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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

今月の疾患情報

1) ’99年9月のホームページ開設以来の「今月の疾患情報」のまとめへのリンクをコンテンツ欄にリンクしています。当院の月別の疾患情報を通して、耳鼻咽喉科外来の1年の様子が伺えると思います。ぜひご覧下さい。ブログ風ですが、ブログサイトが普及する以前からの当ホームページオリジナルの形式です。(^^)/
2) ’02年9月より疾患情報を復活させています。(^。^) 以前のスタイルとはちょっと趣を変えて、ショートコラム風にその時々の当院の診察室風景をお伝えします。時には、松山のチョットした風物も紹介出来ればと思っています。
 
  21日   松山のヒノキの飛散開始は3月15日になりました。新居浜が3月6日、山口県が3月7日と松山よりやや早く飛散開始しています。ハンノキの飛散も持続的になってきました。

 抗インフルエンザ薬への耐性状況の最新データが発表になりました。3月18日発表の国立感染研抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスでは、ゾフルーザへの耐性株の割合は、A2009年型1.6% A香港型22.1% B型0%、タミフルはA2009年型0.5%、A香港型0%、B型0%、注射薬のラピアクタはA2009年型0.5%、他0%、吸入薬のリレンザ、イナビルにはいずれも耐性株の報告はありませんでした。A香港型に対するゾフルーザ耐性株がやはり多いようです。ゾフルーザは効くときはスパッと効きますが、5人にひとりは効かなくて熱が下がりにくいとのデータです。当院でも明らかに解熱に時間がかかった人はその後増えて、私が把握しているだけでも、成人2名、小児3名でした。実際はもっと多かったのではないでしょうか? 残念ですが、ゾフルーザは使いにくくなっています。  
  20日   今日は全国的に4月下旬並みの暖かさでした。私も往診帰りの夕刻に、久しぶりに城山公園の県立図書館を訪ねたのですが、公園を早足しただけで汗ばむ陽気でした。18日に宇和島市が独自の観測で全国で一番早い桜の開花宣言を出しました。独自の観測といっても、標本木は平成17年に気象庁の測候所が廃止された当時のものとのことですので、信頼性の高い開花宣言です。今日は気象庁が公式に長崎で全国で一番早い開花宣言を出しました。暖流の黒潮や対馬海流のぶつかる長崎、宇和島は桜の開花が早くなります。スギの飛散でも同様のことが言えます。紀伊半島や伊豆半島も黒潮の流れに近いですので、関東の伊豆半島がスギ花粉の飛散開始一番乗りになるシーズンがあるのは、このような理由によります。いよいよ桜のシーズンです。スギ花粉症の季節も漸く終わりです。
 昨日19日に当院で今シーズン初めてB型インフルエンザを検出しました。昨日は大人の方、今日さらに学生さんで陽性の方がいました。愛媛県のインフルは3月3日までには警報レベルから注意報レベルににと下火になってきています。この週に愛媛県下の迅速検査で型が判明したインフルの報告425件の内、B型はわずかに2件0.5%でした。ほぼ全数がA型だったこともあり、当院では今シーズンB型にはお目にかからないかも、と思っていましたが、そうはいきませんでした。しかし、明日祝日、22日には小学校の卒業式、25日からは子供たちが春休みに入ります。ここからはB型インフルの集団発生はないと思われます。(^^)
  
  耳下腺腫瘍、痙攣性発声障害、声帯振戦、反回神経麻痺、肉芽性鼓膜炎、良性発作性頭位眩暈、頸部蜂窩織炎(外歯瘻疑い)など。 
  17日   ここ3週間、大量飛散→雨模様→大量飛散→雨模様を繰り返していたスギ花粉の飛散ですが、ようやく勢いが無くなってきました。恐らく13日が最後の大量飛散になったと思われます。花粉症が続いたことから諸症状が強くなった方が目立ちます。風邪(急性上気道炎)で普段の風邪の時以上に鼻づまりや咳が強くなった方、耳管狭窄が強くなった方、急性中耳炎を引き起こしたお子様、慢性副鼻腔炎が急性増悪した方、頭痛が強くなった方、など様々です。花粉症シーズンの後半期は、様々な症状に注意して診察を進めたいと思います。
 昨シーズンの花粉症、インフルエンザの診察は”変わった”パターンでした。1~2月にA型とB型の同時流行が続きました。スギの大量飛散が1回だけでヒノキが過去最高に飛散しました。今シーズンの診察も”変わった”パターンになっています。スギが予想以上に長期間にわたって大量飛散しました。インフルエンザが1月に大流行したかと思うと、2月からは一気に下火になり、愛媛県ではB型の報告がほとんどありません。3月に入ってもA型が99.5%です。当院でもこのままB型を検出しない稀有なシーズンになるのでしょうか。

