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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

'11年 今月の疾患情報

11年12月  1日:  12月になりました。クリスマス・シーズンです。当院では子供たちへのささやかなプレゼントを用意しました。どんなプレゼントかって? ヒントは”当院では久しぶりのプレゼント”ということです。詳細は診察が終わった後のお楽しみということで、、 子供たちはみんな、当然病院なんてきたくありません。耳そうじと称して耳たぶは引っ張られるわ、変な棒を鼻やのどに突っ込まれるわ、ベッドでくるくる巻にされるわ(ちなみに当院では、ミノムシさんと呼んでいます)、時には注射はされるわ、などなど、診察に椅子に座った途端泣き出すのも当然です。ささやかなプレゼントですが、小さな天使たちの頑張りを応援できればと思います。(^.^) 
 今月はついにNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第3部の放映です。2年前の1部放映以来、松山ではポスターが至る所に張られ、観光客も増えて、おかげで観光文化都市の貫録が付いてきました。ついに佳境を迎えるドラマの放映で、より”わが町松山”が注目されてほしいものです。

  初冬の 葉は枯れながら 菊の花  子規
 2日:  師走ですが暖かい雨です。街路樹の銀杏も黄金に色づいています。
 地域限定の話題で恐縮ですが、ここ2週間、土居田から余戸、保免地区へと小学生以下の子供たちでちらほらA香港型インフルエンザが広がっています。子供たちの中にはインフルエンザの予防接種の1回目を済ませた子もいます。香港型は以前より流行していることもあり小学生の年令では基礎免疫がある程度あり、また予防接種も1回目接種後2週間程度で免疫が付いてきますので、総じて軽症の印象です。それでも全身性にウイルスは増殖しますので、一般的な風邪に比べれば全身倦怠感や筋肉痛が目立ちます。
 先月も述べましたが、冬本番が近付くにつれて滲出性中耳炎が遷延化して中等度難聴の改善が見込めないケースも増えています。徐々にチューブ留置を選択せざるをえない小児も増えています。
  仮性クループ、先天性耳瘻孔急性増悪、頚部リンパ節炎、伝染性単核球症など。
 7日:  当院は午後より大掃除でした。1年を回顧する年末もすぐそこです。
 幼児、小学生を中心にA香港型インフルエンザが引き続き見られます。徐々に発生地域が広がっているようで、当院からみて西部の垣生地区のお子様でも見られました。しかし集団発生は見られません。全国的に見れば山口,神奈川,茨城,三重,兵庫の幼稚園や小学校でA香港型あるいはB型による学級閉鎖が48校,学年閉鎖も21校と報告されていますが、愛媛県ではまだ学級閉鎖は報告されていません。ここ2年の新型インフルエンザの流行する前のシーズンでは、12月下旬のクリスマス前後に学級閉鎖が散発的に報告され、年明けとともに注意報レベルや警報レベルで流行する傾向があります。これから年末にかけてA香港型の小流行には注意したいと思います。
10日:  来シーズンのスギ花粉の飛散についての質問を受けることも多くなりました。風邪などの診察と同時に花粉症初期治療の処方を加える方も増えてきましたスギ花粉、ヒノキ花粉ともに、前年が大量飛散で今シーズンが裏年にあたり、前年夏の気温は高いが日照時間は少なかったことから、四国地方では、前年の半分以下ながら平年並みに近く、症状を発現するのに十分な飛散量であると予測されています。当院での初期治療(予防)を始める時期の目安は、発症前投薬は1月下旬に開始を、レーザー治療は12月後半から1月中旬に済ませることをお勧めしています。今シーズン1月中旬から症状を感じた過敏な人は、来シーズンは1月初旬から発症前投薬を始めても良いと思います。
11日:  寒い時期は鼻粘膜の反応も強くなります。風邪をひいた後に耳の痛みを急に訴える小児の急性中耳炎が目に見えて増えてきました。診察時に鼓膜の腫れが強く痛みが持続して体温も高い時には、やはり鼓膜切開の適応です。鼓膜の麻酔は1分ほどしみる痛みを伴いますが、「1分だけがまんして!頑張って!その後は本当に楽になるから」と励ましながら鼓膜切開を行っています。時にはお子様の大泣きの声も待合室に響きます。少しでも子供さんや保護者の方に安心してもらいたいと思いながらの診療ですが、心苦しいものです。
 12月5日の今治の中学校で今シーズン愛媛県下最初の学級閉鎖が報告されました。9日には伊予市の小学校でも学級閉鎖がありました。伊予市のケースでは当院受診者の所見からみても恐らくA香港型のインフルエンザだと思われます。
  鼓膜チューブ留置術セカンドオピニオンなど。
14日:  今日は当院の忘年会でした。1年は早いものです。時に忙しい外来で、様々な立場の患者様に対応して診療をサポートしてくれる当院スタッフ一同に、感謝の1年でした。
18日:  寒いです。列島は今年一番の冷え込みです。厚労省は16日、インフルエンザが流行期入りしたと発表しました。流行期入りは平年並みで、宮城、愛知、三重ついで岡山、山口、沖縄で多いとのことです。ほとんどがA香港型とのことで、松山の流行状況とも一致します。当院の患者様でも、学校のクラス内での集団発生も目立ち始めました。A香港型は今年2~4月に続いての流行で、1年以内に2回の流行ですので、予防接種を受けていない小児でも基礎免疫があり軽く終わる傾向がみられます。
   24日:   メリークリスマス! 今日診察したお子様たちに、今晩はサンタが訪れますように。
 学童の冬休み入りとともに、これから年末にかけてインフルエンザを初めとする風邪の流行は徐々に収まると思います。
 ホームページをリニューアルしました。これまでの暖かなイメージを残したかったのですが、少しクールな感じになりました。^^; 今年はスマートフォン元年。待合室でもスマホの画面にタッチする光景は当たり前になりました。スマホにも対応して、iPhoneでもAndroidでもスマホでブラウジングすればスマホ専用サイトで見られるようになりました。まだ調整中で、レイアウトなどお見苦しい点もありますが、適宜改善していきます。これまで以上に当サイトを宜しくお願いします。
   
     市駅前の花園町のライト・アップです。昨年は城山公園のシンボルツリーの電飾でした。今年は花園町に復活です。今年は9月から年明けまで長い期間楽しませてくれます。銀杏の木を中心とした電飾で、11月の紅葉の時期も素敵でした。
     
   29日:  今日は当院の仕事納めです。ただし、年末も創部の手当やめまい、突発性難聴の経過観察などの症状の気になる方の診察や救急患者の方への対応はあります。当院で診察された方々の年末年始の体調が穏やかなことを念じつつ、私も年末を迎えたいと思います。
   30日:  ホームセンターは正月準備の人込みでごった返していました。私たち日本人にとって重い重い1年が終わろうとしています。復興、財政赤字、円高、高齢化、欧州危機などなど、来年も私たちはチャレンジし続けなければいけません。来年も、当院を受診される方々が、すこしでも体調が整い、前を向いて歩んでいけるよう、私も微力ながらお力になれればと思います。今年1年、当ホームページをご覧頂きありがとうございました。皆様の新年が輝かしいものになることを祈念しております。 
      
