本文へスキップ

当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

’15年 今月の疾患情報

  31日  大晦日を迎えました。これまでのところ患者様から緊急の相談は来ていません。おかげさまで、当院も大過なく1年を終えることができそうです。年末に診察された皆様の年末年始のご健康をお祈りします。また、ホームページをご覧の皆様にとって来る年が良い年であるよう祈念します。
  28日  明日は当院の御用納めです。年末押し迫っても感染症の流行が多彩なこともあり、今年は例年以上に鼓膜切開を余儀なくされるお子様が目立ちます。小児のRSウイルス感染症の50%で中耳炎を合併するとの報告もあります。RSウイルス自体による中耳炎には直接効く抗菌薬はありません。細気管支炎で呼吸状態の良くないところに中耳炎を合併していると患児の負担も大きくなります。解熱し難くもなります。小児科と共診の上で鼓膜切開を行う赤ちゃんが目立ちました。また、ノロウイルスによる嘔吐下痢症に合併した急性上気道炎も目立ちます。食当りによる細菌性胃腸炎とは異なり、ノロウイルスやロタウイルス、サボウイルスなどによるウイルス性胃腸炎では上気道炎も合併することがあります。アデノウイルスによる胃腸炎では上気道や結膜の症状の方が強い傾向があります。反復性中耳炎や難治性滲出性中耳炎のお子様の場合、嘔吐下痢症に続発する上気道炎自体は軽いものであっても中耳炎が増悪する場合があります。感染性胃腸炎の流行が耳鼻科外来にも影響するケースです。
 大人の方で鼓膜の反応が強い水疱性鼓膜炎様の急性中耳炎で内耳炎を併発して感音難聴を来す場合があります。ウイルス性内耳炎、マイコプラズマ性内耳炎、好酸球性、結核性など様々な原因がありますが、坑好中球自己抗体(ANCA)による血管炎の存在にも注意しなければいけません。今年は、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に細分類されるANCA関連血管炎を疑いMPO-ANCAやPR3-ANCAなどの関連抗体を調べる機会が増えました。
  27日  クリスマスも終わり、当院の診察も年末モードです。診察の待ち時間が長くなりご迷惑をおかけしています。体調不良の方の診察が続いたり、総合病院へ紹介を要する患者様の診察があると、待ち時間が”押して”しまいます。お待ち頂いた患者様には、ご協力ありがとうございました。当院のインターネット予約システムのアイチケットでは、昨日、アクセス過多によるサーバーの反応遅延がありました。アイチケットは鋭意サーバーの増強を行っていますので、トラブルは久方ぶりでした。アイチケットは耳鼻科や小児科の病院で多く採用されています。耳鼻科や小児科では、昨日が今年一番込み合った日だったのでしょう。

 暖かい日が続いています。愛媛のスキー場では雪不足が深刻とのニュースです。
 年末にかけてRSウイルス感染症、溶連菌感染症、アデノウイルス感染症、ノロウイルスによる感染性胃腸炎、伝染性紅斑がますます増えています。当院でも伝染性紅斑のお子様を”見かけ”ます。伝染性紅斑(リンゴ病)は顔面や手足に網目状の紅斑が出た時点では特に治療は必要としません。ただし妊婦さんが罹ると問題になります。お子様が発症したお母様には注意点をお伝えしています。
 暖かさの影響もあるのでしょうか、インフルエンザが集団発生することなく冬休み入りとなりました。例年、当院ではシーズン最初のインフルエンザを11月に検出することが多いのですが、今シーズンはここまで検出しませんでした。しかし今日、10代の学生さんでA型を検出しました。学生さんの周りではインフル発生の話は無かったとのことで、お母様もどこでもらったのかと首をかしげていました。 このまま暖冬が続くと、お正月を明けてもしばらくインフルは流行しないかもしれません。
 一方、スギ花粉の飛散開始は早くなるかもしれません。松山で観測上最も早い飛散開始日は2006年の1月17日でした。1月上旬に暖かい日が続けば、初期治療の服薬開始は1月中旬からでもよいかもしれません。

 ここ1ヵ月程、耳掃除の際にご自分で耳あかを奥に詰めてしまい来院された方が目立ちました。最近、耳掃除グッズも多彩です。匠製の竹や鋳鉄の耳かき、らせん状の耳かき、粘着剤で耳あかを吸着するもの、耳の穴を明るく照らす耳かき、小型CCDカメラやファイバー状のスコープで耳の穴を覗けるものなど、本当にいろんなものが発売されています。耳あか自体も、工夫をして自宅で取れる場合もあれば、奥まで押し込んでしまい病院の顕微鏡下でやっと取れるものまで多彩です。診察時には「耳掃除はどうやればいいのですか」とよく質問されます。耳あかも軟らかいタイプから乾燥タイプまで、耳の穴も狭いタイプ、広いタイプ、ストレートなタイプ、曲がったタイプなど、個人差は多彩です。お答えする際には、いろいろな耳掃除用グッズを思い浮かべてします。
 帰省ラッシュを前にして、航空性中耳炎の相談にこられる方も目立ちます。松山発羽田行ならば与圧が高く耳抜き不良になりにくい全日空最新鋭機B878搭乗を勧めたり、圧変化予防用の耳栓を勧めたりしながら、耳管狭窄症の治療を行います。特に悩ましいのがやはり滲出性中耳炎のお子様の旅行です。鼓膜切開まで行わずに、内服薬や点鼻薬の治療だけで快適な飛行機による旅行が続けられればと、祈念しながら診察しています。
  15日  外来は日毎に冬の気配です。一般的な風邪の二次感染で急性副鼻腔炎を続発する大人の方、中耳の反応が強く鼓膜切開を余儀なくされるお子様が徐々に目立ってきました。

 

 
 花園町のライトアップに立ち寄りました。例年以上に華やかでした。街路樹のライトアップ以外でけでなくオブジェも多数飾られており、記念写真を撮る人も多く見かけました。松山ならではのライトアップとしては、「蜷川実花×道後温泉 道後アート」が年末年始も続けられます。
  14日  軽減税率の適応範囲決定など来年度の税制改正の骨子がまとまりました。医療現場でも来年度が2年に一度の診療報酬の改定の年です。診療報酬改定は例年、3月中旬まで確定せずにドタバタします。医師の技術料を上げる?下げる? 湿布を医療保険から外す? 様々なアドバルーンが上がっています。
 RSウイルスがさらに流行しています。愛媛県でも先週は、統計を取り始めた2003年以来で最多の報告数となりました。10月から当院ではインフルを全く検出していません。愛媛県の報告でも東予中予でわずかに散発している程度です。学級閉鎖の報告ももちろんありません。当院の例年のパターンでは、11月にインフルを初検出、12月中旬より徐々に増えて、冬休み入りとともに一旦収束するという流れなのですが、このまま流行せずに冬休み入りしてもらいたいものです。  
  6日  先週の水曜日、当院では大掃除を行いました。病院もリフレッシュです。師走は慌ただしく過ぎて行きます。
 急性中耳炎の反応の強いお子様が、冬に向かって増えてきました。耳痛の持続や発熱などを伴って、中耳の炎症の強いケースが目立ち始めました。寒冷刺激が強くなると、中耳粘膜でのウイルスの反応が強くなる中で、持続感染や”定着”している細菌の再増殖が強くなってきます。これから冬本番の2月にかけて中耳炎の反応が強くなるお子様がどうしても増えてきます。消炎鎮痛剤や抗生物質などのお薬の内服で軽快させることが出来るのか? 鼓膜切開や鼓膜穿刺などの外科的処置がベターなのか? 全身状態、風邪の状態、鼻やのどの状態、中耳粘膜や耳管換気能の状態、集団保育の環境やアレルギー素因、扁桃肥大の素因、反復性や遷延性などこれまでの中耳炎の経過などを総合的に勘案して、目の前の子どもひとりひとりに最善な治療を心がけたいと思います。
 先般からお伝えしてきましたダニアレルギーへの舌下免疫療法ですが、愛媛県ではスギ花粉にたいする舌下免疫療法と同様に、県内の耳鼻咽喉科基幹病院で導入を行いかかりつけのクリニックで維持療法をを行う方式が踏襲されることになりました。当院のようなクリニックではどうしても、アナフィラキシーショックなどの副作用に対して24時間体制で対応することは困難です。舌下粘液療法に対する日本耳鼻咽喉科学会愛媛県地方部会や愛媛大学耳鼻咽喉科、県下基幹病院の連携は、私にとっても大いにありがたく心強いものです。当院では基幹病院と連携の上、維持療法を行うこととします。 
12月 1日  師走入りです。1年は早いものです。先週の愛媛県のRSウイルスの報告は記録的な増加をみました。この報告を見て今週の診察では「そのうち全国ニュースになるでしょう」伝えていたのですが、RSウイルスが全国的にも集計をとって以来週単位では最多の報告数だったとの報道が今日ありました。RSウイルスの発生のピークは例年12月から1月にかけてで、インフルエンザの流行より早い傾向があります。赤ちゃんの高熱や咳の激しい風邪には注意して下さい。RSウイルス感染症は、乳児を中心に細気管支炎など下気道で症状が強くなることから小児科で経過をみる病気ですが、耳鼻科の観点からみるそ、RSウイルスによるウイルス性中耳炎も頻度は少なくありません。耳鼻科医としても必要に応じて対応が必要な病気と言えます。
 スギ花粉のシーズンももう直ぐです。例年11月になると天気の良い日にはわずかながらスギ花粉が飛散してきます。1月に入ると初観測日を迎え、2月初旬には毎日飛散する飛散開始日を迎えます。そろそろ来シーズンの花粉飛散予測の発表が始まりました。花粉情報協会発表の第一報の四国関連では、○日照時間は前年7月がやや少なく、8月は前半は猛暑で多く中旬からは天候不順でやや少ない ○気温は、7月に平年よりやや低く、8月中旬までは高く後半は低かった ○エルニーニョ現象の影響から暖冬の見込みであることから、スギ雄花の休眠覚醒時期は例年よりやや早まることから、飛散開始もやや早やまる ○今治では過去10年間平均値の84%だが、昨年の2倍飛散する と予想されています。私の予想では、2年続けて少量飛散となったことから過去平均よりも多い大量飛散を予想していましたが、それほどの”大量”ではないようです。今後、各地から花粉の雄花の着花状況を直接観測しての予想も出てきます。来シーズンの飛散が”大量”となるのか”平年並み”となるのか注目したいと思います。また同じく花粉情報協会からは、船橋市を例に、過去10年平均の飛散数がその前の10年平均と比較して飛散数が約2倍になったとのデータも出ていました。その他の文献を見ても、スギ花粉の飛散数は、2000年代に入り明らかに増加傾向にあるようです。
 当院では副鼻腔カテーテル療法を最近積極的に行っていますが、やはり効果は高いようです。鼻腔と副鼻腔の交通路である中鼻道自然孔が高度な粘膜肥厚で閉塞した例でも、副鼻腔への換気排膿と抗生剤の注入が可能となり、レントゲン上で上顎洞への含気が認められてくるケースが多いです。(^^♪

  反回神経麻痺 アレルギー性鼻炎へのレーザー治療 起立性調節障害など
     
  29日   恒例となった花園町のイルミネーション、イルミナーレ花園が27日始まりました。電飾数は約30万球です。今年は昨年より増えたのでしょうか?昨年以上に華やかなに感じます。四国の人気イルミネーションランキングでは、55万球の香川の国営讃岐まんのう公園についで堂々の2位にランクされています。(ウォーカープラス イルミネーションガイド2015-2016 より) ちなみに世界最大は長崎ハウステンボスのイルミネーションで、昨年1500万球、今年も1300万球超とのことです。いつか私も見てみたいものです。

 当院ホームページの舌下免疫療法のページを更新しました。ダニへの舌下免疫療法の薬剤情報を追加しています。治験データからは、1年間の服用でダニによるアレルギー性鼻炎の症状が、2割で著明改善、6割で軽度以上の改善と8割の有効率です。気になる副作用は、口内炎などの咽喉頭の副作用を中心に6~7割に認めますが、アナフィラキシーショックなどの重篤な副作用の報告はありません。抗原を体内に入れるという治療法ですので、決して甘く見てはいけない治療法ですが、ハウスダストによる鼻炎症状の強い患者様にとっては治療の選択枝は増えたと言えるでしょう。

 RSウイルス感染症が、11月後半より愛媛県下でも当院でもさらに増えています。当院でも生後4か月未満児で中耳炎を発症し発熱のみられた赤ちゃんも来院されました。小児科と連携する機会が多くなっています。

  吹きたまる 落葉や 町の行き止まり  子規
  23日  平和通りや花園町の銀杏並木の落葉も少なくなってきました。街は晩秋です。

 ダニの舌下免疫療法薬のひとつである塩野義製薬のアシテアダニが19日に発売となりました。鳥居薬品のミティキュアダニは少し遅れての発売になるそうです。発売に際しての注意としては、これら新薬の適応症は”ダニアレルギー”ではなくアレルギー性鼻炎ということです。気管支喘息やアトピー性皮膚炎は適応病名とはなりません。臨床治験もアレルギー性鼻炎として行っています。そのため治療はアレルギー性鼻炎の方が対象で、重症気管支喘息の方には行いません。このためこの治療法も、まずは耳鼻科医が主体となって行うことになりそうです。

 小児の細菌性副鼻腔炎についてお話します。鼻(鼻腔)の奥の骨に囲まれた空洞を副鼻腔といいます。副鼻腔の生理学的意義としては、頭部をハニカム構造で丈夫にしながら軽くする、気道の入り口である鼻腔を保湿する、共鳴腔となる、などが言われていますが、耳鼻科としては風邪がこじれる原因部位となる点で重要です。一般的な風邪であるウイルス性上気道炎の後に二次感染として細菌感染が続発した場合に、中耳炎や扁桃炎同様、細菌感染が遷延して慢性化することが問題となります。小児の副鼻腔は2才頃から発育が始まります。最近はCT所見などから1才から形成されるとの意見もあります。その後、頭蓋骨の発育に連動して発育します。4才で膿汁が溜まる腔となり、頭の骨が完成する15才前後で完成します。副鼻腔自体が大きくなるのと反比例して、鼻腔と副鼻腔をつなぐトンネル(自然孔と呼びます)が狭くなることから、6才頃より膿汁が排出されず副鼻腔内が乾きにくくなる慢性化が始まります。骨の発育が完成した中学生以降で本格的な”慢性”という状態になります。このため、副鼻腔の骨を削る手術は中学生以降に行うのが一般的です。ただし、以前の副鼻腔前壁に穴を開ける手術と異なり、近年の内視鏡下手術では、本来の自然孔周囲のみを広げますので、鼻ポリープが形成されるなどの炎症が強い副鼻腔炎では、小学校高学年で手術も行うケースもあります。副鼻腔で細菌感染が続くと、いわゆる副鼻腔炎という状態になりますが、幼児では、小学生以降とは異なった観点での注意が必要です。それは、幼児では免疫の発達が不十分である、アデノイド肥大などで物理的に鼻腔粘膜が乾きにくい、最近の日本の集団保育児が薬剤耐性菌に集団感染していることなどから、鼻腔副鼻腔が一体となって持続感染化しやすいことです。持続感染を言い換えると、潜伏感染、健康保菌、定着などと表現する場合もあります。私が診療を行うに当って留意するのは、鼻副鼻腔に細菌が持続感染し定着している幼児が風邪をひいた場合に、どこで抗生物質を活用するかという点です。鼻副鼻腔の細菌感染が原因で、中耳炎が反復化遷延化している場合や細菌性の急性中耳炎を惹き起こしている場合、細菌性の鼻汁がのどの奥に流れてくる後鼻漏が顕著で、副鼻腔気管支症候群的に気管支に明らかに悪影響を及ぼしている場合、などには抗生物質の投与を考慮します。鼻副鼻腔の細菌感染が慢性化していても”鼻だけ”で収まっている場合については、乳児では生理食塩水や重曹水による鼻汁吸引を、幼児では”鼻かみ”の練習と励行の指導を心がけています。
  17日    雨空も肌寒くなってきました。昨今、街ではハロウィンが終わると直ぐにクリスマスの飾りつけを行うホテルやお店が増えています。当院では例年だと12月に入ってからクリスマスの飾りつけを行い、BGMにクリスマスソングを流していましたが、今年は初めて11月の今日から、小さなクリスマスツリーとリースを飾り始めました。クリスマスツリーを見ていると、年末もすぐそこに感じます。
 松山市の城北地区の複数の施設からインフルA型が検出されたとの情報がありましたが、当院ではここ1ヶ月半陽性例はありません。当院では成人を含めた溶連菌咽頭炎が目立ち、アデノウイルス感染症、RSウイルス感染症が散見されます。一般的なウイルス性上気道炎で1~2日発熱するお子様が目立ちます。
 ダニの舌下免疫療法剤のアシテアダニ舌下錠、ミチキュアダニ舌下錠が今年中に薬価収載される見込みとなりました。愛媛県下の耳鼻科では、スギの舌下免疫療法と同様に、県内の基幹病院で導入を行い継続治療をクリニックで行う方式が検討されています。基幹病院での対応が決まりましたら、当院でも治療開始に向けた検討を行いたいと思います。昨日、私も処方医の資格所得のためのeラーニングを修了しました。

  片頭痛、好酸球性中耳炎、好酸球性副鼻腔炎、急性乳様突起炎、ANCA関連血管炎、顎関節症、外耳道真菌症、鼻腔異物など。
11月 9日    秋も深まってきました。病院のケヤキも紅葉です。
 全国でも愛媛県でもアデノウイルス感染症で、咽頭結膜熱が減少してはやり目(流行性角結膜炎)が増えています。はやり目だけならば眼科疾患ですが、当院でもお子様の「目ヤニ」を見ることは多々あります。小児で細菌性の鼻水があれば、中耳炎を続発したり、手でこすることから細菌性結膜炎を合併する場合があります。耳鼻科領域では、このような病態を中耳炎結膜炎症候群と称することもあります。
 ダニ舌下免疫療法の講習が始まりました。当院での対応については、方針が決まり次第改めてお知らせいたします。
     
  31日   今日はハロウィンです。ハロウィンが日本で本格化したのは2010年頃からとのこと。あれよあれよと渋谷では大騒ぎです。ピンと来ない私は古い人間なのでしょうか? (';') 昨日は、幼稚園児のかわいい女の子が、手作りの仮装人形を握りしめて診察を受ました。ハロウィンの風習は日本でもドンドンお馴染みになりそうですね。
 感染症情報では、全国でも愛媛でも溶連菌が1年を通じて多く発生、全国的に流行性角結膜炎が増えてきています。愛媛ではRSウイルスがまだ多く、手足口病が減少、流行性角結膜炎が増加しています。インフルエンザは、当院では10月は全く検出しませんでしたが全県的には散発しています。今年は愛媛県も”1年中インフルエンザが発生”する初めての年になりました。
  30日  昨日で当院の今年の学校検診出務は全て終わりました。就学時検診は各科合同となりますので、どうしても木曜日に開催されることが多くなります。昨日の午後は診療時間変更に対してのご協力ありがとうございました。松山市全域でみても今週が就学時検診のピークだったみたいです。今日は検診で異常を指摘された新一年生の来院が目立ちました。

