頭、顔、鼻を強く打った場合の注意点
本
日の診察で異常がなくても,後で症状がはっきりしてくる場合があります。以下の様な症状が出れば改めて診察が必要です。
頭部打撲:一般的な注意として,顔面を含め頭を打った時には,受傷直後に目だった症状がなくても,以下の経過をとることがあり ます。
脳内のわずかな出血→血腫形成 脳の圧迫→頭痛,嘔吐,首のこわばり,めまい,しびれの出現!!
*原則として,受傷後24時間は安静を心がけ,入浴,飲酒
は控えて下さい。頭痛,吐き気,意識障害等がでれば,CT検査を行える救急病院での精密検査が必要となります。
*小児は,頭自体がやわらかく骨折や出血を起こしにくいこ
とと,CT検査はX線被爆量が多い(胸部レントゲン検査100〜200枚分に相当する)ことから,症状がなければ積極的な検査には慎重であるべきです。
*たんこぶは頭蓋骨の外の腫れや出血ですので,腫れが落ち着いていれば心配は要りません。
顔面打撲:
アゴの打撲,骨折 − 口を開けにくい、口を開けると痛い、噛み合わせがおかしい
目の打撲,ほお骨の骨折 − 物が二重にぶれて見える、目がかすむ,眼痛、顔面のしびれ,鼻血
耳の打撲 − 耳痛,難聴,耳鳴り,めまい,顔面麻痺
鼻部打撲:鼻スジの上半分は骨(鼻骨)で出来ています。鼻骨のひび割 れによるズレが生じると美容上問題となります。*目の回りや頬の腫れが2〜5日程で引いてきますので,
この時点でズレや変形が気になれば診察が必要です。
頚部打撲:手足のしびれ,首と肩の痛み