     大晦日の夕刻は道後温泉でさっぱりしてきました。写真左が本館です。恐らくこの時間が1年で最も混み合う時間なのでしょう。写真の右手の人込みは入浴券を求める人の行列です。入場制限で結構な行列でしたので、もう一つの外湯の椿の湯(写真右)に向かいました。すぐに入れましたが、ごった返していました。椿の湯の前庭には聖徳太子が道後温泉を褒めたとされる聖徳太子道後温泉碑文があります。また浴場内の湯釜には「十年の 汗を道後の 温泉(ゆ)に洗へ」との子規の句が刻まれています。椿の湯は地元の市民の利用が多く、湯釜の句にならいそれぞれに今年の疲れを流してました。
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11年11月  2日:  11月入りです。ここ3日ほど秋晴れで穏やかな日が続いています。アデノウイルス咽頭炎はまだ少し見られますが、咽頭炎タイプの風邪は目に見えて少なくなってきました。陽気な気候のためか勢いのない急性上気道炎タイプの普通の風邪の方が多くなっています。マイコプラズマ感染症、幼児のRS感染症はともに10月に引き続きやや目立ちます。
  溶連菌咽頭炎、食道熱傷、突発性難聴、急性耳下腺炎、扁桃周囲膿瘍、口腔カンジダ症、耳せつなど。
11日:  ヘルパンギーナを疑われる小児が見られましたが、今月に入り夏かぜはほとんど無くなりました。溶連菌咽頭炎、マイコプラズマ感染症がやや目立っています。小児の流行性耳下腺炎は1年を通して見られますが、やや目立っています。成人ではなぜか扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍の方がやや多いようです。扁桃周囲炎は扁桃腺が弱い体質の方が一般的なウイルス性咽頭炎の後に免疫力の低下で本来扁桃組織内に潜んでいる嫌気性菌と呼ばれる空気の無いところでも増殖する細菌が二次的に広がって起こる場合が多いです。夏バテの気候でもなし、年末のように仕事が立て込んで忙しくなる季節でもありませんので、扁桃周囲炎が多目なのはどうしてか?気になっています。
13日:  国立感染症研究所感染症情報センターの報告ではマイコプラズマ肺炎が1999年からの病原体診断に基づく調査開始以来、12年間で最高の発生数とのことです。青森、沖縄、埼玉、愛知、大阪の順で多いとのことで、なぜか今年は全国的に多いようです。四国はそれほどではありませんが愛媛県でも例年以上の報告が続いています。マイコプラズマ感染症は、1、一度感染すれば免疫が3~4年残るために”忘れた頃”に再感染しやすい(1年に複数回感染するとの意見もあります。私も文献にあたってみましたが、マイコプラズマへの免疫がどの程度持続するのか、マイコプラズマの亜分類が臨床上は困難であるためどのようなパターンで再感染するかの判断が難しいことなどから、一度罹った人がいつ頃再感染しやすくなるかの疫学上のコンセンサスはないようです) 2、感染力が弱く潜伏期も長いため誰から感染したのか分かりにくい 3、当初は軽い上気道炎程度で始まることが多く、急性期の抗体も感染5日後前後からしか検出できないので、初期は普通の風邪との鑑別が出来ない 4、皮疹などの皮膚症状、下痢などの消化症状、耳鼻科関連では中耳炎化などもあり症状が多彩な場合もある 5、気管支周囲の粘膜内をたなびくように増殖するので胸部レントゲン検査でも軽微な所見の事が多く、初期には所見がない場合も多い 6、細胞壁の無い病原体のため抗生物質は増殖を抑える効果しかなく、徐々に死滅していく 7、症状が無くなっても感染力が残ることが多い 8、逆に感染力が無くなっても細気管支周囲の間質の腫脹が残るために、咳喘息様に咳が残りやすい 9、最近はマクロライド系と呼ばれる一般的な抗生物質に対する耐性を示す場合もある(マクロライド系抗生剤耐性のマイコプラズマが、2000年に初めて札幌で確認されて以降、03年では5%、06年で30%、11年では90%であるとの報告や、今年東京や広島など5つの病院で検出されたマイコプラズマの86%がマクロライド耐性である、世界的にも耐性マイコプラズマが増えているとの報告があります) 10、5歳以下の乳幼児は不顕性感染といって症状が出ないで感染する場合も多い などの特徴があるため、診断する立場とすればなかなかやっかいな病原体です。当院でも典型的な肺炎症状や所見を呈さない異型肺炎のレベルでは経過を観察しますが、特に乳幼児では呼吸不全など肺炎症状が急速に出ることもあり、小児科や呼吸器内科との連携を密にして対応しています。
  耳下腺腫瘍、外耳道異物、真珠腫性中耳炎、喉頭腫瘍、咽頭血管腫、頚部脂肪腫など。
20日:  平和通り、花園町の街路樹の銀杏も色づき始め、ここ3日間の雨の影響もあり、道路には落葉も目立っていました。今日は日曜日ですが、近くの住民の方でしょうか?朝から落葉の掃除をされている方を花園町で見かけました。市民の多くが目にするメインストリートをきれいにする姿勢に頭が下がります。寒さも徐々に本格的になりつつあり、ここ数日の低気圧の影響もあってか、風邪をひく方、体調を崩す方が多くなったためでしょうか? 今日、日曜日の当院の診察はいつになく長引きました。お待ちいただいた方々にはご不便おかけしました。昨日午前9時過ぎには、当院も利用しているインターネット予約システムのアイチケットがアクセス過多でサーバーに負荷がかかり一時的にアクセスが出来にくい状態になりました。サイバーテロやシステム自体の障害ではありませんので、約1時間で正常に戻りました。アイチケットは全国レベルのネット予約システムですが、利用している医療機関には小児科、耳鼻科が多いです。全国的にもこの週末は病院を受診する方が多かったのでしょう。アイチケットは適宜サーバーの増強を行う信頼できる会社です。これまで通り早急に対策を取って頂けると思います。
 10月に入り当院ではほとんど見かけなかったインフルエンザですが、当院近隣の小学生の方からA香港型を検出しました。愛媛県内の報告でも、10月以降は報告は少数ですが中予地方でA型の報告は続いています。ここ2年は新型インフルエンザの流行により厳冬期に流行するという流行パターンは崩れていましたが、今年は、「これから12月中旬にかけて散発し12月下旬から集団発生が見られ1月に入り流行入りする」という例年並みの感染のパターンが予想されます。
 ノロウイルスによる感染性胃腸炎にともなう上気道炎も見られました。これから冬に向かってウイルス性嘔吐下痢症も増えそうです。消化器内科、小児科との連携を密にしたいと思います。マイコプラズマ感染症による気管支炎、喉頭炎も引続き多く見られます。
 寒さとともに、感冒(急性上気道炎)に続発して急性副鼻腔炎を呈する成人、同じく感冒に続発して急性中耳炎を起こしたり滲出性中耳炎が急性増悪化する小児も目立ってきました。滲出性中耳炎が遷延化するお子様もやや多くなり、徐々に鼓膜切開や鼓膜チューブ留置を必要とする例も増えています。
24日:  大街道のアーケード、ロープウェイ街や全日空ホテルのクリスマスツリーの電飾も始まり、町はもうクリスマス・ムードです。昨日の朝は今年一番の冷え込みとなりました。
 当院ではA香港型を3名の小学生、幼稚園児から検出しましたが、学級閉鎖には至らないようです。インフルエンザ、マイコプラズマ、アデノウイルス、溶連菌、EBウイルス、ムンプスウイルスなど多彩な病原菌による感染症が見られます。また二次感染による中耳炎や副鼻腔炎の続発、外耳炎、扁桃炎、リンパ節炎など様々な炎症性疾患が見られます。当院外来は例年より早く冬の外来の雰囲気です。
  深頚部蜂窩織炎、慢性甲状腺炎、扁桃周囲膿瘍、鼻ポリープ切除術など。
   29日:  今日は当院の仕事納めです。ただし、年末も創部の手当やめまい、突発性難聴の経過観察などの症状の気になる方の診察や救急患者の方への対応はあります。当院で診察された方々の年末年始の体調が穏やかなことを念じつつ、私も年末を迎えたいと思います。
   31日:  ホームセンターは大掃除やお正月準備の人でごった返していました。今年1年、日本人にとって重い重い1年でした。財政赤字、円高、高齢化、欧州経済危機などなど、来年も我々はチャレンジし続けなければいけません。皆様が体調を崩さず前を向いて歩んでいく、そのお手伝いが少しでもできればとの思いで診療できればと思っています。今年1年、当ホームページをご覧いただき、ありがとうございました。皆様の新年が輝かしいものとなることを祈念しております。
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11年10月  2日:  10月になりました。9月下旬より松山は至る所に地方祭の飾り付けが始まり、今日は城山公園で神輿の総練りがありました。街中にも法被を身に着けた威勢のいい人が目立ち、松山はお祭りモードです。7日が地方祭の本番で、全国的にも有名な神輿の鉢合わせも行われます。なお、この日は松山の小中学校は休みになりますが、当院は例年通り開院しております。
 例年冬季に増える感染症ですが、中予地方ではなぜか今の時期にRSウイルス感染症が目立っています。RSウイルスは本来病原性の軽いウイルスですが、2歳以下の乳幼児が初感染した際には、呼吸困難をきたす細気管支炎化したり咳が長引くことがあるので注意が必要です。まだ秋の季節ですので真冬のように重症化する事は少ないですが、病状に応じて小児科と連携しながら対応しています。
 7日:  今日は地方祭でした。時折子供神輿の威勢の良い掛け声が聞こえ、私も診察しながらでしたがお祭り気分を味わえました。(^.^)
 ”秋祭り”の季節ですが今年は未だに”夏かぜ”を見かけます。昨日でも未だに典型的なヘルパンギーナのお子様も診察しました。
 松山の一部地区の乳幼児に集団発生が見られたA香港型インフルエンザですが、当院でもその後の感染の拡大は見られません。全国的にも9月下旬に山口県と神奈川県でA香港型の集団発生が見られました。8月に09年型(新型)の小流行が見られた沖縄県でも9月下旬からはA香港型の発生がほとんどとなっているようです。11/12シーズンのインフルエンザの本格的な流行はA香港型から始まるかもしれません。全国的にも高齢者と小児のインフルエンザワクチンの接種が始まり、ワクチン接種を行っていない当院でもそろそろインフルエンザへの対応の時期となってきました。9月にはインフルエンザワクチンの一部に製造ミスがあり、11月後半までは供給がタイトとの連絡もありました。流行の拡大時期には、ワクチン、迅速診断キット、治療薬の供給体制に振り回されるインフルエンザです。冬の流行期にはぜひスムースな診療体制で臨みたいものです。
  後鼻孔出血、低血圧症、下咽頭熱傷など。
10日:  秋晴れ宠ι育の日らしい一日でした。当院も休診で、私もリフレッシュさせて頂きました。私は朝から県立図書館と松山中央図書館の掛持ちで本を借りてきて読書三昧の一日でした。松山コミュニティーセンタ(コミセン)にある図書館は9時30分開館です。自転車でコミセンに向かい、開館前から入り口で待っての入場で、いままでにない経験でした。秋は文化の秋でもあります。この時期私はノーベル賞が気になるのですが、今年は残念ながら日本人の受賞はありませんでした。医学賞は自然免疫の米国人とオーストラリア人です。免疫学で有名な阪大の審良(あきら)静男氏は今一歩及びませんでした。人間への自然免疫の業績では審良教授が最も高いとのことで、私も残念です。
12日:  今日、日本気象協会から来シーズンのスギ花粉飛散予想の第1報がありました。愛媛も含めて四国は平年並みの70~90%で”やや少ない”との予想です。近隣の広島、山口が平年並みです。ここからは私の考察ですが、1)今年が松山では6番目/過去27年間と大量飛散でしたので、来年は裏年にあたり飛散は少なくなります。2)今年が大量飛散といっても2年前よりはトータルの飛散量は少なかったことからスギの樹勢が最大限に落ちている訳ではなさそうです。3)前年夏の気温が高いと次の年の飛散も多くなる傾向があり、今年は昨年の過去最高の猛暑に続いて過去2番目の猛暑だったことから、今年の夏に花粉の芽はそれなりに出来ていると考えられます。このようなことから、来年は極端に飛散量が少ないのではなく、例年よりはやや少ない程度になるのだと思われます。インフルエンザへの対応や花粉予想など、耳鼻科外来は一足先に冬を感じ始めました。
 明日は、小学校の就学児健診のため、午後の診察の開始時間を遅らせます。来院を予定されている方にはご迷惑おかけしますが、ご協力の程、お願いいたします。来年新1年生になる未就学児の検診です。検診を受ける子供たちは、小学校という今まで経験したことのない大きな学校施設に足を踏み入れている訳ですから、みんな少し緊張した面持ちです。健診はそれこそひとりひとりの子供達とは一瞬の出会いですが、ほほえみで少しでも緊張感をほぐせたらと思っています。
14日:  診察をしていると、時にマスコミ報道やテレビ番組に関する問合せがあります。数あるテレビ番組の中でも、NHKの「ためしてがってん」は反響の大きさではNo1です。 「ためしてガッテン」の9月28日の放送が、不眠・めまい・耳鳴の対応法をテーマにしたものでした。普段バラエティ番組はほとんど見ないのですが、問合せもあり、番組ホームページで確認しました。めまい・耳鳴を感じる人の中には、以前の片頭痛体質が残っていて「脳が過敏」になったことから惹き起こされるもので、片頭痛の治療薬や抗てんかん薬、抗うつ薬が有効であるとの内容です。
 私の立場からしても、なるほどと思う面があります。特に耳鳴は、脳内ニューロン間の過剰な伝達や伝達の抑制が直接の原因因子となったり、耳鳴がより過剰に感じる増悪因子になることは想像に難くありません。以前より耳鳴の治療に抗不安剤や抗うつ剤が有効との報告もあり、私も大学在籍中の外来診療では、患者様の体質や背景を考えて、抗うつ剤を積極的に選択するケースもありました。また私が当時属していた咽喉頭異常感症研究グループでは”咽喉頭に特別な所見や明確な器質的疾患がないにもかかわらずのどに違和感を感じる”という咽喉頭異常感症に対する臨床研究として、抗うつ剤を服用する研究データをまとめたり、バイオフィードバックなどの自律神経訓練法を試みたりもしていましたので、精神神経学的治療や神経内科学的治療が有効な例も多数経験しました。しかし現在のような地域医療の立場になると、当院の診察を受ける方のほとんどが精神神経科的な形のない病気(機能性疾患)ではなく、なんらかの所見がある病気(器質的疾患)の特定とその治療を求めます。そのため、実際に抗うつ剤の服用などの精神神経科的な治療を希望する方は少数です。これまでの当院での耳鳴治療でも、抗うつ剤の服用も治療のひとつであるとの資料もお見せして、希望があれば抗うつ剤を試して頂くスタンスで治療を提案したりしていましたが、実際に処方する機会はほとんどありませんでした。私は以前より車酔い(動揺病)の診察の際に、”ためしてガッテンの特効的治療”も時には紹介していたのですが、それと同様、”ためしてガッテンでも紹介したような”このような治療法もありますよ、と提示して、患者様の希望する治療の選択肢が増える気がしています。
 ただし医師として常に注意するのは、決して単視眼にならないということです。「ためしてガッテン」でもしっかりと”原因不明の不眠・めまい・耳鳴の全ての原因が脳の過敏状態というわけではありません”と断っているように、あくまでもめまいや耳鳴症の中には脳内神経伝達物質の伝達異常から惹き起こされるものがあり、さらにそのような病態の中には抗てんかん剤や抗うつ剤が有効な例がある、ということです。耳鳴症という母集団の中で臨床研究を行うと、恐らく抗うつ剤単剤では統計学的な有意差を得るのは難しいと思われます。片頭痛体質などの過去の体質(病歴)にも注意しながら、診療を進めたいと思います。
 蛇足ですが、テレビ番組のお勧めをひとつ。この10月よりBSのチャンネルが増えました。WOWOWがハイビジョンで3チャンネルになるなどご存知の方も多いと思います。BSで放送されている放送大学もハイビジョン化されました。文字通り総合大学のごとく様々なジャンルの知的好奇心をそそられます。語学講座は結構実践的かつ実用的です。録画して、自分のリズムに合わないようなスローテンポな講義の部分を早送りにして見れば、得られる知識は半端ではありません。Eテレ(NHK教育放送)やNHK特集、BS特集以上に、生涯学習に役立ちます。
16日:  10月も後半で落葉も目につく季節ですが、今日の外来でも小児の手足口病が見られました。先週はアデノウイルスによる咽頭炎やヘルパンギーナも見られました。高い気温の環境下で活性化しやすいアデノウイルスやエンテロウイルスによる”夏かぜ”が、秋も深まった今頃に複数みられるのは珍しいです。

 昨日、松山コミュニティーセンターで開催中の「はやぶさカプセル展示会」に立ち寄りました。科学技術大好き人間の私としては、小惑星イトカワのサンプルを採取するという宇宙空間の長旅をして、さらに大気圏突入時の熱で変性したカプセルのヒートシールドを目の当たりにして、大いに感激しました。また会場では、JAXA関係者や愛媛大理学部?関係者が子供達の質問に答える光景を目にして、微笑ましくかつ心強く感じました。コミセンのプラネタリウム施設であるコスモシアターでは、ドームいっぱいに広角大画面で広がるハヤブサの映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 帰還バージョン」も同時に見られるように企画されていました。カプセルの見学だけで入場料大人400円!と、告知ポスターを見たときには、なにもお金を取らなくてもと感じていた私ですが、映画やその他の全ての展示も含めると、運営費だけで入場料一人400円ではとても賄いきれるものでないことが良く解りました。関係者の方々の熱意に脱帽です。実はコスモシアターは全国でも数少ない大画面映画のIMAXが映写できるシアターでもあります。開設当初はIMAXによるスペースシャトルのような宇宙に関する上映もありましたが、さすがに収益的に厳しいのか最近は上映されていませんでした。IMAXは輝度が高いこともあり、3Dで話題になった映画アバターは実はIMAXシアターで見るのがもっとも素晴らしいとの報道を耳にしたことがあります。今回の映画はIMAXではないようですが、ドームいっぱいに広がる精緻なCGによる映像を堪能しました。カプセルの公開は明日までですが映画は引き続き公開されます。この映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 帰還バージョン」は科学技術映像祭で文部科学大臣賞を受賞した優れものでもあります。宇宙開発に興味のある方や星空の好きな方にはお勧めです。
 実は、私はここのところ”はやぶさ”づいています。先頃放送されたNHKの「コズミックフロント」という番組では実際の関係者の証言を基にハヤブサの数々の危機をドキュメントしており、とても素晴らしい番組でした。また先日は映画「はやぶさ/HAYABUSA]も映画館で観て、宇宙の素晴らしい映像に感心していました。なんと来年春にかけて、ハヤブサに関する映画があと2作公開されるとのことです。さらにJAXA(宇宙航空研究開発機構)による「はやぶさ2」と呼ばれる新たなサンプルリターン・ミッションも無事予算化され実施が決まっています。日本の科学技術の発展と子供たちの未来に大いなる影響を及ぼしてもらいたいものです。
25日:  今日は今年度最後の学校検診出務でした。担当の小学校では、今年の検診では耳鼻科関係で重度の障害のお子様は見られませんでした。なんだかホッとします。来年入学の新一年生の健やかな成長に幸あれ!
26日:  全国各地で今秋一番の冷え込みになりました。東京では木枯らし1号です。しかし空気は澄んでいて、松山の空は雲一つない青空でした!
 5日前に反応の強いヘルパンギーナの幼児を診察して以降、パタッと夏かぜの小児は見られなくなりましたので、さずがにこの時期には高温下で増殖する夏かぜのウイルスは勢いが無くなったと思ったのですが、今日の診察では反応は軽いもののヘルパンギーナの中学生や咽頭の反応の強い成人の夏かぜも見かけました。冷え込みの中、診察室の中だけ夏が残っているような雰囲気でした。9月初旬以降、毎週のように「さすがに今週で夏かぜは見られなくなるだろう」とお伝えしながら2ヶ月になります。今日発表の気象庁の3ヶ月予報では11月は暖かめとのことです。いったい夏かぜは何時まで居残るのでしょうか?
 私はよく ”夏かぜのウイルスはのどが好きで、少しお腹が好き。冬の嘔吐下痢のウイルスはお腹が好きで、少しのどが好き。寒い時期の普通のかぜは5日ぐらいかけて鼻から気管支にじわっと広がる。勢いのありすぎるインフルエンザは、いきなり熱が出てスッと気管支に広がり、時には耳にグッとくる。くせもののマイコプラズマ系は若者はじわっと2週間広がり、小さい子はいきなり広がることもある。RSウイルスは、初めて罹った2才以下の小さい子はゼロゼロ咳が強くなれば要注意だけど、それ以降の年令では軽い風邪ですよ” と称しています。10月初旬に少し見かけたA香港型のインフルエンザはここ2週間ほど見かけなくなりましたが、発熱や咳の経過が長くなることもあるマイコプラズマが、この秋例年よりやや多く見られています。1週間以内に治らなければいけないはずの風邪が、徐々に悪化する、熱が3日以上下がらない、咳が徐々に強く深くなる場合などは、いつも以上に注意深く経過を診ています。この秋、中予で目立っている乳幼児のRSウイルスはいまも散見されています。
 