 塩野義製薬がインフルエンザウイルスの増殖を抑える新薬を2018年にも発売するとの報道がありました。日経新聞1面にも掲載されておえり、会社のM&Aではなく新薬情報が1面を飾るのは、私は最近では記憶にありません。厚労省は、画期的な新薬の早期の実現化を目指す「先駆け審査指定制度」に指定したと発表しました。タミフルをはじめとする現在の坑インフルエンザ薬は全て、感染細胞からのウイルスの排出を停止させて感染を抑えていく作用機序です。新薬はウイルスの感染細胞内での増殖を抑えることでウイルスを死滅させるという作用機序で、内服期間が1日で済むとのことです。新型ウイルスや鳥インフルエンザにも効果が期待できるとのことで、まさに我が国発のピカ新(とっておきの新薬)となりそうです。塩野義製薬は、世界の製薬メーカーの大型合併の流れに乗らず独立を保ち続ける民族系のメーカーです。耳鼻科医の私の古いイメージでは、塩野義は抗生剤メーカーでしたが、いつのまにか抗がん剤で米国に進出する企業に生まれ変わっています。この新薬は、11月以降のインフルエンザのシーズンに第Ⅱ相臨床試験を行い、16年には第Ⅲ相の試験をすませ、18年の製造承認を目指す予定とのことで、発売されればタミフルを凌駕する世界に輝くピカ新の登場です。臨床試験の順調な進展を願っています。
  28日  昨夜は久しぶりの雨模様で、朝の外来は気道過敏症の亢進した方が目立ちました。今日の昼からは爽やかな秋晴れが戻りましたが、今晩は冷え込むそうです。入浴後の湯冷めなど、体を冷やさないようようにご注意下さい。
 心配されていたインフルエンザワクチンの供給問題ですが、化血研のワクチンが厚労省の審査を通り、供給が始まりました。予防接種シーズンへの大きな影響は与えずに済みそうです。(^.^) 当院でも、予防接種が可能かどうかの問い合わせが多くなってきました。接種が可能かどうかの私の判断基準は、免疫力が十分でないと考えられる熱性疾患や感染症から1週間程度経っているかどうかです。この期間は接種を控えたほうが好ましいと考えます。多くの予防接種の問診では、当日接種が不可能な基準として ○明らかな発熱(37.5℃以上)がある者 ○重篤な急性疾患に罹っている者(肺炎、気管支炎など) ○予防接種によってアナフィラキシー(ひどいアレルギー反応)を起こしたことがある者 ○生ワクチンの場合は妊娠していることが明らかな者 となっています。ちなみに中耳炎の急性期も、急性疾患にあたります。予防接種ではごくまれながら重篤な副作用があります。万が一、副作用が出たときのことを考えれば、体調万全な時期での接種が好ましいと私は考えます。このことから、少し厳しめに保護者の方には接種の可否をお伝えしています。

 妥結したTPP交渉の詳細が徐々に明らかになってきました。医療関係では、医薬品の保護期間が8年で、日本の従来の制度と変わらないために、日本での影響は軽微であろうとの報道が多いようです。しかし医療制度への最も大きな懸念はISDS条項との意見もあります。ISDS条項(Investor‐State Dispute Settlement)とは、投資家が投資先の国家の政策によって被害を受けた場合に、その国家を第三者である仲裁裁判所に訴えることができるというものです。投資家と国家間の紛争処理のための条項です。日本の薬価は公定価格ですが、米国のそれは製薬会社による自由価格です。TPP締結によって、ISDS条項も導入されると、アメリカの企業が投資相手国の規制により損失を被った場合には、ISDS条項は相手国の国内法よりも優先するために、国際機関に提訴して賠償を求めることができるのです。日本の国民皆保険制度や公定薬価が、自由な市場競争を阻害していると裁判で判定されれば、制度がが維持できなくなる可能性があります。 日本政府はISDS条項による訴訟リスクは少ないと判断しているようですが、今後、米国の医薬品メーカーがどのような薬価交渉を行ってくるのか注意が必要でしょう。
  25日   22日木曜日に1校目の就学時健康診断を行ってきました。当日は目も覚めるような秋晴れでした。少し緊張しつつも元気いっぱいの新入学予定児と引率する6年生を見ていると、私も活力を貰った気がしました。健診のために午後の診察開始が遅れました。診察されTた皆様には、ご協力ありがとうございました。
 今年愛媛県では1年を通じて溶連菌感染症が過去10年平均よりも多く報告されています。特に6月をピークに目立っていました。溶連菌感染症は1年を通じて発生しますが、例年秋は報告が少ない傾向にあります。今年も秋の発生は夏よりは少なくなりましたが、それでも例年平均より多く報告されています。また今年は溶連菌の中でも人食いバクテリアとも呼ばれる激症型溶連菌感染症が過去最多で発生しています。激症型の多くは高齢者が皮膚から感染して惹き起こされますので、小児の感染様式とは異なりますが、小児も高齢者も共に溶連菌感染が多いのは、やはり何らかの原因があるのでしょうか?

 ここ1ヵ月程、副鼻腔炎治療用カテーテルを用いた慢性副鼻腔炎の治療を行う機会を多く得ました。当院ではこの治療法を昨年11月より導入していましたが、改めて紹介すると、この治療の歴史は古く、カテーテルはロシアで1980年代に開発されヤミック(YAMIK)と呼ばれていました。日本では1991年の国際鼻科学会で初めて紹介された後、2000年には保険適応となりました。2008年に輸入許可が無くなりましたが、日本の医療品メーカーが改良版を開発したことから、当院ではこの国産カテーテルを昨年導入しました。副鼻腔の排膿や換気を行う治療法としては以前から上顎洞穿刺洗浄とプレッツ置換法がありましたが、上顎洞穿刺洗浄は太い針で鼻腔内から骨を破って上顎洞を洗浄するもので、施行時に緊張や痛みを与えやすく、空気塞栓や眼窩壁の損傷などの副損傷の恐れもあります。 プレッツ置換法も、首を伸ばす懸垂頭位を続けた上で発声を続けなければ耳痛を誘発する場合があり、特に小児では行えません。今回導入した治療法は、簡便な麻酔で行え、無理な姿勢をとる必要もなく、安全に上顎洞はもとより篩骨洞や前頭洞の排膿や薬液注入もできます。今回、一般的な服薬やネブライザー治療に難治だった複数の方に施行したところ、いづれの方でも副鼻腔内に含気が認められ粘膜肥厚が軽減するというはっきりとした治療効果がでました。この治療法では副鼻腔の入り口である自然孔が慢性的に閉塞した方でも、十分な換気と排膿、高濃度の抗生剤の注入が行えますので、慢性副鼻腔炎が難治なケースでは試してみる価値のある治療法だと思われます。ただしこの治療法を取り入れている耳鼻科は全国的にもいまだ数少ないのが現状です。これまで当院にも県外からこの治療法についての問い合わせが複数ありました。当院では現在、この治療は少なくとも3回以上は行こなった上で効果をみたいことから頻回の通院が困難な方には残念ながら行っていませんが、全国的にもこのロシア発の治療法が広がって欲しいものです。
  18日  今年7月より難病医療費助成制度の対象疾病が拡大され、従来の110疾病から306疾病になりました。耳鼻咽喉科関連では、従来はシェーグレン病が主な対象でしたが、今回の改定で好酸球性副鼻腔炎も対象疾患となりました。また、今回の改定で難病知指定医は都道府県で指定された医師へと変更されました。このため私も難病指定医を申請し、この度指定されました。また当院も難病指定医療機関に認定されました。難病対象者が保健所に申請し認められると、医療保険の自己負担額3割の方が2割に減額され、月当たりの医療費も所得によって上限が設けられます。外来で鼻茸摘出術を複数回行ったり、入院して副鼻腔炎の手術を受ける場合には、医療費助成のメリットが出てきます。対象となるかかりつけの患者様には、この制度について順次ご案内しています。なお、好酸球性副鼻腔炎の指定のための診断書(臨床調査個人票)の作成にはCT撮影が必要ですので、CT検査に関しては当院からの紹介による他院での検査が必要になります。 
  17日  梶田隆章教授のノーベル物理学賞受賞おめでとうございます。連日の受賞で、化学賞は?文学賞は?経済学賞は?とそわそわしましたが、そこまではかないませんでした。私としては特に日本人の経済学賞受賞を期待しています。香港でもシンガポールでも上海でもなく、東京が、ニューヨーク、ロンドンに続く金融センターになりますように。
 10月中旬は秋晴れの爽やかな気候が続いていますが、当院ではなぜか、例年のこの時期よりは患者様が多いようです。小児では手足口病とRSウイルス感染症、溶連菌咽頭炎が目立っています。現在流行中の手足口病は皮疹に勢いがあります。手足だけではなく顔面や体幹まで水泡が広がったり、爪が剥離したりするケースも見られます。口内炎が融合して巨大化したお子様もいました。溶連菌は、今年5月から例年より発生が多いことも影響しているのでしょうか。除菌不良や健康保菌者化が疑われる例が、小児でも成人でも見られました。
 10月に入ってからはインフルエンザは見かけません。インフルエンザの話題としては、ワクチンの供給不足があります。これは、我が国のインフルエンザワクチンの供給量3.300万本の24%を担っている化血研(熊本市)で、今年6月に製造したワクチンが国が承認したのとは別の方法で作られていたことが発覚したことから、厚生労働省が出荷差し止めしたためです。未だ、不備の具体的な内容や出荷の目途が情報として漏れてきません。当院ではインフルの予防接種は職員のみしか行っていませんので今のところ影響は受けていませんが、11月に向かって接種シーズンに供給が間に合わないと予防接種を行っている全国の医療機関での影響が心配されます。
 ダニの経口免疫療法薬の講習受講医師でのeラーニングの準備が始まりましたが、具体的なスケジュール化はまだのようです。ダニの経口免疫療法が始まるのは来年になってからでしょうか?

  舌腫瘍摘出術、副鼻腔カテーテル療法、好酸球性中耳炎、真珠腫性中耳炎、動脈性鼻出血、喉頭蓋のう胞など。
  5日  今晩はビッグ・ニュースがふたつです! 先ほどノーベル医学・生理学賞の発表がありました。私にとって医学生理学賞はやはり思い入れがあります。大村智氏の受賞を心から慶びいたします。抗生物質に関する研究が受賞対象となりました。これをきっかけに微生物学が注目されて欲しいものです。続いてTPP交渉も大筋合意です。医療関係者としては保険分野の開放が今後の我が国の医療にどのような変化をもたらすのか? 吉と出るか?凶と出るか? 影響はゆっくりと現れそうです。
 9月28日、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法薬「ミティキュアダニ舌下錠」が製造販売承認されました。ミティキュアダニは鳥居薬品、先に承認を得たアシテアダニが塩野義製薬です。どうやら両社の準備が整った後に正式発売、臨床応用となりそうです。またミティキュアダニは5才からの国内第Ⅲ相臨床試験も同時に進められています。将来的に5才から適応となれば、小児アレルギーの治療分野にも大きなインパクトとなりそうです。
10月 4日   10月入りです。澄んだ青空が続いています。診察室から見えるケヤキも少しばかり色づいてきました。手足口病、咽頭結膜熱は減ってきました。これらは小児の夏かぜですが、大人で発症する方も少数ながら見られます。ひんやりした気候になりましたが、外耳炎や鼻前庭湿疹からのとびひもまだ見られます。

 「聴覚過敏―仕組みと診断そして治療法」(デービッド バグリー、ゲルハルト アンダーソン共著 2012年)を読みました。聴覚過敏が主な症状で、かつ聴力や外耳・中耳・耳管機能が正常な対象患者は耳鼻科外来では多くはありません。実際、耳鼻科の外来で聴覚過敏の患者様を診た場合には、特別な異常所見がなく訴えも自覚症状だけであることから、まずは治療しないで様子を見る、脳内や内耳の血流を良くする薬剤やマイナートランキライザーなどの薬物療法を試してみる程度のアプローチが大半だと思われます。積極的に検査や治療を進めるとすれば、神経内科的にMRIなどの画像診断を行う、精神科での精査加療を試みるなどのアプローチがほとんどだと思われます。聴覚過敏についての研究は少ないので、私も興味深く目を通しました。本書では聴覚過敏に関する様々な研究や考えを紹介しています。例えば ○鼓膜張筋症候群として捉える 1981年 ○内耳も脳内神経伝達物質であるセロトニン系に影響される 1998年 ○音響ショックとして捉える 2007年 ○鼓膜張筋の関与が示唆される 2006年 ○低周波の環境要因の影響を疑う などです。治療も、耳鳴の治療とよく似たアプローチで、ピンクノイズを利用する音響療法や認知行動療法が紹介されています。私もこれらの知見を参考にして、幅広い視点で聴覚過敏症の患者様に向かいたいと思います。
     
  30日  中秋の名月の翌日はスーパームーンでした。澄んだ夜空に満月が輝いていました。明日からは秋真っ盛りの10月入りです。内閣改造も予定されていますが、私としてはノーベル賞の発表が注目です。今年も日本人が医学生理学賞の候補に挙っています!
 当院にとって10月は就学時検診の季節でもあります。今年は10月22日(木)、29日(木)の予定となりました。当日午後の診察は午後3時30分頃からと1時間半ほど開始時間が繰り下がります。診察予定の方には、ご協力の程お願いいたします。
  つくつくと 身に入む月の 一人哉  子規
  28日  秋晴れの爽やかなお天気が続いています。松山市内では至る所で地方祭に向けたお化粧が始まっています。当院では10月7日の地方祭は、診療致します。
  真珠腫性中耳炎、好酸球性中耳炎、癒着性中耳炎、頚部リンパ節炎、急性耳下腺炎、顎下型ガマ腫、耳癤など。
  23日  シルバーウィーク後半も良い天気が続いています。私もゆっくりすることが出来ました。連休を前に、このホームページをアップしているパソコンが壊れてしまいました。ここ数か月、パソコンが急に落ちるようになっていたのですが、遂に初期画面も出なくなりました。ハードディスクやOSの不調ではなく、マザーボードの障害と考えられました。こうなると清々しいものです。久方ぶりにメインにパソコンを更新しました。実はこのホームページは、ホームページ作成ソフトのホームページ・ビルダーで自作しているのですが、パソコン更新に合わせてソフトもVer.16からVer.19へバージョン・アップしました。ホームページ・ビルダーは10月5日には最新版Ver.20が発売されるので、少し気になりながら、それは待たずに更新です。やはりこのソフトも進化していました。全く新しい作成モードのspモードと従来のモードの二本立てとなりました。以前のデータの移設ですので、従来のモード(クラシックモード)での作成で、作成方法に大きな変化はありませんが、それでも機能は増えているみたいです。今後、徐々にでもこのサイトを改良出来ればと思っています。
  20日  昨日今日と近隣の小学校では運動会開催のピークでした。両日とも秋晴れで、まさに運動会日和でした。今日からシルバーウィーク入りですが、当院は明日から連休入りです。連休を前に、先週の日曜日よりも当院外来は込み合いました。発熱や痛み、めまいなどで急に体調を崩された方も目立ちました。体調不良の方を優先的に診察する機会もいつもより多く、お待ち頂いた患者様には本当にありがとうございました。お心使いに感謝いたします。
 当院でも愛媛県でも先週からRSウイルスの感染が目立ってきました。迅速検査キットの普及の影響もあり、一年中検出されるようになったRSウイルスですが、初秋にこれだけ急な発生の増加は珍しいです。RSウイルスは0~1才児が感染すると細気管支炎での重症化に注意が必要です。真冬ほどは重症化するケースは少ないと思われますが、やはり乳児の感染では細心の注意を払って経過を診る必要があります。学生や社会人でも5日ほど発熱が続いたり、扁桃腺の反応が強くなる場合がありますので、RSウイルスは曲者の感染症です。
 これから3週間が秋花粉症のピークです。秋特有のキク科のブタクサの飛散が始まるからです。ブタクサは欧州では枯草熱(干し草熱)とも呼ばれ、19世紀から書物での記載があるそうで、最も早いアレルギー疾患の報告ともされています。雑草花粉はスギ花粉以上に粒子が大きく、ブタクサは特に抗原性が強いとされています。多くは数十メートル程度しか飛散しませんが、風の強い土手などでは100~300m周囲に飛散する場合もあります。枯草熱と称するぐらいで、発症者の1/3で微熱が出るとの報告もあります。目が急に腫れ上がるケースもあります。秋花粉症で反応が強い方は、通勤通学のコースを変えて草むらを避けたり、草むらに近づく際にはマスクを着用するなど、ちょっとした心がけを持ってみて下さい。 
  13日  今日は、近隣の余土中学校の体育祭でした。 今日は一日秋晴れでなによりでした。余土中学校は現在第3グラウンドに新校舎を建築中です。2016年度からは新校舎に移転です。聞けば地域のタウンミーティングがきっかけで、移転の機運が盛り上がったとのこと。現在の敷地には、余土保育園・児童クラブ・公民館が設けられるとのことで、余土小学校の生徒も広々とした活動が出来そうです。広々とした校舎といえば、私が校医を務めている垣生小学校は、移転した旧垣生中学校の敷地も併用しているためグラウンドが校内に二つあります。広々とした校舎に広々としたグラウンド、垣生小学校の生徒さんは、本当に伸び伸びとしています。
 インフルエンザ2015/2016シーズンに全国でも最も早く学級閉鎖となった済美平成中等部ですが、5日前に私は感染は大きくは広がらないだろうと述べましたが、その後感染は高校部まで広がり学級閉鎖が10クラスになったとのことです。この時期に複数のクラスで、ましてや10クラス!学級閉鎖というのは聞いたことがありません。本当に珍しいと思います。
 03年より米国では承認されていたインフルエンザの点鼻生ワクチンのフルミストですが、国内でも治験が本格化しています。早ければ来年秋の接種シーズンにも承認されそうです。今シーズンから始まった注射ワクチン同様B型2種類を含めた4種類のウイルスを含む生ワクチンで、小児でも申請を進めるとのことです。子供たちの予防接種の注射回数が減るのはいいことですね!
 