 わが町松山城下が、NIKKEIプラス1「歩きたい小さな城下町10選」の1位に選出されました。 電車・温泉・銘菓がぎゅっと詰まった街で、城下町の魅力がコンパクトに詰まっている、銀天街や大街道などにぎわいのある商店街が飽きさせない、坂の上の雲ミュージアムや子規記念博物館など見どころも多い、との評価です。因みに2位以下は、2位 八幡山城下(滋賀県近江八幡市)、3位 松江城下(松江市)、4位 弘前城下(青森県弘前市)、同4位 松本城下(長野県松本市)、6位 飛騨高山城下(岐阜県高山市)、7位 川越城下(埼玉県川越市)、8位 岩村城下(岐阜県恵那市)、9位 備中松山城下(岡山県高梁市)、10位 出石(いずし)城下(兵庫県豊岡市)となっています。岩村城下、出石城下は、今回の特集で初めて知りました。川越の評価を読むと、首都圏の人にとっては1時間で行ける身近な城下町だそうです。歴史風情の好きな首都圏の人から見れば、松山市民はなんと恵まれているのでしょう! 
  13日   スギ花粉の飛散の勢いが止まりません。今日も朝から飛散が始まり、大量飛散しました。これで大量飛散が3週間続くことになり、過去に例のないくらい長期化しています。ここ1週間で4日断続的に雨模様でしたが、雨が上がると大量飛散、、のパターンが続いています。関東も強風のせいで、今日が最大飛散だったようです。関東の大量飛散と、松山の大量飛散が重なる例年にないパターンになっています。 
  12日   松山のスギ花粉の飛散数が、”6年振りの大量飛散”から”6年前の超大量飛散を超える飛散”になりそうです。松山で過去最大に飛散したのは1995年です。さすがにそこは超えないとは思いますが、今年の飛散は過去3~4番目レベルにはなりそうです。私の予想はなんだったのでしょうか。(-"-) 
 松山の大量飛散も後10日間程度と思われます。花粉症デビューした方、6年振りに花粉症になった方、2才で花粉症デビューしたお子さん、60才で花粉症デビューした方、80才で花粉症症状の強い方、海外から日本に働きにきてスギ花粉症デビューした方、屋外での仕事がメインで粘膜の腫脹が強いために短期作用のステロイドを注射する方など、今年の花粉症は症状の強い方が特別目立ちます。
 関東も6年振りの大量飛散になる見込みです。関東は大量飛散が始まって、これからの2週間がピークです。これからテレビのワイドショ―でも話題になると思います。明日から東京に出張に向かう方もおられました。しっかりとした対策をするようお伝えしました。スギ花粉は世界的にも日本がメインですが、欧州ではヒノキ花粉症や雑草花粉症がメインです。フランスへの旅行を予定しているスギ+ヒノキ花粉症の患者様がおられました。旅行中の対策の必要性をお話しました。 
  6日   今日は、スギ花粉が今期初めて早朝の午前5時ぐらいから大量飛散が始まっていました。昨日朝が雨でその後雨上がりだったせいでしょうか。午前の診察中は「今日は朝から凄いですね」と紹介していたのですが、昼からの雨で花粉の飛散は一気に止まりました。(^^) それにしても今期のスギ花粉は頑張っています。このままのペースがあと1週間続くと、2013年の超大量飛散の年に匹敵するかもしれません。

 体位性頻脈症候群を疑わせる大人の方の受診がありました。
 体位性頻脈症候群は、小児の低血圧からの立ちくらみ、起立性調節障害(orthostatic dysregulation:OD)と病態がオーバーラップしますが、起立性低血圧がない病態です。1992年に米国メイヨークリニックから提唱されました。起立時の静脈灌流減少の回復が十分でなく、心臓への静脈灌流の欠乏を代償するために心拍数増加が持続します。思春期に目立ち、脳の低潅流と交感神経の過剰反応による,鎮痛剤の効かない慢性頭痛、不眠、めまい、腹部不快感、慢性疲労などが見られます。診断は、起立試験(10分間)またはヘッドアップティルト試験で心拍数が成人や小児で03以上、思春期で40以上増加します。小児では起立後の脈拍が115以上でもこの病気とする診断基準もあります。治療は、水分1日2L以上、塩分1日12g以上の摂取、下肢弾性ストッキング、βブロッカー(心拍減少末梢血管拡張ブロック、インデラル)、αアゴニスト(末梢血管収縮、メトリジン)、ミネラルコルチコイド(塩分貯留血漿増量、リンデロン)、SSRI/SNRI(セロトニン調節改善 トレドミン)などです。
 当院でも慢性めまいや体調の不調が続くODの子供さんの来院はよくありますが、大人の方の体位性頻脈症候群の方は少ないです。慢性めまいや慢性頭痛を訴える方の中には案外多いのかもしれません。十分に時間をかけた起立検査や指先容積脈波のデータも参考にしながら診断を進めたいと思っています。ODの治療薬には以下のようなものがあります。1)メトリジン:動脈α1受容体に直接作用して収縮させる。心臓脳血管には作用せず、甲状腺機能亢進、褐色細胞腫は禁忌 2)エホチ-ル:交感神経α1β受容体を刺激し血圧を上昇させる。心不全は禁忌 3)リズミック:間接的に交感神経機能を亢進して血圧を上昇させる。高血圧,甲状腺機能亢進,褐色細胞腫,緑内障,前立腺肥大に禁忌 4)ジヒデルゴット:静脈系に作用して血管収縮+自律神経緊張抑制作用。閉塞性血管障害,狭心症,緑内障,妊婦禁忌 6)
ハイゼット:自律神経調節作用 などです。小児でも成人でもODや自律神経失調が強いと不登校や就業困難などの社会的な不都合も目立ってきます。これらの中にはパニック障害などの不安障害、うつ病などの気分障害、転換性障害などのヒステリー体質、片頭痛にともなう脳過敏症などが隠れている場合もあります。診断も含め、小児循環器専門医や内科循環器専門医、思春期が専門の小児科医、精神科医と連携しながら治療を進めたいと思います。
 慢性の体調不良と言えば、平衡神経科領域の新しい疾患概念として、持続性知覚過敏性姿勢誘発めまい(PPPD)があります。もとの疾患から誘発されるめまいが3ヶ月以上続く病態で抗うつ薬SNRIが有効な例が多いとされます。私もめまいが続く方の診察では、PPPDでないかどうか注意しながら診察を進めるのですが、メニエール病の緩解期や片頭痛体質のめまい、自律神経失調やストレス体質で病気がオーバーラップしていて焦点を絞り込みにくいケースなど様々なケースがありますので、PPPDの診断基準に合致するケースの特定には難しさを感じています。 
3月  5日   3月です。忙しくてこのコナーの更新はなかなか出来ませんが、花粉飛散データの更新は頑張っています。(^^)/
 スギ花粉の飛散が、私の予想を大幅に超えてしまいました。2月20日から今日にかけての2週間、大量飛散が続いています。現時点でも昨シーズンの3倍近くの飛散数となっています。
 当院のデータでは3月2日土曜日が飛散のピークでした。翌日曜日は雨でほとんど飛散しませんでしたが、今日も大量飛散となりました。そのため、今日の診察では鼻粘膜、結膜、顔面皮膚の腫れが引かない人が目立っています。
     
