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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科専門クリニックです

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

'07年 月別疾患情報

07年12月  5日:  当院の植栽の落ち葉もほほ終わりとなりました。寒くなってきました。師走とともに冬の気配です。
 11月下旬より、愛媛県各地でインフルエンザの報告が本格化してきました。先週は宇和島地区で今シーズン初めての集団かぜの発生も報告されました。中予地方でも。クラス内で複数人が発症したとの事例も出始めています。当院でも、今日、今シーズン初めてA型インフルエンザを検出しました。恐らく全国各地で報告されているAソ連型だと思われます。これから寒さが続くと、中予でも年内に流行の第一波が襲ってくるかもしれません。
 感染性胃腸炎に続発する急性上気道炎がさらに目立ってきました。溶連菌感染症、幼児のRSウイルス感染症も散見されます。冬にも関わらず”夏かぜ”の手足口病の集団発生も見られます。どんな病気でもそうなのですが、特に風邪は、罹りはじめの体力(=免疫力)が大事です。言い古されていることですが、風邪にかかったかな?と感じた時は、体を温かくして栄養を取り、十分な休養と睡眠をとって下さい。
14日:  寒波到来とともに風邪(急性上気道炎)にかかる方が目に見えて増えてきました。松山市南部久谷町の坂本小学校では、10日に松山市で今シーズン初めてインフルエンザによる学年閉鎖がありました。当院でもインフルエンザA型の小児が徐々に増えてきています。当院近隣でも集団発生が見られてきています。インフルエンザ以外にも乳幼児のRSウイルス感染症、小児の溶連菌感染症・手足口病、青壮年層のマイコプラズマ感染症など多彩な疾患がみられます。急性中耳炎で症状が強く鼓膜切開を必要とする方も、小児を中心に増えています。さらに、小児の難治性滲出性中耳炎で鼓膜チューブ留置を要する例も増えてきました。当院も急に冬モードです。
15日:  近隣の伊予市でインフルエンザの集団発生が見られています。このまま寒波が続けば来週あたり、当院近隣でも集団風邪による学級閉鎖がでるかも知れません。
21日:  当院近隣では、私の予想に反して学級閉鎖に至るようなインフルエンザの集団発生はまだないようです。(^.^) これから学童の冬休み入りで集団生活の機会がグッと減りますので、例年、流行性の疾患は年末にかけて減ってきます。このまま、穏やかな年の瀬を迎えたいものです。
  頚部皮下腫瘤摘出術、花粉症のレーザー治療、先天性耳瘻孔、良性発作性頭位幻暈症、急性喉頭蓋炎など。
26日:  早いもので今年の診察日も明日であと3日となりました。ここ数日気候が穏やかなせいか例年の年末よりは病状のこじれる方が少ないようです。当院の処方も”年末モード”です。慢性的な症状をほぐす処方を年末年始に服用頂き、万が一の体調不良時のお薬も予備でお持ちいただく、というものです。処方を書きながら、全ての方が年末年始にこじれない事を念じております。
30日:  昨日で本年の通常診療が終わりました。今日、数名の急患の方を診察して、どうやら私の本年の仕事収めとなりそうです。今年ご縁があり診察させて頂いた全ての患者様の年末年始の平穏と新年の健勝を祈りながら、私も年末を迎えたいと思います。医療界は毎年の如く激動続きですが、今年は政治経済といつにもまして変化の大きな年だったと思います。来年は良き年でありますよう心から願っております。
   餅ついて 春待顔の 子猫かな  子規(子規記念館 今月の俳句より)
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07年11月  5日:  はやくも11月です。私も忘年会や大掃除の段取りなどの年末の準備に頭を巡らせています。小児を中心に普通の風邪(ウイルス性上気道炎)の治りの悪い方が徐々に増えています。風邪の発症後5〜7日経っても治らずに、急性副鼻腔炎や急性中耳炎、滲出性中耳炎を続発するケースも目立ってきました。例年同時期よりは少ないものの溶連菌感染症もやや増えている印象です。
  頚部腫瘍、耳せつ、亜急性甲状腺炎、急性顎下腺炎など。
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 3日の祝日は、朝に急患の方を診た後は、秋晴れの中、松山市内でのんびり過ごしました。身近にも心休まるオアシスはいっぱいあります。植木市の開かれている松山総合公園を散策しました。写真左上は頂上のお城のある公園です。松山市がドイツのフライブルグ市と姉妹都市であることから開園時に建てられました。当時は松山城との比較での景観論争もにぎやかでしたが、今ではそれなりに松山の風景に溶け込んでいます。写真右上はお城の上から見た松山市街です。訪れる度に、市内にマンションが増えていて驚かされます。先日の日経新聞一面に、松山は県外企業のコールセンターを市の中心部に誘致して街の活性化を図っているとのレポートが、地方都市のあり方として好意的に掲載されていました。マンションだけでなく中心部にオフィスビルが増えて、より活性化して欲しいものです。
