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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

当院における漢方治療

 漢方薬は薬草を中心とした生薬で作られています。成分を厳密に特定した上で科学的なデータに基づいて製薬されている西洋薬とは違いますが、長年における使用の歴史の中で有効性が確認されています。漢方薬にも使用基準があります。望診・聞診・問診・切診(脈診、腹診) などの診断法で、陰陽、虚実、気・血・水 などの証と呼ばれる使用基準に基づいて処方します。漢方薬の効果はマイルドなことが多いですが、時には西洋薬以上に効く場合もあります。一方で、漢方薬にも副作用はあります。当院では、あくまでも西洋医の立場からの処方ですが、効果の限界や副作用に留意しながら漢方治療を取り入れています。

服薬法:
・生薬ですので効果の弱い成分が主体ですので、他の食物の影響を受けずに吸収のよい食前や食間(昼食と夕食の合間など)に服薬するのが原則ですが、食後でも効果があるとの報告もあります。食事が終わった後に飲み忘れに気付いた際は、食後の服薬も可能です。
・漢方にも細粒製剤、エキス顆粒製剤だけでなく一部には錠剤もあります。1日3回服用のものがほとんどですが、1日2回服用のタイプもあります。ライフスタイルや好みに合わせて服薬方法を選択できる場合もあります。
・粉薬タイプは生薬独特の味があり、小児は服薬を嫌がります。ココアフレーバーで味付けする、シロップで甘みをつける、白湯で溶く、蜂蜜に混ぜる(1才以降)、オブラートやグミ製剤とともに服薬するなどの工夫で飲みやすくすることも可能です。服薬を美味しいと感じる場合には”その漢方がその人に合っている”との考え方もあります。

注意すべき副作用:
・麻黄(マオウ)含有製剤ではエフェドリン様作用により交感神経刺激作用により心臓に負担をかけます。
・甘草(カンゾウ)含有製剤ではグリチルリチン酸様作用により低カリウム血症を生じ、その結果、偽アルドステロン症(血圧上昇、浮腫など)やミオパシー(筋力低下、四肢痙攣、麻痺など)を惹き起こす可能性があります。
・間質性肺炎(発熱、咳嗽、呼吸困難など)や肝機能障害を惹き起こす恐れのあるものもあります。

 以下に当院で用いている主な漢方薬をご紹介します。ツムラの漢方製剤番号順に掲載しています。各薬剤は、服薬期間、当院で用いる主な疾患名や病態、特記事項の順で記載しています。なお、服薬期間の記号の ”頓”は主に屯服で用いる ”急”は症状が急性期である1~3日間程度で用いる ”慢”は症状が慢性期である場合に2週間の服用で効果を判定する、との意味です。

001 葛根湯(カッコントウ):頓急 ウイルス性上気道炎の発症初期、微熱、肩こり、緊張型頭痛 *服薬後3時間程度上半身からの熱を抜きます

002 葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ):急 急性鼻炎、鼻閉

007 八味地黄丸(ハチミジオウガン):慢 胃腸が丈夫な高齢者の耳鳴

016 半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ):慢 咽喉頭異常感症

017 五苓散(ゴレイサン):頓急 メニエール病、滲出性中耳炎、航空性中耳炎、耳管狭窄症、急性胃腸炎(嘔吐下痢症) *数ある漢方の中でも著効を示します。小児の嘔吐下痢症での効果は高いです

019 小青竜湯(ショウセイリュウトウ):急慢 アレルギー性鼻炎、水様性鼻汁 *気管支拡張作用もあります

020 防已黄耆湯(ボウイオウギトウ):慢 浮腫体質のめまい

023 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン):慢 女性の耳鳴、めまい、嗅覚障害  *虚弱タイプ(虚証)の更年期障害

024 加味逍遙散(カミショウヨウサン):慢 女性の耳鳴、めまい、自律神経失調  *中間証の更年期障害

025 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン):慢 女性の耳鳴、めまい *火照るタイプ(実証)の更年期障害

027 麻黄湯(マオウトウ):頓 高熱 *全身の発汗作用で解熱します。西洋薬の解熱剤が脳の中枢(視床下部)に働いて体温のセットポイントを下げるという作用機序であるのに対して、より生理的な解熱作用です

029 麦門冬湯(バクモンドウトウ):急 咳、唾液腺機能低下 

030 真武湯(シンブトウ):慢 めまい、胃腸障害

032 人参湯(ニンジントウ):急 胃腸障害 感冒や病後の体力増進

034 白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ):慢 口渇(唾液腺機能低下)

037 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジツテンマトウ):急慢 嘔気を伴うめまい

041 補中益気湯(ホチュウエッキトウ):急慢 感冒や病後の体力増進、熱中症

043 六君子湯(リックンシトウ):急慢 胃腸障害、逆流性食道炎

045 桂枝湯(ケイシトウ):急 微熱 *麻黄桂枝半量湯として感冒中期の微熱や熱感の改善に用いています

047 釣藤散(チョウトウサン):急慢 高血圧からのめまい、頭痛

048 十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ):慢 病後の体力増進

050 荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ):慢 慢性扁桃炎、慢性咽喉頭炎

062 防風通聖散(ボウフウツウショウサン):慢 肥満による閉塞型睡眠時無呼吸 *本来は便秘薬です

068 芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ):頓急 頭痛、顔面神経痛 *こむらがえりに使われます

070 香蘇散(コウソサン):急 虚弱体質な人の感冒初期

085 神秘湯(シンピトウ):急 気管支炎 *炎症を軽減し、咳を鎮めます

096 柴朴湯(サイボクトウ):慢 慢性咽喉頭炎、舌痛症

104 辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ):慢 炎症が主体の慢性副鼻腔炎

108 人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ):慢 病後の体力増進

109 小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ):急 急性扁桃炎、扁桃周囲炎 *石膏には消炎作用があります

114 柴苓湯(サイレイトウ):慢 滲出性中耳炎 *浮腫の軽減作用と免疫力の増強作用があります

127 麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ):急 病弱なタイプの感冒の初期

137 加味帰脾湯(カミキヒトウ):慢 耳管開放症 *本来は貧血、冷え症、神経症に用います

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山口耳鼻咽喉科クリニック

院 長 山 口 幹 夫

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