  外耳道真菌症、過換気症候群、薬疹、顔面神経麻痺、顎下型ガマ腫、口唇粘液嚢胞、丹毒、副鼻腔炎治療用カテーテル、スギ舌下免疫療法など。
  8日  秋雨前線が停滞し、台風18号が近づいてきています。当院では一昨日の雨の日が、今年で最も気道過敏症の方が目立った日となりました。喘息発作で入院する患者数が最も多い月が9月です。ハウスダストの刺激が多いうえに、気圧変動や温度変化が多いことから下気道平滑筋の過敏性が高まります。通年性アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、天気痛、片頭痛、神経痛、メニエール病、耳管狭窄、高血圧などなど、低気圧は様々な疾患の増悪因子です。これからの9月後半、ストレスをためず体調万全でお過ごしください。
 済美平成中学校のインフルは同学年を中心にやや広がり、保護者や2年生にも発症者がでたようですが、大きくは広がらないようです。さすがに9月のインフルは伝播力は弱そうです。7日には神奈川県茅ケ崎市の小学校でも学級閉鎖とのニュースがありましたが、15/16シーズンの学級閉鎖としては愛媛が全国で最も早かったかもしれません。
  5日  当院で見たインフルの学級閉鎖はニュースにもなりました。済美平成中等教育学校の1年生1学級が4日から学級閉鎖、1学級33人のうち12人が発症、迅速検査で7人からA型陽性を確認とのことで、結構、詳細な報道です。1997年シーズン以来、県下では最も早い集団発生とのことです。地方紙だけでなく複数の全国紙の地方欄でも取り上げられましたので、全国的にも検索されるニュースになりました。私としては、済美平成の1クラスが33人と少人数なのが、意外な豆知識になりました。

 今日は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の話題を。厚労省「呼吸不全に関する調査研究」班がSASの診療ガイドラインの策定を開始し、その進捗状況が7月の日本睡眠学会で報告されました ○無呼吸低呼吸指数AHIが5以上の軽症が50才以上の男性の15~70%、女性の15~40%。AHI15以上の中等症が50才以上男性の10~20%、女性の10%程度 ○SASと高血圧の合併が多いが、肥満が両要因に関わっている。持続陽圧呼吸(CPAP)療法で難治性高血圧が改善 ○CPAPは1日6時間以上、可能な限り毎日の使用を推奨 ○中枢性無呼吸への非侵襲的陽圧換気療法のadaptive servo ventilation(ASV)は心不全患者には慎重に行う、また、コスト面からはまずCPAPを行う ○日中の眠気と閉塞型SAS(OSAS)の重症度は必ずしも相関しない ○重症SASへの睡眠薬投与は、CPAPなどで十分コントロールした後に投与。呼吸抑制や筋弛緩作用の無い非ベンゾジアゼピン系睡眠薬のベルソムラやロゼルムは中等症までのOSASでは使用可(ちなみに現在我が国の一般成人の5%が睡眠薬を服用)などの報告がありました。私としては、軽症SASを有する人の割合が結構多いのに少しビックリしました。今後、ガイドラインが発表されると、治療としてのCPAPの推奨度がより高くなりそうです。
  3日  県内では8月もインフルがA型、B型ともに報告されていましたが、今日、近隣の中学校でインフルエンザの集団発生があり明日には学級閉鎖になるとのことです。当院での迅速検査ではA型でした。今の時期の集団発生は2009年の新型の流行以来です。 
 手足口病の流行が幼児の間で続いています。愛媛県感染症情報センターからの報告では、手足口病からコクサッキーA6、A9、16、ライノと複数のウイルス型が検出されています。9月には手足口病に二回目に罹るお子様も出てくるかもしれません。今年、史上最多のペースで報告されている人食いバクテリアとも称される劇症型溶血性レンサ球菌感染症 が愛媛でも2 例報告されました。70 歳代男性と80 歳代女性とのことで、やはり高齢者の傷口からの感染に注意が必要なようです。
9月  2日  新学期が始まりました。秋雨前線の停滞や通過で、松山でもここ数日、急な激しい雨や気温の変化が目立っています。気道過敏症やメニエール病の方は、体調管理に留意して下さい。夏バテを引きずる方もおられます。感冒後に慢性扁桃炎化して微熱が続く方や、外耳炎が長引く方が見られました。
 今年の夏は”とてつもない”猛暑の印象でしたが、8月後半はエルニーニョ現象のせいもあり2年続けての冷夏だったそうです。夏が猛暑ならスギ花粉の花芽は多くなり、冷夏なら少なくなります。私は来シーズンのスギ花粉は大量飛散と予想していましたが、それほどでもなくなるのでしょうか? 11月頃に各地で観測される花芽の発育具合が興味深いです。
     
  30日  強力だった今年の猛暑も、台風一過とともに和らぎました。ここ数日、朝はひんやり秋の気配です。 子供達の夏休みも余すところ後2日、1年で最も風邪が流行らない季節です。おかげで当院外来ものどかです。(^^) 
 風邪は流行りませんが、ライノウイルスやコロナウイルスと思われる一般的なウイルス性上気道炎は増えてきました。また、夏かぜのヘルパンギーナ、手足口病、アデノウイルス感染症も散見されます。溶連菌咽頭炎も例年の同時期よりは目立っています。
 暑さや夏バテで免疫力の低下が影響するせいか、外耳炎、扁桃炎、メニエール病や起立性調節障害などのめまい症、耳鳴症、耳管開放症、気道過敏症の悪化などが目立ちます。
 1週間前には、秋花粉症の反応強いお子様も見られました。そろそろ草むらや土手では秋のイネ科雑草の花粉が増えてきます。9月中旬にはヨモギ、ブタクサなどのキク科花粉の飛散も始まります。
 4月末に承認が降りていたダニ・アレルギーへの舌下免疫療法(SLIT)舌下錠アシテアダニについての動向です。医師向けの舌下免疫療法の講習が、日本耳鼻咽喉科学会、日本鼻科学会、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会で検討の上、8月27日よりインターネット上で講習するeラーニングとして開始されました。この秋に発売の予定ですが、初秋よりは遅くなりそうです。当院での対応法については詳細が決まり次第、当ホームページでも報告致します。


 26日、大街道入口のLaforet原宿松山跡地にアエル松山が開業しました。アーケード入口もシックに改装されました。以前、私は「風邪の流行は保育園から、モードの流行はラフォーレ松山から」と言っていたのが懐かしいです。当日、早速、二階の本屋さんを覗いてみました。カフェで本が吟味できる、ファッション雑貨とともに本が選べる、、などおしゃれな空間になっています。
  17日  今日は、お盆明け最初の診察日でした。これからの8月末、夏休み後半は、例年ならば感染症も下火になることから午後の診察は早めに終わる場合が多いのですが、今日はお休み明けだったこともあり、診察終了も遅くなってしまいました。お待ち頂いた患者様には、ご迷惑おかけしました。診察が終わると、ヒンヤリとした空気で、虫の音も聞こえていました。秋はもう直ぐです。 
 8月後半になり、小児の夏かぜはさらに少なくなりました。手足口病のお子様が散見された程度です。成人では咽頭喉頭炎から声がれの強い方が目立ちました。
  13日  休みを機会に当院でお渡しいているパンフレットの更新を諸々行いました。例えば頭痛関係では、国際頭痛分類の更新にともない、群発頭痛の表記を群発頭痛(三叉神経・自律神経性頭痛)にしたり、低髄液圧症候群の項を更新したり、天気痛や薬剤連用性頭痛、片頭痛の誘引や原因論を修正したり、、患者様にお渡しするパンフレットを更新することは私にとっても頭の整理になっています。
 インフルエンザも、9月になればワクチンの話題も含めて15/16シーズンへの移行期になります。厚労省から14/15シーズンの総括もでてきており、花粉症に続き、こちらも更新です。当院ホームページのトップページのインフルエンザのバナーも15/16シーズンに更新しました。
 ちなみに当院での14/15シーズンのタイプ別に流行の推移をみると、以下の通りです。2月中旬まではA型がほとんどでしたが、2月下旬からはB型が徐々に増えて、3月中旬には半数がB型に、4月からは90%がB型となり、7月中旬まで観測しました。A型は1年以内に2度目の流行となり、過去の感染による基礎免疫を有する人が多く、12月までの発症者の多くが40才以下でした。1月に入り高齢者にも感染は広がりましたが、高校生の学級閉鎖は目立って少なく、シーズン中にインフルに2回感染した例はわずかでした。
 シーズンを終わっての厚労省の抗原解析の報告では、14/15シーズンはA香港型が91%、A09年型が0.9%、B山形系統が7%、Bビクトリア系統が0.5%でした。(因みに13/14シーズンは先の順番で21%、43%、24%、9%。12/13シーズンが46%、2%、13%、6%。11/12シーズンが71%、0.2%、8%、16%でした。Aソ連型は09/10シーズンより観測されていません) 今シーズン、A香港型のサブタイプ(サブクレード)が前シーズンと変化して予防接種の株とはタイプが代わっていたことから、来シーズンの予防接種ではA香港型のタイプを変更します。B型は山形系統の流行株に一部変化はあったことから予防接種のタイプも変更しますが、もともとB型は抗原の差異が少ないとのことです。また2シーズン続けて国内でのタミフル耐性株は報告されませんでした。沖縄でのB型の通年性の発生は10年目に入りました。世界的には香港でA香港型の発生が注目を集めました。このような報告も記載して14/15シーズンをまとめ、パンフレットやホームページは15/16シーズン用としました。あと3ヶ月でインフル予防接種のシーズンになり、例年ならば当院でも迅速検査陽性の方が見られます。季節の移ろいはあっという間です。

 なんだか個人のフェイスブックみたいですが、私の市内散策のスナップ写真を、、  


 愛媛国体を控えて、整備のすすむ砥部の愛媛県総合運動公園です。真っ黒に日焼けした学生のテニス選手を見ていると、私も”ありし日”を思い出します。^^;

 
 道後公園の湯釜です。湯釜は浴槽の温泉湧出口に設置されたもので、なんと奈良時代につくられたものです。明治24年まで実際に道後温泉本館で使用されていました。温泉の歴史を彷彿させます。公園の池ではさるすべりが花を咲かせ、蓮のつぼみが膨らんできていました。
  稲の穂に 湯の町低し 二百軒  子規

 


 松山まつり第50回開催と松山城ロープウェイ運行60年を記念して開催された、「光のおもてなしin松山城」です。東雲口登山道が光の散歩道として青くライトアップされ、幻想的な登山から始まります。(写真上左) 山頂では様々なオブジェが輝いていました。これ、どんだけ予算がかかったの、とちょっと心配していたのですが、オブジェは、広島市の協力で「ひろしまドリミネーション」で使用するもののの一部を借りたそうです。夜景とともに眺めるオブジェはなんとも素敵でした。この後、松山まつりを締めくくる市街中心の城山公園から打ち上げられる花火を楽しみにしていたのですが、なんと、機器の不調で2年連続の中止でした。50周年記念でいつもより大がかりな花火の予定でしたので、残念でした。(;_;)
  12日   今日は朝から久々の雨でした。記録的な猛暑で真夏日が続いていましたので、病院の植栽にとっては慈雨の雨となりました。夏の甲子園では、四国の代表4校がすべて初戦敗退となりました。27年振りの記録だそうで、、がっかりです。病院は明日から4日間お盆休みを頂きます。今日の診察では幸いにして急性中耳炎の反応の強いお子様や、発熱が長引いている方はおられませんでした。私としては、少しホッとして休暇入りできそうです。
 学童も夏休み中盤となりました。集団生活の機会が減ったことで、感染症はめっきり少なくなっています。 ただし、保育児童の世代ではまだヘルパンギーナ、手足口病が散見されます。大人の世代も含めて溶連菌がこの時期にしては目立ちます。
 猛暑のせいで、熱中症”気味”、夏バテ、睡眠障害で、耳鳴症、メニエール病が増悪する方が目立っています。外耳炎も目立ちます。さらに、夏バテで免疫力が落ちた影響で口内のカビが繁殖する口腔カンジダ症の大人の方が複数見られました。正常な人でも、カンジダは口の中に平素から少数は存在します。風邪をひいたり抗生物質を服薬したり特段の免疫不全がある訳ではないのにカンジダ症の方の来院が続くのは珍しいです。やはり今年の猛暑は強力なのでしょう。
 今年の花粉症シーズンの総括が出てきています。山口県では平年よりやや少ないとの予想が、スギが予想を下回って平年の2/3でした。ヒノキはさらに少なく昨年の1/10とのことです。新居浜でもスギが平年の3/4程度の飛散量でした。昨年8月は後半を中心に、西日本では台風の襲来が相次ぎ、中国地方では集中豪雨が見られました。愛媛県でも日照時間が記録的に少ない8月でした。その影響が予想以上に大きかったせいで、スギ・ヒノキの飛散量は予想よりもさらに少なくなりました。スギは2年続けて少量飛散となりましたので、飛散の表年、裏年のサイクルが乱れそうです。今年は昨年と打って変わって猛暑で日照時間も長いです。来年はスギの裏年ですが、スギもヒノキも記録的に大量飛散しそうです。
8月 1日   8月です。猛暑が続いています。当院でも夏かぜに熱中症が合併して嘔気が強くなったお子様が見られました。夏の高校野球愛媛大会は今治西が優勝です。甲子園での今西の活躍を期待しています。ベスト4までは、なんと松山北と松山東が勝ち上がっていました。松山の人間としてはこちらが勝っても面白かったのですが、、 今年の松山の夏は早いです。明日には三津浜花火大会です。
 当院外来も夏真っ盛りです。外耳炎、外耳道真菌症、お子様の鼻前庭湿疹からのとびひや鼻血など、夏の暑さで増悪する疾患が目立っています。

 今日は鼻の病気と頭痛についてお話します。頭痛については国際頭痛分類原著第3版(=日本語版第2版)など詳細な分類があります。様々な頭痛が網羅され、片頭痛や緊張型頭痛が代表的ですが、耳鼻科医の立場からみると鼻が弱くて頭痛を来すケースも珍しくはありません。以下に鼻の病気から誘発される頭痛について紹介します。
 風邪をひいた後にはっきりした細菌性の急性副鼻腔炎化するまで至らなくても、鼻炎が強くて副鼻腔の換気障害があれば、航空性副鼻腔炎やダイビング時のサイナス・ブロックなどの特殊な環境下まで至らなくても副鼻腔ブロックで目の周囲が重たくなる、耳管狭窄で耳の後ろが重たくなることがあります。副鼻腔ブロックは真空頭痛(vacuum headache)とも呼ばれます。また、蝶形洞の副鼻腔炎は群発頭痛に匹敵するほどの高度な頭痛を来す場合があります。また小児では鼻炎だけでも頭痛が目立ちます。学校健診で鼻炎を指摘された小学生を診察する際に、私が保護者の方によくお伝えするのは「小学生の半数がハウスダスト・アレルギーの時代ですし、徹底的な環境改善や体質自体を根本的に治すことは困難ですので、鼻炎であっても平素が元気であればよいのですが、ただし、鼻炎が頭痛や集中力不足の原因になっているのならば治療をお勧めします」ということです。
 最近提唱されている病態としては、鼻腔接触点頭痛があります。これは鼻中隔と鼻腔の外側にある中鼻甲介などの側壁が接しているために誘発される頭痛です。中鼻甲介頭痛症候群とも呼ばれます。国際頭痛分類でも付録として掲載されています。最近私も、鼻中隔の出っ張り(棘)が中鼻甲介に接していて、その同側の後頭部に頭痛を感じるケースを経験しました。厳密に鼻腔接触点症候群と確定診断するには、接触点を局所麻酔して痛みが軽減したり、接触点を手術的に開放して痛みが消失することが必要ですので、確定診断には至りませんでした。
 鼻と痛みの関係についてみると、ヒトの鼻腺や鼻粘膜血管には神経ペプチドが豊富なことから、脳内の血管周囲痛である片頭痛と似た機序が鼻粘膜でも起こりうるとの研究報告があります。逆に、急性副鼻腔炎では頭痛は顕著だが慢性副鼻腔炎ではあまり起こらないという報告や、副鼻腔からの痛みの8割以上が実は片頭痛だったという論文もあります。痛みなどの感覚は実は自覚的であり他覚的客観的な評価が出来ません。痛みを感じる機序にも様々なものがあります。放散痛といってある部位の痛みを違う部位の痛みと感じることがあります。腰痛の原因が腰であると思っていたが実は脳内の異常で感じていた、交通事故などで失ってないはずの腕や足が傷む幻肢痛などの機序もありますので、鼻の障害と頭痛を1対1で単純に結び付けることには慎重でなければいけませんが、耳鼻科医としては鼻の障害からの痛みに注意してのアプローチも重要だと思います。


 診察室は蝉の鳴き声でいっぱいです。窓からは蝉がよく見えます。中待ちの子供たちの「セミを見つけた!」の声が元気です。過去にはアブラゼミも見かけていたのですが、猛暑の今はクマゼミばかりが目立ちます。
     
