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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

今月の疾患情報

1) ’99年9月のホームページ開設以来の「今月の疾患情報」のまとめへのリンクをコンテンツ欄にリンクしています。当院の月別の疾患情報を通して、耳鼻咽喉科外来の1年の様子が伺えると思います。ぜひご覧下さい。ブログ風ですが、ブログサイトが普及する以前からの当ホームページオリジナルの形式です。(^^)/
2) ’02年9月より疾患情報を復活させています。(^。^) 以前のスタイルとはちょっと趣を変えて、ショートコラム風にその時々の当院の診察室風景をお伝えします。時には、松山のチョットした風物も紹介出来ればと思っています。
1月  3日   
     
  29日   今日29日は当院の仕事納めでした。年内の診察は無事終了しました。例年のように午前診のみで受付は午後0時までとさせて頂いていましたが、診察終了は午後6時近くになりました。特に今日はインフルエンザなどで高熱のでた方が多数来院されました。体調の優れない中でお待ち頂き申し訳ございませんでした。今日も様々の病態で基幹病院に紹介したケースもありました。また、病状の悪化が心配された方には当院の緊急連絡先をお伝えしました。しかし例年の年末よりは重症化が心配される方はほとんどおられませんでしたので、私も例年よりは少し安心して年末を迎えられそうです。
 今年受診された皆様の来たる年のご健康をお祈りしております。

 12月下旬当院での感染症は、インフルエンザの家族感染が目立っていました。ほとんどがA香港型でしたが、B型も見られました。今シーズンに既にA型に罹って今回はB型と、インフルエンザに2回か罹ってしまった方。インフルエンザとマイコプラズマ、インフルエンザと溶連菌に同時感染したケースもありました。また、2週間前にはようやく一旦見かけなくなっていた新型コロナですが、1週間前にお子様で1人、2日前にも2人、新型コロナ陽性が見られ、その中の1人はインフルエンザと新型コロナの同時感染、いわゆるフルコロでした。愛媛県の統計でも先週からわずかながらも新型コロナの報告数が増えています。変異型であるストラテス株が広がりつつあるのでしょうか? 少し心配です。

 続いてこの一年の当院での感染症の状況を振り返ってみます。年初には、A2009年型が統計を取り出して以来で最大の流行があり、その頃には新型コロナも第14波を迎えていました。続いて中国の春節に合わせたように、ヒト・メタニューモウイルスが広がりました。3~4月には中学生、高校生の世代でB型インフルエンザが流行ました。7月には百日咳がこれも過去最多となりました。夏には強い咽頭痛が特徴の新型コロナのオミクロン株の変異株ニンバスによる第15波を迎えました。9月からは全国よりは少し遅れたものの、インフルエンザが流行入りし、流行入り警報入り共に過去10年で最も早く訪れました。昨年11月に全国的に過去最高の報告数となっていたマイコプラズマ肺炎ですが、その後も発生は続き当院ではこの秋にかなり目立ちました。この一年を通じて私が最も 治療に苦慮したのがこのマイコプラズマでした。肺炎化、呼吸不全化、高熱の遷延化、摂食不良など体調が優れなくなる小児も目立ち、基幹病院に治療をお願いしたこともままありました。  
 諸所、さらに今年の1年を振り返ります。今年は医療事務のスタッフが新たに加わりました。早速、受付に、レセコン操作に、検査にと活躍してくれて私も大いに助けられています。  
 当院の設備を振り返ると、まず呼吸器病原体のマルチPCR検査機器であるSpotFireの運用が本格化しました。抗原検査に比べて、インフルエンザや新型コロナ、アデノウイルス、マイコプラズマ、百日咳などが早期から検出できました。また、これまで確定診断が困難だった季節性コロナウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス、パラインフルエンザの診断が可能となったことで、上気道炎の起炎病原体の同定が高精度に行うことができるようになりました。おかげで治療法の選択に迷うことが少なくなりました。迅速アレルギー測定装置SiLISを9月に導入しました。指先からの微量採血で15分で院内で結果が出ます。これまで採血を嫌がっていた小さなお子様もこの検査は嫌がることはありませんでした。これから来年の花粉症シーズンに向かって、アレルゲンの同定や重症度の評価に大いに活用しそうです。  
 当院では診察の際にお渡ししている病気説明のリーフレットを高速印刷機のリソグラフで印刷しています。リソグラフは学校関係で普及していますので学校の先生にはお馴染みの印刷機でしょうか。そんな当院での2台目のリソグラフがインクを送るキャビネットの劣化によって動かなくなりました。保守部品ももう無くなっていたとのことで、3台目を購入しました。2台目の印刷枚数の記録をメンテナンスの方にお聞きしたところ、100万枚をゆうに超えていたとのことです。リソグラフは思った以上に当院で大活躍していました。さらに、コンプレッサー送気管のエアー漏れでの耳鼻科ユニットの送気不良、トイレの換気扇の劣化、加湿器の詰まりなど細々とした不都合が起こり経年劣化への対応に追われた一年でもありました。自動血球計数CRP測定装置も、血球をカウントするセンサーの劣化があり、これも更新することになりました。血液の状態をリアルタイムで見ることは、当院の診療でもとても大切ですので、メンテナンスが終わってホッとしました。  