  27日   スギ花粉が6年振りの大量飛散となっています。当院データでは2月20日21日23日26日今日と大量飛散、松山大では20日から持続的に大量飛散し26日は1日飛散量では2013年2月に次ぐ過去2番目の大量飛散となりました。私の予想の昨年の1.3倍どころではなくなっています。(-"-) 
 診察中に小学生から「鼻炎はPM2.5のせい?」と質問されました。微粒子PM2.5により化学物質過敏症的に粘膜が障害されます。花粉にPM2.5が付着すると抗原性が強まりますので、花粉症へのPM2.5の影響もあります。また、スギ花粉の飛散時期は黄砂の飛来時期とも重なります。黄砂は”砂”ですが普通の砂とはちょっと違います。黄砂はタクマラカン砂漠を中心とする中国西部の砂漠の砂で、この砂は主に硅酸でできていることから普通の砂よりも刺激が強いうえに、花粉同様、砂の表面にPM2.5が付着して刺激性が強くなります。韓国では今現在、中国で主に石炭を燃やして発生したPM2.5による汚染が強まってニュースになっていますが、日本では今現在は九州北部や山陰地方に軽く飛来する程度です。今週末には西日本への飛来が多くなる予想ですが、松山も含めて軽度の飛来レベルの予想ですので、人体への悪影響は少ないと思われます。黄砂は春一番の後に飛来することが多いです。今年の四国地方の春一番は2月19日で昨年の28日よりは早かったですが、黄砂の飛来はまだ観測されていません。
  24日   スギ花粉の飛散は、今日も午後から増えて大量飛散ですが、昨日の半分以下でした。今のところ、今シーズンの飛散のピークは昨日になりそうです。今日も怒涛のような外来でした。宇和島や大洲から来院された方の症状はやはり強いようです。例年、宇和島は松山の倍飛散します。山間部の大洲はどうしても毎年大量飛散になってしまいます。

 芸能人の方の口腔がんのニュースに影響されて、ここ数日、のどの癌を心配して来院する方が複数おられました。幸い癌を疑わせる方はひとりもいませんでした。
 口腔底癌は舌癌よりは早期発見は難しいことが多いです。舌癌はアフタ性口内炎様→難治性口内炎や扁平苔癬様→難治性潰瘍や白板症、紅板症(紅色肥厚症)の経過で、癌や前癌状態を疑い生検に至る場合が多いのですが、口腔底癌は軟部組織の中が難治性口内炎様となっていますので、生検が必要かどうかの判断はやや遅れることが多いのではないでしょうか。口腔底癌は舌癌以上に早期に顎下部へのリンパ節転移を生じやすいですので、弾性硬のリンパ節が生じた場合にはよりいっそう注意が必要です。扁平苔癬様の所見のどの段階で癌化を疑うかは難しいところですが、やはり、2週間以上治らない口内炎や確実に増悪する自発痛、出血があれば、病院を受診してみて下さい。ニュース番組で口腔癌が取り上げられていましたが、歯科医が取材を受けていました。口腔の癌は、歯科の口腔外科の対象疾患ですが、医科の頭頸部外科である耳鼻咽喉科の対象疾患でもあります。耳鼻科は頭頸部を広く診察します。気にかかる症状のある方は、耳鼻科でもご相談下さい。
 口内炎の話題をもうひとつ。今日は、頻回に口内炎が出来るお子様の受診もありました。聞けば牛乳が大好きで、毎日いっぱい飲んでいるとのことでした。牛乳は栄養価が高い優れた食品ですが、実は鉄分はほとんど含まれていません。母乳も鉄分は少ないですので、母胎内から貯蔵された鉄分が少なくなる生後6ヵ月以降は、鉄分が入った調製粉乳や離乳食で補います。この段階で、牛乳が食生活の中心になると鉄欠乏が目立ってきます。鉄欠乏では粘膜の萎縮が起こります。そのため耳鼻科領域では、口内炎が良く出来たり治りにくくなったりするとともに、萎縮性舌炎から味覚低下や舌痛症がおこったり、プランマービンソン症候群と呼ばれる下咽頭頚部食道粘膜の萎縮から食道ウェブ(水かき様のビダヒダ)が発生したりします。今日のお子様は、牛乳以外のご飯もしっかり食べているので心配ないとは思われましたが、念のために鉄欠乏無いかどうか血液検査をすることにしました。 
  23日   今日は朝の午前8時からスギ花粉の飛散が始まりました。恐らく昨日夕方の雨が影響したのでしょう。朝から飛散が本格化したのは今シーズン初めてです。今日の診察では、時に飛散状況を紹介していました。午後からも飛散は衰えず、今日1日の飛散総数は、過去の大量飛散時と比較してもかなり多かったと思われます。
 診察では昨日以上に症状の強い方が多かったようです。診察の待ち時間も、最大で8時間待ちとなってしまいました。お待ち頂いた患者様には、ご協力ありがとうございました。明日の日曜診療も混雑が予想されます。めまい、鼻出血、高熱、外傷、救急病院からの紹介などで診察を優先する患者様もおられます。花粉症で受診される方には、何卒、ご理解お願いいたします。 
  22日   はやぶさ2 タッチダウン成功おめでとう! プロジェクトチームの皆さん、本当にいい顔しています。私のこのチームの憧れます。未来のエンジニアを目指す科学少年がひとりでも増えますように!

 スギ花粉は昨日も大量飛散しました。今日の診察では、顔面皮膚炎、眼の春季カタルなど、花粉への高度暴露で、腫脹が強くなった方が目立ちました。”花粉症デビュー”の子供達も目立ちました。最年少は2才の女の子でした。
 今日は夕刻から雨模様となり、一旦、飛散も止まりましたが、雨上がりの週末に今シーズン最大の飛散を迎えるかもしれません。週末、動物園、スキー場、ゴルフ場、野外競技場での野外活動を予定している方は、花粉暴露の予防を心がけて下さい。城山や松山総合公園などの見晴らしの良い高台でも花粉の飛散は多くなります。スギ花粉は市街地では午後3時から夜9時頃に多く落ちてきます。夕刻に公演を散策したりジョギングする方も注意してください。 
  20日   予想通り、今日はスギが大量飛散しました。18日からの飛散が最初の飛散のピークになりそうです。マスコミからの問合もありました。報道機関の方も注目しているようです。 
  19日   昨日、スギ花粉が今シーズン最初の大量飛散日を迎えました。今日は雨模様だったために一息ついた方も多かったようです。
 溶連菌咽頭炎が例年より目立っています。大人で発症する方も目立ちます。 
  17日   今日は朝から晴天で暖かったです。午前中からスギ花粉の飛散が見られました。大量飛散までは至りませんが、今シーズン最初のまとまった飛散日となった模様です。 
  13日   昨日は好天の中、愛媛マラソンが行われました。ランナー1万318人、私は例年の如く録画観戦でしたが、スタート時のランナーの波、凄い熱気でした。松山に春を告げる椿さんも今日が最終日でした。今年は、椿さんとともにスギ花粉の飛散が始まり、インフルは例年のピークではなくピークアウトの時期になりました。

