| 温かな布団が恋しい季節になりました。ふわふわの布団の中で、大いびきで寝ている人を見ると、いかにも熟睡しているように思えます。しかし、一般に健康的と考えられているいぴきが、実は体に悪影響を及ぼしているということをご存じでしょうか。いびきのメカニズムについて、お話ししましょう。 ロの奥はやわらかい筋肉によ て作られています。睡眠中は、重力と筋肉の脱力によ て舌や軟ロ蓋が、のどの奥をふさぐように変形するために、空気の通り道が狭くなり、ブルブル震えます。 この音がいびきです。さらに鼻の通りが悪くなると、ロで呼吸しようとしていびきが大きくなります。お酒を飲んだ場合も筋肉の脱力が強くなり、いびきが大きくなります。 いびきをかきやすい人は、特徴的なのどの形をしています。大人では舌の奥(舌根部)、ロ蓋垂、軟ロ蓋が全体に狭くなっている人で、子供ではへんとうせんが肥大している場合です。首が太く短い場合も、舌根部が狭くまっていることから、いびきをかきやすくなります。 いびきがひどいと、いびきの間に息が止まっ たり(睡眠時無呼吸症)、酸素の取り込みが少なくなったり(低酸素血症)します。こうなると眠りが浅くなって、よく寝ているはずなのに、昼間眠くな たり疲れがたまったりします。場合によっては働き盛りの人や赤ちゃんの突然死や、子供の胸の変形の原因にもなります。 ![]() |
| 治療法としては、のどを広くするために、ダイエットをしたり、鼻の通りを良くする薬や呼吸を刺激する薬を服用します。のどを広げる手術もあります。軟ロ蓋を広げるだけの外来で簡単にできる手術から、全身麻酔をかける大掛かりなものまであります。マスクから空気を送ることにより、のどを広げて寝る方法も装置も開発されています。 寝酒を控えて、枕を砲くようにうつむき加減で寝るだけでも、いびきはかなり小さくなります。いびきのうるさい人と寝るときは、その人より早く寝るに限りますが、先に寝つかれてしまったら、ごろりと横に転がしてあげましょう。 |

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