  26日  24日金曜日、四国もやっと梅雨明けです。診察室では、朝から蝉の大合唱が聞こえます。先日にも触れましたが、小児の夏かぜは確実に少なくなっています。成人の扁桃炎が目立っています。
  21日  中国地方から関東、北陸まで梅雨明けです。今年は九州四国の梅雨明けが遅い変則的な梅雨明けです。私は既に四国が梅雨明けしたものと勘違いしていました。それでも夏休み入りとともに夏本番です。連休明けの今日の診察では、早速、代表的な夏かぜのヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱はいずれも目に見えて少なくなってきました。代わりに、お泊り保育、家族旅行、海水浴などの日程の直前に風邪気味になっての来院が増えてきました。夏を楽しみにしている子供達が出来る限り健やかにイベントに参加できるよう、私も心掛けて治療したいです。大人の世代では急性扁桃炎の方がやや目立ちます。習慣性扁桃炎の体質の人が、いつにもまして炎症が強かったり長引いたりしています。早くも夏バテで抵抗力が落ちる方が増えている印象です。
  16日  台風11号接近で当院でも午後から風雨が激しくなりました。台風11号 は今現在、恐らく室戸岬を通過中です。愛媛では13日に南予を中心に震度5弱の地震もありました。愛媛では天災続きですが、大きな被害のでないことを祈っています。台風接近のせいで松山市の多くの学校が終業式を1日繰り上げて今日行ったそうです。明日お天気の回復がはやければどうするのか?来院された保護者の方に伺ったところ、警報が解除されれば普通授業を行うとのことでした。なるほどです。
 又吉直樹さん、芥川賞受賞おめでとうございます! 昼休みは読書三昧だった文学青年(内向的??)がお笑いの世界に入った(外向的??)、ギャップがありそうなところが実はどうなのか、そこのところが知りたいです。
  音声振戦、突発性難聴、真珠腫性中耳炎、先天性耳瘻孔急性増悪など。
  14日  昨日は西条で35.2℃、県下初の猛暑日となりました。病院から望む石鎚連峰に、今日は朝から入道雲がかかっていました。
  関東を中心に手足口病が過去10年で2番目に流行していますが、当院や愛媛ではそれほどではありません。むしろヘルパンギーナが目立って流行しています。ヘルパンギーナは昨年、8月上旬まで流行していました。例年ならば1週間後の学童の夏休み入りとともに流行は下火になるのですが。今年はどうなるでしょう?
  習慣性扁桃炎、耳下腺腫瘍、唾石など。
  11日  9日午前、松山気象台で時間雨量48㎜、特に松山空港では時間雨量60㎜台と全国一のゲリラ豪雨となりました。私も診察中にすごい雨脚だなとは気付きましたが、ここまでとは思っていませんでした。昨日今日と猛暑で気圧の変化が大きいです。耳管狭窄症、メニエール病、咳喘息など気道過敏症が強くなる方が目立っています。夏かぜに熱中症を併発する方もみられました。今朝、診察室に今年初めて蝉の鳴き声が聞こえてきました。1週間以内には梅雨が明けそうです。真夏はもう直ぐです。
  当院では7月に入りインフルエンザの検出は無くなりました。全国的にも少なくなっていますが、香港やシンガポールなど熱帯アジア地方ではA香港型の発生が目立っています。先月当院では、これらの地域から帰国後にA型陽性だった方が来院されました。私は当初、日本国内で感染したものと思っていましたが、世界の感染情報をみると国外で感染していたのかも知れません。
 耳鼻科医からみると上咽頭の炎症が頭痛の原因となることはよく経験します。今日は上咽頭の慢性炎症とその治療についてお話します。鼻の奥の上咽頭正中部には、咽頭扁桃があります。5才前後が腫大のピークで、小学校高学年には劇的に縮小しますが、時に腫大が残ってアデノイド遺残と言われる扁桃肥大の状態になり、慢性扁桃炎化する例があります。また体が形成される胎児期に脊索の遺残からトーンワルト(Thornwaldt)嚢胞(孔)が成人の3%で出来ます。そこが感染の巣になってトーンワルト病という状態になる例もあります。アデノイド遺残でもトーンワルト病でも炎症が強ければ、MRIなどの画像診断で確認の上、根本的治療として手術があります。症状を軽減する処置としては、東京医科歯科大耳鼻科教授だった故堀口博士が提唱した上咽頭を消毒液で擦過するBスポット療法があります。私もアデノイド遺残部やトーンワルト孔に炎症が見られた場合には、必要に応じて行なっています。頭痛が軽減するケースも見られます。
 3月に承認されていたダニの舌下免疫療法薬アシテアの発売が具体的なスケジュールに上がってきました。8月後半よりeラーニングを受ける医師の登録が始まるそうで、この秋には正式に発売されそうです。当院での具体的な対応については、決まり次第お伝えします。
 雑誌サイエンス先月号に、血液1滴でウイルス感染歴が分る新技術が掲載されました。米国の研究者からの発表です。抗体医薬の技術を応用して、ヒトに感染を起こす206種のウイルスのうち、構造が解析されている1.000株以上のDNAを解析することにより、現在の感染、過去の感染歴、予防接種による抗体の獲得歴が一挙に分かるというものです。驚くべきは現時点でも1検体あたりの費用は25ドル以下とのことで、世界的な普及が一期に進むかもしれません。
  鼻中隔穿孔、 鼻茸摘出術。

 TBS日曜劇場 天皇の料理番も明日が最終回です。この番組のロケ地はいろいろ気になります。皇居の門は小田原城がロケ地でした。 天皇の料理番 ロケ地ガイド へ
7月 4日  夏かぜが増えています。小児が夏休み入りして集団生活の機会が減ると感染症は少なくなりますので、これから夏休みまでが夏かぜ流行のピークとなります。手足口病も徐々に増えています。昨日、手足口病様の皮疹が、両前腕と両大腿・下腿に対称性に認められたお子様を見ました。手足末端や口内に皮疹が無く、典型的な手足口病ではありませんでしたが、水痘や水いぼ、エコーウイルスなどのウイルス性発疹症とも違う所見でした。手足口病の不全例で、ひょっとしたら現在流行の手足口病は臀部や体部まで皮疹が広がりやすいタイプなのでしょうか? 手足口病も過去には、無菌性髄膜炎を惹き起こしやすいエコーウイルス71型が流行する年もあり、2011年には爪甲脱落症を続発する新しいタイプのCA-16が発生したこともありました。同じようなエンテロウイルス属で発症するヘルパンギーナよりも手足口病の方が多彩な症状が見られる傾向にあります。今回のお子様は気になりましたので、皮膚科専門医を紹介させて頂きました。
     
  28日  ヘルパンギーナが益々急増しています。1週間前にA型、B型ともに見られたインフルですが、ここ5日は見られません。集団発生の広がりはありませんでした。愛媛県の情報でも、先週、松山ではインフルの報告がなく、西条八幡浜でB型の報告が僅かだけでした。B型の散見が1年中続くかもしれませんが、今月でインフルエンザ14/15シーズンは終わりとなって欲しいです。

 小児滲出性中耳炎治療ガイドラインに関してですが、これまで小児の中耳炎で鼓膜チューブを何時初めて留置するかは、悩ましい判断でした。年令や保育の状況、アレルギー素因、扁桃肥大の素因、薬剤耐性菌の持続感染の有無などを把握した上で、鼓膜の変形や鼓室の発育状況、難聴の程度などを総合的に診て、鼓膜チューブ留置の可否を判断していました。急性中耳炎以上に、様々な要因があり経過も長期に渡るために、私はよく保護者の方に、「今日の状態だけ見れば経過観察ですが、これまでの経過から見ればチューブ留置が好ましい」とお伝えしていました。先月お伝えしたように、同ガイドラインの肝は、急性の要因が少なくなった段階で、3ヶ月以上遷延した場合に、片側なら鼓膜の病的変化があればチューブ留置を、両側で中等度難聴ならばチューブ留置をするというものです。当院でお渡しするパンフレット類にもこのガイドラインを紹介するようにしました。ガイドラインは良く考えられていると思います。当院でもこのガイドラインを大いに参考にして鼓膜チューブ留置の時期を判断したいと思います。
 耳鼻科外来領域で治療方針に困る領域の代表が小児中耳炎であるならば、小児科領域で判断に困る領域のひとつが熱性痙攣の治療方針です。当院でも時に診察の待ち時間中に小さいお子様が痙攣発作を起こす場合があります。その際は直ちに救急処置を行い、経過に応じて小児科救急や小児神経科と連携していますので、当院でも熱性痙攣の対応法は把握する必要があります。この熱性痙攣の診療ガイドラインが日本小児神経学会から3月に18年ぶりに改訂されました。18年振りということで、やはり小児科領域でも治療方針の標準化が難しい領域なのでしょう。熱性痙攣の再発予防の第一選択薬は、ジアゼパム(ダイアップ他)ですが、新しいガイドラインでは”副反応もあり、ルーチンに使用する必要はない”と明記されました。投与が必要なのは特殊な発作を2回以上反復する場合であるとされ、単純型熱性痙攣では発熱時投与は通常は必要ないとされました。今後小児科では、ダイアップ坐薬の使用頻度が少なくなるものと思われます。

  伝染性単核球症、先天性耳瘻孔急性増悪、下咽頭異物、外耳道異物など。

  


 道後温泉地区をウォーキングしてきました。椿の湯から北へ、椿坂を上ってゆくと常信寺と松山神社があります。道後地区でもディープな場所ですので、私も初めて訪れました。道後の観光街を少し外れるだけで、静寂な空気に触れることが出来ました。まず訪れたのが常信寺、松山藩初代藩主松平定行公の霊廟があり、松山城と松山城下の鬼門を守護する寺院です。天台宗比叡山延暦寺派院家と格式の高いお寺です。写真は山門、境内から見た中門と本堂、鐘楼への階段です。境内ではちょうど紫陽花が満開を迎えていました。

  


 続いて訪れたのは常信寺近くにある松山神社です。菅原道真公を祀る天満神社を徳川家康公を祀る東照宮に合祀して松山神社としたとのこと。天満宮に東照宮とこちらの神社も格式が高く、私もびっくりです。なぜ松山に菅原道真公がと思ったのですが、道真公が筑紫に左遷の途中にここ祝谷に立ち寄って里人に文を教えた故事もあるとのことです。境内の両脇には大宰府天満宮の飛梅の実から育った”飛梅”が鎮座しており(右の写真の手前)、さらにびっくりしました。”東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ” 道真公は詠んだこの歌は、私にとって最も感慨深い和歌です。神社は見晴らしが良く、松山城方面が一望出来ました。
 ”東風の風 高浜に着き 五十春” 松山神社の石段の脇にあった句碑の俳句です。詠み人はホトトギス同人の酒井黙然で、東大医学部を卒業後、大正9年に38才で日赤松山病院長として赴任した際に、高浜虚子が”東風の船 博士をのせて 高浜へ”を受けて、松山で50年過ごして詠んだ句です。38才で病院長に赴任、、私から見れば経歴にも新鮮な発見がありました。 
 当初は、ここから坂を上って瀬戸風峠までウォーキングする予定だったのですが、果たせるかな道に迷ってしまいました。また改めてチャレンジしたいと思います。
  23日  ここ3日程、小児のヘルパンギーナが目だってきました。本格的な夏かぜのシーズンです。 
  19日  小学校では、プール開きながら連日の雨でまだ水泳の授業が始まっていないクラスも多いようです。水泳の授業を前に、当院では学校健診の報告書を持参しての受診がピークを迎えています。インフルエンザは、B型の発生は散発程度ですが、国外からの帰国者でA型陽性が見られました。また当院では、 今の時期に珍しくRSウイルス感染症が目立ちました。
  14日  6月に入り当院での流行は終息したかに見えたインフルエンザですが、昨日今日と複数の高校生、小学生でB型の集団発生が見られました。 昨シーズンに続き、今シーズンも6月に発生です。沖縄ではB型の通年性の流行が05/06シーズンからもう9年目になります。四国でも近い将来B型が通年性で発生するようになるのでしょうか?
  好酸球性中耳炎、出血性鼻茸、耳鳴へのマスカー療法・キシロカイン静注療法、外耳道乾癬など。
  10日  本格的な梅雨空です。紫陽花が咲き、空港近くの水田地帯では田植えが始まりました。今日で私の学校健診が終わりました。何時もながら、元気一杯の小学生を前にするとパワーを貰います! 
 今週から小中学校がプール開きです。 5月が耳・鼻には良い気候だったこともあり、中耳炎が劇的に治るお子様が多いのですが、中には残念ながら治らないお子様もおられます。中耳炎が治らないお子様の保護者の方から、スイミングしてよいかどうかの判断を求められる時期になりました。私は当ホームページでも小児がスイミングに参加する目安を挙げています。急性中耳炎や滲出性中耳炎では、○耳だれがでる、鼓膜が乾いていない、急性期の鼓膜の穴が閉じていない、などの場合は控える。○中耳に滲出性の水が残る、鼻からの換気不良で鼓膜の陥凹が強い場合は控えた方が好ましい。○急性中耳炎の場合は治癒の経過で一概には言えないが、反応の強い中耳炎の場合は最低1週間、多くは2週間前後控えるのが目安である。○中耳炎を繰り返す(反復性中耳炎の)小児の冬期のスイミングスク-ルはお勧めできない。としています。穿孔性中耳炎、鼓膜チュ-ブ留置では、○鼓膜が乾燥化していれば、防水耳栓とスイムキャップの使用で可能。○飛び込み、潜水は出来ない。○夏期に学校活動の一環として行われる水泳に限れば,確実な経過観察のもとで出来る限り参加させたい。○寒い時期の水の入れ替えが不十分な室内プールでの水泳は避けたほうがよい。としています。今年初めて発表された小児滲出性中耳炎治療ガイドラインでも、チューブ留置後の入浴や水泳に関する論文データの解析がありました。常時耳栓を使用すると耳漏の頻度が優位に低下したとの論文もあるものの、常時の耳栓で耳漏の頻度が56%から47%に減じただけとの論文もあります。このことからガイドラインでは、患児に過度の行動制限を行わないために、常時の耳栓装用は勧めるべきではない、としています。ただし、感染の機会の高まる湖や海での水泳、プールでの深い潜水、バスタブでの潜水は避けて、反復する耳漏があったり水泳で耳痛を訴える患児では耳栓の使用を指導すべきとしています。私もこのガイドラインを踏まえて、チューブ留置にもかかわらず急性増悪化しやすいお子様には耳栓を着用してもらおうと思います。
  6日  インフルエンザの診療は、早いもので来シーズンの準備が始まっています。 来年のインフルエンザワクチンの製造についての連絡がありました。来シーズンからは4価ワクチンとなります。従来のA香港型1株、A2009年型1株、B型1株の3価ワクチンから、B型がB山形系統、Bビクトリア系統と2系統に増やして4価となりました。米国から2年遅れての4価化です。具体的な製造株名はA/カリフォルニア、A/スイス、B/ブ―ケット、B/テキサス、、で、旅行に行きたくなるような株名です。これまでは、A型が流行したらワクチンが合うけれどもB型が流行すれば合いにくい、でしたが、来シーズンからはB型もワクチンで軽症化や流行拡大の阻止が出来ればいいですね。
6月 3日   松山は今日梅雨入りです。気象庁は、今年の5月が東京をはじめ全国55地点で1876年以来観測史上最も暑い5月だったと発表しました。台風通過で気温上昇がもたらされたことが大きな要因とのことで、やはり”変な気候の5月”でした。当院的にはインフルエンザの流行は終息しました。小児では溶連菌感染症がやや目立っています。
 前回お伝えした高価なC型肝炎治療薬「ソバルディ」の薬価算定方法ですが、詳細なレポートがありました。薬価の算定は、!)従来のインターフェロン治療と同等として2万3996.7円 2)新規性&有効性と安全性が高い&治療法の改善が客観的に示されているの”画期性加算”がついて2倍の4万6793.4円 3)米国では12万8400円、ドイツでは9万9997.2円で、米英独仏四ヶ国の平均価格と比較する”外国平均価格調整”を行って、最終的に6万1799.3円になったとのことです。画期的加算はこの制度が作られた2008年以降では初めての適応例とのことで、この薬が強烈なピカ新なのが判ります。アメリカの半値ということで良しとしましょうか、、  
     
  31日  真夏日が続きます。当院も朝から冷房です。明日からは6月、梅雨入りももう直ぐです。今日は錦織選手が全仏オープン4回戦です。錦織選手のおかげで、通年でのスポーツ観戦の楽しみが増えました。
 インフルエンザは、当院ではその後も検出されませんが、先週でも愛媛県各地でB型が散見され、松山市ではA型の報告もあります。もう10年近くの傾向になりますが、この時期からは沖縄が全国で一番インフルの発生が多くなります。今夏もB型が持続的に発生しそうです。 これから夏に向かいます。当院でも夏風邪のヘルパンギーナ、手足口病が少しずつ増えてきました。また、溶連菌咽頭炎、アデノウイルス感染症も目立ちます。

 これから気圧の変化の大きな季節になります。耳鼻科関連疾患でも、気圧の変化が大きく関わる病態は少なくありません。メニエール病、鼻炎や咳喘息などの気道過敏症、副鼻腔ブロックや耳管狭窄症による頭痛、片頭痛関連めまいなどです。最近、複数のテレビでも取り上げられて注目されているのが”天気痛”です。気象病とも呼ばれ、気圧の変化で頭痛などの体の痛みやめまいが誘発され、乗り物酔い(動揺病)に効く抗ヒスタミン剤が有効であるとの病態です。耳鼻科の観点からは、メニエール病や片頭痛関連めまいとオーバーラップする部分もある病態ですが、気圧の変化から全身性の痛みやめまいが起こるケースでは、天気痛との観点から診断治療をすすめようと思います。
 お天気で思い出したのですが、今年になって、寒冷とウイルス感染の関連性に関するエール大学からの報告があり、興味深かったのでご紹介します。最も一般的である上気道炎を起こすウイルスであるライノウイルスが低温の33℃では37℃より100倍増殖し、マウスの鼻腔粘膜でウイルスと闘う蛋白であるインターフェロンを産生する遺伝子活性も低温で低下し、細胞内側のウイルスを検出してその細胞にインターフェロン産生を命じる分子の感度も低温の場合の方が低かったとのことです。寒冷時に感染症が起こりやすいメカニズムの解明も少しずつ進んでいるようです。

 高薬価なお薬の話題を。3月26日に承認され、この6月に薬価収載される予定のC型肝炎の治療薬、米バイオ医薬品会社ギリアド社製「ソバルディ」は、1錠で1日分の薬価が6万1799円です。国内に200万人とされるC型肝炎患者の2型に有効で、12週投与で96%ウイルスが消失します。ただし医療費は550万円かかります。厚労省はこの薬を医療保険の対象かつ医療費助成の対象としました。米国では既にこの薬が、承認後の初年度売上高が新薬として史上最高になる見込みで、保険会社の収益を圧迫し始めています。上場保険大手10社によるC型肝炎薬の費用負担が、今年は昨年より7億9800万ドル多くなると予想され、連邦議会では高薬価が妥当かどうかの審議を行うように議員からの申請が出ています。ギリアド社は、肝臓移植と比較すればソバルディによる医療費の負担は小さいとの立場です。薬価を決めるにあたっては、この薬が”ピカ新”で唯一の薬であり、製造原価をある程度オープンにしたからこそ認められた高薬価なのだとは思いますが、今後も抗がん剤を中心に抗体医薬や遺伝子工学などのバイオ技術で開発される薬が、続々と後に続くと思われます。今、理化学研究所では「滲出型加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植に関する臨床研究」を進めていますが、iPS細胞を必要量増殖させるには1例5千万~1億円かかるそうです。当然、コストダウンの研究や機材開発も進めていますが、これからの夢の医療と国民負担についてのガイドライン策定も進めなければいけません。


 大洲の秘湯 小薮(おやぶ)温泉です。湯元の発見は文久元年で、温泉開業は明治9年、明治30年に旅館として始められました。現在、国登録の有形文化財に指定されている木造3階建ての建物は趣深く、檜風呂の浴室からは新緑と小川のせせらぎが聞こえます。明治の建物で、囲炉裏を囲んで食事ができます。内子・五十崎ICからものの20分で野趣あふれる秘湯に到着です。 小薮温泉ホームページ へ 
  23日  今日は休診明けの土曜日ということで診察が込み合いました。来院された方々のご協力に感謝します。ここ5日間連続して、当院では迅速検査でインフル陽性の方は見られていません。昨年11月11日にA型インフル陽性が見られて以来、7ヶ月に渡った当院のインフルエンザ14/15シーズンはようやく終息しそうです。ただし、松山市内では先週も、B型とわずかにA型の報告が出ています。昨年同様、6月初旬まではインフルの発生も念頭に診療したいと思います。