 私が秋に見に行った映画「国宝」の興行収入が182億円を突破しました。実写邦画興行収入1位の記録を更新中ですがアニメも含めた歴代記録でもトップ10を伺う位置につけています。私はその後「国宝」をもう一度見て、久方振りに映画館で見る映画の楽しさを再認識したことで、その後「秒速5センチメートル」「栄光のバックホーム」も見てきました。今は「国宝」の3回目を見にいこうか思案しています。(^^; この年末、私にとっては風物詩であるNHKの「ドキュメント72hours 」の年末スペシャルを見ながら過ごそうと思っています。 
  20日   12月に入り、さすがに冷え込む日が増えたのですが、今日は日差しの穏やかな暖かい一日でした。
 11月23日に愛媛県でも警報入りしたインフルエンザですが、警報入りの当初は小学生を中心に流行していましたが、今週に入ってからは高校生にも流行が広がっているようです。新型コロナは今日で6日間、患者様の来院がありませんでした。やはり感染第15波は収束に向かっているようです。  

 私はこの春に補聴器相談医の資格を取得しました。相談医の立場で実際診察を行うと、以前にも増してしっかりとコミュニケーションが取れることの大切さを実感しています。当院の第2駐車場の横には、ミミタス補聴器さんがあります。店長さんは補聴器技能検定士のプロで、当院から補聴器のフィッティングのお願いをした際には、しっかりと時間をかけて機種の選定やフィッティングを行っていただいています。フィッティングの結果のレポートも毎回頂いていますので、当院でその後の診察を進めていく上でも大いに役に立っています。さらにミニタス補聴器さんでは、耳鳴りへのTRT療法のサウンドジェネレーターや、聴覚情報処理障害APDの方のノイズキャンセリング機能付きの補聴器のフィッティングにも対応して頂いており当院の診療は大いに助けられています。  日本耳鼻咽喉科学会では現在、難聴啓発プロジェクト「聞こえ8030運動」を展開しています。このような運動では歯科の「8020運動」が有名です。これは80歳で20本歯を残そうという運動ですが、この「聞こえ8030運動」は、80歳でささやき声レベルの30dBの聴力を維持しようという運動です。実際の聴力が30dBまたは、補聴器をした状態で30dBのささやき声が聞こえる聴力を保とうということです。会話の聴力レベルのおおよその目安は30dBがささやき声、50dBが話し声、70dBが大声、90dBが音としては認識できるが会話としては認識が困難なレベルになります。私も以前は、会話レベルの50dBが十分聞こえないと本人もコミュニケーションがなかなか取れないし、周りの家族の方もコミュニケーションを取ろうとするとゆっくり大声で話さなければならないなど、互いのコミュニケーションが円滑にいきませんので、この50dBレベルから補聴器を勧めていました。最近、日本耳鼻咽喉科学会では40dB、さらにはささやき声の30dBを目指すように、逆に言えば、このあたりのレベルが聞こえなければ補聴器を使っていこうというような流れになっています。私も最近はささやき声がはっきりと聞き取りにくくなる40dBの聴力がなければ日常のコミュニケーションは円滑にならないと思いますので、40dBレベルの聴力でも補聴器があった方がいいと考えています。個々の方々のお仕事や家庭内での状況などを見て、しっかりとコミュニケーションを取る必要があるのであれば40dBレベルでも補聴器を進めていきたいと思っています。  
 高度難聴の方に対しての補聴器の進歩もすさまじいのですが、人工内耳の進歩も進んでいます。最新の成人に対する人工内耳の適応基準では、会話領域の平均聴力レベルが、90dB以上の会話が聞き取れない重度感音難聴が適用で、さらに大声が聞こえない70dB以上90dB未満でも、適切に補聴器を使っても言葉が聞き取れない最高語音明瞭度が50%以下の高度感音難聴でも適応があるとになりました。また、最新の残存聴力活用型人工内耳EASでは低音域の聴力レベルが65dB以下でも、高音域の2000Hzが65dB以上、4000Hzが75dB以上、8000Hzが85dB以上というように、高音が極端に聞こえずに言葉の聞き取りが困難であれば、これも人工内耳の適用ということになりました。人工内耳は、最も成功している人工臓器と言われています。日本では現在、年間1000例を超える手術がされており、大学病院レベルの指定病院で手術が行われていますので 各都道府県で行われており特殊な治療ではなくなっています。人工内耳のチャンネル数も開発当初よりは多くなって音の解像度も高くなっています。70dB以上の聴力は補聴器の有効な使用限界にです。せっかく補聴器をつけても、ガヤガヤ音が割れるたりうるさいだけで、やっぱり補聴器は役に立たないから着けないという方も多くおられます。このような方に対して、人工内耳も試してみる価値があるのではないか、そういう観点で次のステップの治療方法を難聴でお困りの方とは治療方針について相談していきたいと思っています。  