 インフルの流行、松山では一気にピークアウトの様相ですが、私はインフル薬の使い方にまだまだ関心があります。このコーナーの今月の話題はインフルばかりですが、いま少しお付き合いを。
 今シーズンの大流行では「職場閉鎖」という話題がありました。職場でインフルで休む人が増えて業務にならないので、一時的に業務を全てストップするのだそうです。また、インフルで休むと辞めさせられるので休めないブラック企業の話題も耳にしました。社会人がインフルで休むと、6万円の社会損失との試算もありました。我が国の診療では、微熱や倦怠感、咽頭痛だけの”隠れインフルエンザ”では、検査もせずに対処療法だけ行うのが一般的ですが、インフルで高熱が出たりすると、インフルが学校や会社で広がらないためにも、早く復帰するためにも、抗インフルエンザ薬を服用するのが一般的です。しかし、救急医療の現場では、インフルのシーズンに患者が押し寄せることによる弊害も出ています。高齢者など重症化するリスクが高い人を除いて、抗インフルエンザ薬は原則処方しないとする病院が出てきています。神戸市立医療センターでは、迅速検査もインフル薬の処方も健康な人には原則行わないとの掲示を救急外来に掲げています。四国中央市の四国中央病院でも、小児科医が少ない中で、医療費が無料の小児患者の利用が急増して、小児救急が回らなくなったことから平日夜は市内の急患センターの受診を求めています。 
 インフルを疑う患者にどこまで迅速検査を行い、抗インフル薬を処方するのか、私の立場でも一律にはいきません。日本感染症学会が11年にまとめた抗インフル薬使用に関する提言は、基礎疾患のない人も重症化して死亡する例があることから、抗インフル薬の使用制限は認めていません。しかし、米疾病対策センター(CDC)は、65歳以上の高齢者や5歳未満の子供、心臓病などの基礎疾患がある人は重症化リスクが高いとして治療薬の処方を推奨する一方、該当しない人は「投与を検討してもよい」にとどめています。対処療法だけで過ごした方が免疫が付くことから来シーズン以降の発症率が低くなるともされますが、発症24時間以内に急激に脳症が進行して抗ウイルス剤が効かないステージになるケースも稀にあります。今シーズンも2月12日までの集計でインフルエンザ脳症の患者数は119例、報告時死亡は6例、発症時死亡率は全体で5%、10歳代では12%ですので、重症化の予防には抗インフルエンザ薬の早期処方も大事です。タミフルを早期に服用しても完全な解熱までの短縮効果で見れば、自然治癒より1日短縮されるだけですが、その期間の倦怠感は大いに軽減されます。一方、小児ではタミフルの服用で20%の高頻度で下痢が見られます。インフル自体の消化機能の低下に薬による下痢が加われば、患者のQOL(生活の質)は逆に低下してしまいます。また、服薬の翌日には劇的な解熱が期待される新薬のゾフルーザでは、耐性変異ウイルスの出現によって逆に解熱が遅れるケースも考えられます。(塩野義製薬のこれまでの臨床データでは、耐性変異ウイルスが体内で発生しても有熱期間の遷延はないとのことですが) このようにインフルに抗インフル薬を処方することは、医療費の観点以外にも、相反する面が多々あります。発症からの経過時間、学生や社会人としての生活の質を落とさないこと、高齢者や小児で重症化しないこと、様々な点を考慮しながら、抗インフル薬を使用するべきかどうか考えて診察に当たろうと思っています。 
  9日   スギ花粉が、7日に「やや多い」レベルで飛散しました。山口県では大量飛散の地点も出ています。今日の診察では、花粉を感じ始めた方の来院が目立ちました。

 インフルの流行はピークアウトしたようです。松山でもB型の報告がありますが、当院ではまだ検出していません。また、当院ではA形の二度罹りの例もまだ見られません。今週、松山市内の学級閉鎖も広がりはないようです。幼稚園、保育園、高校でからの学級閉鎖の報告はまだありません。松山の流行は、「少し警報」レベルでピークを過ぎたようです。
 ゾフルーザへの耐性ウイルスの発現問題が、臨床医の立場として大いに関心があります。ゾフルーザ耐性ウイルス変異は、当院で処方したケースでみれば2~3%といった印象です。国立感染研のデータの2月1日付のデータ11%程の高頻度の印象はありません。
 インフルエンザの感染力はいつ無くなるのか、という質問を診察中に良く受けます。一般的には、発症前日から発症後3~7日間上気道からウイルスは排出されるとされます。解熱後もウイルスは排出され、成人で約2日、小児で3日間感染力が残るとされます。そのため学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。しかし、学校保健安全法施行規則 第十九条 二 では「第二種の感染症(結核及び髄膜炎菌性髄膜炎を除く。)にかかつた者については、次の期間。ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りでない」との施行規則もあることから、医師が感染の恐れが無いと判断すれば登校が可能との考え方もあります。ゾフルーザは服用翌日にはウイルスの排出が無くなるとのデータがあることから、ゾフルーザ服用後に速やかに解熱して、耐性ウイルス変異が疑わなければ解熱後1日を経過すれば登校可能かもしれません。来シーズン以降、学校現場でこのような対応も出てくるかもしれません。
 インフルの耐性ウイルスの歴史を見ると、一般的に抗インフルエンザ薬に耐性化したウイルスが検出される割合は1~4%程度です。これらの多くは、抗インフルエンザ薬を服用後に、服用者から採取されたウイルスです。しかし、2007/2008シーズンにタミフルに耐性化したAソ連型が、翌2008/2009シーズンに世界的に流行しました。我が国でも2013/2014シーズン当初に札幌で複数確認されたタミフル耐性ウイルスは、タミフルを服用していない治療前の段階で検出されたことから、タミフル耐性変異ウイルスが札幌市内で流行していた可能性が高いと考えられています。一般的に耐性変異ウイルスは、伝播するスピードが遅いため流行することなく自然に消失すると考えられていますが、今シーズン後半ないしは来シーズンにゾフルーザ耐性ウイルスが広がる可能性も否定できません。よく効くゾフルーザを処方するか? タミフル耐性が確認されていないのであればまずタミフルで治療するか? 対処療法で来シーズンのインフルへの免疫力が高まることを期待するか? 患者様ひとりひとりと良く相談して治療を行いたいと思います。