 日耳鼻総会の一般演題の中で、昨年以上に関心が高まっていると私が感じたトピックスは、○2012年12月より頭頸部癌に対する分子標的薬セツキシマブが承認されたことからの臨床成績、○アレルギー性鼻炎における制御性T細胞とサイトカインや自然免疫の関係、○神経毒であるボツリヌス毒素のアレルギー性鼻炎への応用、○内視鏡下耳科手術、○IgG4関連疾患とANCA関連血管炎性中耳炎、○突発性難聴へのサルベージや顔面神経麻痺への鼓室内ステロイド治療、○骨導人工中耳、でした。
 同じくアレルギー学会の演題で、注目されつつあるトピックスは、○皮膚バリア機能と食餌アレルギーとの関連、○喘息での呼気NOなどのバイオマーカーの活用、○気道炎症と自然免疫応答、サイトカインとの関連、○高齢者における喘息と慢性気管支炎が合併した病態である喘息COPDオーバーラップ症候群、○アレルゲンの中のより細かい成分アレルゲンコンポーネントを利用しての食物アレルギーの診断、○ANCA関連血管炎、○ダニアレルギーへのアレルゲン免疫療法、などでした。
 以上で紹介したような学会で注目される領域の業績は、速ければ数年で臨床の場へもフィードバックされます。私のような臨床医としても今後の発展が楽しみな領域ばかりです。

 日耳鼻関連の話題で、今年、私の診療に大いに影響を及ぼしそうなのが、「小児滲出性中耳炎診療ガイドライン2015年版」の発表です。小児滲出性中耳炎は、耳鼻科クリニックにとっても長期経過観察を要する患者数が最も多い疾患ですので、データに基づいた治療の目安となるガイドラインが出来れば大いに参考になります。海外では2004年に米国版が、2008年に英国版が発表されていますが、本邦では今回が初めての発表です。欧米では”プライマリケア医がガイドラインに沿って耳鼻科専門医に紹介するか”のガイドラインですが、我が国では耳鼻科医がプライマリケアも担当する背景で作られたガイドラインですので、私にとっても実地に即しています。同ガイドラインの肝は、急性の要因が少なくなった段階で、3ヶ月以上遷延した場合に、片側なら鼓膜の病的変化があればチューブ留置を、両側で中等度難聴ならばチューブ留置をするというものです。またチューブ留置後2年で抜去も検討します。実地臨床の場では、急性中耳炎と滲出性中耳炎は別個のものではなくて移行したり反復しますので、それこそ、急性中耳炎、滲出性中耳炎、急性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、扁桃腺摘出など諸々のガイドラインを、個々の患者様の通院治療になにが最善かを考えながら、実地に即して臨機応変に診療しなければなりません。
 ガイドラインの前書きには、中耳炎の疫学的データとして、○滲出性中耳炎は、1才までに50%、2才までに60%、就学前までに90%が罹患 ○3ヶ月以内に治癒することが多いが、30-40%で再発し、5-10%では治癒までに1年以上を要す ○後遺症が生じる場合もあり長期の医学管理を要する疾患 と紹介されています。小児の中耳炎は、遷延反復難治化するケースもままあることから、当院でも通院に疲れる保護者の方も珍しくありません。簡単な疫学データですが、通院の目安の参考になりますので、今日の診察から早速、お母さま方にこのデータをお伝えしました。
  22日  無事、帰松しました。本日は私の学会出張による臨時休診でご迷惑をおかけしました。今日一日、かかりつけの患者様からの急を要する連絡はありませんでした。今のところ、ホッとしています。
 日本耳鼻咽喉科学会は耳鼻科医がほぼ全員参加する学会で、平成25年の会員数は9986人で、遂に1万人越え間近です。ちなみに女医さんが約2割です。その中でも総会は最も大きな学会で、耳鼻咽喉科関連の様々な分野を網羅しています。学会は実質2日半にわたって発表があります。私は1日のみの参加でしたが、結構、頭を使って有意義に過ごせました。せっかく参加するからには全体像は把握したいので、私は行き帰りの空いた時間などを利用して、学会発表の内容をまとめた抄録集には極力全ページに目を通すようにしています。今回は、来週これも東京で開かれる日本アレルギー学会学術大会の抄録集も持って行きました。学会会場での発表、宿題報告というメインの発表の報告集、器械展示や書籍販売の資料などなど、ざっくり目を通して疲れました。(^.^)  今日学会で得た知識は、明日からの診療にも早速役立ちそうです。また、このコーナーでも紹介してゆきたいと思います。

 
 会場の東京国際フォーラムの正面に掲げられていた学会案内です。国際フォーラムは旧都庁後に建てられた、巨大な国際会議場です。今回の学会でも、さすがに5000人収容のホールAは使用していません。東京国際フォーラムといえば、毎夏開かれるアジア最大級のJAZZフェスティバル、東京JAZZの会場です。私もBSでは観ているのですが、一度はこの会場で、上原ひろみや小曽根真の演奏を聴いてみたいものです。
 YouTube 「小曽根真 We're All Alone」 へ
 それでも、お昼は少しばかり息抜きです。東京国際フォーラムから少し歩くと日比谷濠です。GHQ本部後の第一生命ビルです。現在は外壁とマッカーサー記念室を除きDNタワー21ビルとして再開発されています。丸の内には、東京中央郵便局の外壁を残したJPタワー、旧丸ビルの外観を似せて高層化した丸ビルもあります。歴史的建造物保存と土地有効活用の合体、、良いと思います。
  19日  今週金曜日22日は、日本耳鼻咽喉科学会出席のために休診とさせて頂きます。今年の日耳鼻総会は慶応大学主催で東京国際フォーラムでの開催です。学会自体は3日間開催されますが、私は1日のみの参加です。慌ただしいですが、短い期間なりに耳鼻科の最新の知識を得てきたいと思います。かかりつけの患者様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程、お願いいたします。

 ヒノキの飛散も5月6日に終了したようです。今日は奄美地方が全国で一番早く梅雨入りしました。松山の梅雨入りは、例年の平均では6月5日です。あと2週間程で梅雨入りです。梅雨入りとともに、イネ科雑草の花粉症シーズンは終わり、ハウスダストの本格的なシーズンになります。
 学校健診シーズンです。私は近隣の小学校2校と中学校1校の学校医をしています。先週水曜日に小学校1校の検診が終わりました。例年ながら、若いパワーを貰っています。診察でも健診の報告書を持って来院されるお子様が目立ってきました。健診の診断基準である「耳鼻科選定疾患名と判定基準」では、耳あかの判定基準として「耳垢栓塞および耳垢のため鼓膜の検診が困なものを含む」とされています。小児の検診では中耳炎がないかどうかが重要なポイントですので、鼓膜を診ることが出来ないと「耳垢栓塞」と診断せざるを得ません。検診では治療行為は行いませんので、僅かでも鼓膜が見えて中耳炎の雰囲気がなければ良いのですが、全く見えないと耳鼻科医としては悩ましいです。不必要に健診病名が増えないように、小中学校の健診を予定しているお子様を持つ保護者の方は、健診前に無理のない範囲で耳掃除をして頂ければと思います。

 医療関連の情報サイトのご紹介です。「最先端を親切に、医療と健康の情報サイト Medエッジ 」です。サイトのスーパーバイザーや編集長のレベルが高いです。医療従事者から見ても興味深い最新の話題を、判りやすくかつ豊富に伝えています。

  急性喉頭炎、鼻茸摘出術、鼓膜チューブ留置術、外耳道真珠腫、重症閉塞性睡眠時無呼吸、頚部嚢胞など。
  11日   ゴールデンウィークも終わりました。気候の良い長期休暇のため、風邪に罹る人が少なくなり、小児の中耳炎も”ほぐれる”季節ですが、それでも風邪に罹ったり、発熱した方はおられます。当院でも思いのほか多数の方が来院されました。今年のゴールデンウィークは、連休前、連休の谷間、連休明けと、診察が夜間まで長引きました。遅くまで頑張ったスタッフに感謝です。明日は、5月にもかかわらず台風襲来です。メニエール病など気圧の変化が影響しやすい疾患の方は、体調管理にご注意下さい。
 当院では、連休前でA型インフルは終息しましたが、B型は今も毎日散見されます。今年も昨年並みに6月上旬まで流行が残るかもしれません。連休後、夏かぜのヘルパンギーナが少しずつ増えています。例年よりも早めに流行が立ち上りそうです。
  今週から来週にかけてが小学校の修学旅行のシーズンです。楽しみにしている修学旅行の出発直前にインフルに罹かってしまった小学生を前にすると、私も心が痛みます。今年は幸、まだそのようなシーンには遭遇していません。全ての修学旅行生が旅行前に学校伝染病に罹りませんように、祈りながら診察しています。
 花粉症情報としては、この連休もまだヒノキの飛散は続いていたようです。

 日本アレルギー学会が「ダニアレルギーにおける免疫療法の手引き」を発表しました。ダニ舌下錠発売を前にした学会のアナウンスの第一弾です。ダニへの舌下免疫療法(SLIT)も、スギへのSLITと同様、適応は12才以上となります。私が気になっていた、スギとダニの同時治療については”併用時の安全性および効果は確立していない”とされ、”副反応の発現が増加する可能性があるので併用する場合には十分注意する”こととされました。学会の手引きに則れば、併用療法は勧められないこととなりそうです。当院で施行が可能かどうかは、日本アレルギー学会や日本耳鼻咽喉科学会、同愛媛県地方部会の意向も踏まえて、今後、検討してゆきたいと思います。

 
 連休中のある日、つつじが満開の西堀端を散策していると、白鳥の小屋の前にたくさんの人だかりです!


 4月28日に誕生が確認された5羽の白鳥の雛です。堀之内側の私からは、2羽は頭しか確認できませんでしたが、ふさふさの毛がなんとも愛らしいです。5月8日の報道では、8日朝に確認したところ2羽が突然居なくなったとのこと。猫かすっぽんのせいか、、残念です。今日の報道では、残りの3羽の健康診断を行ったとのことです。獣医師会の協力で、”堀から飛び出し外敵に襲われないようにするため風切り羽の関節を外し、個体識別のマイクロチップも体内に埋め込んだ”とのことです。白鳥の飼育にも、いろいろな工夫があるのですね。
5月 3日   当院も4連休です。連休の谷間の3日間、当院は例年になく混み合いました。お待ち頂いた患者様にはご迷惑をおかけしました。また、診療へのご協力ありがとうございました。
 連休の合間の診察では、インフルエンザは散見される程度でしたが、小児の夏かぜのヘルパンギーナが見られ始めました。ヘルパンギーナと手足口病の主な病原微生物は、ともにエンテロウイルスで、いわば同属の感染症です。例年、ヘルパンギーナと手足口病は同時に5月末から流行し始めて、夏休み前の7月下旬にピークを迎え、9月上旬で終息することが多いです。ところがこの1年はかなり変則的な流行となりました。ヘルパンギーナは、例年より遅れて6月中旬から発生して8月上旬にピークを迎えました。手足口病はさらに変則で、夏にはほとんど発生せず、9月より目立ち始め、12月下旬にピークを迎え、冬休みで一気に終息しました。5月はインフルエンザを筆頭とした冬の感染症の名残の時期ですが、夏かぜのはしりの時期とも言えます。昨日は思わず朝から冷房を入れた当院でしたが、5月が暖かいと、夏かぜの流行が早く立ち上がるかもしれません。
 TBS日曜劇場「天皇の料理番」なかなかです。「白夜行」「トンビ」のスタッフ、助演陣の好演、明治を彷彿とさせるロケ地・CG・実写・テーマ曲の融合などなど、、2話目でもうやめられなくなりました。


 
 今日は砥部の県営テニスコートと松山中央公園テニスコートのかけもち観戦でした。坊っちゃんスタジアムで有名な松山中央公園ですが、公園の南に沿って松山外環状道路インター線の高架が望めるようになって、都会っぽい公園風景になりました。写真は、坊ちゃんスタジアム2階コンコースから、アリーナライブの会場でもある「愛媛県武道館」とプールの「アクアパレットまつやま」を望んでいます。愛媛県は2年後の国体開催を前にして、競技施設の整備が進んでいます。砥部の県営総合公園でも、サッカーJ2愛媛FCのホームスタジアムであるニンジニアスタジアムで、バックスタンドの椅子席化による造設が完成していました。松山中央公園も、球場はもとよりプールも体育館も第一級ですので、国体の準備に不安はなさそうです。

 
 坊っちゃんスタジアムは、3万人収容、2002年・2012年と二度のプロ野球オールスターゲームを開催し、野球王国愛媛に相応しい球場です。球場1階には野球歴史資料館「の・ボールミュージアム」があります。灯台もと暗しで、私は今日、初めて入館しました。エントランスには、松山商業VS三沢高校の甲子園決勝27回のスコアが掲げられています。なんといっても球史一番の優勝でしょう! 球場の脇には、子規の記念碑とともに、近藤兵太郎の記念碑もありました。近藤兵太郎は、松山商業を初めて全国大会に導いた監督であるとともに、この1月に日本でも公開された台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の嘉義農林学校を甲子園準優勝に導いた監督でもあります。1月のこのコーナーでも紹介したように、私はこの映画で初めて近藤監督のことを知りましたが、戦後も新田高校や愛媛大の監督を務め、愛媛県からはスポーツ特別功労賞を、松山市からは文化・スポーツ栄誉賞を授かっています。萱町出身とのことですので、ひょっとしたら私の中学の先輩?かもしれないと思うと、親しく感じます。記念碑には「球は霊なり//霊正しからば 球また正し 霊正しからざれば 球また正しからず」「球を遂(お)いつ 球に遂われつ たまの世を 終わりて永久に 霊石のした(辞世の句)」が記されていました。
     
  29日  例年より早く訪れた桜開花の時期は暖かく、その後半月は花冷えで、今週は5月下旬のような陽気です。花冷えの時期が長かった今年は、メニエール病や気道過敏症の方が目立ちました。鼓膜チューブ留置術のお子様も例年より多かった印象です。しかしこれからは、気候がよく、大人も子供も休みになるゴールデンウィークです。 連休中、当院かかりつけの皆様のご健康をお祈りしています。
 スギ・ヒノキの花粉症シーズンもそろそろ終わりです。シーズンを総括する報道も出始めました。ウェザーニュース社からは、九州四国全域と山口、広島、近畿南部でスギの飛散は前年比マイナスとのことです。環境省からは、例年より飛散が多かったのは東北地方のみで、関東東海関西で少なめ、中国四国九州で少なかったとのことです。松山のスギの飛散数が例年の約半数と予想よりさらに少なかったのですが、大量飛散と言われた関東も少なかったとなると、スギの飛散数は全国平均で見ても少ないことになりそうです。松山のスギ花粉シーズンは3週間前に終わり、ヒノキも少量飛散でほぼ終わりかけです。5月後半並みの陽気となったここ1週間で、イネ科雑草花粉症の方が増えてきました。
 先月末に承認が降りたダニ・アレルギーへの舌下免疫療法(SLIT)舌下錠アシテアダニですが、少しずつアナウンスが出てきました。発売主体をどうするのか、学会と連携して行う講習会をどうするのか、準備の関係もあることから薬価収載は5月では間に合わず、秋になりそうとのことです。最近読んだ本で特に勉強になったのが、岩波科学ライブラリーの「花粉症ワクチンをつくる」です。著者は、我が国の花粉症ワクチン開発の第一人者、理化学研究所ワクチンデザイン研究チームのリーダー、東京工大卒の理学博士石井保之氏です。日本で花粉症が増えた理由を衛生仮説や免疫寛容の観点から考察し、自然免疫と獲得免疫の最新の知見を基に、花粉症ワクチン開発の最前線を紹介しています。免疫の話は難しい!のですが、とても判りやすく解説しています。花粉症を根本的に治療するということは、本来体を守っている免疫の過剰反応だけを鎮めるということですので、とてもデリケートなものです。石井氏は様々な治療戦略のアイディアを挙げています。アレルギー分野の創薬は、とてもやりがいのある分野だと感じました。


 図書館を利用することから、愛媛大城北キャンパスを訪れる機会が多くあります。キャンパス中央ロードの改修が終わり、新緑が芽吹き始めています。以前あったヒポクラテスの樹はどこに行った?は置いておいて、、、 正門前には、松山出身パリ在住の現代彫刻家 濱田亨氏の噴水彫刻「櫂持て、杖立てよ、鐸打ち鳴らせ」が置かれました。濱田氏のホームページでは、この作品の意味をご本人の除幕式のスピーチとして掲載しています。城北キャンパスは弥生時代の遺跡の上にあるキャンパスであり、その意味を持たせた作品とのことです。ご本人は湧水彫刻とも称しています。芸術家の思考は深いです。
  18日  快晴です。春の陽気で、風が心地よいです。風邪の流行や花粉症も一段落して、当院外来ものどかになりました。
 
 
 当院のハナミズキが満開になりました。ケヤキも青葉になりました。開院以来、元気過ぎるケヤキです。このケヤキのおかげで、診察室から四季の移ろいを感じることができます。
  15日  ここ1週間、インフルの発生は目に見えて減りました。当院で迅速検査陽性の方は、ここ4日では成人男性2名のみでした。溶連菌、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルスは散見されますが、ライノウイルスなどの軽いウイルス性上気道炎の方がほとんどです。時に、小児の急性声門下喉頭炎、成人の急性喉頭蓋炎 が見られます。
 桜満開の後の花冷えで、ここ2週間天候不順が続いています。低気圧と新年度の環境変化の影響のためか、この時期にしては、メニエール病や起立性調節障害によるめまいが増悪した方が目立っています。
 小児の中耳炎について、私はよく「冬に治りにくかった小児の中耳炎も9割は暖かくなり風邪の流行らなくなった春休みに治る」とお話ししています。この時期、難治性反復性の滲出性中耳炎がようやく治るお子様が多いのですが、残念ながら中耳炎が”頑固な”お子様も見られます。中耳の換気不良が長期にわたると様々な悪影響が後に残る事も考えなくてはいけません。4月になっても中耳炎が遷延化している場合には、保護者の方ともよく相談の上、鼓膜切開や鼓膜チューブ留置術を真冬より積極的に行っています。
 スギ花粉の飛散は、4月3日が飛散終了日となりました。例年より早い終了で、飛散総数も例年の半数程度で、シーズン前の予想以上に少量飛散のシーズンとなりました。ヒノキは、4月11日に飛散のピークを迎えたようです。今シーズンは、ヒノキもかなりの少量飛散です。イネ科雑草は年による飛散の変動はありません。4月に入りハルガヤを中心とした飛散が目立ってきました。スギ・ヒノキとシーズンの被るハンノキ花粉の飛散も目立っています。

