいます。唇や口腔粘膜に小さな水疱の集まりができ、それが破れるとびらんや潰瘍ができます。小児では10%の頻度で歯肉の腫れや高熱の持続が起こります。帯状疱疹ヘルペスでは難聴・めまい・顔面神経麻痺(ハント症候群)に注意します。夏カゼによる手足口病、ヘルパンギーナなどのエンテロウイルス感染症でも多発性の口内炎が出来ます。

カンジタ性口内炎:本来口腔内に常在しているかび(真菌)の一種であるカンジタが過増殖すると口腔カンジダ症となります。最初は口の中がところどころしみるようになり、やがて白くて軟らかいこけ状の斑点で覆われます。斑点は簡単にはがれ、そのあとは赤くただれます。斑点がのどや食道、肺へ広がることがあります。痛みは軽度です。高齢者に多くみられますが、若い人でもかぜをひいたり高熱が出たりして、粘膜の抵抗力が落ちているとなりやすくなります。乳幼児では鵞口瘡(ガコウソウ)とも呼ばれます。

血液疾患に伴う口内炎:貧血になると口内炎の症状が出ることがあります。血液内に鉄分が不足する鉄欠乏性貧血では、口の中の粘膜が白っぽくなったり、口角に亀裂が走ったりします。骨髄の造血機能が低下し、赤血球、白血球、血小板などが不足する再生不良貧血の場合は、口の中の粘膜やのどに潰瘍ができることがあります。ビタミンB12、葉酸などが不足する巨赤芽球性貧血(悪性貧血)では、口の中の粘膜が萎縮して淡黄白色になります。白血病・リンパ腫の場合は、歯茎が腫れて出血し、壊死することもあります。白血球の中の顆粒球が薬剤の使用などで急激に減少する顆粒球減少症でも、口の中に潰瘍ができます。

STD(性行為感染症)による口内炎:梅毒、淋病、クラミジアなどのSTDで口内炎や咽頭炎を起こす場合があります。もともと尿路感染を主としていましたが、習慣の変化に伴って、口内感染するケースが増えてきました。特にクラミジアによる咽頭炎は特徴的所見がありません。

その他
口角炎;唇の両端がただれ、口角びらんともいいます。小児や高齢者によくみられ、唇の両端の発赤⇒亀裂⇒かさぶた、と進行してゆきます。睡眠時の口呼吸による皮膚の乾燥が最初の原因としては多いです。カンジタなどのかびや、ブドウ球菌といった細菌感染を起こすと慢性化しやすいです。またビタミンB2の欠乏、糖尿病、貧血などで反復して起こりやすくなります。
・胃炎・逆流性食道炎、薬剤性舌炎などの消化器疾患
・糖尿病、帯状疱疹、アレルギー、自己免疫疾患の部分的な症状
・がんの治療での放射線療法や化学療法の影響
・熱い食事によるやけど、魚の骨など固い食事によるきず、酸・アルカリ・毒物の誤飲

●治 療  口の中を清潔に保つことが第一
 治療薬には、副腎皮質ホルモン剤や消炎鎮痛剤を含んだ軟膏(患部に貼るパッチやスプレータイプもあります)。アズレンスルホン酸・半夏瀉心湯のうがい、ビタミンB2,B6,B12、ビタミンC、血管の充血を鎮めるトラネキサム酸の内服薬があります。舌の萎縮性変化には亜鉛含有胃薬、胃酸分泌抑制剤を、口腔カンジダ症の合併には抗真菌剤のうがいも用います。 歯科治療などの金属アレルギーが疑われる場合には皮膚科、消化器疾患では消化器内科、全身性疾患では、血液内科や膠原病内科、総合診療科などに紹介しています。

● 注意すべき疾患 
 鉄欠乏性貧血 ハンター舌炎(VB12欠乏) ペラグラ(ナイアシン(VB3)欠乏) 萎縮性舌炎(亜鉛欠乏など) 
 舌苔 口腔カンジダ症  扁平苔癬(粘膜の代謝異常、金属アレルギー) 粘液嚢胞(小唾液腺への唾液の貯留)
 唾液分泌機能低下(糖尿病、唾液腺の病気)   シェーグレン病(唾液腺涙腺への自己免疫病)     
 天疱瘡・類天疱瘡(粘膜表面の接着をつかさどる蛋白(デスモグレイン)に対する自己抗体(IgG)が産生され接着機能が低下 抗デスモグレイン1・3抗体陽性 組織検査で表皮内水疱・表皮細胞にIgG自己抗体が沈着)
 ベーチェット病(好中球機能亢進による再発性アフタ性潰瘍、眼のぶどう膜炎、皮膚のにきび・毛のう炎・結節性紅斑、外陰部潰瘍、関節症状、中枢神経症状、腹痛などの消化器症状、血栓性静脈炎、動脈瘤などの血管症状、針反応(穿刺後の発赤化膿)、IgD高値、HLA-B51陽性)
 義歯不適合 歯根嚢胞内歯瘻 歯肉炎          
 白板症赤板症(前癌状態) 舌・頬粘膜・口腔底癌
 慢性胃炎 逆流性食道炎 

ナビゲーション

バナースペース

医療法人 大輝会
山口耳鼻咽喉科クリニック

院 長 山 口 幹 夫

〒790-0045
愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

  TEL 089-973-8787
  FAX 089-994-5487