 顔面神経麻痺、良性発作性頭位めまい、声帯嚢胞など。 
  6日  次の日曜、10日に愛媛マラソンが開催されます。今日の夕刻に、1番町でコースの下見をしているランナーをお見掛けしました。また、仕事が終わってからのマラソン出場への調整でしょうか? 夜の9時を回っても本格的にジョギングしている人も見かけました。

スギ花粉の飛散が始まりました。山口県の飛散開始日が2月2日、松山は2月4日となりました。飛散開始日はほぼ過去の中央値で、遅くも早くもない時期になりました。今日は早速、花粉を感じ始めた方の来院が数名見られました。やはりここ数日で感じ始めた人は、花粉にかなり敏感だと思います。今日は暖かな雨模様でしたので、今度の連休辺りに感じ始める人が増えると思われます。

 国立感染研からゾフルーザへの耐性変異が、また3例報告されました。2月1日時点で、A香港型46株の内5株(11%)での検出です。タミフルとラピアクタへの耐性も1株見つかり、ことらはA2009年型の0.2%でした。当院でもインフルに罹った後に再診された方には、服薬後の熱の下がり具合をお聞きしているのですが、どうも成人1名、小児3名で、熱の下がりが弱い印象の例がありました。ゾフルーザは、多くの効く人にはガッツリ効いている印象ですが、、今後、A香港型の治療でどの抗インフルエンザ薬を選択するか悩ましいところです。 
2月  1日   今日、国立感染研の週報が発表されました。1月27日までの週で、インフルの報告が1999年以来の過去最高となりました。早速、テレビニュースでも大きく取り上げられています。愛媛も警報レベルですが全国で下から5番目と多くはありません。入院患者数も1週間で3205人、集中治療室や人工呼吸器、脳波検査などが必要なケースも628人で、今シーズンよりも重症例が目立っています。インフルエンザ脳症も13日までに44例、死亡例が1歳児と10歳代の2例でした。幸い、脳症化はしませんでしたが、当院でもインフルエンザによる単純性熱性痙攣のお子様がいました。脳症は急速に進行します。やはりインフルは侮れないです。
 私が注目していたインフルエンザの型ですが、12月はA09年型が70%でしたが、1月6日からはA香港型の方が増えています。先週はA香港型が67%と流行の主体となっています。B型はほとんど見られません。愛媛も先々週のデータで、A香港型が58%と、1月に入りA香港型が増えています。1月24日に報告された横浜でのゾフルーザ服用者での耐性変異はA香港型でした。ここ2日ほどで当院でもゾフルーザを服薬したのに3~4日間解熱しないお子様が見られました。先にお伝えした大人の方に続いて、A香港型に対する耐性変異ウイルスが体内で発生したのでしょうか? まだ耐性変異ウイルスの市中への拡散は報告されていませんが、今後の耐性ウイルスサーベイランスの報告には注目したいと思います。

 PFAPA(周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎症候群)など。 
     
  30日   サッカーアジア杯 対イラン戦。素晴らしい試合でした。(^^)/ 特に1点目。倒れこんだ南野が猛ダッシュでボールに追いつき絶妙のクロス。スルスルと上がってきた大迫のヘッド。何度リプレイを見ても飽きません。年末に世界のプレー集の特集があったなら、”笛が鳴るまで動きを止めてはいけないとの子供向け教育的プレー”や”珍プレー”として世界中で取り上げられるのではないでしょうか。次は、カタール戦。次期ワールドカップ開催国と次期オリンピック開催国による決勝戦です。ザック監督のUAEとの対戦も見たかったのですが、まあ、いいでしょう。ワールドカップを前に精鋭を集めたカタールとの試合は、ワールドカップ本選並みのハイレベルな試合になりそうです。

 抗インフルエンザ薬のゾフルーザの耐性問題、テレビニュースでも大きく取り上げられています。先日、ゾフルーザが効いていない患者様を経験したこともあり、気になっています。24日に国立感染研から発表になった抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスによると、、1月21日時点でA香港型の解析対象21株のうち横浜で解析された2株にゾフルーザ耐性株(I38Tアミノ酸置換耐性変異)が見つかったとのことです。A2009年型やB形からは見つかっていません。私が経験した患者様はA香港型への感染だったのでしょうか? 10年前の新型発生以降の5年ぐらいは、A香港型かA2009年型か判別できる迅速検査キットが発売されていました。私も大いに重宝していましたが、このキットがなぜか発売されなくなってしまいました。現在、A香港型かA2009年型か判別できるのは、保健所で集めた検体だけです。明日には、全国と愛媛県の年明け以降の検体の流行型が発表されます。現在、当院で流行しているのは、12月からのA2009年型が大部分なのか、A香港型も増えてきているのか、早く知りたいところです。
 タミフルなどの既存薬の作用機序は、ウイルスが増殖後に細胞の外に出るのをブロックするのに対し、ゾフルーザは、細胞内での増殖そのものを抑えます。そのため、ゾフルーザはウイルスの排出時間が大幅に短縮されることから、服薬の翌日にはウイルスの排出がほぼ無くなります。感染拡大を防ぐ効果も優れているのです。ところが、感染した体内で耐性変異が起こってしまうと、ウイルスの増殖が続くために症状の改善が遅れます。この変異ウイルスが体外に出て市中で増殖するかどうかがまだ解っていないようです。塩野義製薬も新しい知見が出れば速やかに公表するとのことです。ゾフルーザ耐性ウイルスが急速に市中に広まるのか? 耐性ウイルスは増殖能が弱いために広がらないのか? タミフルも発売後、Aソ連型やその骨格が主体となって変異したA2009年型への耐性株が一時増えていましたが、ここ3~4年、世界的に耐性株の発現は無くなっていました。ゾフルーザはせっかくの国内自社開発のピカ新薬です。耐性ウイルスに勢いがなく、世界に広がらないことを祈っています。
 当院でゾフルーザを処方した方の大部分は、小児も含めて翌日には劇的に症状は改善しています。しかし、今後、体内での変異が多いとの報告が相次ぐならば、タミフルに処方をシフトすることも考えます。インフルエンザも本来は自然に治る病気です。欧米では症状が軽いならば対処療法で様子を見る治療法が王道です。予防接種を受けず、抗ウイルス薬も服用しないで、しっかり発症した方が免疫がついて翌年の発症率が下がるとのデータもあります。しかし、ごく稀に脳症や重症肺炎が起こった時には、組織での免疫の破綻が起こり、その時点では抗ウイルス薬は効かなくなっています。気道粘膜の修復が弱かったり免疫能の弱い幼児や高齢者では、二次的な細菌感染が重症化する場合もあります。自然に治癒するのを待っていれば、発症後5日程度は諸症状が強いために、仕事や学業への悪影響は大きくなります。抗ウイルス薬を用いることのメリット、デメリットを踏まえて、個々の患者様に最善の治療を選択して頂こうと思っています。