 今日は水曜日で、私も夜は時間が作れます。夜はひめぎんホールで催される平井堅のコンサートで、ひと時リフレッシュしてきます。平井堅は私が一度は生歌で聴きたいミュージシャンのひとりです。私にとって、平井堅のホールコンサートに行くのは初めてですので、腕を振りながら切々と歌い上げる姿を楽しみにしています。ちなみに私の生歌で聴きたいミュージシャンを挙げると、MISIA(先だって聴くことができました)、小田和正(これも聴くことができました)、山下達郎(来年1月に松山でコンサートがあり、楽しみにしています)、綾香(一日も早い復帰願ってます)、ジャズでは小曽根真、上原ひろみ(Jazz系のミュージシャンは松山で聴く機会は少ないです)、クラシックでは辻井伸之(先だって松山でリサイタルがありましたが、残念ながら時間的なタイミングが合いませんでした)、N響(ここ数年聴く機会がありませんでした)、ついでに落語では立川志の輔(時が戻るならば桂枝雀の高座を生で体験したかったです)、またまたついでにサッカー日本代表の公式戦(一度は大観衆の一人になりたいです)、などなどです。(^.^)
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11年9月  1日:  9月になりました。当院植栽の蝉の音はなくなり、夜には虫の音が聞こえます。高校生は体育祭の準備に余念がありません。昨年は四国近辺に一度も近寄らなかった台風ですが、今年は7月の雨台風に続き、9月に入り早速台風襲来です。残暑が残りながら朝の冷え込み、子供達は新学期で生活のリズムが変わるという中での台風襲来ですので、気圧や気温の変化も大きく、自律神経失調を誘発して耳鼻科関連疾患が増悪する例もありそうです。
   松山や 秋より高き 天主閣    子規
 4日:  紀伊半島を中心に記録的豪雨を観測した台風12号も日本海に抜けました。松山は台風一過の秋晴れとはならずにどんよりとした一日でした。10月の台風とは異なり冷気が押し寄せる感じではありませんでしたので、今日の診察では低気圧で体調を崩すという方はあまり目につきませんでした。大型台風の襲来でしたが、耳鼻科外来の立場からは少しホッとしています。
 余談ですが、岡山では台風上陸が17年振りとのこと。仕事柄もあり気象にうるさい?私にとっては目からうろこでした。四国と瀬戸内海の位置関係から岡山は台風の進路から外れやすいのですね。私は岡山県に住んだことがありませんので印象でしか言えませんが、岡山は台風が少ないから高潮も少ない、大断層からも離れていて大地震が少ないので津波も少ない、瀬戸内海地方ですが中国山地からの河川があり水不足も少ない、気候は温暖で風も弱く、平野では雪も積もりにくいし盆地のような寒暖差もない、コンビナートはあるが原発が立地していない、などの特徴がありそうです。以前耳にしたこともあるのですが、実は岡山の平野部は全国的にみてもかなり住みやすい場所のようです。
 大人の手足口病、小児のアデノウイルス感染症などの夏かぜは少なくなったもののまだ散見され、一方で、新学期入りして早速軽い普通感冒(急性上気道炎)をうつされた学童も見られましたが、総じて症状の軽いケースがほとんどです。また、9月はまだまだ残暑の季節です。外耳炎、鼻炎に伴う反復性の鼻出血などがまだ目立っています。
10日:  当院での風邪の流行を見ると、少なくはなりましたが、まだ夏かぜの方が大部分です。大人も含めてウイルス性咽頭炎で発熱が続く例が目立ちます。特に小児を中心に、のどや扁桃腺の所見が軽いにもかかわらず迅速検査でアデノウイルスを検出するケースが散見されます。恐らく発熱が続きのどの痛みが続く場合は、典型的な咽頭結膜熱のパターンを示さず単純性咽頭炎で終わるアデノウイルスの可能性が高いと思われます。ヒトで病原性を示すアデノウイルスは40種程度あるとされており、病原性の軽いアデノウイルスによる感染が疑われます。
 典型的な手足口病やヘルパンギーナを発症するお子様は少なくなりました。当院でも今年の夏は、7月に典型的な手足口病に罹った後にお盆明けに再度軽い手足口病に軽罹る、いわゆる二度罹りしたお子様も見られました。全国的な感染症情報によれば、今夏はコクサッキーウイルスA6型のウイルスが感染の主体で、コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型も検出されています。手足口病のウイルスの中ではエンテロウイルス71型が脳髄膜にも親和性が高いです。そのためこのウイルスが流行すると髄膜炎が合併する例が増えるのですが、今年はその意味では重症化する手足口病は少なくホッとするところです。しかし今年流行の主体となっているコクサッキーウイルスA6型では、皮疹の程度が強く手足の先からおしりや肩など体の中心部まで皮疹が広がる例が目立ちました。またヨーロッパを中心に手足の指の先が剥ける症例も報告されています。当院でも1人だけこのケースが見られました。後遺症を残す症状ではないのですが、手足口病のような一般的な感染症もわずかなウイルスの変異とともに新しい症状が出てくるものと思われます。
 四国ではインフルエンザの発生は6月を迎えるとともに無くなりましたが、沖縄ではここ数年の傾向が今年も続き、夏でもインフルエンザの発生が報告されています。ちなみに今年は8月6日に流行注意報が発令されました。夏の沖縄ではこれまではB型の流行が主体でしたが、今年は新型が流行しているとのことです。なぜ沖縄では1年に2回も流行のピークがあるのか?については諸説ありまだよく解っていないようです。また九州地方でも少数ながら発生が報告され続けています。世界に目を向ければ東南アジアで鳥インフルエンザの人への感染、アメリカでは豚インフルエンザの新種による小児の感染例も9月に報告されました。日本の医療機関では、そろそろ来シーズンのインフルエンザの流行に備えて予防接種や迅速検査キットの準備を始めます。さて来シーズン(11/12シーズン)の流行はどのようになるのでしょうか。ここ2年続けて新型インフルエンザに振り回された?本邦の冬の感染症治療ですが、来シーズンは穏やかなシーズンとなってほしいものです。
  突発性難聴、発作性頭位眩暈症、舌小帯短縮症、アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療、鼻茸摘出術など。
14日:  風邪をひいて当院を受診した方から、どのようなタイミングで再診する必要があるのか、診察時に質問を受けることがあります。受診の目安を述べます。ご参考になりましたら幸いです。
 一般的な“風邪は自然に治る”ものです。ゆっくり休養して睡眠を取りしっかり栄養をつければ徐々に治っていきます。しかし一方で“風邪は万病のもと”とも言われます。最初は風邪の様であっても、生活に支障をきたす症状が持続する様々な病気の初期であることが徐々に明らかになる場合もあります。以下のふたつの観点から病院を上手に利用して、再診する目途として下さい。
 ①自然に治る風邪かどうかの見極めのために、あるいは風邪をこじらせて長期化しないために再診する
 ②現在の苦痛な症状をはやく軽減するために再診する

 では“自然になおる一般的な風邪”とはどのようなものでしょうか? かぜ症状をきたす一般的な病原菌であるウイルスは、冬季で200種類、夏季で70種類ともいわれています。現在の医学では、これらのウイルスの中で直接的に効果のあるお薬があるものは、インフルエンザとヘルペスのふたつしかありません。しかもその作用はウイルスの増殖を抑えることによって徐々にウイルスが少なくなることによって治っていきます。人は様々な病原菌に一度罹ることによって免疫ができて、再度ウイルスに接触した際に、まったく増殖しない、わずかな増殖で抑えられる、などによって“風邪にかからない”か“風邪が軽く終わる”かします。人は0才では母親の免疫が残り部分的には大人並みの免疫力を有します。ところが1才からはその免疫が無くなることによって、風邪をひくたびに免疫力がついていきます。1~5才ぐらいは“大人になって困らないために風邪をひいて免疫力をつける”ことも仕事の内と言えます。特に重大な病気にたいして人工的に免疫力をつけるものが予防接種です。
 ウイルスに感染して対内の細胞が障害をうける場合、一般的には、症状がなくウイルスが増殖する潜伏期が2~4日、増殖のピークを迎えるのが発症後3~5日、その際に体内では熱を産生してインターフェイロンなどの一般的な防御因子が十分量産生されてくるまでがピークですので、徐々に増殖するウイルスでは発症後3日後前後に発熱のピークが、インフルエンザのように増殖の強いものです発症後1~2日で発熱のピークが、ゆっくり増殖するウイルスでは発熱が5日以上続きます。その後病原菌が死滅してゆき、障害された組織が再生することによって治っていきます。この修復に発症後4~7日程度かかるのが一般的なウイルス感染です。この過程で、個々の病原菌に対する免疫が体内に出来てきます。その際、一部の臓器の障害が強く再生しなくなると“風邪が治らない”“後遺症が残る”状態となり、障害された臓器に二次的に違う病原菌が増殖して障害が強くなった状態を二次感染と呼びます。その原因の多くは細菌によるもので、ウイルスとは違い大多数の細菌に対しては抗生物質が有効です。しかし抗生物質が効きにくい耐性菌もあります。
 上記の点から、一般的なウイルス感染に対しては直接効くお薬はないので、発症後2~4日目までのピークを迎えるまでは“ある程度しかたない”ことになります。その後、5~7日程度で自然に治れば“普通の風邪でこじれなかった”ことになります。この風邪の期間は一般的なウイルス感染が疑われる場合には、当院では対処療法で快適に過ごせることを念頭に治療します。
 このことから①の点から再診が必要となるのは、一般的な風邪の経過かはあきらかに外れた状態、A)発症1~2日目に症状が激烈であったり多彩であること B)発症4~6日過ぎても症状が徐々に悪くなりピークを迎えない などの場合です。また②の観点からは、ご本人の苦痛が強ければ何時でも再診が望ましいことになります。
 以下は、当院でお渡しいている風邪の経過の注意点の抜粋です。ご参照下さい。

