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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

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アデノウイルス感染症

 アデノウイルスでヒトに感染するものは51種類の血清型および52型以降の遺伝型タイプがあり、複数回感染します。主に気道、目の結膜、腸に感染し、咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎(クループ)、気管支炎、肺炎、結膜炎、嘔吐下痢症といった多様な病気の原因ウイルスとなります。
 成人は軽症に終わる場合が多いのですが、小児が病原性が強いタイプに感染あいた場合は、発熱が続き様々な臨床症状を表しますので注意が必要です。また、感染力が強く、家庭内や保育園、幼稚での集団感染の原因となります。

 呼吸器感染による咽頭炎、扁桃炎、気管支炎などは小児に多く見られます。5才以下の小児の急性呼吸器感染症の約5%が、また小児肺炎の10%がアデノウイルスによるものとされています。
 通常、鼻汁、咽頭痛、咳、声がれなどの気道症状に加えて発熱、頭痛、倦怠感などの全身症状を伴います。粘膜の障害が強い場合は、二次的な細菌感染を来す場合もあります。発熱は40度以上の高熱を示すこともまれでなく、高熱が4日以上、時には微熱も含めて1週間続きます。季節的には秋から冬にかけて流行します。

 咽頭結膜熱(プール熱:以前は塩素消毒の不充分なプールを介して夏に流行することが多かったものの現在は塩素濃度管理の徹底よりプールでの感染は稀となりました)は5日程度続く高熱とのど全体がただれる咽頭炎、結膜炎を示し、耳前部や首のリンパ節炎を認めます。夏から秋に保育園や学童の間で集団的に発生します。鼻汁を認めることはありますが咳は目立ちません。初期に腹痛や下痢を認めたり、頭痛の強い場合もあり、多彩な症状を認めます。学校保健法で、第二種伝染病として主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とされています。
 *のどからアデノウイルスが検出されると、学校では咽頭結膜熱として対応されることが多いです。

 腸性アデノと呼ばれる胃腸炎(咽頭腸炎)は主に乳幼児に、一年を通じて見られます。冬季に流行するロタウイルスのように長期重症化することは少ないです。発熱、咽頭痛、腹痛、嘔吐、下痢が様々な程度で出現します。

 目やにや目の充血を来す結膜炎の代表的な病原ウイルスです。年齢を問わず発症します。特に8型による流行性角結膜炎(EKC)は目だけにしか症状が出ませんが、伝染力や症状が強く、時には点状表層角膜炎や偽膜性結膜炎化による後遺症を残す場合もあり眼科的な経過観察が必要です。夏に多いですがその他の季節にもみられます。感染の恐れがなくなるまで出席停止とされます。

<様々な病態とその頻度>
1、普通感冒 まれ
2、急性熱性咽頭炎、滲出性扁桃炎 最も多い
3、気管支炎、アデノウイルス肺炎 やや多い
4、急性濾胞性結膜炎 多い
5、咽頭結膜熱(プール熱) 3型 多い
6、流行性角結膜炎(はやり目)8.19.37.53.54.56型 時々
7、胃腸炎 31.41.41型 多い

その他、まれなもの:
急性出血性膀胱炎11型、
ウイルス性発疹症、
腸間膜リンパ節炎、腸重積、虫垂炎、
肝炎3.7型、脳炎、髄膜炎、心筋炎

<診 断> 約10分でウイルスを検出できる迅速検査キットを、必要に応じて用いています。インフルエンザの検査と同様に、感染初期や回復期には検出されないこともあります。

<治 療> このウイルス自体に直接効くお薬はありませんので、扁桃炎や気管支炎、結膜炎などの二次感染の予防と、発熱や胃腸症状への対処療法が基本となります。

<感染予防のために> 潜伏期間は5〜7日です。主要症状が強い間は感染力があります。結膜で増殖するウイルスは感染者の目やにから相手の目に、のどや気管支で増殖するウイルスは鼻水や痰から相手の鼻やのどに、腸で増殖するウイルスは便から相手の口に入ってうつります。



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山口耳鼻咽喉科クリニック

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