 口蓋粘液嚢胞、声帯嚢胞、頚部血腫、突発性難聴など。 
  26日   大坂なおみ選手 全豪オープン優勝おめでとうございます! 今回の授賞式はアットホームで良かったです。これから追われる立場、研究される立場になります。苦しいと思いますが、大坂選手のさらなる飛躍を楽しみにしています。
 気になるのは来週のサッカーアジア選手権 対イラン戦です。日本はここまで全参加国の中でも最もタイトな日程で、さらに試合時間も暑い昼間ばかりでした。選手の疲労蓄積も相当なものでしょう。健闘を祈っています。

 ゾフルーザを服用したのに3日間熱が下がらず、一旦解熱後に再度発熱した成人の方がいました。特に免疫力の弱い人ではありません。ひょっとしたら感染したのがゾフルーザ耐性のインフルエンザウイルスだったのでしょうか? 一昨日、ゾフルーザ耐性の変異ウイルス感染例が2例、国立感染研より初めて報告されたばかりです。昨シーズン3月に発売ですので、こんなに早く耐性ウイルスは広がるものなのでしょうか? 今後の研究報告に注目したいと思います。 
  25日   今週に入り、市内各地の小学校で学級閉鎖の報告がありましたが、幼稚園、中学校、高校での学級閉鎖は出ていません。私の予想よりは広がっていません。(^^) 
 抗インフルエンザ薬のゾフルーザと小児用のタミフル細粒の出荷制限が始まりました。インフルの全国的な流行による処方量の増大によるものです。当院ではまだ影響はありません。
 昨日、国立感染研がゾフルーザに耐性のある変位ウイルスが服薬した患者から検出されたと報告しました。ゾフルーザの試験管内での耐性ウイルス発現の報告が臨床治験段階でありましたが、実際の患者から確認されたのは初めてのケースのようです。研究段階では、耐性ウイルスは感染力が低いために市中で広がる可能性は少ないと説明されていましたが、今後、予想以上に耐性ウイルスが広がらないかに注目したいと思います。 
  24日  松山は暖冬が続いています。さて今年の冬、松山で雪は積もるでしょうか?

 当院のポールンロボは16日より観測が始まりました。ウェザーニュースの花粉チャンネルの公表も始まりました。ここ数日の陽光で、当院では既に花粉が観測されています。花粉を感じ始めた方の受診も始まりました。
  ポールンロボ 当院のリアルタイム観測データ へ 
 山口県のスギ花粉の初観測は1月1日でした。22日には1個以上観測された地点もありました。これまでのところ、スギの飛散ペースは例年通りのようです。松山市の梅の開花は12月25日、平年より12日も早い開花です。2015年、2018年には全国で最も早い開花となっていますので、この標本木の気が早いきらいはありますが、堀之内の梅もつぼみは大きくなっています。松山のスギ花粉は梅と共に始まると、私は以前からお伝えしていますが、今年の梅の開花が早いなら、今年のスギの飛散開始も早いのでしょうか? 一方、12月から暖冬なのでスギ花粉の休眠打破が遅いとの発表もあります。今年の立春は2月4日です。今シーズンの飛散開始が立春より早いのか?遅いのか? いまのところ飛散開始日の予想は難しいです。

  二三輪 咲く骨折や 冬の梅  子規 
  20日  インフルエンザの流行が広がっています。成人式で感染した可能性のある方、センター試験を前に感染した受験生の来院がありました。一人一人の方にしっかり対応したいと思います。
 インフルは13日に、全国で警報入り、愛知では週間で過去最高でした。四国では高知が警報入り、愛媛では県全体としては注意報レベルのままでしたが、今治と松山が警報入りしました。松山市南部と松前町の小学校で学級閉鎖です。今週は中予全域で学級閉鎖が増えそうです。私が気になっていたウイルスの型ですが、全国では、A09年型が69.1%、A香港型29.6%、B山形系統0.5%、Bビクトリア系統0.7%でした。12月からはA香港型がやや増えてきています。愛媛では、A型99.9%、B型0.1%です。全国、愛媛とも、ほとんどがA型で、昨シーズンのように真冬もB型が混在するパターンではありません。全国的には、A型の二度罹りも出てきたようです。
 ウェザーニュースの花粉チャンネルのオープンはまだですが、当院の自動花粉測定器ポールンロボは稼働を始めました。ここ数日もわずかに花粉は飛散しているようです。花粉ch.がオープンしたら、当HPからのリンクを再開する予定です。花粉症シーズンを前に、初期治療薬を希望する方やレーザー治療を希望する方が増えてきました。今年はスギ花粉の飛散開始が遅いとの予想ですので、レーザー治療も1月中であれば間に合うと思います。