 片足立ち試験が無症候性血管病変や認知機能低下の診断に有用との報告がありました。愛媛大老年神経総合内科学講座と京都大ゲノム医学センターの共同研究で、閉眼片足立ち20秒未満で有意にラクナ梗塞や微少出血が見られたとのことです。私も平衡検査として、小脳失調や前庭機能障害の判定のためにRomberug試験、Manns試験、重心動揺検査を行っていますが、片足立ち試験は簡便且つ迅速にできることから、当院でも脳血管障害のスクリーニングとしても積極的に行いたいと思います。
 潜在性甲状腺機能亢進症の方が見られました。頻脈などの甲状腺機能亢進の症状はなく、血液検査で、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンTSHのみ分泌されていないパターンでした。潜在的甲状腺機能亢進で最も多いのは潜在的バセドウ病ですが、触診で触れないような微少な多結節性甲状腺腫が甲状腺ホルモンを潜在的に過剰に産生している場合もあります。潜在性機能低下ではTSHの過剰分泌があり心房細動のリスクが高いことは教科書的に認められています。潜在性機能亢進の場合も心房作動などの心疾患が有意に発生したとの統計データがあり、米国では治療を推奨するとのガイドラインもあるようですが、治療方針についてはまだ確立されていません。抗甲状腺剤を服用する、手術的に甲状腺を減量する、などのバセドウ病に準じた治療方法になりますが、抗甲状腺剤処方のさじ加減には専門性が求められます。当院では内分泌内科医と連携することとしました。

 水曜日、時間が出来たことを利用して映画「ダラス・バイヤーズクラブ」を観ました。昨年のアカデミー賞で主演男優賞と助演男優症を受賞し、作品賞、脚本賞、編集賞にもノミネートされていたので気になっていました。余命30日の宣告の後、1980年代当時無認可だったHIV代替治療薬を密輸販売し、アメリカのHIV患者が特効薬を手にできるよう奔走した実在のカウボーイ、ロン・ウッドルーフの半生を映画化した実話です。実話映画大好きな私にはうってつけの映画でした。主演のマシュー・マコノヒーはエイズ患者を演じるために21キロも減量しています。鬼気迫る演技でした。
 
  急性喉頭蓋炎、外耳道狭窄症、鼻茸摘出術、舌腫瘍摘出術など。
  8日  学童の新学年が始まりました。4月初めは5月下旬並みの暖かさが続きましたが、昨日急に肌寒い雨模様の天気となりました。今年の桜は一気に満開になり、今日はもう葉桜です。 
 スギは、27日の桜の開花時期より少量飛散となり、4月3日で持続的な飛散は終了しました。予想よりもさらに少ない総飛散量でした。ヒノキは3月19日に飛散開始の後、4月7日に最初の飛散ピークを迎えました。ヒノキの飛散も少なく推移しています。昨年8月の日照時間の少なさが大いに影響しているようで、スギだけでなくヒノキも少量飛散のシーズンになりそうです。


 2月28日に完成した新しい余戸駅舎です。周辺の駐輪場の整備も終わり、後は一部道路の拡幅工事を残すのみです。ところで旧駅舎は何時の時代の建築だったのでしょう? 昭和30年代のレトロ感が味わい深かったのですが、、 駐輪場も含めて駅前はスッキリしました。余戸地区にも新しい息吹です。
 松山市の地名に関して私が混乱するものがふたつあります。
 ひとつが「余戸」と「余土」です。当院は余戸中1丁目にあり、駅名も余戸駅ですが、学校は余土小、余土中で、地区名でも余土地区と表記する場合があります。同じ地区なのにふたつの似た表記があります。江戸時代からの地名は「余戸」だったところが、明治時代の町村制施行時に県の担当者が誤って「余土」と登録したために「温泉郡余土村大字余戸」となったそうです。その後、松山市編入時に松山市「余戸町」となったものの小中学校名に「余土」が残ったとのことです。今なら登録間違いが判った時点で訂正されるのでしょうが、当時はおおらかだったのか、はたまた、お上には逆らわないようにしたのでしょうか。
 もうひとつが「生石(いくし)町」と「生石(しょうせき)小学校」です。どちらも松山市西部の旧空港通り沿いの近い場所にあり、ややこしいのですが、生石小学校は高岡町にあります。調べると、「生石(しょうせき)」は、生石八幡宮から取られた名前で、「生石」は朝鮮半島から渡来し神功皇后の母系の祖先の天日矛という一族に関係する地名の「出石」が由来です。この一族が但馬国出石郡出石郷に本拠を定める前に「出石」や「生石」の地名を各地に残しました。江戸時代までは卑弥呼が神功皇后であると考えられていたそうで、「生石(しょうせき)」に飛鳥時代以前にまでさかのぼる歴史があったとはビックリです。
4月 3日   新年度入りです。今年度、介護保険の改定はありましたが医療保険の大きな改定はありませんでした。改定の年度初めの診療は、レセプト・コンピューターの稼働状況に気を使うのですが、今年はゆったりと新年度を迎えることができました。今日は朝から暖かく5月下旬のような陽気でした。松山市内の桜も一気に満開です。春休み前半は混み合っていた当院外来ですが、休みも後半に入り感染症の方が減ってきました。今日の午後はようやく診察の途切れる時間帯が出来ました。私もスタッフもホッと一息です。(^^)


 新年度入りの話題をひとつ。4月1日から松山赤十字病院の新しい駐車場の運営が開始されました。愛媛県立中央病院に続き、松山赤十字病院も建て替えの準備が始まりました。移転先が注目されていた松山日赤ですが、現在地に北接する国有地の東雲小学校の一部土地を取得して、現在地での改築となります。
     
  28日  センバツの松山東、惜敗です。悔しいです! 私はずっと診察中で、リアルタイムの経過は把握できませんでしたが、後からニュース記事を読むだけでも大健闘なのが良く分かりました。この試合の観客数は4万2000人とのこと。やはり高校野球は別格です。
 昨日、松山の桜(ソメイヨシノ)が開花しました。 平年より3日遅いそうです。スギの飛散は桜とともに終わります。中等度飛散はほぼ終わりました。ただし少量飛散は、あと2週間程続きます。
 ダニ・アレルギーへの舌下免疫療法(SLIT)舌下錠アシテアダニが、26日、新薬として承認されました。早ければ5月か6月に薬価収載され、医療機関での使用が可能になります。アシテアダニは塩野義製薬の製品ですが、スギの舌下免疫療法薬シダトレンを製品化させている鳥居薬品も1月にダニの舌下錠を国内承認申請しましたので、来年にはダニの舌下免疫療法薬が2剤になりそうです。塩野義製薬のアシテアダニも研修を受けた登録医のみが処方する制度となりますが、日本アレルギー学会、日本耳鼻咽喉科学会などのアレルギー関連学会からはまだ講習会のアナウンスはありません。製薬会社からのアナウンスもこれからのようです。シダトレンは開発段階から国内で治験が行われ、開発の途中経過が学会発表などで伝わってきていましたが、アシテアダニに関しては具体的な情報はまだ少ないです。欧州ではすでに21ヶ国で同じ成分が舌下液として使われていますが、舌下錠は世界で初めてとなります。これからアレルギー関連の学会員に告知して講習会を開催するというスケジュールならば、実際に医療現場で処方可能になるのは早くても今年後半になりそうです。ハウスダストの主成分であるダニの経口免疫療法は、耳鼻科だけでなく内科、小児科、皮膚科でも広く行われることになると考えられます。今年が舌下免疫療法(SLIT)の普及元年になるかも知れません。
  25日   選抜高校野球では、今治西に続き松山東も初戦突破、センバツ初勝利です。強豪の東京代表を下しての勝利ですから立派です。まるで野球王国愛媛が復活したみたいです!
 祝日明けの22日(日)、23日(月)と診察待ち時間がご案内の予定時間よりもかなり長くなってしまいました。お待ち頂いた患者様にはご迷惑おかけしました。申し訳ございませんでした。言い訳がましくなるのですが、この時期にしては、診察時間が短めの花粉症の方が少なく、比較的診断が早くつくインフルエンザの方も少数だった一方、病原菌が特定しきれない発熱で複数の迅速検査を必要とした方が多く、小学校入学を前にアレルギー検査を希望するお子様も多かったこと、祝日明けの日曜にめまいや急性難聴の精査を希望して遠方から来院した方もおられたことなどから、通常よりも診察時間が押してしまいました。今後は出来るだけ臨機応変に待ち時間をご案内できるよう、どうすれば最善の診察が出来るか検討させて下さい。
 花粉情報としては、スギが2月25日に大量飛散したのに続き、3月17日に2回目の飛散のピークを迎えました。例年に比べれば飛散のピークがなだらかに続く二峰性となるパターンで、飛散の後半期になって急に症状が出た方も目立ちました。一昨日は花粉暴露の症状が強く短期作用ステロイドを注射した方もありました。しかし、やはり今年の飛散数は、少ないとした予想よりもさらに少ないようで、大量は大量でも”それなりの”大量飛散ですので、注射を必要とする方はほとんど見られません。3月22日には黄砂とPM2.5が観測されました。ここ数日、車のフロントガラスが薄っすら黄色いのですが、これはスギ花粉ではなく黄砂が主だと思われます。黄砂やPM2.5も程度は軽いですが化学物質過敏症と同様の反応を粘膜に惹き起こします。花粉症との相乗効果で症状が悪化したと思われた方も見られました。
 インフルエンザは、松山では2月16日からの週で注意報が解除されるレベルとなりましたが、当院でもまだA型を散見します。今月に入り徐々にB型の割合が増えてきて、ここ1週間は検出されるインフルの半数はB型です。先週はB型で学級閉鎖になった小学生も来院されました。保育園で集団発生している施設もあります。昨日は小学校の卒業式、今日が終業式で、これから学童が長期休暇入りし気候も暖かくなりますので、インフルをはじめ流行する感染症は目に見えて減ってくると考えられますが、ひょっとするとB型は昨シーズン同様6月頃まで見られるかもしれません。

 
 祝日、陽光に誘われて小ドライブです。北条の斉灘に面して広がる長浜海岸です。結構透明度が高く、海岸にはビーチバレーのポールがあり、海岸を上がった直ぐには道の駅「風早の郷 風和里(ふわり)」もあり、ちょっとしたリゾート気分です。帰りに53番札所円明寺を参拝しました。恥ずかしながら、私も松山在住のくせに初めて詣でました。石手寺や大山寺と違いコンパクトな境内で、白衣、金剛杖のお遍路さんによる読経が響き、いかにも八十八ヶ所霊場です。八十八ヶ所霊場は今年開創1201年目です。連綿と受け継ぐ歴史の重みを感じます。

 
 境内の桜のつぼみははちきれんばかりでした。道後公園の標本木同様、円明寺の桜もこの翌日には開花したのでしょうか? 写真右は境内の隅にある「キリシタン灯ろう」(十字架型灯籠)です。説明の碑文には「高さ40㎝ 合唱するマリア観音とおぼしき像が刻まれ隠れキリシタンの信仰に使われたとの説もある」と記されています。江戸時代のキリシタン禁制時に造られ、キリシタンが密かにお参りしていたともいわれています。八十八ヶ所にキリシタン、、この灯籠にどのような歴史があるのか興味深いです。今ちょうど遠藤周作の「沈黙」を読んでいましたので、感慨深いものがありました。「沈黙」は第2回谷崎純一郎賞受賞作で、キリシタン禁制の日本に潜入したポルトガル人司祭が、日本人信徒に加えられる弾圧に接して苦悩し背教の淵に立たされる、というなかなかに重い小説です。現在、台湾でマーティン・スコセッシ監督でアメリカ版映画「沈黙」が1月30日からクランク・インしています。撮影現場の事故、出演者の不祥事、主役の交代と今から話題にことかかない映画ですが、ハリウッドが日本人原作の小説をどのような視点で映画化するのか、こちらも興味深いです。
  15日  高校受験、大学後期試験も終わり、受験シーズンは終わりました。今年2、3月の受験シーズンは、雪無し、インフルの流行無し、花粉飛散少量と、受験生にとってはラッキーなシーズンでした。スギの飛散はピークを越えて中等度の飛散となりました。今シーズンも花粉症”2才デビュー”のお子様もいましたが、顔面が腫れあがるような急性症状の強い方はひとりも見られませんでした。過去の私の記憶にないようなのどかな花粉シーズンです。ヒノキの初観測日は3月9日となりました。桜が咲いてスギのシーズンが終わる春休みはもう直ぐです。 転勤や転校が決まり、転居後の病院紹介を準備する方も見られ始めました。新年度入りももう直ぐです。
  11日  昨日は全国的に寒波襲来で、松山でも朝方雪がちらつきました。 スギ花粉は、2月22日の春一番、23日の黄砂飛来の後、2月25日に最大飛散日を迎えました。3月4日、8日も多く飛散しました。今後、3月下旬まで中等度の飛散が見込まれますが、これまでのところ平年よりかなり少ない飛散量です。松山は昨年8月、記録的な日照不足でしたが、やはりその影響が大きいようです。予想以上に飛散の少ないシーズンになりそうです。(^^)/
 
  亜急性甲状腺炎、鼻茸摘出術など。
  6日  中四国では3月4日が二度目の飛散のピークだったようですが、例年より飛散は少ないです。 
 インフルエンザは、松山では2月15日には注意報レベルに戻り、その後も順調に感染は下火になっています。全国的にはA2009年型(AH1pdm09)も僅かに検出されていますが、愛媛では、ほとんどがA香港型でB型が散見される割合のままで、A2009年型は検出されていません。当院は今日、年始以来2ヶ月振りにB型を検出しました。
3月 4日  春3月です。3日はお雛さま、耳鼻科では「耳の日」でした。
 スギの飛散は2月25日~27日が最初の飛散のピークでした。その後の週末は雨模様だったこともあり花粉の飛散は一服でしたが、今日は朝から快晴で、当院ポールンロボでは今日が最大飛散でした。

 またまた「ためしてガッテン」の話題です。 いやー、この番組はなかなか優れものです! 
 先週は「しゃっくりを止める裏技」でした。しゃっくりは、1、延髄が過剰に興奮して、2、延髄から出る脳神経である迷走神経の反応が高まり、3、迷走神経の枝である声帯の動きを司る反回神経と横隔膜の運動を司る横隔神経が痙攣性に反応し、4、しゃっくりが止まらない の機序で発生します。裏技は”両外耳道の入口部を痛みを感じるまで強く押す”というものです。外耳道皮膚にも迷走神経から枝分かれした知覚神経が走行していますので、外耳の刺激で迷走神経の反応が静まる事を期待するというものです。私にとっても”なるほど”の裏技でした。私も以前から診療中にしゃっくりが止まらない方に”しゃっくりが止まるおまじない”をしているのですが、私の方法は、軟口蓋を刺激するものです。軟口蓋にも舌咽迷走神経の知覚神経が走行していますので、同じような機序になるでしょうか。今度、しゃっくりが止まっていない患者様を見つけたら、耳を押さえる方法も試してみます。ただし、赤ちゃんや小さなお子様は泣きそうですので、従来の私のやり方だけにしておきます。先週のもう一つの話題も「周期性四肢運動障害」で、睡眠障害の分野ですので私に関連していました。むずむず脚症候群の中に”しゃっくり足”症候群があり、貯蔵鉄フェリチンを増やしたり、ドパミン受容体刺激薬レキップなdが効果があるというものです。閉塞型睡眠時無呼吸とは違う機序ですので、直接私が治療する訳ではありませんが、鑑別診断の疾患のひとつです。
 今日の話題は「ついに!耳鳴りが治る」と「”スッキリ!正しい耳掃除」で、なんとぴったり耳鼻科の話題です。耳鼻科では一般的に、老人性難聴や急性感音難聴の後遺症を原因とする耳鳴の根本は治らない、として対応します。ついに治る、とはショッキングなタイトルです。また全国ネットの放送で耳掃除を医療として取上げるのも珍しいです。と言うことで、興味深々で視聴しました。耳鳴については、加齢などで難聴が進むと音刺激が視床に達しないために脳内で耳鳴が発生し不快と感じる、というものでした。従来、耳鳴の原因については、ストレス性や自律神経失調による一時的な血行障害や、感染などによる神経炎から聴神経が障害されて発生するものが多いとされていました。突発性難聴の前駆段階程度の急性感音難聴で急性に耳鳴が発生するような場合がこれに相当します。しかし、最近、音刺激が少ないことにより脳内が音に対して過敏になるという機序が報告されて、耳鳴順応療法TRTを支持するようになっています。今回の番組では、この機序に沿った耳鳴治療を紹介しています。難聴で音刺激の少なくなった周波数に補聴器で音刺激を加えるというものです。番組では、耳鳴を感じたことのない健常人を無響室に連れて行って耳鳴を感じる事を示す、高齢になるほど高音部が聞き取りにくくなることを軽妙に示す(私もよく耳鳴の診察で、授業中に生徒は聞き取れても先生には聞こえないガラケーのモスキート着信を紹介しています)など、志の輔師匠とアナウンサーの軽妙な掛け合いで、視聴者をぐいぐいと引き込みます。とにかくこの番組は、テーマの選択や番組の進行が素晴らしいです。耳掃除の話題でも、鼓膜から外耳道への皮膚の移動(migration)について解りやすくかつ面白く紹介しています。私にはここまで楽しく説明することは出来ません。これもさすが!、でした。
 私は今ちょうど、NHK取材班著「グーグル革命の衝撃」を読んでいます。私が新聞の連載記事で良く目を通すのが日経「私の履歴書」です。なぜか起業物語が好きで、海外のIT関連ではマイクロソフト、アップル、IBM、ファイスブック、サムスン、小米などは把握していましたが、不思議とグーグルを知る機会がありませんでした。この本では、革新的だった検索連動広告の開発経緯や、謎めいているグーグルのサーバーについて、創業者エリック・シュミットへのインタビューも交えて興味深く紹介しています。NHKも公共放送として様々な意見がありますので、無条件に絶賛という訳にはいきませんが、「ためしてガッテン」や科学関連「NHKスペシャル」には頑張ってほしいものです。
     