*急性上気道炎(いわゆる風邪)について 合併症の予防 より
 扁桃腺が弱い体質やアレルギー体質などのない健康な大人が普通感冒にかかっても高度な合併症を起こすことはほとんどありません。しかし、インフルエンザ型や喉頭気管炎型、肺炎型は高度な合併症を起こしたり、治りが悪くなる場合があります。また、一方、子供や老人では普通感冒であってもしばしば合併症を引き起こしますので、用心深く観察する必要があります。子供は気道が狭く、扁桃組織も過剰に反応しやすいため、中耳炎、喘息性気管支炎、気管支肺炎、声門下喉頭炎(仮性クループ)などに注意します。また、まだ十分な病原菌に対する抗体も備えていないため、家族で同じ病原菌にかかっても症状が強くでるとともに、感染が広がる傾向があります。脳炎、髄膜炎、脱水症にも注意します。また、当初は一般的なかぜの初期にみえても様々な病気の初期症状であることもあります。小児では「なんとなくいつもと違って体調が悪い=not doing well」という印象が大事です。あまりにもウトウトして反応が鈍い、突発的な嘔吐を繰り返す、首や全身がこわばってひきつれている、水分を飲む元気もない、尿が半日以上全く出ない、などの症状に注意して下さい。老人は痰の排出能力が落ちることもあり、若い頃よりも容易に上気道の感染が下気道に及び二次感染を来たしやすくなり、気管支炎が肺炎に進行する可能性が高くなります。若年者と異なり肺炎になっても高熱がでることなく、すぐに呼吸困難や心不全を起こすことがあります。
  一般的には、次のような症状がある場合には重症化の傾向ですので注意が必要です。
 *3日過ぎても高熱が持続する時、5日過ぎても微熱が続く時、1~2日目で風邪症状が強い時
 ・水分摂取が不十分で尿が半日以上出ない時、強い頭痛や吐き気が持続するとき
 ・呼吸が浅く速く肩で息をするような時、睡眠中に呼吸が停止する時
 ・意識レベルが低下して反応がにぶい時
     * 初診時に病院で受けた説明の見込みより悪化したり、新しい症状が発現したり、長引いて良くならない場合には、適宜再診が必要です。
                                                           (この項は院長の徒然草にも再掲します) 
19日:  16日にインフルエンザのお子様と大人の方を診察しました。家族内の感染伝播で、連休を挟むこともあり、恐らく集団感染には広がらないものと思われます。状況からはA型で2009年型(新型)が疑われました。流行シーズンの端境期ですが、一応当院では11/12シーズンでの初の来院となりました。先日もこのコーナーで触れましたが、沖縄ではここ数年、夏にも流行する二峰性の流行パターンが続き、8月6日には2009年型が中心と思われる流行が注意報レベルで広がっています。また九州地方でも発生しています。当院に来院された方は、恐らく九州沖縄地方からの感染が間接的に伝播したものと思われます。本格的な流行は12月以降と思われますが、急な発熱の方には、インフルエンザも念頭において診察を進めてみます。当院では11/12シーズンもA香港型、2009年型(=新型)、B型が区別して判別できる迅速診断試薬を用いようと思っています。
22日:  台風一過、明日は当院近隣の小学校の運動会です。運動会前に風邪気味で心配しての来院が目立ちました。幸、軽症のお子様がほとんどです。明日は運動会日和になりそうです。皆さん元気に参加してほしいです。(^.^)
  咽頭異物、神経線維症にともなう内耳炎、耳下腺腫瘍、頚部リンパ節炎、耳管開放症、鼻茸摘出術、肥厚性鼻炎へのレーザー治療など。
24日:  今日は、土曜日としては開院以来で最も診察終了時間が遅くなりました。お待ち頂いた患者様にはご迷惑をお掛けしました。少しでも診察のペースを上げたいのですが、、
突発性難聴、めまい発作、顔面神経麻痺、インフルエンザを初めとする急性熱性疾患などなど、なかなかペースが上がりませんでした。また最近は乳児の方の診察も目立っています。生まれたての赤ちゃんでも耳鼻咽喉科も眼では結構の頻度で中耳炎の合併があるため、耳の診察はかかせません。赤ちゃんでは、中耳の確認には直径1~2mmの外耳道の間隙から確認しなければいけないこともあり、幼児や学童の診察よりもどうしても時間を要します。言い訳っぽいですが、しっかり診察をした上で、十分な説明も心掛けて、診察のペースを上げる。診察に際しての尽きない命題ですが、それぞれの患者様に最善を尽くせればと思っています。
 松山市南部と西部の幼児でインフルエンザの集団発生が見られました。19日にお伝えしていたように、私は新型(2009年型)の集団発生と思っていたのですが、本日当院に来院された方の迅速診断ではA香港型でした。A香港型は従来タミフルへの耐性化は少なく御しやすいタイプでしたが、今シーズンも耐性化しないものが流行の主体になれば良いのですが。まだまだ9月でインフルエンザの流行シーズンではないと考えますが、今後の松山市や愛媛県、全国の流行状況に注目したいと思います。
 8月後半からの秋のイネ科花粉症につづいてヨモギなどのキク科花粉症も目立ってきました。これから2週間が秋の花粉症のピークになります。今後、秋の花粉では抗原性の強いキク科のブタクサも飛散してきます。台風一過で良い天気です。祝日が続き山や公園に行楽にでかけたり、スポーツの秋で野外練習を続ける、運動会の練習、イモ炊き、観月会などなど、秋の花粉に暴露する機会も多く、はっきりと花粉症症状の出た方も見られました。
28日:  今月後半は祝日を利用して医学知識のおさらいをしました。最近は医学生レベルの教科書はイラスト満載で解りやすい書籍が出ています。書店で目につき、思わず衝動買いしてしましました。消化器、循環器、脳神経、感染症免疫、内分泌膠原病、呼吸器、泌尿器、皮膚、婦人科、精神神経の各科の参考書の通読です。おかげで眼科、耳鼻科、小児科、産科以外の分野は網羅的に目が通せました。自分の知識よりも目新しい知見の分野はゆっくり目を通しますが、その他の分野は斜め読みですので、なんとか読破です。^^; 大学を卒業して専門分野に進むと、その分野の知識経験は否応なしに増えますが、総論的な知識の量は、実は卒業試験と国家試験の勉強直後の医学生がもっとも豊富です。(もちろん実地臨床で実際使えるレベルとは違うのですが、、) 最近は少し違うかもしれませんが、医学部では決して予備校的な国家試験対策ばかりしている訳ではありません。卒業試験は各科の教官が自分の専門分野を売り込むべくかたよった領域の試験問題をよく出します。臨床医学系以上に解剖学、細菌学、組織学などなどの基礎医学系の講座ではこの傾向はより顕著です。少しばかり、頭でっかちな?医学生に追いついた気分です。
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11年8月  2日:  8月です。6~7月に幼児で猛威を振るった手足口病は一気に減りました。また同様な病態のヘルパンギーナもほとんど見かけなくなりました。子供の夏かぜも少なくなり、外来も夏休みの雰囲気になってきました。夏かぜの中では、アデノウイルスによる咽頭炎が幼児から学童の世代で散見されます。咽頭結膜熱のように目の反応のほとんどないタイプのアデノウイルスのようです。このウイルスは38℃台の発熱が3~5日と長引く傾向がありますので、せっかくの夏休みの行動が制限され、罹った子供も保護者の方にも悩ましい病気です。
 夏本番で、外耳炎、耳せつで症状の強い方、外耳道真菌症の治りの悪い方もやや増えています。

   隅田人と なりてことしは 納涼哉   子規
 3日:  知人に頂いた高知産のかぶとむしやくわがたむしを受付にて子供たちにお分けしました。クリニックでかぶとむしのプレゼント!とへんてこな病院となりましたが、穏やかになった夏の外来に一服の季節感でした。喜ぶ子供たちの歓声に、私も元気をもらいました。
 7日:  今日は「鼻の日」です。また「バナナの日」でもあるそうで、なるほど、のごろ合わせです。また今日は松山では三津浜で花火大会です。夏休みも真っ盛りで、感染症にかかる方はさらに少なくなっています。今日の日曜診療は比較的早く終わりました。1週間後はもうお盆休みです。私も書類整理をしつつ、英気を養おうと思います。
 これから夏バテに季節です。夏バテは医学的には、1.汗をかいたり塩分が不足して熱中症なで至らなくても脱水気味になる 2.消化機能が落ちて栄養がアンバランスになる 3.暑さのせいで寝苦しくなり睡眠が浅くなったり睡眠のリズムが崩れて、精神や神経の機能が弱る 4.クーラーにあたり過ぎ体が冷える時もあれば、暑い環境で発汗する時もあり、体温調節機能が落ちる などで惹き起こされる生体リズムや自律神経機能の失調状態です。このような場合には、西洋医学よりもむしろ漢方医学が有用です。夏バテから気道過敏症やメニエール病などを惹き起こす方には、補中益気湯のような漢方薬も試してもらっています。
17日:  当院のお盆休みも終わりました。夏休み佳境の子供たちに続き、大人も休みに入ったことにより、ますます感染症は少なくなっています。これから8月一杯は風邪の流行らない時期になります。ただし残暑が厳しくなるため、外耳炎、鼻前庭湿疹、メニエール病などが増悪しやすい季節になります。
 当院はしばらくのどかな外来が続きそうです。例年通り、救急処置の確認などスタッフの研修をすすめたいと思っています。
  鼻前庭炎からの鼻出血、外耳炎など。
20日:  秋のイネ科花粉の刺激によると思われる鼻炎の方が数名来院されました。今の時期は、ハウスダスト・アレルギーに朝の冷え込みなどで鼻炎症状、咳症状、耳管狭窄症状をきたす人の方が多いのですが、これから9月に向かって秋の花粉症シーズン入りとなります。9月中旬から10月初旬にかけては、ヨモギ、ブタクサなどのキク科花粉による鼻炎が増えてきます。
24日:  全日空がボーイングの最新鋭機「B787、ドリームライナー」を11月1日に世界で初めて就航させます。鉄道や航空機などの乗り物が嫌いではない?私は以前から注目していましたが、3年近くにわたる就航予定の延期からやっと正式な就航が決まりました。当初は松山の近くでは、羽田-岡山路線に導入されるとのことですが、今月の報道では来年春には松山路線にも導入される予定とのこと。なぜこのコーナーに飛行機の話が、と思われる方もいると思いますが、実はこの最新鋭機は炭素繊維を翼だけでなく機体にも多用し軽量化と高剛性化を両立しているおかげで、飛行中の室内の与圧も従来機よりも高く設定されるとのことで、ひいては離着陸時の機内の圧変化が少なくなります。航空機は機内圧が地上圧よりも低く設定されているために、鼻炎があると着陸時の圧変化に中耳の圧調節がついていけず航空性中耳炎を誘発することがあります。当院は松山空港に近いこともあり、着陸時の痛みがとれず到着後その足で来院される例もあります。”B787が松山空港に大量導入された暁には、当院に来院される航空性中耳炎の患者数が減る”となればいいですね。
26日:  お盆明けのこのコーナーでは、スタッフ研修を進めたいと記載しましたが、午後の診察でも患者様が続くことが多くなかなか研修が進みません。例年だと8月下旬の午後は最も外来が閑散とする時期なのですが、県外や市外などの遠方から診察される方も多く、なかなか研修のためのまとまった時間が取れません。特に今年が風邪の流行が目立つという訳ではありませんので、当院での診察を希望される方が増えている事に対して、改めて気を引き締めて診察を行いたいと思っています。また9月にかけて研修はしっかり行いたいとも思っています。
27日:  夏休みもあとわずかとなりました。滲出性中耳炎や副鼻腔炎で治りかけているけれどもあと一歩というお子様には、お薬は最小限あるいはお薬なしの体力勝負で、「夏休みの最後にもう一回確認しましょう」と、宿題をひとつ増やすようで恐縮ですが、あと1回の再診をお願いしています。また学校検診の結果通知書を持って来院されるお子様もやや目につきます。これも夏休みの宿題のひとつですね。(^.^) アレルギー性鼻炎や扁桃肥大などの診断を受けた例では、現状で治療する必要があるのか?症状が強くなれば、どの時点で治療することが好ましいのか?日常生活や学業、運動面でどのような点に気をつければよいのか?など治療というよりは生活指導に重点を置いた診察を心掛けています。
 8月後半、極端な猛暑や台風襲来などの天候不順がないことも幸してか、例年より外耳炎や鼻出血で困る方はやや少ない印象です。また気道過敏症、メニエール病などの気圧の変化が影響する病気を増悪させる方も目立ちません。
 軽いタイプのアデノウイルス感染症が少し目立つ他は、手足口病などの夏かぜも少なくなっています。
  伝染性紅斑、鼻腔異物、声帯結節、内耳炎など。
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11年7月  1日:  手足口病が1~5才ぐらいの幼児で流行しています。西日本全域で流行し、愛媛県では過去5年間で最大の流行となっています。同じエンテロウイルス系の夏かぜであるヘルパンギーナもここ1週間ほど増えてきました。お母さま方から「手足口病はいつまで保育園や幼稚園を休めばいいの」との問い合わせが多くなりました。小中学生に適応される学校保健法の中では、夏かぜの中で出席停止を規定されているのはアデノウイルス感染症の中のひとるである咽頭結膜熱(プール熱)だけです。手足口病やヘルパンギーナは明確な規定はなく「学校長が学校医と相談をして第3 種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」というあいまいな病気です。ただし松山の保育園、幼稚園では、手足口病もヘルパンギーナも急な発熱で流行的に発生することから登園を規制する施設が多いです。病原菌が腸管ウイルス系ですので症状が収まっても長期にわたり便などにウイルスの排泄が続き、感染力も長期にわたる場合もあるので、インフルエンザなどのように解熱後2日後は感染力が無くなったので登校可能というような訳にはいきません。感染児本人の、発熱がなくなり、高度な咽頭痛で摂食がままならないというような状態を脱していれば、つまり病児本人の体調が良ければ登園可能としてよいと思います。
 3日:  夏の気配とともに アレルギー性鼻炎→鼻前庭湿疹→鼻入口部(専門的にはキーゼルバッハ部といいます)より反復性に鼻出血をきたす小児が増えてきました。多くは静脈性出血ですがここ1週間で2名、動脈性出血の方が続きました。高齢者の方の鼻腔の奥から出る動脈性出血は止血に緊急を要することもありますが、鼻入口部の出血の多くは出血側の鼻翼を強く内側(顔の中心部方向)に抑えることで止血します。圧迫時間の目安は静脈性で5分前後、動脈性で10分前後です。動脈性の場合は高周波電気凝固などで出血点の止血を行なうことが多いです。今回も凝固止血を行いました。
 5日:  西日本の1~4才児を中心に手足口病が大流行です。過去10年間の発生数の平均値の8倍以上発生しています。愛媛県全域でもここ10年来では、先月が最も流行しました。通常、小学生以上の年齢では免疫があり、微熱と軽いのどの痛みと時に軟便程度で終わるのですが、小学生以上の年齢、まれに成人でも高熱や口内炎などの手足口病の特徴的所見を呈する例が見られました。
 8日:  今日、四国から東海地方にかけて梅雨明け宣言が出されました。松山では平年より10日遅い梅雨明けで、今年は例年より梅雨入りも梅雨明けも10日程度早くなりました。梅雨明けとともに気道過敏症やメニエール病などの低気圧が刺激になる病気は減りますが、これから夏本番です。今年はすでに例年より熱中症で救急搬送される例が全国的に多いそうです。電力不足による節電で、これからより一層暑さや脱水による熱中症に注意してください。耳鼻科では汗をかいたり水泳の刺激による外耳炎、鼻前庭炎、鼻出血や昆虫などによる外耳道異物が増えてくると思われます。もう10日ほどで子供の夏休みです。集団生活が無くなるので、手足口病をはじめとする夏かぜの流行は夏休み入りとともに減ってくるものと思われます。
16日:  ここ1カ月あまり小児の手足口病が大流行でした。6月上旬からのデータを見ていると、最初は、松山の過去5年間では最も多い、から、過去10年の平均の5、6倍へ、最新のデータでは、過去10年の平均の10倍近く、と、とにかく大流行でした。熱発の目立つ例、口内炎の目立つ例、皮疹が広がった例、とその子供たちの免疫の状態にもよりますが、1~5才を中心に症状の強いケースが目立ちました。ただし来週には夏休み入りです。これから流行は一気に下火になると思われますが、夏休みのない保育園児を中心に7月中は発生が続きそうです。
18日:  なでしこジャパン、優勝おめでとう! 大震災以来、日本は震災前、震災後と明らかに世界が違っています。震災復興の面だけでなく、放射能問題、電力の問題など真綿で絞められるようにじわじわと重苦しい雰囲気が続いています。そして政治の迷走、経済復興への不安と、心配の種は尽きません。震災以来、初めて日本中がひとつになれるような明るいニュースでした。日本男児のはしくれ?の私も、なでしこたちに負けるわけにはいきません。本当に勇気と希望をもらいました。
 
