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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科を専門とし、地域医療に貢献します。

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薬剤性鼻炎

薬剤性鼻炎とは:鼻粘膜は豊富な毛細血管の絨毯(静脈洞)で出来ており、この静脈洞内に貯留する血液を調節することで、鼻内の気流の調節を行っています。鼻炎で静脈洞内に血液が過剰にたまったり、鼻汁の分泌が過剰になると鼻づまりが強くなります。市販の点鼻液(スプレー)の多くには血管収縮剤が含まれており、鼻粘膜の血管が収縮することにより鼻づまりが改善されます。効果は速効性で、3分程度で効き始め、約3時間(持続性成分のもので6時間)効果が持続します。しかし、連用すると薬剤の血管自体への効果が薄れるとともに、血管周囲の粘膜が虚血状態となって反応性の組織の増殖を起こしてきます。そのため、血管収縮作用が切れると、逆に鼻づまりが強くなることにより薬剤性鼻炎となります。また、降圧剤、利尿剤、抗精神病薬、抗パーキンソン薬など一部の内服薬では鼻閉を誘発します。

一口メモ:鼻の粘膜はネーザルサイクルと呼ばれる自律神経による調節機序があり、左右交代性に拡張と収縮を繰り返しています。普段は意識しないのですが、鼻炎が起こると、左右交代性の鼻づまりを自覚することになります。


血管収縮剤の使用の目安:急性の風邪で一時的に有効時間毎に使用するのであれば問題はありませんが、長期に連用すると薬剤性鼻炎を誘発することになります。2週間以上長期に連用するのであれば、1日の点鼻回数は2回以内まで、かつ、有効時間を過ぎると逆に鼻づまりが強くなると自覚する場合は休薬して下さい。

薬剤性鼻炎の治療法:
血管収縮剤の点鼻液の中止;1~2週間の完全休薬で血管自体への直接的な悪影響は消失します
点鼻ステロイド;粘膜の抗炎症作用による鼻閉の改善で、血管収縮剤使用の使用頻度を減らせることになります。血管収縮剤のような速効性はなく、1~3日で徐々に効いてきます。なお、ステロイド自体には血管拡張作用がありますが、点鼻に限れば、連用による鼻閉の悪化や鼻出血を誘発する例はまれです。
鼻炎の治療:以下の疾患が基礎にあれば、原疾患に対する薬剤治療や、レーザー治療、鼻中隔矯正術、粘膜下下鼻甲介骨切除術、副鼻腔手術などの手術も考慮します。

慢性的な鼻づまりを起こす疾患:
ハウスダスト・アレルギーによる通年性アレルギー性鼻炎
スギ+イネ科雑草など複数の花粉症による鼻炎の持続
慢性副鼻腔炎
好酸球性鼻副鼻腔炎
アスピリン不耐症・化学物質過敏症などによる鼻過敏症
鼻茸(鼻ポリープ)
鼻中隔弯曲症
腫瘤(良性腫瘍、悪性腫瘍、小児ではアデノイド肥大による鼻閉にも注意します)
高度な血管運動性鼻炎(体質的な鼻粘膜血管の過敏症)
肥厚性鼻炎

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医療法人 大輝会
山口耳鼻咽喉科クリニック

院 長 山 口 幹 夫

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