|
Contents
医療法人 大輝会
院長 山口 幹夫
〒790-0045 愛媛県松山市 余戸中1丁目2-1 089-973-8787 |
加齢性難聴 〜補聴器の利点と限界〜
人は誰しも老化現象として聞こえが徐々に悪くなっていきます。“目の老化は40才から、耳の老化は50才から”とも言われます。加齢性難聴は60才頃から自覚し始めることが多いようです。
1、加齢性難聴とは:難聴は大きく分けて、①音の機械的振動が伝わらない伝音難聴 ②音を感じる神経が障害される感音難聴に分けられます。加齢により内耳を中心に聴神経から脳までの神経の機能が徐々に落ちて感音難聴となったものが老人性難聴です。左右同程度に高音部分から進行し、場合によっては高音性の耳鳴りを伴うこともあります。 2、聞え方の特徴:音が小さく聞こえるだけでなく、音が歪み、大きい音が響いて不快に聞こえてきます。そのため音としては聞こえても言葉としての聞きとりが悪くなります。(語音弁別能の低下)また、様々な音が交じり合った雑音の多い環境では一段と聞き取りにくくなります。 3、難聴の程度と生活の支障度:30才頃より高音部から徐々に聞こえが落ちてきます。主な会話の周波数が500~4000ヘルツで、高音部分が障害されるほど子音の聞き取りが鈍くなります。1000Hzが40デシベル(dB)程度になれば日常で不便な場合が目立ってきます。両側の平均聴力が70dB以下(または良側50dB患側90dB以下)では身体障害6級に該当します。 音の大きさの目安:30dB=ささやき声 50dB=話し声 70dB=大 声 90dB=ほとんど聞こえない 4、補聴器の利点と限界:伝音性難聴のみで神経が痛んでいない場合は劇的な効果が期待できます。しかし、高度感音難聴では効果は限定的になります。若者が全領域で快適に聞こえるとすれば、加齢性難聴の場合には良好に聞き取れる範囲はかなり制限されます。補聴器をつけても、雑踏のような環境では、小さすぎる音は聞こえずに、大きすぎる音はビンビン歪んで聞こえるだけになりがちです。60dB以下の老人性難聴で静かな環境で家族の発声ボリュームに合わせる、という使い方ならばかなり有用です。 *片耳のみに装用する場合:試用の結果も重視しますが、60dB以上の高度難聴耳には装用せずに、よく聞こえる方の耳に装用します。 5、補聴器購入にあたっての留意点:補聴器を使いこなすには慣れや訓練が必要です。メガネのように店頭だけで効果が判断できるものでなく、両耳装用やオーダーメイドの耳穴式ではかなり高価になります。せっかく購入しても日常で使わない方も目立ちます。購入に際しては試用をしっかり行って下さい。家庭内のコミュニケーションを円滑にする目的であれば、10数万程度の耳かけ式の片耳装用をお勧めします。(両耳装用がステレオ感覚の獲得のためには有用ですが、当初の費用負担も考えると、片耳で有用ならば両耳装用に進むことをお勧めします)家電量販店やネット通販では、耳かけ式の集音器(3千~1万円)、レディメイドの補聴器(2~3万円)もあります。微調整や返品は出来ませんが、ボリュームを小さめにして使えば、結構役に立ちます。 補聴器外来:当院では、試用をしっかりして買い急ぐことがない方針で、補聴器の適合を行っています。ご希望の方は受付に問合せ下さい。また補聴器店への紹介も行っています。 附) 補聴器が合わないのですが |
院長の疾患情報ブログ
花粉症・感染症情報
クリニック案内
|