  夏の夜や ちぎれちぎれの 天の川  子規
23日:  学童の夏休み入りです。幼稚園児のお泊り保育、小学生の集団宿泊訓練、中高生の部活の合宿や大会、家族での旅行などなど、”風邪をこじらせたくない”との意向で受診される方が増えてきました。大型の雨台風も去り、これから暑さがさらに本格化しそうです。外耳炎、外耳道真菌症の方も増えてきました。中には耳せつ化したり頚部の蜂窩織炎やリンパ節炎を続発して点滴治療を余儀なくされる例も見られます。
 今年の夏かぜシーズンに幼児の間で猛威を振るった手足口病も、夏休み入りとともにさすがに発生のピークは過ぎました。愛媛県の病原体検出情報によると、今年の流行のタイプはコクサッキーウイルスA6型とのことです。毎年流行のタイプが変わりながら流行するのですが、主な原因ウイルスの代表的なものは、コクサッキーウイルスA10型、A16型、エンテロウイルス71 型ですが、今年流行のA6型はこれまでヘルパンギーナの起因病原体とされていて手足口病の主原因となるのは初めてとのことです。エンテロウイルス71型が髄膜への親和性が高いため、流行期には無菌性髄膜炎の発生が増えて最も注意すべきウイルスのタイプですが、今年は違いました。今年の流行は発熱、口内炎、手足の発疹ともに強い傾向がありましたが、髄膜炎の報告は全国的にも少ないようです。今年の手足口病の臨床像は、例年流行する一般的な手足口病よりも発熱や口内炎の反応の強く、ヘルパンギーナの臨床像に準じていました。臨床医の立場から今年の流行を振り返ると、納得のウイルスのタイプでした。
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11年6月  1日:  6月入りにしては4月並みの肌寒さでした。咽頭症状の強いヘルパンギーナや手足口病などの夏かぜは、今のところ思いのほか発生は少ないのですが、さすがに今後、幼児を中心に流行しそうです。急な発熱、のどの痛みからの食欲不振のかぜ症状に注意します。また5月のゴールデンウィーク明けからは当院ではほとんど検出していないインフルエンザですが愛媛県の報告ではA香港型が散発しているとのことで、ここのことは念頭に置いて診察を行いたいと思います。
 今月下旬からは学童のプールが始まります。中耳炎や急性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎の症状の強い小児では、水泳に際して注意する点などもお知らせしていきます。 
 今日は午後から私が校医を務めている中学校の検診を行いました。例年もそうですが今年は特に生徒たちの挨拶がしっかりできており、大いに感心しました。中にはそれこそ赤ちゃんの時から経過を見てきた生徒もおり、帯同の看護師ともども、学生服を着てしっかりした態度にまるで保護者になったかのように心強くなります。 

   梅雨に入る 椎の木陰の 葵哉   子規
 8日:  雨模様の天気では雑草花粉は飛散しませんので、梅雨の天気が続くと雑草花粉症の方は症状が出なくなります。今年は梅雨入りが早かったせいで、梅雨の合間の晴れた日に花粉症症状が残る方が見られます。
12日:  沖縄は早々に梅雨が明けましたが、松山は梅雨真っ盛りです。今週から市内の小学校のプール開きです。慢性穿孔性中耳炎や鼓膜チューブ留置中などで、水泳時の耳栓の着用のために経過観察が必要なお子様の診察が続きました。
 6月は風邪の流行でいえば夏風邪のシーズンですが、今年はまだ、プール熱などのアデノウイルス感染症やヘルパンギーナ、手足口病などのエンテロウイルス属の感染症は目立ちません。特にヘルパンギーナなどは急な高熱で発症したかと思うと、口内炎の多発に伴って不機嫌でよだれをたらし、周りの保護者の方がビックリすることも多いのですが、症状の強い夏かぜの集団発生は少ないです。それでも、じわりと発熱が続くアデノウイルスは、当院でも大人も含めて時々検出します。
19日:  一昨日より幼児の手足口病が急に目立ってきました。手足口病の病態となるウイルスも複数ありますが、今夏の流行ウイルスは発熱、口内炎、手足の皮疹ともに症状の強い傾向が見られます。口内炎の多発により咽頭痛が強いのが特徴です。お子様が急に何も食べない、飲まないとの症状で心配されて来院したお母さまも見られます。手足口病を始め夏かぜのウイルスには直接的に効く抗ウイルス剤はないため、症状をほぐす対処療法が基本になります。脱水に対する水分補給の仕方など、看病の仕方の指導が診察のメインとなります。4、5年前に流行した手足口病のウイルスは髄膜炎を続発するケースもありかなり注意を要したのですが、今年の手足口病は今のところ重症化の報告は聞いていません。総じて予後良好な病気ですが、無菌性髄膜炎化には注意して診察をすすめたいと思います。
22日:  当院を受診された方からこのホームページを通じて貴重な意見を頂きました。診療に際して不快な思いをされたとのことでした。いくつかの問題点を指摘され、とても有難く参考になりました。私はじめスタッフともども、私たちからすればいつも通りの診療だとしても、初めて受診された方から見れば、初めてで特別なこととなります。様々な点を反省するとともに、今後診察を受ける様々な年齢や立場の方が安心して診察が受けられるよう心したいと思います。私も常日頃スタッフに申し付けていることは、私の耳に痛いことほど教えてほしい、ということです。このホームページをご覧の皆様も、当院を受診されての不満や不愉快な出来事がありましたら、ぜひメールにてご連絡、ご指導頂ければ幸いです。
 昨日までの梅雨後半を思わせる大雨から、今日は一転して夏を思わせる猛暑です。昼の外気温は32℃を示し、さすがにエアコンなしでの運転はきつくなりました。今年は梅雨入りが早く、メニエール病や気道過敏症の方々には、梅雨明けまでは油断しないで下さい。再発することもあります、とお伝えしていました。昨日は、では梅雨明けまでお薬を下さい、との要望がありました。ふと、では今年の梅雨明けはいつ頃?と目が点になりました。調べてみると四国地方の梅雨明けの平均は7月18日とのこと、ちなみに昨年は7月16日、一昨年は遅く7月29日でした。結構まだまだ梅雨は続きそうです。そういえば、私の学生時代は、7月10日からの夏休み入りとともにテニス部の合宿がありましたが、練習が十分できず梅雨空を恨めしく思ったことを思い出しました。梅雨明けの7月23日頃から8月上旬までが1年の集大成となる大会シーズンでした。
 梅雨ももう少し続きますが、徐々に徐々に蒸し暑くなっていきます。今後は、夏の暑さやプールによる外耳炎、鼻前庭湿疹からの鼻血、とびひなどが増えてきそうです。
25日:  暑いです!昨日は熊谷市で6月の全国最高気温を20年ぶりに更新する39.8℃を記録とのこと。松山でも35.6℃の猛暑日でした。中耳炎の経過を診ているお子様の中には、診察が終わるか終わらないうちに「プール出来る?」と質問する子もいて、子供の関心事はなんといっても水泳の可否のようです。「もうひとつ治りきっていないけど、水がぬるんだ水遊び的なプールなら大丈夫でしょう」と伝えると、ホッとしたようなお子様もいました。まだまだ外耳炎が悪化して痛みが強くなるケースは目につきませんが、これから徐々に増えてくると思われます。
  咽頭潰瘍、突発性難聴、先天性耳瘻孔化膿症、耳硬化症、頚部リンパ節炎など。
30日:  食物アレルギーに対する経口減感作をテーマとした講演会に参加してきました。私の専門は上気道を中心とする気道アレルギーですので、食物アレルギーはいわば専門外ですが、乳幼児ではアレルギーマーチと呼ばれるように様々な臓器でアレルギー反応が起こったり、その反応する部位が成長とともに変化していくこともあり、視野を広げるために参加してきました。ハウスダストやスギに対して抗原エキスを少しずつ注射したり経口的に摂取する減感作療法同様に、食物アレルギーでも減感作を試みるという治療法です。現在厚労省の班研究で臨床研究が進められているとのことです。アナフィラキシーショックなどの重篤な副反応の発現に注意しながら積極的にアレルゲンを摂取すると、アレルギー反応が鈍くなりある程度の量のアレルゲンが摂取可能になる症例がある、との報告で、今後の更なる研究の進展が期待されました。また同じ遺伝子を持つ民族で食生活の違うグループを比較すると、乳児期早期からアレルゲンを摂取したほうがアレルギー反応が起こりにくいという研究もある、呼吸器で近年注目されている好酸球性と呼ばれる遅発性ともいえるアレルギー反応が、消化器の分野でも注目され、好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎などの、即時性と異なるアレルギー反応が食物アレルギーとしても発現する、などなど興味深く拝聴しました。
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11年5月  1日:  ゴールデンウィークも半ばです。新緑が目にまぶしく、堀之内のつつじも鮮やかになってきました。松山市内でも県外ナンバーの車が目につきます。今年は心なしか関東ナンバーの車が多いような気もします。坊ちゃん列車も満員で、電停ではカメラを向ける観光客も多く、なんだか”観光地”に住んでいる気分がして心地よいです。(^.^)
 例年、ゴールデンウィークは気候も良く長期の休みのため感染症も目立たなくなるのですが、今年はインフルエンザのB型とA香港型の流行が残っており、またアデノウイルス感染症も目立つことから、急な発熱をきたす方が多く、やや落ち着かない外来です。またスギ花粉の飛散が先週までは毎日続いていることから、花粉症症状が続く方も例年より多く、外来の待ち時間も長くなりました。受診された方々にはご迷惑をおかけしました。
     
 連休を利用して佐田岬までドライブしてきました。高速無料化実験が6月終了ということもあり、南予に向かってしまいました。^^; 黄砂に煙って、岬の突端は黄色く霞んでいます。 帰路はゆうやけこやけラインを通って長浜経由のドライブです。海沿いのバス停にきれいな藤棚があり、思わず停車して写真を撮りました。
     