 11月にGoogleから新たな生成AIの進化モデル「Gemine 3.0 Pro」がリリースされました。同時に、画像生成AIの進化版の「Nanobanana pro」も公開されています。早速、私も試してみました。当ホームページは、私が開設以来ホームページビルダーというソフトを使って手作りをしてきました。少し手作り感のある感じでウェブデザイナーさんが作るホームページに比べるとどうしても見劣りがしていますが、現在のホームページをプロの方に依頼して内容を移植して作り直してもらうと大変な費用がかかることがわかりました。そんなこんなで、このまま頑張って手作りのホームページを続けていこうと思っています。最近のホームページではページトップへ戻るボタンというものがよく現れます。画面をスクロールして下を見ていくとそのボタンが現れてボタンをクリックすればページトップに戻るというものですが、以前から私も当院のでホームページにもその機能を付け加えようとしましたが、残念ながらホームページビルダーには最新版でもその機能が備わっていませんでした。HTMLのソースコードにそれを取り入れる方法をいろいろ私も試してみましたが、なかなかうまくいきませんでした。以前、ChatGPTで戻るボタンのソースコードを作成したのですが、実際にホームページに移植しても正常に動きませんでした。半ば諦めかけていたのですが、今回Gemini に質問してみると、たちどころにソースコードを作り、そのソースコードを実際どの部分に入れ込めばうまく動くのか、そのことまでも、一瞬のうちに回答をもらいました。それを早速移植してみたところ、なんと綺麗に動くではありませんか。やっと念願のボタンが作れて大変感激しました。細かいボタンの大きさやスクロールの幅、そういうのも少し変更してくださいと言えばどんどん微調整出来ました。現在、皆さんが見ているこのホームページをスクロールした時に右下に出てくるボタンなのですが、やっと当のホームページもこの機能を実装することができました。Gemini 3.0 Proは各種のベンチマークテストでChatGPTを抜いてトップに躍り出ているそうです。恐るべしGemini 3.0 Proです。  
 画像生成のNano Banana Proも試してみました。当院は,小さなお子様を診察する時に保護者の方に介助をお願いするポスターを診察室に掲示してあります。耳鼻科は小児科と違って、耳たぶを引っ張って耳の中を見たり耳垢を取ったり、鼻の吸引をしたり、舌圧子を口の奥の方にしっかり入れたりと、どうしてもお子様は嫌がることになります。そんな際にお母様に介助です協力してもらえれば診察をスムースに進めることが出来ます。そのお願いのポスターを診察室に掲示してありました。しかし、このポスターがややぎこちないポスターで、どうにかならないかなと思っていたところ、この画像生成AIにポスターの画像ファイルをアップロードして、いろいろリクエストしたところ、たちどころに変更してくれました。例えば、お母さんの表情をもう少しにこやかにして、お母さんの靴を白くもう少し可愛くして、介助のナースのユニフォームを優しいワンピースにして当院のカラーのピンクに合わせてくださいとか、診察の椅子も当院のカラーに合わせて薄いグリーンにしてくださいなどなど、たちどころに変換されました。それを拡大コピーして、今、診察室に掲示してあります。皆さんも診察する機会があればご覧になってください。最新の生成AIで修正したポスターです。このあたりも、デザイナーさんに頼むと色々なやり取りがあって、手間暇がかかるのですが、数分でたちどころに出来ました。このNano Banana Proでは、その他にも、イラストを実写風にする、4コマ漫画にする、アメリカンコミック風にする、優しいイラスト風にする、必要でない画像の部分を削除する、画像を追加する、自動的にデザインもレイアウトもいろんな雰囲気で変更するなど、とにかくすごい機能がてんこ盛りのようです。当院の院内掲示もこれから少しこの辺りを利用してちょっとおしゃれに変えていくかもしれません。  