  前庭神経炎、好酸球性中耳炎、上顎洞嚢胞、頚部嚢腫、亜急性甲状腺炎など。 
  14日   インフルエンザが本格的に流行してきました。年始には家族内の集団発生が目立っていましたが、冬休み明けと共に、小学生を中心にクラス内での集団発生も出てきました。保育園、中学校、高校、会社での集団発生もチラホラ見られます。学校の先生で発症した方も見られました。全国の感染症情報の集計は日曜日が締め日です。13日の週までの集計結果が17日か18日に発表されます。恐らく松山も今週で警報入りしそうです。当院での検出は全例A型で、この時期になってもB型は1例も検出されません。12月の愛媛県の病原体検出情報では今治でA香港型が2例、西条でA09年型が1例でした。年明けの流行はA09年型が先行していると思っていたのですが、案外、A香港型も混ざっているかもしれません。今シーズンは、1月にA09年型が、2月にA香港型が、3月にB型が流行するというパターンになりそうです。B形にも山形系統、ビクトリア系統と2系統ありますが、抗原性が似通っているために同じシーズンに2回発症することは極めて稀です。しかし、A香港型、A09年型、B型としてみれば抗原性は大きく異なりますので、免疫の十分についていない子供さんを中心に、1シーズンに3回発症する場合もあります。皆さんも、これから3月までは、集団風邪への感染予防対策は続けて下さい。

 スギ花粉も、1月に入って初めて花粉が飛散する初観測日は既に迎えていると思われます。今日も暖かい陽気でしたので、かすかな飛散はあったかもしれません。先週も花粉症?と鼻炎症状を感じて来院される方が増えてきました。多くの方は、スギ花粉症ではなく軽い風邪で過敏症症状が強め出たようでした。しかし、1月後半からは花粉症が強い方は症状を感じ始めます。暖かい日の午後に屋外で鼻や目がムズムズしたら花粉症の可能性は高いと思います。毎シーズン花粉症症状が強くなる方は、スギ花粉が毎日飛散を始める飛散開始日の1週間前ぐらいから抗アレルギー薬を服用すると、本格的な飛散が始まっても症状が強くなりません。これを以前は予防治療、最近は初期治療と言います。スギ花粉症があって風邪で来院された方には、希望をお聞きして、初期治療のお薬を持って帰って頂いています。
 今週から来週にかけて各地の飛散レポートの発表が始まります。当院にも今シーズン用のポールンロボが届きました。先週の当院は昼休みがない状態が続いていましたので、なかなかポールンロボを設置する機会がありませんでした。今週には設置しますので、来週後半からはウェザーニュース社の花粉チャンネルでリアルタイムデータを見られるようになります。
 松山と山口県南西部のスギの飛散傾向は例年似通っています。先日、私が例年大いに参考にしている山口県医師会の今年の花粉飛散予想が発表されました。2018年の夏の平均気温が、東日本で平年より1.7℃高く、1946 年の統計開始以降最も高く、西日本でも平年比+1.1℃で過去第2位でした。前年夏が暑いとスギ花粉はよく育ちます。山口県でもスギの雄花は昨年よりも多くなっているとのことで、山口県での飛散を例年の1.4倍と予想しています。ヒノキ花粉の飛散予測は困難とのことです。 松山と山口県南西部のスギの飛散傾向は例年似通っています。先日、私が例年大いに参考にしている山口県医師会の今年の花粉飛散予想が発表されました。2018年の夏の平均気温が、東日本で平年より1.7℃高く、1946 年の統計開始以降最も高く、西日本でも平年比+1.1℃で過去第2位でした。前年夏が暑いとスギ花粉はよく育ちます。山口県でもスギの雄花は昨年よりも多くなっているとのことで、山口県での飛散を例年の1.4倍と予想しています。ヒノキ花粉の飛散予測は困難とのことです。この飛散予想も参考にすると、松山の今シーズンのスギ花粉飛散量は、「例年よりやや多いレベル」になりそうです。
  8日  新年の診察が始まりました。診察に当たっては、患者様ひとりひとりが安心し、納得して、最善の治療を受けられるよう、心して診察を行いたいと心したいと思います。

 今日は3学期の始業式でした。昨日までは診察が込み合いました。お待ちい頂いた患者様には、ご協力ありがとうございました。
 年始は帰省中の方の受診も多く見られました。高校生の時分に当院に通院していて、その後県外に出て、帰省で受診する方もおられました。久しぶりにお会いすると、社会人や大学生になって落ち着いた雰囲気になっていて、診察時の受け答えがしっかりしていて頼もしいと、こちらも思わずうれしくなりました。私は父が転勤族だった関係で、小学5年生から中学1年生まで三重県の鈴鹿市に住んでいました。当院で三重県在住の方を診察する機会はめったにないのですが、一昨日には、鈴鹿の近隣の四日市の方が受診して驚いていたところ、続いて、四日市の方とは全く関係なく、私が住んでいた鈴鹿市の白子在住の方が受診されて、さらにビックリしました。その方は私が通っていた朝日ヶ丘小学校や白子中学校を知っていました。白子中学は鈴鹿サーキットの近くにあります。思わずF1の話題で盛り上がりました。
 インフルエンザは、年末年始に4年振りに流行したようです。4年前の救急病院が大混雑した当時みたい混乱はなかったようですが、年末年始に家族内で集団発生した方もおられました。クリスマス前に、北海道、神奈川、愛知、大坂、兵庫、大分、福岡が警報入りしましたが、愛媛や松山も、今週には警報入りしそうな勢いです。これまでに流行しているウイルスのタイプですが、全国では A09年型70% > A香港型30% >> B型 、愛媛は A09年型60% > A香港型40% のようです。当院でも今シーズン検出したタイプは全てA型で、B型はまだ1例も検出していません。今シーズンは、A型がまず流行し、3~4月にB型が流行るという例年のパターンに戻りそうな気がしています。
 インフルは、予防接種を受けていても症状が強く出る方、接種していなくても基礎免疫があり症状の軽い方など様々なパターンがあります。また、気道アレルギーがある方、扁桃組織が弱い方などで、上気道の反応も様々です。個々の方の体質を踏まえての診察を心がけたいと思います。これから春までは 中学入試→センター試験→大学入試→高校入試と受験のシーズンです。受験生がインフルエンザに振り回されることなく存分に力を発揮できるよう、私も心して治療したいと思います。
 残念ながら、年が明けても滲出性中耳炎が治らないお子様も多いです。冬の風邪シーズンの3月までは中耳炎はなかなか治りません。止む負えず鼓膜切開やチューブ留置するお子様も増えてきました。