 風力発電の風車が続いています。ちなみに佐田岬には58機もの風車が設置されています。伊方町のせと風の丘パークには構造試験に使用された実物の風車の羽が展示されています。実は写真左の風車群の左下の瀬戸内海側に伊方原子力発電所があります。思わずこれからの日本の電力政策に思いを馳せてしまうドライブコースでした。
 8日:  スギ花粉の飛散終了は4月27日となりました。例年より飛散終了日は遅くなりました。ヒノキの少量飛散は続いているようですが、症状の出る方はごく少ないと思われます。替わってこれからは、カモガヤやオオアワガエリといったイネ科の代表的な花粉症のシーズン入りです。
11日:  今週に入り急に暑くなり、当院でも昨日初めて冷房を入れました。昨日からの雨はまるで梅雨を思わせます。ゴールデンウィークが明けて、さすがにインフルエンザの方は少なくなりました。 ウイルスの特定できかねる発熱をきたす急性上気道炎は見られますが、かぜ症状の方は少なくなってきました。当院外来も今日は久々に患者様が途切れる時間が出来ました。今年の冬は”だらだら”とインフルエンザの流行が続き、4月に入っても”だらだら”とスギ花粉の飛散が続きましたので、例年になく忙しい外来が続きました。私もホッと一息つきました。!(^^)!
 松山では早くも水不足が心配され、節水の呼びかけが始まっています。まとまった雨が降ってほしいものです。
     
 城山公園から見た二の丸庭園と松山城(写真左)と愛媛県美術館(写真右)です。散歩の途中、あまりに気持ちいいので芝生で寝転んでいると、不覚にも一瞬寝てしまいました。以前の疾患情報でも触れましたが、市街の中心部にこれだけ広い公園があるのはなんとも気持ちのいいものです。美術館の喫茶でお茶して、図書コーナーで松山城を眺めながら図録を見る、、身近な場所でもゆったりとした時間を過ごせます。
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13日:  気圧の変化の大きい雨模様が続きました。気道過敏症が強くなり普段の風邪よりも鼻炎症状の強くなった方や、メニエール病の症状の悪化した方も見られます。
 スギ花粉がゴールデンウィークを過ぎても観測されました。ただし連続的飛散ではありませんのでスギ花粉症を感じる方は見られなくなっています。ヒノキ花粉はまだ飛散が続いていますが、こちらも感じる方はほとんど見られなくなりました。カモガヤを中心としたイネ科花粉を感じる方が増えてきています。小児では鼻炎症状、結膜症状、顔面の皮膚の症状が急に強くなるケースも出てきました。
  ヘルペス性歯肉口内炎、伝染性単核球症など。
17日:  インフルエンザの発生は連休明けとともに一気に少なくなりました。当院では迅速検査陽性はB型の方1人のみです。また、感染性胃腸炎に伴う上気道炎も少なくなりました。ただしアデノウイルスや病原菌の特定できない熱発の方は見られます。
 3日に全国的に黄砂が大量飛散しました。黄砂が飛ぶ時期に鼻炎症状が強くなる方も見られ、そのような方には「黄砂自体は抗原性はなく、粒子による機械的な刺激が起こるのと、黄砂が飛ぶ気候は花粉も飛散しやすくなるので、花粉症症状が強くなったのでしょう」とお伝えしていましたが、最近の研究では”黄砂自体のアレルギーはなくても、黄砂に付着したり一緒に運ばれてくる環境汚染物質、アレルギー物質により鼻炎症状が誘発される。また 黄砂の主成分は二酸化ケイ素で、抗原性はなくともアレルギー修飾作用があり、また付着している微生物によりアレルギー反応が増強されるという報告もある”とのことです。最近では黄砂や硫酸塩エアロゾル・人為起源の微小粒子・オゾンなどの大気汚染物質の観測網もできてきています。放射性物質だけでなく偏西風に乗って色々なものが人体に影響を及ぼす可能性のあることを改めて認識しました。 次のホームページで詳しく見ることができます。  国立環境研究所 環境展望台へ
20日:  松山市内の小学校でも学校検診が始まりました。当院でも検診の報告書を持って診察する小児も見られるようになりました。検診で異常を指摘された方には、どのような状態か、今後の成長過程でどうなっていくのか、現在治療する必要があるのか、今後どのような症状が出れば治療すべきなのか、治療すれば治るのか、学校生活でどのような点に気を付ければよいのか、これからの夏の水泳活動に支障は無いのか、、などなど、限られた診察時間ではありますが出来る限りお伝えするよう心掛けたいと思っています。
22日:  松山市内では先週よりヘルパンギーナ、手足口病などの代表的な夏かぜが報告され始めました。当院でも今週ぐらいから幼児の夏かぜのシーズン入りかと思っていましたが、いまのところアデノウイルスによる咽頭炎が散見される程度で、幼稚園や保育園での本格的な流行は見られません。一年で一番気候のいい季節です。冬に反復性や難治性の中耳炎で治りの悪かったお子様で、ようやく治ったという子が目立ちますが、残念ながらこの時期になって鼻炎が軽快しても滲出性中耳炎が改善しないケースもあります。そのような場合はこれまでも経過や、中耳滲出液の性状や中耳の周りの骨の発育具合、特に両側の場合は聴力の程度なども総合的に勘案して、一度鼓膜切開を行って改善が見られるか、積極的に鼓膜チューブの留置まで行うか、、など判断しています。
26日:  今日、四国地方が梅雨入りしました。例年より10日早いとのことで、5月中の梅雨入りは感覚的にパッとしません。^^; 雨模様の天候とともに雑草花粉症の方は助かりますが、気道過敏症やメニエール病、片頭痛の方などは気圧の変化で増悪する傾向にありますので、いつも以上にストレスなどで体調を崩さないようご留意下さい。
30日:  梅雨入りとともに台風襲来という、例年以上に激しい梅雨入りとなりました。
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11年4月  1日:  新年度になりました。震災の復興の兆しも少しずつ見えてきました。被災した会社を、お店を必ず復興させる!などのニュースが心強いです。がんばれニッポン!です。
 早くも学童の春休みも後半に入りました。今日の午後は患者様も途切れ、久方ぶりのゆったりした外来になりました。思えば私も1月下旬からほとんど昼休みの無い外来のペースでしたので、私もホッと一息です。(^.^)  さすがに風邪の流行は見られなくなりましたが、それでも新型、A香港型、B型と3種類のインフルエンザが今でも散見される珍しい春休みになっています。
 先月の25日にヒノキ花粉が初観測され、27日に飛散開始日となりました。例年に比べかなり遅い飛散開始です。このペースだと、ヒノキ花粉の飛散終了は4年ぶりにゴールデンウィーク後にずれこむかもしれません。
 通年性アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療、真珠腫性中耳炎、喉頭浮腫、披裂部浮腫、類天疱瘡、流行性耳下腺炎など。
  しんとして 露に音あり 朝桜  子規
 5日:  咽頭扁桃炎、喉頭気管炎が目立ちます。病原菌はA香港型インフル、B型インフル、アデノウイルス、溶連菌、嫌気性菌、マイコプラズマ、エコーウイルスなどの一般的なウイルス、ノロウイルスなどの腸管ウイルスなど多岐にわたっています。
  耳硬化症、クインケ浮腫、突発性難聴、メニエール病、鼻茸、鼻せつ、水疱性鼓膜炎、耳管開放症、逆流性食道炎、ハンター舌炎、反回神経麻痺など。
 6日:  4日にスギ花粉の今年4回目の飛散の山がありました。今シーズンのスギはなかなかしぶといです。今の時期になっても花粉症症状の強い方も目立ちます。またスギ花粉と共通性抗原のあるヒノキ花粉も持続的に飛び続けています。さらに早春のイネ科雑草花粉も飛散が目立ち始めました。今の時期からハルガヤが、5月からはカモガヤ、オオアワガエリなどが飛散します。イネ科花粉で最も反応する人が多いのがカモガヤで抗原性も強いのですが、昨日は”田んぼで走り回って遊んでいたら、目が真っ赤になった”と訴えるお子様も来院されました。草むらや公園で近づくと反応の強いのが雑草花粉です。これから5月上旬にかけて花粉症症状の続く方は、スギ、ヒノキ、雑草、ベースにハウスダスト、、の4種類の抗原の存在を考慮する必要があります。
10日:  本日、日曜日の診察は比較的早く終わりました。ようやく当院の外来も落ち着いてきた雰囲気です。(^.^) 一気に暖かくなり春本番です。松山市内の桜は満開になりました。東堀端の伊予銀行本店前から見る松山城は観光ポスターでもおなじみのアングルですが、私が最も好きな松山の風景のひとつです。東から南堀端の桜も満開となっていました。東堀端から二の丸庭園、愛媛県庁、天守閣と続く動線はいつ見ても美しいのですが、桜の時期はまた格別です。三番町の植栽のはなみずきも花をつけ始め、松山の春は真っ盛りです。震災で元気の出ない一カ月でしたが、新年度、新学期は日本中のみんなで力を合わせて前向きに進みたいですね。
 花粉症症状の強い方は少なくなりました。またインフルエンザも学童のB型、広い世代でA香港型が見られますが、こちらも発生は少なくなっている模様です。ただし学童が新学期を迎えることから、学級閉鎖まで至る流行にはならないもののクラス単位、クラブ活動単位では小流行が見られるかもしれません。
 東堀端からみた桜と県庁庁舎、松山城です。松山の絶景です。
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18日:  スギ花粉の飛散は少なくなりましたがまだ毎日観測されています。変わってヒノキの飛散が中心になっています。ヒノキの飛散は1週間前がピークと思われますが、まだ大量飛散が続いています。
  舌乳頭腫など。
20日:  ここ1週間、インフルエンザは目に見えて減ってきました。ただし幼児を中心にA香港型が、学童を中心にB型がまだ散見されます。幼児はもともとA香港型にかかったことがないため基礎免疫がなく、予防接種後5ヶ月近くなったので予防接種の抗体も減弱してきているものと思われます。そのため学童や成人よりも保育園児を中心に発症するケースが目立つと思われます。愛媛県下で小児の間で発生の少し増えたアデノウイルスによる咽頭炎がまだ目立ちますが、咽頭結膜熱となる反応の強いケースは見られません。
 一昨日は午後一時的に気圧がさがり、昨日は久しぶりに肌寒い一日でした。寒冷刺激によりかぜ症状を来した方や、低気圧の影響で気道過敏症が亢進した方も目立ちました。
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11年3月  1日:  先週末の暖かさで、この金土日曜日でスギ花粉の最初の大量飛散がありました。花粉症症状も、結膜の腫脹や目の周りの発赤、鼻粘膜の完全閉塞、咽頭粘膜の発赤など、中等度の反応を来す方も目立ってきました。ただし花粉症はその人その人の生活環境で暴露の度合いで反応の差が大きいです。学童で外遊びの時間が長いのか、週末に砥部動物園に行くなどの野外活動を行ったか、学生で自転車などで通学時間が長いのか、野球部やテニス部など野外での練習時間が長い部活動を行っているか、社会人で野外での仕事の時間が長いのか、ゴルフ、スノーボード、釣りなどの野外活動の趣味があるのか、、また部位別の反応では、眼に反応が出やすいタイプなのか、ハウスダスト・アレルギーや好酸球性、血管運動性などの他の過敏症があったり鼻中隔弯曲や慢性副鼻腔炎があり鼻閉を来しやすいタイプなのか、鼻閉で口呼吸が中心となったり扁桃組織が弱くのどの粘膜も反応しやすいのか、咳喘息などの素因もあり咳などを誘発しやすいタイプなのか、、などなど様々な点を考慮しながら薬剤の選択を行っています。