  28日   26日、27日とスギ花粉が最初の大量飛散を迎えたようです。今年は「椿さん」とともにスギの大量飛散がやってきました。昨日は今シーズン初めて昼間に大量飛散した模様で、今日の診察では、昨日遠足に行って目や顔を腫らした小学生が複数来院されました。今日の診察は、土曜日では開院以来最も終了時間の遅くなった日となりました。インフルエンザや溶連菌咽頭炎、急性中耳炎で高熱や痛みの強い方もおられました。体調の優れない方は、当院受付でも確認して、早めに診察するように心掛けています。明日の診察も混み合うことが予想されます。38.5℃以上の高熱や痛みや嘔気、めまい、息苦しさの強い方は早めに診察しますので、遠慮なく受付にお伝え下さい。
 当院のポールンロボの花粉飛散数の測定値ですが、松山近隣の花粉飛散データと比較すると、今年は例年より観測量が少ない印象です。ウェザーニュース社とも相談の上、念のためポールンロボを更新しましたが、やはり今日も花粉の観測数は多くはありません。当院を来院される方の症状はまだ軽めですので、ポールンロボのデータは正しくも思えます。設置場所は以前と同じ場所ですので、当院の周辺ではまだ花粉の飛散量が少ないのか? 測定環境に問題があるのか? 今しばらく経過をみてみます。 
  25日  23日には黄砂も飛来しました。例年並みの飛来時期ですが、昨年が極端に遅かったことより昨年より3ヶ月早い観測です。春の2Kは花粉+黄砂、春の3Kは2Kに加え寒暖差あるいは乾燥、強風と呼ぶそうです。なるほどです。スギ花粉は、松山大のデータでは、19日より飛散数が多くなり、23日には”非常に多い”レベルとなりました。当院ポールンロボのデータではまだ少量飛散です。過去のデータではポールンロボのカウントの方が多くなることが多いのですが、どうしたのでしょうか? データに補正を加えなければいけないのかどうか、、少し経過をみてみます。
 ジャパンワクチンが、ロタワクチン導入後の予防効果に関する学術調査結果を明らかにしました。新潟大小児科のデータではワクチン導入後の3年間で重症のロタウイルス胃腸炎患者が8割以上も減少したということです。ロタウイルスは症状の強い嘔吐下痢症を起こすウイルスです。任意接種ですが4年前に赤ちゃんに導入されました。感染性胃腸炎自体は小児科で経過を診ますが、当院でも嘔吐下痢症に罹りながら中耳炎の経過を診るお子様は珍しくありません。例年だと、中耳炎が治らないうちに、インフルエンザに罹って、インフルが治ったと思った矢先にロタウイルスによる嘔吐下痢症を発症して、お子様はもちろんのこと看病するお母さまもぐったり、、というパターンがあるのですが、松山でも3年前よりロタウイルスの流行が無くなり、特に今年の2月はインフルエンザの流行も目立って下火になっていますので、”いつになくのどかな冬の外来”に納得します。(^^)/
 耳鼻科の話題ではありませんが、最近の日本高血圧学会と日本人間ドック学会の論争は”おもしろい”です。従来、わが国でも国際的にも高血圧は140/90mmHg以上とされていましたが、ドック学会は147/94mmHgまでは正常であるとしました。高血圧学会の「臨床判断値」とドック学会の「正常者の基準範囲」の違いとのことで、ドック学会も従来の内科の治療指針を変更するものではないとしています。しかし、高齢者は少し血圧が高い方がいいという主張の本も出版されているぐらいで、私も門外漢ながらこの論争の落ち着きどころが気になります。
  22日  スギ花粉は17日火曜日に飛散した以降はほとんど飛散していません。今日も雨模様で僅かな飛散のみでした。 しかし今日、松山では春一番を観測しました。四国は昨年より24日も早いとのこと。ウェザーニュース社の花粉飛散予報では、松山の第一波を明日と予想していますが、私は明後日と予想しています。さて、どうなりますか?
 今日の診察では、語音聴力検査を行いました。難聴の評価のために”言葉の聞き取り能力”を評価するための検査です。久方ぶりの検査でしたので、検査用CDプレーヤーの電池が切れている!など、診察の合間に準備が整わず、思わず焦りました。^^; 診療機器は何時でも用意万端にしておかなければと大いに反省です。その後、検査は無事終了し、被検者の方は正常域でしたので、ホッとしました。聴力検査の中でも、語音聴力検査や自記オージオメトリーは行う機会の少ない検査です。聴覚障害の認定基準では、4級で最良語音明瞭度が50%以下という基準があります。標準純音聴力検査で80㏈未満で聞き取れていても言葉としての認知力が弱い場合に、標準語音聴力検査で認定します。補聴器を装用して十分な利得を得ているはずなのに言葉の聞き取りが悪い場合にも語音聴検で評価します。語音聴検は実際の言葉を聞いてその言葉を聞き取れているかどうか判断する検査ですので、耳鼻科臨床の場で行う機会は多くはありませんが、時には必要となる重要な検査です。
  20日  ここ2日程、私が急性喉頭炎に罹りました。お恥ずかしい話ですが、病原微生物は同定できていません。私が診察するに当たって、急性上気道炎では出来るだけ原因となる病原菌を同定したり類推して治療方針をお伝えしているのですが、今回の私自身の感染については、ウイルス性が疑われる以上には類推できていません。自分なりにちょっと情けないです。私の声枯れが強いため、診察結果の説明が聞き取りにくい場面もありました。昨日今日と診察された方から逆に「お大事に」との声を掛けて頂き、心遣いが身に染みて有難かったのですが、しかし、”医者の不養生”では洒落になりません。体調万全で患者様が安心して診察を受けられるように心掛けるつもりです。今日の夕方からは声が出てきましたので、明日の診察は大丈夫です!
 インフルの発生は前週より少なくなっています。ほぼ全例がA型で、B型は見られません。少ないものの高校生の発症も見られます。溶連菌咽頭炎は目立っています。RSウイルス、アデノウイルス、マイコプラズマが散見され、ヒト・メタニューモウイルスも見られました。
 スギ花粉は17日火曜日に今シーズンで最も多く飛散しました。続くここ3日間の飛散は少なくなりましたが、花粉症症状の出てきた方が多く受診されました。天気予報ではこれから週末にかけて松山では暖かい雨模様とのことです。スギ花粉は暖かな雨上がりに大量飛散します。来週火曜日24日頃、今シーズン1回目の大量飛散を迎えるかも知れません。

 細菌性耳下腺炎、突発性難聴、外耳道脂漏性角化症、鼻出血、外傷性鼓膜穿孔など。 
  13日  昨日今日とスギの飛散が増えています。花粉症治療を希望される方が目立って増えてきました。昨日は花粉症に関して、南海放送のテレビ取材がありました。番組では当院ポールンロボを取り上げて頂きました。当日の午前中に取材依頼があり、お昼に撮影、夕方のニュース番組で放映されました。取材を受けていつも感じるのですが、TVの取材は時間との闘いですね。前日に企画、当日昼に取材、帰局して直ぐに編集の後放映のタイムスケジュールでしょうか。忙しい中、笑みを絶やさず取材するテレビクルーの人には頭が下がります。 ただし一般論として、テレビを見る上での留意点はやはり編集されることでしょうか。ニュース企画で取り上げられるインタビューは、恐らく放映された時間の数倍も数十倍も取材されていて、番組で使われるのは一部分だけになりがちです。視聴者としてはその背景をくみ取って番組を見たいものです。私は取材を受けるにあたって、どこをどう切り取られてもいいような心構えでお話ししました。(^.^)
 昨日、先端医療センター病院(神戸市)は、鼓膜穿孔に対して、増殖を促す薬剤を含んだゼラチンスポンジを用いて鼓膜の幹細胞を増やして再生するという国内初の臨床試験(治験)を始めたと発表しました。早ければ2017年の販売開始や保険適用を目指すとのことです。当院では鼓膜穿孔閉鎖術として主に、小穿孔にはキチン膜によるパッチを、中穿孔にはテルダーミスと呼ばれるコラーゲンスポンジを、大穿孔には自家筋膜をフィブリン糊で接着する方法を採用しています。報道からは、今回のゼラチンスポンジは従来のコラーゲンスポンジに比較して再生能が強いと思われます。大穿孔での閉鎖も成功率が高くなるのでしょうか? 早ければ2年後の保険適応とのことですので、私としても大いに楽しみな医用材料となりそうです。
  11日  松山のスギ花粉飛散開始日は2月6日となりました。現在中予でスギの実測を行っているのは松山大学薬学部のみです。松山耳鼻咽喉科会にデータを提供して下さっている松山大学難波教授をはじめとするスタッフの方に感謝します。 当院ポールンロボでも2月5日より持続的に花粉が観測されていました。特に8日の日曜日は目立ちました。飛散開始日を迎え、これから持続的に飛散することになります。愛媛マラソンが開催された城山公園の梅は3分咲き程度でした。やはりスギの飛散は梅とともに始まります。
 HNKの健康情報番組「ためしてガッテン」で、耳鼻科関連の話題が続きました。以前このコーナーでも取り上げましたが、以前放映した車酔い予防の裏技がクールでした。今も乗り物酔いで来院された患者様には、この裏技を紹介しています。健康情報番組は数ありますが、私にとってこの番組はなかなかあなどれません。ここ2ヶ月だけみても耳鼻科県連の話題が豊富で、△成人の立ちくらみでは、症状の無い癌の潜血からの貧血や不整脈に注意 △低気圧の襲来で惹き起こされる”天気痛”に車酔い止めが効く⇒低気圧でメニエール病、神経痛、片頭痛、気道過敏症による喘息や鼻炎、リウマチ、高血圧などが悪化します。メニエール病に効く車酔い止め(抗ヒスタミン剤)が気圧による神経痛にも有効であることは発症機序の重複が疑われて興味深いです △中枢性睡眠時無呼吸症候群では、慢性心不全の可能性がありAVS(二相性気道陽圧療法)が有効 △高齢者の誤嚥性肺炎の中には逆流性食道炎によるものがあり、アイスマッサージ、おでこ体操が効く など、一般の人も気になる絶妙な話題を取り上げています。健康番組の放映翌日に気になって来院される方も時々見かけます。私にとってもチェックしがいのある番組です。
  9日  この週末から花粉を感じる方が増えてきました。スギの飛散開始日ですが、私が当初予想していた2月7日だったかもしれません。 
 1月21日にダニに対する舌下免疫療法薬(SLIT)が承認されました。アシテアダニ舌下錠で、塩野義製薬からアレルギー性鼻炎を対象として早ければ今年5月にも発売されるかもしれません。フランスの製薬会社が開発した製剤で、ヤケヒョウヒダニエキス原末とコナヒョウヒダニエキス原末が等量混合されており、投与開始4ヶ月目から効果が見られ、投与終了1年経過後も効果が持続するとのことです。舌下液は既に欧州を中心に21ケ国で承認されており、舌下錠は本邦が初となります。実際の投与スケジュールはまだ明らかではありませんが、投与に際してはスギ花粉へのシダトレン同様、減感作療法に習熟した医師が投与することとされました。私としては思いのほか早い承認です。スギ花粉症はその時期を”乗り切る”こともできますが、ハウスダストアレルギーが強い場合には文字通り通年性ですので乗り切ることが困難です。このことから体質改善に近い免疫療法は試す価値がありそうです。これまでの注射による減感作療法は、やはりアナフィラキシーショックなどの副反応が”怖い”です。スギへの舌下免疫療法同様にダニへの舌下免疫療法でも有害事象がほとんどないのであれば、アレルギーへの治療の選択肢がまた増えることになります。(^^)/
 厚労省より身体障害者福祉法の変更の通達がありました。来年4月からは聴覚障害2級(両耳全ろう)の新規認定には脳波聴力検査などの他覚的聴覚検査が必要とされます。これは、昨年2月に「耳の聞こえない作曲家」として活動していた佐村河内守さんが実は全ろうではなかったことが発覚して障害者手帳を返還した問題を受けたものです。厚労省が昨年10月に聴覚障害の認定方法に関する検討会を開き、身体障害者手帳を取得したことのない人がいきなり全ろう(2級)の認定を受ける場合は、従来の聴力検査に加え他覚的聴力検査を義務付けることとしました。役所の仕事としては迅速、といっては失礼でしょうか。従来の標準純音聴力検査や語音明瞭度検査は”自覚的”検査ですので、被検者がデータを操作することも可能です。聴力検査だけでも、下降法と呼ばれる大きい音から徐々に音圧を下げる検査や、ベケシー検査と呼ばれる連続音検査を行うと詐聴かどうかある程度は判断できますが、やはり聴力レベルを厳密に評価することは困難です。私も以前、データに一貫性がないことから当院での判定は留保して公的病院で再度診断してもらったこともありました。公的扶助の運営には、国民からの信頼が大切です。今回の変更は有意義であると思います。
  突発性難聴、舌白板症、顔面神経麻痺(ベル麻痺)など。
  7日  明日は愛媛マラソンが開催されます。今年は参加ランナーの定員が1万人に増員となりましたが、それでもエントリーは2倍の難関です。私の知人にもランナーとして参加する人や、救護スタッフとして参加する人がいます。ここ数日、マラソン参加予定で診察を受ける方も目立ちました。明日はあいにく雨混じりの天気となりそうですが、ランナーの皆さん、完走めざしてがんばって下さい! 
 愛媛県よりやや早いと予報されていた山口県のスギ花粉の飛散開始日が2月3日となりました。当院ポールンロボでも2月3~4日に2日続けて花粉を観測していましたので、松山もいよいよ飛散開始日間近です。花粉症による急性の鼻症状、眼症状が出てきたお子様も出始めました。
 今日はハンノキ花粉症だけを有するお子様を診察しました。RAST36種検査でハウスダストやスギ、ヒノキ、イネ科などの抗体を有さず、ハンノキの抗体だけがあることから確定診断できました。ハンノキはカバノキ科の落葉高木で、湿地で森林を形成します。そのため近年では水田耕作放棄地にも目立ちます。四国では1月中旬から6月初旬に花粉が飛散するために、スギ花粉の飛散時期とも重なります。また北海道や高原で見られるシラカンバ(白樺)の花粉と共通性抗原であることから、シラカンバ花粉症同様にリンゴに対する口腔アレルギー症候群を来すこともあります。スギ花粉症だけだと思っているのにスギの飛散時期の前後にも微妙に花粉症症状の見られる方はハンノキ花粉症の可能性もあります。スギの時期より遅い時期はヒノキやイネ科花粉症が主ですが、スギの時期の前の1月下旬や2月上旬に花粉症症状のある方に可能性が高くなります。アレルギー性鼻炎の原因検索に血液検査で抗体を調べるRAST検査は有用ですが、医療費の問題もありやみくもに調べる訳にはいきません。どのような時期にどのような症状が出現するのか、できるだけ問診でターゲットを絞って検査項目を決めてゆきます。
  3日  2月に入りましたが、これまでのところスギ花粉の飛散は極わずかです。1日に環境省が最新の飛散予測を発表しました。それによると松山の飛散は2月中旬とのこと。現在の私の予想は2月7日飛散開始としていますが、予想よりは遅い飛散開始日となりそうです。 
  顔面神経麻痺(ハント症候群)、頚部類皮嚢胞細胞診、舌下型ガマ腫など。
2月 1日   一昨日、日本のアステラス製薬が、スギ花粉症の治療ワクチンの開発・商業化に乗り出すと発表しました。米国の製薬企業が開発しているスギ花粉症の治療ワクチンの共同開発に乗り出します。このワクチンはジョンズ・ホプキンス大学が開発したスギの主要なアレルゲンであるCry j1およびCry j2をコードする2つのDNAプラスミドを含有する製剤で、免疫系反応をTh2型のIgEを介したアレルギー性反応から、Th1型のIgGを介した反応(非アレルギー性反応)へとシフトさせることで、アレルギー症状を改善するとのことです。数回の投与で、従来の免疫療法より短い治療期間での長期的な症状寛解を可能とする治療を目指しています。日本における第1相試験の開始に向け準備を進めているとのことで、動物実験などの非臨床試験は既に終わっているようです。臨床試験は人への投与の反応を見るもので、第2相試験で初めて患者に投与され、第3相試験で大学病院などで広く投与された後に、承認販売されます。一般的には第2相と第3相試験には3~7年かかりますので、開発が順調に進んでも承認には8~10年はかかるでしょうか? しかし、数回の注射?で複数年症状が軽くなるならば、対時間効果でも対費用効果でも画期的な新薬(ピカ新といいます)となるかもしれません。これから出てくるであろう研究成果やニュースリリースに注目したいと思います。
     