 写真左下は松山門前まつりで歩行者天国になっているロープウェイ街です。インターシップにより参加した松山商業高校の生徒さん達とロープウェイ街のお店の人たちが協力して様々な出店を開いています。聞けば町内会主導の催しとのこと。フレッシュな高校生の呼声がこだまして、さわやかなお祭りでした。ある画材店の出店は即興の似顔絵書きでした。おしゃれな初老の画家の方とチャーミングな女の方が描いていました。写真右下は恥ずかしながら私の似顔絵です。連れの子供の似顔絵を頼もうと思ったところ、「お父さんも一緒にいかがですか」の一言で思わず描いて頂きました。描いて頂いた方が、偶然にも以前私の子供の児童クラブの指導者だったことが解りビックリでした。画を見ると、小じわも少々薄くなってきた頭も気にならない、私にしては出来すぎの絵になってしまいました。気恥ずかしくもありますが、画家の方の了解を得て、このホームページに掲載しました。この画の様に、何時もおだやかに診察できればいいのですが、、
 夕刻はシネコンで公開初日の「Always 続・3丁目の夕日」を観てきました。続編製作の発表から1年。私にとっては待ちに待った公開でした。驚愕の?オープニングからエンドロールの8ミリ映像まで、これぞ続編という作りで期待にたがいませんでした。昭和34年当時の日本橋、東京駅、羽田空港、東京タワーを大スクリーンで見るだけでも価値があります。私は”新人類”の世代ですが、”団塊”以上の世代の方には特にお勧めです。ファンの間では本編が良かったか続編の方がが良いかで話題が盛り上がりそうです。ちなみに私は、あえて言えば本編ラストの土手の夕日のシーンの余韻がやはり一番です。 
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 7日:  そろそろ松山でもインフルエンザの発生に気を配る季節になりました。昨シーズン(06/07シーズン)の愛媛県はここ5年間では最も発生の少ない年でした。例年より流行が遅く、2月後半から5月初旬にかけてA香港型、B型が同時に流行し、3月と4月に二峰性に流行のピークのあるめずらしい流行のパターンでした。ここ3年ほど沖縄を中心に夏にもインフルエンザの流行があり、昨シーズンは鹿児島、東北、北海道でも6月まで発生する様相でした。特に沖縄ではこの秋もインフルエンザの発生が報告され続けており、このままいけば沖縄では年中インフルエンザが発生する?かもしれません。
 例年の流行パターンならば、松山では11月からごく少数の報告が出始め、12月末にわずかな流行をみ、1〜2月に集団発生するパターンとなりますが、さて今シーズンの流行パターンはどうなるでしょうか。当院でも、風邪をひいたお子様に何時インフルエンザの予防接種が可能か?との質問をよく受けるようになりました。インフルエンザワクチンの抗体がつくのに約1〜2週間かかることを考えれば、例年の発生状況を鑑みれば11月中には接種を済ませることがよいのでしょうが、ここ2年間のように春にインフルエンザが流行するようになるのならば、小児では接種の抗体価は約4ヶ月程度と成人よりも早く下がるとの報告もあり、2回目の接種は遅らせてもよいかも知れません。また、考えたくはないですが、接種の副反応による死亡例の報告もありますので、小児にインフルエンザの接種を受けさせるかどうかは思案するところです。恐縮ながら当院では診療時間の都合もあり、インフルエンザの接種は行っておりません。接種の得失などをまとめた資料集を院内に用意しておりますので、ご希望の方は受診時にお申し付け下さい。(高齢者への接種の有用性については、医療関係者の間でもほぼコンセンサスを得ているものと思います)
 ご記憶の方も多いと思いますが、昨シーズンは抗ウイルス剤のタミフルの未成年への使用中止勧告があり、インフルエンザの治療の現場では混乱がみられました。現在、厚労省の研究班で研究が進められていますが、今シーズンの小児への治療は、リレンザという抗ウイルス剤による吸入が主流になりそうです。この吸入薬は血液脳関門を通過しないことから脳内は刺激しないと考えられていますが、インフルエンザウイルス自体への作用機序はタミフルとほぼ同じであることもあり、またタミフル同様、インフルエンザ自体の脳症との因果関係は不明ながらリレンザ吸入例での異常行動の発現も報告されており、当院でもインフルエンザの治療に当たっては、今以上に保護者の方と相談しながら進めたいと考えています。
 当ホームページのインフルエンザ情報も今シーズンに向けて更新しております。ご参考になりましたら幸です。  インフルエンザ へ
 8日:  秋の花粉症シーズンは終わりを迎えたようです。今年の秋が温かかったせいか、秋の花粉症シーズンは例年よりやや早く終わりました。ヨモギやブタクサなどのキク科花粉症は10月初旬で、秋のイネ科花粉症は10月下旬に目立たなくなりました。ただし10月末から11月初旬に松山でもスギ花粉がわずかながら観測されています。スギ花粉症の強い方が、ゴルフ、ハイキング、紅葉狩り、果物狩りで杉の植林に近づけば軽い症状がでているようです。これからしばらくは花粉症自体ではなく、花粉症ベースの過敏症素因があるために風邪をひいて鼻炎症状が強くなる方やハウスダスト・アレルギーでダニの死骸の刺激や寒冷刺激で症状の強くなる方などが増えると思われます。