  野に出でゝ 写生する春と なりにけり  子規 
 2日:  昨日は雨模様で、花粉の飛散も一服し助かった方も多かったようです。ただし低気圧の影響で、メニエール病(内リンパ水腫)を悪化させたり気道過敏症が悪化する方も見られました。
  マイコプラズマ感染症、アデノウイルス感染症、反復性耳下腺炎、水疱性鼓膜炎など。
 4日:  厚労省が肺炎球菌とヒブのワクチン接種を休止すると通達しました。 これは小児用肺炎球菌やインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンを接種した乳幼児が、接種翌日から3日後に死亡する事例が先月下旬から今月にかけ4件起きたためとのことです。両ワクチンの接種を一時見合わせることを決め、因果関係を評価し問題がなければ接種を再開するとのことです。耳鼻科医の立場からもワクチン接種を推奨していたのですが残念です。接種の終わっていた小児のお母さまには”無料のうちに、早く接種しておいて良かったですね”とお話ししながらの診察でした。ただ、特に肺炎球菌ワクチンは接種部位が腫れやすいなどやはり刺激の強いワクチンである可能性も否定できません。ワクチンと有害事象の因果関係の見極めは難しいものがあります。厚労省では検討会を設置してワクチンの安全性を検討するとのことです。しっかりとした研究検討がなされることを期待しています。
 5日:  2日の水曜日にスギ花粉が大量飛散しました。おっとビックリのすごい飛散数でした。飛散の少ないシーズンの1シーズンの1.5倍量が1日で飛んだ、、みたいな感じです。当日、野外で練習している運動部員やおわかれ遠足に出かけていた幼稚園児などなど、昨日は顔面まで真っ赤に腫れた方が多数来院しました。診察が長引き、受診された皆様にはご迷惑をおかけしました。発症前治療(予防投薬)をされていた方は総じて症状が軽く、予防治療の有用性を改めて再認識しました。
 6日:  今日は午後から雨模様です。花粉の飛散も一段落し花粉症の方にとっては慈悲の雨です。(^.^) インフルエンザで症状の強い方も少なくなってきました。私もこの1週間の診療はさすがに疲れました。ホッと一息したいものです。
  手足口病、突発性難聴など。
 9日:  京都大学耳鼻咽喉科教室が万能細胞であるサルの胚性幹細胞(ES細胞)から神経の元になる細胞を作製してサルに移植し、難聴を改善することに成功した、との報告がありました。移植した細胞が聴神経に成長して重度の難聴が中等度まで回復したとのことです。新型万能細胞(iPS細胞)を使って、なんと3年後にも患者を対象とした臨床研究を始める計画とのことです。私が医学の勉強を始めた学生時代を思うとまさに夢のような出来事です。突発性難聴で神経が傷んで1カ月以上経っていたり、遺伝性難聴や老人性難聴で聴神経が弱った場合には、今でも診察では「残念ながら根本は治りません」とお伝えしています。もし臨床応用が安全に行えるようになれば、耳鼻科医としては正に画期的な事です。今年の5月の日本耳鼻咽喉科学会総会はちょうど京都大学の主催で京都で開催されます。おそらく学会でもこの話題は注目を集めるでしょう。私も浦島太郎にならないよう”日々之研鑽”しようと思います。
  ハント症候群、耳硬化症、頚部蜂窩織炎、外耳道湿疹など。
13日:  東北地方を襲った大震災、被災者の方々にお悔やみ申し上げます。報道を目にする度に日本人の底力を感じます。日本の皆が各々の立場で未曾有の国難を乗り切れるものと信じています。思えば1995年(平成7年)の阪神大震災の年はスギ花粉が1シーズンで史上最高に飛んだ年でした。当時も今年と同様にインフルエンザも流行っていた時期に当たります。松山にも物流の途絶で医薬品が一時配送されない混乱もありました。先週は1日当たりの飛散量では過去最高でした。あくまでも偶然ですが耳鼻科医としてはなにか因縁めいたものを感じます。
15日:  この日曜日の13日に今年3回目のスギ花粉飛散の山がありました。ここ2週間にわたる大量飛散の後だけに、粘膜のアレルギー性炎症が強くなっている方が多く、鼻粘膜、結膜粘膜だけでなく咽頭粘膜や顔面の皮膚の反応が強くなる方が増えています。
 インフルエンザの発生は少なくなっていますが、幼児でのA香港型、学童でのB型の散発が見られます。また溶連菌咽頭炎、アデノウイルスによる咽頭炎、感染性胃腸炎による上気道炎の併発もやや増えてきました。青年層ではEBウイルスによる伝染性単核球症も目立ちました。
19日:  スギ花粉飛散の”第3のピーク”の影響で徐々に粘膜や皮膚が慢性的に腫れてくる方が目立ちます。これをアレルギーの遅発性反応と言います。初期には抗原抗体反応でヒスタミンを中心とした即時性反応が主体ですが、反応数時間後以降は化学伝達物質とよばれる各種の蛋白が介する作用が起こります。この機序がより慢性的になると粘膜が完全には修復しなくなり炎症反応が残るようになります。このような状態を”リモデリング”と呼びます。気管支喘息ではこの機序が目立ちますので、従来の治療法である気管支拡張剤による治療だけでなく、炎症反応を改善する吸入ステロイドが効果を発揮します。花粉症のような短期的な反応では、このリモデリングまで反応が進むことはないのですが、ハウスダスト・アレルギーや好酸球性と呼ばれる過敏症がベースにあると慢性的な反応が起こりやすくなります。
 インフルエンザは今週に入り益々発生は少なくなってきていますが、当院では学童~壮青年層でB型が、幼児でA香港型の発生が散見されます。今シーズンのインフルエンザの流行では新型(N1H1型)のインフルエンザは季節性と同様の流行状況となったことより、厚労省は新型との呼称を止めることになったとのことです。また今後は2009型インフルエンザと呼ぶようにすることを検討中とのことです。新型の遺伝子分析ではAソ連型の遺伝子があり、今シーズンは新型がAソ連型の座を奪って季節性に格下げになった、、と言えます。来シーズン以降は、”新型”を”2009型”と呼ぶことになるのでしょうか。”メキシコ型””北米型”と地域名で特定の地域を悪印象で呼ぶよりはいいようですね。
 3月に入りアデノウイルスにより発熱が長引く方も増えてきました。小児の世代が多いですが、青年層やお子様からうつされたと思われる成人の感染例も見られます。アデノウイルスは、眼、扁桃腺を中心とした咽頭、腸に親和性があり反応することが多く、眼での反応が強い代表が流行性角結膜炎のタイプ、目とのどでの反応が強いタイプが咽頭結膜熱(プール熱)と呼ばれます。咽頭結膜熱はプール熱と呼ばれる通り夏に流行することが多いのですが、この3月にも咽頭結膜熱のタイプが見られています。
 なにが流行する、、という外来状況ではありませんが、花粉症の反応が続く方が多く、当院では2月から恒常的に診察待ち時間が長くなっています。急性中耳炎や滲出性中耳炎の治療で複数回の通院を必要とする方には本当にご迷惑をおかけしています。保護者の方の時間的な負担も大きいと思います。耳鼻科医の私としては、小児の中耳炎の中にはしっかり経過を見なければいけないケースがあることを踏まえながらも、最小限の通院で最大限の効果を得られるよう心掛けて治療を進めています。
  唾石、突発性難聴、良性発作性頭位眩暈症、メニエール病、マイコプラズマ感染症など。
23日:  大震災も徐々に復興への足掛かりができつつありますが、当院でも様々な影響が出ています。検査センターのデータの遅延や、当院で主に処方している代表的な抗アレルギー剤の内服薬や点鼻液が製造工場の被災や計画停電による製造の遅れや休止で次回納入の見込みが立たない、などです。被災地のことを慮ればこれしきのこと、、ですが来院される方々の診療に出来るだけ影響が出ないように心掛けたいと思います。
25日:  昨日は大学の卒業式。大街道にも晴着を着て開放感あふれる若者が多く、久々に華やいだ様子でした。今日は学童の終業式で春休み入りです。夏休みや冬休みも同じですが、学童が長期の休みに入ると感染症は激減します。ダラダラと発生の続いていたインフルエンザもB型を除き終息に向かうものと思われます。わが子がインフルエンザを発症し、「昨日の卒園式は熱があっても無理して出席していたお友達が多くて、そこでうつされました」と伺った時には思わず苦笑いでした。
 昨日、松山地方は桜の開花宣言です。道後公園の標本木で観察されました。例年より3日早く、昨年より11日遅いとのこと。スギの飛散は”梅とともに始まり、桜で終わる”とも言われます。今週もそれなりの飛散が続くスギ花粉ですが、これから1週間後の桜の満開に向かって、スギ花粉の飛散は劇的に少なくなると思われます。
  これはこれは あちらこちらの 初桜  子規
30日:  原発の被災による放射能汚染や計画停電の影響で、当院でも例年より関東から帰省して受診する方が目立ちます。お薬の供給以外にも、アレルギー検査の結果報告が遅れる、細菌感受性検査(検出された薬剤に対してどの薬剤が有効か判定する検査)のキットの供給不足など、当院でも各方面でじわじわと影響が広がっています。
 愛媛県の各市町村の乳幼児医療制度では外来医療費の無料期間は小学校入学前の3月までです。アレルギーの血液検査などは費用面で医療費の3割負担の方には重荷になります。またお子様は当然のことながら採血はいやがりますので、普段は保護者の方が検査に積極的な場合を別にすれば、アレルギー検査などの緊急を要さない血液検査には躊躇することも多いのですが、この時期の入学前の小児には思わず強く勧めてしまします。^^; 採血が終わっても泣かなかった子供たちには、思わず「エライね!」と褒めてしまいます。
31日:  小児の肺炎球菌ワクチンとHibワクチンの接種が再開されることとなりました。思ったより早い再開の決定です。接種後の死亡と接種の因果関係は見られないとの厚労省の検討結果です。これで病原性の強い肺炎球菌で中耳炎が増悪する小児が少しでも減ればよいですね。
11年2月  1日:  2月になりました。当院の朝は今年一番の冷え込みでした。なかなかエアコンが効きませんでした。
 サッカーアジアカップ、日本優勝おめでとうございます。それにしても長友選手のアシスト、すごかったです。何度見返しても、なんであんなパスが出来るの?と感嘆しきりです。北陸の豪雪、新燃岳噴火と自然の脅威にはあらためて畏怖しますが、松山では寒波の継続とともに乾燥の強い日が続いています。いかにもインフルエンザが好みそうな(感染力の強くなる)気候が続いています。やはり、新型インフルエンザの流行です。基礎免疫のある大人が軽く罹り、倦怠感、熱感とのどの奥から気管にかけての微妙に強い痛みと徐々に強くなる咳が、軽く罹った新型インフルエンザの特徴的経過です。迅速検査が陰性になることも多く、必要性に応じて検査し、必要性に応じて抗ウイルス薬を処方する、というスタンスで診療を進めています。
 寒波が続くためにスギ花粉の飛散もまだわずかなようですが、ここ2、3日花粉症を感じる方も増えてきました。徐々に花粉に対する粘膜の感受性も高まってきつつあるものと思われます。さすがに遅くともここ10日以内には飛散開始やひょっとしたらいきなりある程度の大量飛散も観測されるかも知れません。そろそろ花粉症の予防的な服薬を初める時期と言えます。レーザー治療を希望される方もコンスタントに来院されます。大量飛散して粘膜の反応が強くなれば基本的にそのシーズンはレーザー治療は見合わせます。レーザー治療を希望されるかたは早めにご来院下さい。
  