  30日  スギ花粉の飛散状況ですが、松山大のデータでも山口県医師会のデータでも、まだほとんど飛散していません 。しかし昨日、当院ポールンロボ上では、僅か4個ですが今シーズンで最も多く花粉が観測されました。今日も花粉を感じだした方の来院がありました。飛散開始日ももうすぐです。
 最近、注射による免疫療法(減感作療法)を希望される方が続きました。当ホームページの「なぜなに耳鼻科の病気」の中で、当院の減感作療法について説明しておりますので、減感作療法を希望しての来院ももっともです。当院では、以前にハウスダストの減感作療法を行っていましたが、現在治療を続けている方はおられません。減感作療法は、数年かけても有効性を実感できない例もあることや、体調不良が重なった時にアナファイラキシー・ショックを惹き起こす可能性もあることから、薬物治療や手術的な対応でコントロールして頂くことが私の基本的な方針です。また、当ホームページでは説明不足でしたが、私は複数の抗原を同時に注射することは経験しておらず、文献的にも同時減感作の有害事象のデータは十分に蓄積されていないことから、複数抗原の同時減感作は行っていません。ホームページをご覧になって来院されたにもかかわらず減感作治療を行わないことになった方には、お忙しい中お時間を取らせて大変失礼致しました。申し訳ありません。また、ハウスダスト単独の注射減感作については、その方の症状、年令、通院の容易度などを総合的に勘案して、ご本人と減感作療法を行うかどうか相談してゆきます。スギ花粉に対しては、昨年より始まった経口免疫療法(SLIT)が注射の減感作よりも有害事象が少ないとのデータもありますので、こちらの治療を優先してゆきたいと考えています。カモガヤやブタクサなどの雑草花粉に対しては、雑草花粉自体の種類が多いことから、雑草のターゲットを絞った減感作のみでは不十分である場合があることや、日常生活で注意をすればスギ花粉よりも花粉の暴露を避け易いことから、薬物療法で対応したいと考えます。
 当院のインフルの検出状況ですが、ほとんどがA型で、わずかにB型を散見するパターンが続いています。愛媛県でも全国的にも98%がA香港型でB型が僅かという状況です。B型には山形系統とビクトリア系統というふたつの亜型がありますが、全国的な集計では今年は山形系統のみのようです。昨年、世界的にもタミフル耐性のB型が検出されない珍しい?シーズンでしたが、今シーズンも今のところわが国では、A香港、A2009年(H1N1)型、B型ともに、タミフルやリレンザへの耐性株は検出されていないようです。以前、Aソ連型やA2009年型、B型が流行した際には、タミフル耐性株の存在にも注意して診療を行う必要があったのですが、今シーズンは今のところ、耐性を気にせずに薬剤の選択が出来ます。
  27日  今日、今シーズン初めてスギ花粉による急性症状の方が来院されました。まだ本格的には飛散していませんが、今日の午後は寒さが緩んだせいで僅かに花粉が落下したようです。今の時点で花粉を感じる方は、花粉への感受性が極端に強いと思われます。これからの飛散期に向けてしっかりとした初期治療を行い、舌下免疫療法についても説明しました。また、花粉症の初期治療薬を希望される方や、レーザー治療を希望される方も目立ちました。あと10日程でスギ花粉の飛散開始日を迎えます。大量飛散期で粘膜への刺激が強いところにレーザー治療を行うと、鼻粘膜に2週間程さらに”やけど”させることになることから、 大量飛散期以降はレーザー治療は見合わせます。現在はレーザー治療の”駆け込み期”とも言えます。
 当ホームぺ―ジ「当院の花粉症データ」の今シーズンの更新も始めました。今年もポールンロボによる花粉飛散データを発信してゆきます。皆様の花粉症シーズンの対策の一助となれば幸いです。
 当院から見た感染症の動向です。例年は今の時期から2月中旬にかけてがインフルの流行シーズンなのですが、今年は普通感冒ともいえる軽いウイルス性上気道炎の方が多い印象です。それでも、年始より減ったもののA香港型インフルが引き続き目立ち、B型インフルも散見されます。また、溶連菌が流行している幼稚園や小学校がありました。感染性胃腸炎に伴う上気道炎も目立ちます。少ないながらアデノウイルスやRSウイルスも見られ、成人の手足口病も見られました。
 感染症予防のミニ情報をひとつ。WHO感染症対策チームの村中璃子氏によれば、△うがいの効果は、殺菌することよりも洗い流すことにより得られるので、うがい薬より水が有効だとの京都大の論文がある △風邪の予防にうがいやマスク着用を多用するのは日本ぐらいだが、これは世界に広めるべき習慣 △ヨード剤によるうがいは、風邪にかかった後の荒れた粘膜には刺激が強く逆効果 △風邪の感染ルートで頻度が高いのは、空気中のウイルスを吸い込む飛沫感染よりも、自分の手を通じての経口感染が多いことから、手洗いが重要 とのことです。私も勉強になりました。

  壊死性リンパ節炎、音響外傷、外傷性鼓膜穿孔、突発性難聴、先天性耳瘻孔急性増悪、好酸球性中耳炎、鼻出血への鼻粘膜凝固術など。
  21日   インフルの流行は例年だと、1月下旬から2月中旬がピークなのですが、今のところ今年は年末年始がピークだったようです。ある救急病院では三が日の午後7時に受付して診察終了が翌午前5時だったとのこと。今日来院の患者様は、正月に受診したけど待ち時間が長すぎて野戦病院みたいだったので 診察は見合わせたとの由、患者様も病院スタッフも大変だったようです。
 先日私は、スギ花粉の飛散開始は、12月~1月初旬が寒かったこともあり2月10日頃からと”勝手に”予想しましたが、日本気象協会の予報も出てきています。それによると、西日本の1月の気温は例年並みかやや暖かいとのことで、松山の飛散開始は2月5日~10日と予想しています。スギの飛散開始は元日からの積算気温が200℃を超えると飛散するとの研究もあります。これからの気温が暖かいと、予想は前倒しになります。松山の過去の飛散開始日を見てみると、最速が1月17日、最遅が2月13日です。私の飛散開始日の予想を、一応2月7日と変更しておきます。^^; 私は例年、「松山の花粉症は、梅と椿まつりで始まる」とお伝えしていますが、今年の梅は1月初旬に全国最速で開花しました。今年の椿まつりは2月25~27日と例年よりかなり遅い開催ですので、例年の言い方はあてはまりませんね。
  口唇粘液嚢胞摘出術、出血性鼻茸など。
 筆ちびて かすれし冬の 日記哉  子規
  19日  先週で松山市の中学受験が、昨日には大学センター試験が終わりました。センター試験は数2Bが難しかったとの評判ですが、受験生の手ごたえはどうだったのでしょうか? 中高生が受験シーズン入りしましたが、中高生のインフルの流行はこれからだと思われます。体調管理万全で勉強頑張って下さい。 先週は子供達の三学期が本格化した時期で、幼稚園児や小学校に徐々にインフルが広がっています。しかし、中高生や高齢者の集団発生は目立ちません。
 スギ花粉は、松山市の松山大学のデータでは1月2日が初観測日となりました。また、山口県医師会のデータでも同じ1月2日でした。当院のポールンロボ上では1月3日でした。どの地点でもその後は、ごくわずかな飛散のみです。今後の飛散状況を予想することは、1月後半の気温に大きく左右されることから難しいのですが、あえて私なりに予想すると、「12月からの寒さが続いていることから、毎日持続的に飛散する”飛散開始日”は、例年並みよりやや遅く2月10日前後になる」ような気がしています。
 エアバッグ破裂音からの音響外傷による耳鳴症の方が来院されました。日本でのエアバッグの普及は1990年代半からですが、私はエアバッグによる音響外傷は、これまで経験がなかったことから文献検索してみると、欧米では1997年に、本邦では1999年に初めて論文化されていました。エアバッグによる音響外傷は、コンサートや急な強大音による音響外傷以上に、音・振動・風圧による障害がミックスされることから、内耳振盪症の要因も加わり、障害を受ける周波数も4000HZだけでなく前後の周波数まで障害が広がる傾向があります。
 先日12日の成人式の日、当院の休診を利用して、医師会が主催する二次救命処置の講習会に参加してきました。この講習会は日本救急医学会認定のICLS(Immediate Cardiac Life Support)コースという、本格的な講習会でした。受講生30名余に対してインストラクターが40数名。朝8時半開始、昼食時にもランチョンセミナーをしながら午後5時過ぎまで。座学は計30分程度で、後は実技講習の連続でした。街中での心肺停止患者に対するAEDによる対応や、心電図波形を確認した上でのチーム医療による除細動、挿管による気道管理など、実践に即した実技講習でした。私も耳鼻科のはしくれ、、気管内挿管には自信があったつもりでしたが、幸か不幸か開院して以来、心肺停止や意識消失の救急は経験せずじまいでしたので、人形モデルを用いた挿管手技ではおもわず手こずってしまいました。頭では解っているつもりでも、やはり訓練を重ねていないと素早い対応が出来ないことを再認識させられました。今回の実技講習は、体の感覚を思い出すその意味でも、大いに有意義でした。心肺蘇生中は除細動を行うわずかな時間以外は、基本的に胸骨圧迫(心臓マッサージ)は続けます。挿管処置中も胸骨圧迫を停止するのはたかだか10秒です。救命処置中は、チーム医療で交代しながら胸骨圧迫を続けます。朝から繰返される実技講習で、私も含め受講者みんなが汗だくでした。講習の前に講師の先生からは「明日はみなさん筋肉痛ですよ」と言われましたが、講習中に思わず納得です。翌日、私の手の甲はうっすらと内出血でした。  
  扁桃周囲炎、急性顎下腺炎など。
  15日  インフルエンザの流行のピークは今のところ年末年始だったようです。冬休みが明けましたが、インフルの爆発的な流行はありませんでした。ホッと一安心です。12月にはインフル以外にも、溶連菌やRSウイルス、アデノウイルス、手足口病、感染性胃腸炎などが流行っていましたが、やはり長期の休みで集団生活の機会が少なくなったせいで、年明けはインフル以外の感染症は目に見えて減っています。ただし、子供達が3学期に入ったことから、これから2ヶ月が風邪の最も流行る季節となります。
 インフルの全国的な感染拡大にともなって、今週に入り迅速検査キットの流通がタイトになりました。特定の感染症が全国的に急に流行したり、スギ花粉が大量飛散したりすると、薬剤や検査試薬の流通が止まる事は珍しくありません。薬剤をギリギリまで流通させておいて、末端の医療機関で急に無くなった場合には、医療の現場に大きなダメージを与えます。場合によっては患者様の命にかかわる場合もあります。このようなことから、厚労省の指導で医薬品は早め早めに出荷規制されます。一旦、出荷規制されると在庫が十分確保されるまでは規制が続きます。今のところ当院では十分な量の迅速検査キットを確保していますので、今後、急激な流行の拡大があった場合でも対応できるものと考えています。
  急性喉頭蓋炎、鼓膜穿孔閉鎖術、鼓膜チューブ留置術、鼻粘膜レーザー治療など。
  8日  インフルの流行が、昨日の愛媛県の発表で、松山と中予が年末には警報レベル、宇和島と今治が今年に入って警報レベルとなりました。県全体のデータでも来週には警報入りしそうです。東京を始め全国でも警報入りの地点が増えています。先日来院した社会人の方の職場では、インフルが流行して欠勤者が増えて仕事が回らなくなってきたために、インフルに罹っても出来るだけ早く職場復帰するようにと言われたそうです。社会人に学校保健法は適応されませんので、これはあくまでも合法です。これから青壮年層に感染が拡大しそうです。 
 インフルエンザ脳症の発症機序の研究が進んでいます。徳島大学疾患酵素学研究センターの木戸教授によれば、インフルエンザ脳症は ”乳幼児の脳血管内皮細胞のエネルギー代謝不全を原因とする血管透過性亢進から惹き起こされた脳浮腫”とのことです。乳幼児期に多いのは、乳幼児は脳血管内皮細胞のエネルギー代謝を脂肪酸の代謝に依存する程度が強く、高熱でこの代謝が不全状態になりやすいためと考えられます。また、東アジア人種で多いのは、脂肪酸を代謝する酵素が遺伝的に熱に不安定なタイプが東アジア人種に多いからとのことです。この機序は、インフルエンザだけでなく、ヒトヘルペスウイルス6(HHV6)脳炎や脳炎ウイルスにも共通した病態と考えられます。このため、脳炎予防の為の治療としては、頻回の哺乳により飢餓状態を避け、高熱を避けて代謝酵素の失活を防ぐことが大事です。これまで小児の発熱については、高熱でも脳にダメージは与えないので解熱剤は使用しすぎない方が良いとの考えが広く普及していましたが、脳炎発症の機序がさらに解明されれば、栄養補給の重要性とともに、クーリングの重要性も再認識されるかもしれません。
 スギ花粉の飛散情報ですが、当院のポールンロボ上では初観測日が1月3日となりました。ポールンロボは、花粉自体を直接観察している訳ではなく、花粉状粒子を測定していますので、厳密な初観測ではありませんが、当院での参考データとします。今後、松山や近隣の県で発表される観測データに注意したいと思います。1月6日に松山で梅の開花が宣言されました。なんと全国最速ですが、開花時期は昨年より17日早いものの平年並みとのことで、今年は12月が全国的に厳しい寒さだったことから、梅の開花も全国的に遅れている模様です。テレビでも全国放送で紹介されました。私はこれまで松山の梅の標本木がどこにあるのか知らなかったのですが、今回の報道で松山気象台にあることが判りました。早速、気象台を訪れて”全国一”の梅の花を見てきました。スギの飛散は”梅とともに始まり、桜とともに終わる”ともされます。全国的には梅の開花が例年より遅いことから、このままの寒さが続けば、スギの飛散開始日も例年よりやや遅くなるかもしれません。スギの木の花芽の発育状況や花粉の着花量を野外活動で直接観測する報告も増えてきました。やはり12月の寒さが影響しているのか、全国的に当初の予想よりはやや少ない傾向にあります。九州~中国四国が例年より少なめ、関西~関東が例年並み、東北が大量飛散といった予報が多いようです。

 
日本最速で開花した松山気象台の梅の花です。木の下には、標本木を示す名札が掲示されていました。
  6日  年末年始と当院ではインフルが目立ちましたが、松山市内の年末年始の救急病院はどこもインフルの患者さんで混み合っていたそうです。松山市医師会の休日診療所では、夜間受付が午後9時に終了した後の診察終了時刻が、夜半を大きく回ったそうです。私も年末年始にこれだけインフルの患者様が多かったことは記憶にありません。大部分が迅速検査A型のA香港型ですが、当院では12月29日に成人の方のB型を初検出、1月4日には幼児でB型を初検出しました。四国中央市では12月下旬に検出したインフルの半数がB型だったそうです。明後日の8日、3学期の始業式とともに、A型インフルで学級閉鎖になる学校も複数出るものと思われますが、B型も徐々に増えてくると思われます。B型はA香港型やA2009年(H1N1)型よりもサブタイプが多いため、予防接種に含めたタイプが合いにくく、罹ることによって獲得する基礎免疫もつきにくいタイプです。予防接種を受けた方でも発症する可能性が高くなります。
1月  3日   明けましておめでとうございます。今年1年、皆様が輝く年でありますように! 今年も当院を宜しくお願いいたします。
 明日から当院の診察が始まります。昨年は、年末押し迫るまでインフルが流行して終わりましたが、年末年始は感染症の流行は下火となることが多いです。明日の診察は、年末に体調が優れなかった方のお休み中の経過を気にしながら、年末よりも”のどかに”始まって欲しいです。

 昨年9月にこのコーナーで、米国の医療事情を紹介しました。米国はその後、2010年に署名され2014年に施行されたオバマケアで国民皆保険制度となった訳ですが、その実態が気になっていました。米国は民間医療制度を糾合して民間保険上での国民皆保険になりました。国民皆保険といっても、日本やカナダのような単一支払医療制度という政府関連機関が保険料を徴収し政府がすべての医療費を負担する制度とは異なっています。オバマケアを策定した保険会社出身の保健福祉省副長官はまず最初に単一支払医療制度を除外しています。日本も今後、政府による公的な国民皆保険制度が財政上行き詰まると、部分的な混合診療や保険制度の民間への部分開放を行わざるを得なくなっていきます。もしTPPで保険の開放が始まれば、日本の制度も米国的な要素が入ってくるものと考えられます。この休みを利用して、堤 未果著「沈むゆく大国 アメリカ」を読みました。2014年11月初版、オバマケアの様々な影響を教えてくれました。
 オバマケアを筆者は、現場医師の手の届かないところで、最大利益団体である医療保険会社が書いた法案だと紹介してゆきます。2008年のリーマンショック以降増え続ける個人破産の半数が医療破産でしたが、オバマケアでついに無保険者が保険に入れるようになりました。オバマケアは既往歴や病気を理由にした加入拒否を禁止したのです。ただし、医療費の膨張を防ぐために、以下のような様々な制約が新たに付けられました。△定額だった薬剤費を値段ごとに7つのグループに分けて患者の自己負担率を定率制に替えた、抗がん剤やAIDS薬などの高価な薬剤の自己負担比率を50%とし、AIDS患者を保険に加入する代わりに高価なAIDS薬20種の半数以上を処方薬リストから除外した、△慢性疾患薬の多くが処方薬リストから外された、△国内トップレベルのがんセンターは保険のネットワークからは外された、△オババ大統領は処方薬の2%の薬価引き下げと引き換えに薬価交渉権という選挙公約を放棄したために薬価の決定権は製薬会社に残ったまま、△企業は50人以上のフルタイム労働者がいれば従業員全員の保険加入が義務付けられたために、中小企業はもとより一般大学でも常勤労働者の多くが週29時間以下労働のパートタイムに格下げされた、△産業別労働組合で条件のよい医療保険制度を勝ち取っていた労組の提供する保険はオバマケアより充実しすぎているとして今後40%が課税対象になるために労働組合つぶしにつながる、△最低所得者用のメディケイドの加入可能条件を緩めた(子供の有無や資産・口座チェックをなくし収入額の要件も33%緩和)代わりに死亡時などにはこれまでの医療費を自宅の差し押さえなどで回収する、△高齢者医療費の3割をカットすることから赤字病院は高齢者を診なくなる、つまり高齢者医療制度メディケアの財源カットでオバマケアの医療費を賄おうとしている、△オバマケアでは医薬品、医療機器の値段に制約はもうけていないために保険料は上がり続けるために中流層の家計が苦しくなる、△これまでの民間医療保険の支払いが100%とすればメディケアは7.8割、メディエイドは6割の支払いで、オバマケアの支払いも下げるために指定医療機関リストを大幅に縮小した、△事務手続きの煩雑化(オバマケアの医療費請求は電子式になりそれまで3000通りの治療コードが8万7000に、1万4000の診療コードが7万にと事務作業が大幅に煩雑化したものが義務化された)と支払い減少のために全米医師の66%がオバナケア保険に入らない、△オバマケアで介護施設や在宅介護サービスの予算は大幅カット  以上のように決してバラ色ではありません。保険会社や製薬企業の利益が損なわれないようにして、中間層や高齢者の医療費負担が跳ね上がるようになっています。
 日本で財政負担に耐え切れなくなった時には、新薬や先進医療は公費で支えられなくなる⇒規制緩和で公費部分を縮小する代わりに自由診療部分を拡大せざる得なくなる⇒民間医療保険のビジネスチャンス⇒国民皆保険で保険加入義務に慣れている日本人は外資系医療保険に入る⇒公的と民間の医療保険の二重加入の一般化でオバマケアと同じビジネスモデルが完成、と著者は指摘しています。国がお金を出せない中で、高額な先進医療とフリーアクセスな医療の両立は今後困難になっていきます。この春に妥結できなければ漂流するとも言われているTPP交渉ですが、私も交渉の行方は注視したいと思います。
 同書には訴訟大国の一端も紹介されていました。米国の医師は、手厚く治療すれば罰金、やらずに死ねば訴訟専門弁護士から訴えられるとのことです。米国の訴訟弁護士費用は成功報酬のため、患者関係者はだめもとでも訴訟を起こしやすいことが前提にあるとのことでした。フロリダのある外科医が、年収は2000万で平均的だが、訴訟保険料が1750万手取りが250万で、山のような事務作業で寝る暇もないとのこと。訴訟大国としての米国にもやはり考えされられます。

  
 今年も、このコーナーは道後温泉”ふなや”の正月飾りで始めたいと思います。道後温泉本館の隣の小山に湯神社があります。ふと見ると湯神社の隣に、小さな神社がありました。中嶋神社といい但馬国にある菓祖の四国分社でした。なんと、製菓と柑橘の祖神とのことです。ということで周りの石柱や灯籠には寄進した製菓の会社名がたくさん彫られていました。こんなところにこんな神社が、、と、私の散歩道での小さな発見でした。

バナースペース

医療法人 大輝会
山口耳鼻咽喉科クリニック

院 長 山 口 幹 夫

〒790-0045
愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

  TEL 089-973-8787
  FAX 089-994-5487