 今日、抗アレルギー薬デザレックスの自主回収の連絡が飛び込んできました。製薬会社の担当者の説明では、この薬は国外のメーカーMSDが米国で製造して、国内では杏林製薬が販売しているのですが、米国内の原薬保管施設が外国製造業者認定を取得していなかったとして、使用期限内の全てのロットを自主回収することになったとのことです。MSDは「回収は、薬事手続き上の不備に起因するものであり、製品の品質、安全性及び有効性に問題はなく、重篤な健康被害が生じる恐れはない」としています。これまで当院で処方されたお薬に安全性の問題があるのではありませんので、ご安心下さい。デザレックスは1日1回の服用、眠気の発現がないことから運転注意の記載がない、12才以上の小児適応あり、薬価が安めとういことで、私も受験生を中心に積極的に処方していました。デザレックスは、昨年の花粉症シーズンにも供給不足から一時的な販売中止となっていました。昨年は売れすぎての供給停止ですので、製薬メーカーにとってはうれしい悲鳴でしたが、今回は事務的なミスですので、製薬メーカーの苦悩も大きそうです。医薬品は供給が十分に確保されるまでは販売されませんので、何時から流通が回復するかは現時点では不明だそうです。学生さんや、眠気を気にする方には優れたお薬ですので、一日も早く処方が再開出来るよう、私も願っています。


 例年恒例の、道後温泉旅館ふなやの正月飾りです。ふなやのコーヒーラウンジでお茶すると、身近に正月気分を満喫出来ます。


 ふなやの庭園に生えている葵苔です。昭和41年に昭和天皇が植樹祭で行幸された際に、天皇陛下がふなやの庭園を散策された際に見つけられ「この地では珍しい植物であるから大切にするように」と仰せられたそうです。徳川家の家紋「葵」に似た可憐な山草です。


 病院のツバキも彩を増してきました。ヤブツバキは松山市の市花です。由来は、法興6(596)年聖徳太子が道後に行啓され、これを記念して伊佐爾波岡に立てられた温泉の碑の「温泉の周囲には椿の樹が茂って温泉を取り囲み、その壮観なことは、実にたくさんのキヌガサをさしかけたようにみえる」によるそうです。また松山には、道後温泉椿湯、椿神社があります。椿で有名な街は京都ですが、松山の椿は江戸時代に京都から移入したが、今日の京都の椿は愛媛県から再移入したとのこと。これらも市花の選定の理由になったそうです。街路樹や松山総合公園には椿の植栽が広がっています。松山に椿が目立つのは、こんな背景もあったのですね。 
  3日   年明けはスギ花粉への対策シーズンの始まりです。1月1日以降にスギ花粉が最初に観測された日が初観測日となります。飛散が2日連続して続くと飛散開始日です。例年飛散開始が早い高知愛媛の南部、九州西部、静岡南部ではもう初観測日を迎えているかもしれません。今年の1~2月は暖冬の予想です。スギの飛散開始は、年明けからの積算気温が高いと早く飛散するとの研究結果があります。また一方、急に暖かくなると飛散が始まることから、初めから暖かいと花粉の休眠打破が遅くなるとの予想もあります。さて、今シーズンの飛散開始は早いのでしょうか?遅いのでしょうか?
 全国の研究者からの来年の飛散予想が出揃ってきました。各地で花芽の着花状態を確認する野外調査の結果も踏まえて予想していますので、私も大いに参考になります。各地の予想では、東日本が例年並み、関東、中部、関西が多め、中四国がやや多めとの予想が多いようです。これらを踏まえると、今シーズンの松山の飛散は、例年より多めぐらいでしょうか。過去、松山で最も遅い飛散開始日はバレンタインの2月14日でした。飛散開始日は2月上旬のいつ頃になるでしょうか。また、私が気になっていた、昨シーズンにヒノキが大量飛散した原因に言及したレポートは見つけられませんでした。このあたりも気になっています。

 私は乗り物一般に好きなのですが、最も好きなのは鉄道です。”ガタンコトン”という鉄路の音は、なんとも旅情を誘います。乗り鉄、撮り鉄、最近は飲み鉄という番組もありますが、私のあこがれは乗り鉄でしょうか。学生時代以降、時間を忘れてのガタンゴトンは味わっていませんので、本当に憧れです。YouTubeでは、高速道路やバス、列車の前面展望、街のそぞろ歩き、飛行機のチェックインから降機までの記録などなど、実に様々な動画の投稿があります。大きなテレビ画面で見れば、まるで乗り物旅行を追体験しているような気分になります。
 私が、これはと思った撮り鉄とルポの動画を紹介します。

 全国の新幹線を38分で見る シンカンセン 2018 
 凄いこだわりと美しい風景の連続です。新幹線と桜、雪、雨、花畑、海、富士山、京都鉄道博物館、花火、極めつけはブルーインパルスの展示飛行中に新幹線が通過する画まであります。38分にまとめるためにどれだけ撮りためたのでしょうか。圧巻です。

 リニューアルした鉄道博物館に行ってきたよ 
 上記の動画の関連動画で偶然見つけました。鈴川綾子さん、全然知りませんでした。なんと、吉本所属の鉄子の芸人さんです。チャンネル登録58万人の吉本No1のYouTube芸人とのこと。ご自身の可愛い子供さんを連れて、子供さんに教えながら鉄博を紹介しています。なんとも微笑ましいです。私の子供が小さかった頃に、プラレールやトミカで遊んだこと、色々な鉄道のミュージアムを訪ねたことをおもわず思い出しました。放映時には気づきませんでしたが、年末の再放送でふとみたNHKの「鉄オタ選手権」にもしっかり出演していました。
1月 1日   新しい年を迎えました。本年も当院を宜しくお願い致します。皆様の1年が健やかでありますように。

 
 澄み渡った青空の下で迎えた2019年元旦の松山城から見た御来光です。
 大晦日、紅白歌合戦第2部は昭和世代にとってはまさに”神紅白”でした。MISIAの圧巻のノンブレス歌唱は、出来れば東京五輪の開会式で聞きたくなりました。 徳島の大塚美術館から米津玄師の生歌! 続いて、例年私が最も注目する”ゆく年くる年”の最後の除夜の鐘は、なんと私がこの疾患情報でも取り上げていた奈良 興福寺からでした。続いての”生さだ”では、さだまさしさんの興福寺を歌った「おんまつり」 久方ぶりにテレビで満足した年越しでした。

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