  日あたりの よき部屋一つ 冬籠 (子規)
 2日:  先週、松山市はインフルエンザの定点あたりの患者数が30名を超え、流行の警報が出されました。愛媛県下でも最も流行する地域となりました。ここ1~2週は人込みや集団生活での感染予防に心がけ下さい。特に昨年新型インフルエンザに罹った覚えのない方は注意です。
 5日:  インフルエンザによる学級閉鎖ですが、先月23日より目立ち始め、25日より市内全域に広がりました。当初、昨シーズン流行していないA香港型が流行すると見られていたために、私も学童の学級閉鎖が急激に広がる可能性もあると思っていたのですが、新型が主体で流行しているために、昨年罹った小児が発症しない、やはり成人、特に高齢者ほど発症しにくい特徴は続いているために、学級閉鎖も広がりを見せていません。(^.^) しかし当院でも、ほとんどが症状の軽い新型ですが、A香港型、B型も散見しています。今後A香港型の小流行、春まで続くB型の発生も考えられますので、インフルエンザのシーズンは長引くかもしれません。またインフルエンザに続発した症状の強い急性中耳炎の成人や小児も見られますので、”耳の弱い”方は発熱に伴う急な耳痛や耳鳴にもご注意下さい。
 昨日は立春、昨日今日と寒さがぬるみました。1月に入り、年末よりも逆にほとんど飛散していないスギ花粉ですが、しばらく暖かい日が続くと、飛散開始日を迎えそうです。今年の伊豫豆比古命神社(椿神社)の椿祭りは9日~11日です。やはり松山のスギ花粉の飛散は”椿さん”からになりそうです。
  顔面帯状疱疹、インフルエンザに伴うウイルス性内耳炎、耳管開放症、耳せつ、顎関節症など。
 8日:  肺炎球菌ワクチン、Hib(ヒブ)ワクチン、子宮頚癌ワクチンの公費補助制度が松山でも平成23年2月15日から始まります。昨年秋に助成制度を始めるとの報道はあり、時々外来でも無料化の話題はお伝えしていましたが、現況の国会情勢では予算化は難しいのでは、、とお伝えしていました。その後補正予算で予算化が実現し、この2月から国の補助が始まるため、自治体によっては全額無料化されることとなり、松山市でも無料化が実現しました。
 これまでもお母さま方から肺炎球菌ワクチンやHibワクチンを受けた方がよいかどうかの質問をいただく事が多かったこともあり、改めて私の考えを述べておきます。
 肺炎球菌も90種ほどありますが、このワクチンの中には90種の内の病原性の強い7種類の成分が含まれ、小児でも抗体が残るとされるワクチンです。(従来の成人用のワクチンは、小児では持続的な抗体はつきませんでした) 肺炎球菌の中でも中耳炎を誘発するタイプの半数をこの7種のタイプでカバーするとの報告もあり、ワクチンを接種していればある程度の効果はあると思われます。しかし小児の中耳炎に有効との論文はまだ少なく、ワクチンの直接の承認理由である0~1才児を中心に発症する髄膜炎や菌血症の発症予防効果ほどの統計学的な有効性は実証されていない段階だと思われます。1~7才ぐらいの小児で、肺炎球菌が鼻の奥のアデノイドを中心とする鼻咽腔に感染していたりそのことが主体となって細菌性の急性鼻炎や急性中耳炎を起こしていたり、またそれが持続感染化して、副鼻腔炎化したり反復性や難治性の中耳炎になっている場合、ワクチンを接種したからといって、てきめん肺炎球菌が消失するものでもありません。しかし感染している肺炎球菌のタイプがワクチンの成分に含まれるものであれば鼻や耳の局所の免疫力が高まり、感染の広がりが軽減したり、新たな肺炎球菌の感染を部分的に防げることになります。小児の中耳や鼻咽腔では、肺炎球菌以外の細菌との混合感染や持続感染がおこりやすいですので単純に感染が予防できたり治癒する訳ではありませんが、”なんにせよ病原菌に対する免疫力を高めておこう” ”結構高価だったのが無料になった” との考えで、反復性中耳炎などで耳が弱い幼児が接種を受けるのは好ましいと考えます。またワクチン自体は発熱や注射部位の腫脹などの軽微な副反応がほとんどで、アナフィラキシーショックなどの重篤な副作用の起こる可能性はごくまれとされています。WHOでも定期接種化が推奨されています。
 またHibワクチンも耳鼻科関連でもやはり有用だと思われます。インフルエンザ桿菌の中の1種のHibですが、こインフルエンザ桿菌自体が小児の鼻咽腔で持続感染する代表菌です。また重症化する喉頭炎(仮性クループ)や喉頭蓋炎の病原菌でもありますので、のどや気管が弱いお子様にも有用だと思われます。
 残念ながら当院では診療時間の制約から、予防接種は行っておりません。実際に接種しているドクターではありませんので偉そうなことは言えません。やはり任意の予防接種ですので、実際に接種されるドクターの考えに従い、よく相談して納得されてから接種を受けるようにして下さい。 <(_ _)>
     *今日の記載は院長の徒然草のコーナーに転載しておきます。久々の更新です。^^;
10日:  今週に入り診察が長引くことが多くなり、受診される皆様にはご迷惑をお掛けして恐縮しております。昨日の診察終了は午後10時を回りさすがに私もバテ気味でした。しかし診療時間が長くなる時期になるといつも思うのですが、昼食夕食と短時間の軽食で済ませて病院の運営に携わってくれるスタッフ一同には頭が下がります。午後9時を回って診察して頂くお子様はいつもならもう寝ている時間の子も少なくありません。幼児は睡眠時間が遅くなる→成長ホルモンの出が悪くなる、、お母さまもたまった家事が片付かない、お父様も仕事の疲れが抜けない、などのこともありますので本当に心苦しいです。明日、明後日は先週以上に外来が込み合うことも予想されます。出来るだけスムースに診察を進める、かつ必要十分な診察や検査を行う、かつ出来るだけ皆様に病状をお伝えして安心して頂く、、このあたりのバランスを取りながら、しっかりと診察を進めたいと思っています。
 今日から3連休(当院では本日のみお休み)で、大阪では3年振りの積雪とのこと。テレビのニュースではこれから首都圏も含めた東日本の降雪に注意を呼びかけていますが、やはり松山では雨で終わりそうです。今週初めに寒さがぬるみました。堀之内の梅も開花し、椿さんも始まりましたので、スギ花粉が飛散し始めるかとも思いましたが、この月曜日まではほとんど飛散していません。雨の後も寒波ですので、今年の本格的な飛散開始はやはり来週に持越して、平年並みよりも遅くなりそうです。しかし、やはりスギ花粉はパワーを蓄えている感じです。来週寒さがぬるむと一気に大量飛散するかもしれません。今から徐々に過敏になり花粉をかすかにでも感じている方は来週は要注意です。
13日:  昨日は当院の診察予約システムが一時繋がらない状態となりました。ご迷惑をおかけしました。当院利用の予約システムは全国的にも小児科、耳鼻科医院の利用が多く、システムダウンの原因は全国的にアクセスが集中したことによるサーバーの容量オーバーとのことです。確か3年ほど前にも2月の同時期の土曜日にシステムがダウンしました。予約システムの会社ではサーバーの増設を行ったとのことですが、全国的にインフルエンザや花粉症を中心とした患者様が増えてのことと思います。
16日:  インフルエンザの流行はピークを越えたようです。松山での学級閉鎖は少なくなっています。やはり昨年学童の間で流行した新型の流行がメインですので、昨年罹ったことによる基礎免疫や予防接種の効果で流行は拡大しないものと思われます。総じて症状の軽い方が多いのですが、昨年新型に罹らず今年予防接種を受けなかった小児や成人での発症例が目立ちます。また少ないながらA香港型やB型も散見されます。
 寒波が続くためにスギ花粉は固まったままのようです。2日前までのデータでは2月に入ってもほとんど飛散せず、飛散開始入りはまだのようです。1月末にレーザー治療を受けた方も十分間に合いました。(^.^) 本格的な飛散は昨年同様、例年並みよりもかなり遅くなり今週末か来週初めからとなりそうです。今日は小春日和で寒さもぬるんでいます。飛散し始めると一気に大量飛散するかもしれません。
  咽頭潰瘍、口唇ヘルペス、急性喉頭炎、耳硬化症など。
20日:  金土のあたたかさでスギ花粉飛散の第一波到来かとも予想していましたが、今日の冷気をみると本格的な飛散開始はまだのようです。スギ花粉は寒波の中、耐えて耐えているようです。
 インフルエンザも学級閉鎖などの集団発生は広がりません。新型>A香港型で散見されますが、過去の基礎免疫や予防接種によって症状の軽い方が多いです。感染性胃腸炎にともなう上気道炎がやや増えています。
23日:  昨日今日と昼間はほんとに暖かくなりました。スギ花粉は寒波が続き2月中旬までほとんど飛散しませんでしたが、この暖かさでさすがに飛散し始めました。例年よりかなり遅く2月21日が飛散開始日となりました。今後1ヶ月スギ花粉の飛散が続き、3月中旬までに数回大量飛散があると思われます。
 インフルエンザの流行はピークを過ぎた模様ですが、先週までのデータでは松山市はまだ警報レベルの発生数です。1月下旬に小学生を中心に始まった新型の流行がゆっくりと幼児や成人に広がった印象です。学級閉鎖は南予を中心に続いていますが、中予では少なくなっています。
  インフルエンザに伴う急性中耳炎・内耳炎、口腔熱傷、鼻腔異物など。
25日:  スギ花粉が昨日、今シーズン初めてのまとまった飛散がありました。まだ64個と大量飛散とは言えませんが、花粉症飛散予報の判断基準では警報レベルとなりました。昨日今日と4月上旬並みの陽気でした。来週はまた寒波の到来が予報されていますが、さすがに大量飛散は間近と思われます。寒さがぬるみ&少し風が強く&特に雨上がりの後&午後、の条件が重なるほど大量飛散します。花粉症の反応が強くなるのが分かっている方は、二年振りの大量飛散にご注意下さい。
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11年1月
 3日:  あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。
 年末年始は寒波でしたが、今日は穏やかなお正月です。昨年末、当院では開院以来初めて?インフルエンザの検出はありませんでした。愛媛県では昨年は結局インフルエンザは流行入りせずに年を越しましたが、全国的にはA香港型に続き新型の発生も増えて流行入りです。幼児のRSウイルス感染症と大人のマイコプラズマ感染症も目立っています。お正月休みは大人も子供も集団生活がなく新たな流行性疾患の発生はないことが多いですが、学童の三学期入りとともに本格的な風邪の流行シーズンに入ります。昨年末の流行状況からみると、今年は早い時期からA香港型のインフルエンザの流行が懸念されます。また、花粉症については、1月が寒いとの予報からスギ花粉の飛散開始は例年よりやや遅れて2月中旬からとの予想ですが、昨年秋のスギ花粉の飛散の傾向からみても、飛び始めると「例年並みよりやや多い」との予想以上に飛散しそうです。
 今年の1、2月は忙しい外来になりそうだと心しています。このホームページをご覧の皆様も、お正月休みに英気を養って、これからの冬に備えてください。
 4日:  今日より新年の診察です。年末年始の寒さが厳しかったせいもあり年末に中耳炎が改善しなかった小児で年明けに治癒に向かうケースは少なく、私もがっかりです。
 今日、当院でも今シーズンはじめて成人のA型インフルエンザの感染を確認しました。学童が新学期を迎え、来週から松山でも本格的な流行入りが懸念されます。
 昨年11月中旬から連続的にスギ花粉の飛散が観測されていたこともあり、今年のスギ花粉の初観測は1月1日となりました。今年は、年明け早々、一気に冬の耳鼻科外来が訪れそうです。
12日:  子供たちの三学期が始まりました。松山はまだインフルエンザの流行入りではありませんが、4日に引き続き、インフルエンザが散見されます。成人に続き、幼児、小学生、中学生と広い年令で見られ始めました。学童のクラス内での集団発生はまだですが、寒さの続く1月です。来週あたりから集団かぜの学級閉鎖も出てくると思われます。当院での検出は全てA型で愛媛県下の発生状況からはA香港型と思われますが、全国的には年末から新型の発生も増えていますので、今後A香港型と新型の同時流行にも注意する必要がありそうです。
 スギ花粉は昨年11月、12月に引き続き観測され続けていますが、連続して観察される飛散開始日はまだです。当院でも、花粉の予防投薬やレーザー治療を希望して来院される方が増えています。
  先天性耳瘻孔急性増悪、発作性頭位幻暈症など。
17日:  全国的に寒波が続き、北日本では大雪です。これだけ寒いために7日よりスギ花粉が観測されていません。年末に少量飛散の続いたスギ花粉ですが、さすがにこの寒さで少しお休みのようです。やはり椿さんが終わった後で寒さがぬるんだ時から大量飛散が始まりそうです。レーザー治療を希望される方も最盛期を迎えました。レーザー治療後10日前後は鼻粘膜にかさぶたがついています。今のうちにレーザー治療して2月の飛散にそなえるのがベストです。例年大量飛散が始まり反応が強くなった後でレーザー治療を希望される方も散見されます。しかし一度反応してしまった粘膜にレーザー照射を行うと、照射後10日間は粘膜の反応を増悪せることになります。そのため花粉症の反応が強い時期にはレーザー治療は適しません。レーザー治療を希望される方は、遅くとも1月中に済ませるようお願いします。当院では風邪にかかっているなどの鼻粘膜の急性反応がなければ予約なしで行っていますので、受付時ないしは診察時に希望をお伝えください。
19日:  昨日、中予地方でも今シーズンはじめて小中学校で集団かぜによる学級閉鎖がありました。これから2月上旬にかけてインフルエンザによる学級閉鎖が広がりそうです。松山ではまだほとんどのインフルエンザがA香港型ですが、全国的には新型の発生のほうが多くなっています。昨シーズン罹らなかった人でソ連型やスペイン風邪の基礎免疫のない方が発症しているようです。昨年新型インフルエンザに罹らなかった方や、インフルエンザの予防接種を受けていない方は、受験生や仕事が忙しく安めない方などは、人込みでのマスク着用などの感染予防を特に注意してください。
20日:  今日は当院近隣の小中学校の生徒さんのインフルエンザも見られ始めました。まだ学級閉鎖には至らないようですが、やはりこれからの数週間感染の拡大が懸念されます。
 花粉症の初期治療(予防投薬)を希望される方も増えています。ほとんどの方がまだ症状はないのですが、中には寒さの過敏症ではなく明らかにスギ花粉の刺激での鼻炎症状や結膜炎症状が出ている方も見られます。「今でこの反応なら、2月中旬は思いやられますね、、 花粉暴露予防の心がけと初期治療で今シーズンの花粉症症状が軽く終わればいいですね」とお伝えしながらの診察です。
22日:  国立感染症研究所の報告では、先週、インフルエンザが全国的に注意報レベルに流行し始めたとのことです。発症者の約6割が成人で、昨シーズン、新型インフルエンザに罹らなかった大人の発生が増えていることが考えられるとのことです。全国的には新型の発生が増えましたが、四国と和歌山はまだ流行入りせず、愛媛では先週までのところ新型の発生がほとんどなく、季節性のA香港型が大多数とのことです。四国がガラパゴス?みたいな感じですが、これから松山でも成人の新型の発生が増えてくるものと思われます。今日の外来では、いかにも症状の強いA香港型と感じられるような急に40℃近い熱発で来院される方もおられました。また家族内やクラス内で感染したケースも目立ち始めましたので、来週あたりから学級閉鎖も増えてくると思われます。
  耳介血腫、急性中耳炎に伴う内耳炎、頚部リンパ節炎、反復性口内炎など。
27日:  ここ3日で松山市内の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖が一気に増えました。また中学校でも学級閉鎖が出始めています。これから1~2週間がインフルエンザ流行の第一波となりそうです。今回の流行はA香港型が主体と思われますが、今後、成人も含めた新型の流行、春にはB型の流行も予想されます。今日、当院で今シーズン初めてB型インフルエンザを検出しました。B型は過去に罹ったことによる基礎免疫や予防接種による免疫が付きにくいため、予防接種を受けていても発症する可能性が高くなります。今後、インフルエンザの二度罹りにも注意して診察を進めたいと思います。
  耳介血腫、急性顎下腺炎など。
29日:  昨日発表された愛媛県感染症情報では、愛媛県下のインフルエンザも年末からA香港型が見られなくなり新型と少数のB型となったとのことです。私は先日までこのインフルエンザは香港型でしょう、と伝えていたのですが、実は新型だった可能性が大です。愛媛県感染症情報を見て少し冷や汗です。(;_;) その観点で診ると確かに今シーズン予防接種を受けている方が軽症で推移している事以外に、昨年新型に罹った小児や学生さんは症状が軽い傾向にあります。とすれば、昨シーズン新型が大流行した幼児~学童の年代ではインフルエンザは昨年ほどは流行しない可能性もあります。

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