 AIの進化はまさに日進月歩で進んでいます。今回取り上げた文章や画像の生成以外にも、動画、音楽、ロボットと生成AIの活躍の場が広がっています。つい最近、ある女性が生成された人物と結婚式を挙げたとのニュースを耳にしました。AIは人間の感情にも入り込みはじめています。今後、人間の働き方に大きな変革が起こることは確実でしょう。データセンターやGPUの増設で世界の電力消費量が莫大に増えるとも予想されています。生成AIの広がる世界は可能性も秘めていますが空恐ろしくもあります。 
  18日  ここ4日、新型コロナ陽性の患者様は一人もおられませんでした。先週から劇的に新型コロナは減ったように感じます。感染の広がりが心配されたストラテス株もどうやら日本では広がっていないようです。ようやく新型コロナの第15波も終息に向かいそうです。これまで必ず冬に新たな流行が広がっていた新型コロナですが、この冬は第16波入りせずに推移して欲しいものです。
 一方、インフルエンザですが、当院では週末に松前町方面の小中学生で流行が広がっている印象を受けましたが、流行の主体は小学生のようです。報告される学級閉鎖はほとんどが小学校からです。やはり、予防接種を受けていても症状が強く出る方が目立ちましたので、今シーズン使われた予防接種の製造株を確認してみました。現在流行していないA2009年型(H1N1)に関しては、注射薬がビクトリア株、点鼻生ワクチンのフルミストではノルウェー株と少し異なっていました。注射薬の製造株は日本で決められ、フルミストは米国で製造されることから製造株も米国で決定されたものになっていることから両者に違いが生じています。どちらもWHO推奨の株ですので、どちらが流行シーズンに合うのかは一概に言えないようです。B型ビクトリア株では両者ともにオーストラリア株で同じ株が、A香港型(H3N2)でも両者で同じバース株が使われていました。A香港型のワクチンはバース株で製造された後に、変異株のサブクレードK株が流行の主体となってしまったので、A香港型への感染に対しては注射薬、フルミスト共に少し効果が減弱している可能があります。インフルエンザを発症した患者様については、いつ、どのようなワクチンの接種を受けたのかを確認して、症状所見に応じて治療法を選択してゆきます。 
12月 11日   現在、インフルエンザが松山で猛威を振るっています。本州から1ヶ月遅れて、5週間前に高校での学級閉鎖が報告された頃から流行が本格化し、今週の月曜日火曜日には松山市内の小中学校で1日当たり最多の学級閉鎖が報告されました。99%がA香港型H3N2,1%がB型、わずかにA2009年型H1N1といった割合です。A香港型は、日本でも96%が変異株サブクレードKであったとの報告が12月1日に国立感染症研究所からありました。半年前、南半球のオーストラリアで流行していたものが北半球に広がってきたとのことです。サブクレードK株は、A香港型の予防接種の型を決めた後に広がったとのことで、注射タイプの予防接種の効果が低くなった可能性がありそうです。当院でもワクチンを接種していたにもかかわらずインフルエンザを発症して高熱を認めた方が複数おられました。今のところ生ワクチンのフルミストを接種した方で効果の減弱化は見られていません。インフルエンザに罹った人の中でも、ワクチン接種後などで症状の軽い人は、抗インフルエンザ薬を服用しなくても軽快します。ただし、時には高熱や頭痛が強く出現してウイルス性髄膜炎を疑われるケースもあります。そのような場合には、速やかに総合病院の神経内科にコンサルトしています。  
 マイコプラズマ感染症も引き続き目立っています。これはかなり癖のある感染症で、耐性菌に効く抗菌薬を処方しても高熱が続き肺炎化したケースもありました。また、市中での流行はないと思われますが肺炎クラミジアに感染した方も見られました。  

  頸部リンパ節腫脹、急性発作性頭位めまい症BPPV、持続性知覚性姿勢誘発めまいPPPD、外耳道真菌症、動脈性鼻出血、鼻骨骨折、耳介の皮様嚢腫(アテローム)、口腔カンジダ症など 

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