    菊活けて 黄菊一枚 残りけり   子規
10日:  明日11日日曜日は、私が結婚披露宴出席のため休診とさせて頂きます。当日は県外にでておりますので残念ながら診察はできませんが、かかりつけの方で病状の経過で心配事のある方は、院内掲示や当院でお渡しするパンフレットに記してあります携帯番号まで遠慮なくご連絡下さい。ご迷惑をおかけし誠に恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。
17日:  朝晩に暖房が欲しくなる季節になってきました。風邪の後に中耳炎や副鼻腔炎、扁桃炎などの二次感染を来たす方が増えてきており、抗生物質を必要とする方も多くなってきました。鼓膜切開を必要とする急性中耳炎の小児もやや増えています。また上気道炎に軽い下痢などの消化器症状を併発したり続発する方も目だってきました。冬期の「嘔吐下痢症」と思われます。症状の軽い方が多く、昨年12月のノロウイルスの流行ほどではありませんが、必要に応じて消化器内科や小児科との連携を進めております。
 南関東地方や北海道で例年より早くインフルエンザの発生が増えてきています。例年より約1ヶ月立ち上がりが早いそうで、今年は流行入りが早いのではないかとの危惧も聞かれます。新聞報道にもなったため、来院された方でも気にされている方がおられました。愛媛県でも11月初旬に松山の医療機関からA型の報告があったそうです。当院周辺では、まだ流行の兆しは全く見られませんが、今後は、急に高熱が出た場合には、インフルエンザも念頭において診断をすすめようと思っております。
  頬部蜂窩織炎、唾石、反復性耳下腺炎、頚部リンパ節炎、逆流性食道炎(咽喉頭酸逆流症)など。
22日:  冷え込みが続いています。関東地方ではAソ連型の集団発生もみられ、松山市内の小児科からはA型、B型インフルエンザの報告も出始めていますが、当院ではまだ検出していません。ただし当院でも、一般的なウイルス性上気道炎で発熱が3〜4日続くいわゆる「インフルエンザ様感冒」は増えてきました。そのため、鼓膜切開を要する急性中耳炎がさらに増えてきました。昨年秋のような流行はありませんが、マイコプラズマ感染症もごくわずかに散見されます。
  耳せつ、急性顎下腺炎、めまいを伴う突発性難聴など。
28日:  松山市内の平和通りや花園町の銀杏並木も今が紅葉の盛りです。当院の植栽も今週が落ち葉のピークのようで、晩秋の気配です。急に高熱の出る急性上気道炎の方が、成人でも少しずつ増えてきました。
 耳管開放症は難治なことが多く、治療に苦慮することも多いのですが、漢方薬の加味帰脾湯が著効した方がいました。耳管開放症に対する加味帰脾湯の作用機序はまだ十分に解明されてはいませんが、耳鼻咽喉科関連学会でも有用との報告が複数あります。臨牀の場では、”試してみる”アプローチが必要な場合もよくあります。何時もこのような著効例ばかりなら良いのに、、と感じながらの診察でした。
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 最近、当ホームページでは花の写真が多いので、ここで初めて動物の写真でも。(^.^) 休日を利用して久方ぶりに砥部動物園を訪れました。左上写真奥は、動物園で最も広い飼育スペースのサバンナ観測センターです。紅葉に囲まれたサバンナは、動物園ならではのミスマッチです。左下は大きくなった白くま「ピース」です。日本で初めて人工哺育に成功したホッキョクグマで、NHKでも成長記録が全国放映されたこともあり、全国区で有名な砥部動物園のアイドルです。左下はレッサーパンダの親子です。階段上の赤ちゃんは7月25日生まれで「喜喜(きき)」と命名されました。よちよち歩きがとても愛くるしかったです。
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07年10月  5日:  診察が終わり、ちょうちん行列の子供達の「もーてーこい」の掛け声を聞きながら、この疾患情報を書いています。松山は秋の地方祭を迎えました。先月末に急に冷え込んで天候不順になったためもあり、今週は普通感冒の方がやや増えました。メニエール病などの内耳性めまいが増悪する方もやや目立ちました。また、アレルギー素因を有する方の中には、感冒がきっかけとなって喘息を誘発する方も目立ちました。呼吸器内科や小児科と連携しながら診察をすすめています。
 先月後半からキク科のヨモギの飛散がはじましました。また、先月末からはキク科のブタクサの飛散も始まり、秋のイネ科花粉の飛散も目立ってきました。ことしは9月に残暑が続いたため例年より秋の花粉症シーズンがやや遅い印象です。これから1〜2週間が、秋の花粉症のピークになると思われます。
  良性発作性頭位幻暈症、咽頭異物など。
 一日の 秋にぎやかに 祭りかな  子規
11日:  さわやかな秋晴れです。地方祭の連休にも低気圧が再び通過したせいもあり、いわゆる普通の風邪(上気道炎)にかかる方もおられますが、総じて症状は軽いようです。また、秋の花粉症のピークを迎えていますが、こちはも症状の強い方はみられません。
  耳管開放症、丹毒など。
17日:  冷え込みが目立ってきたこともあり、上気道炎の治りが悪く急性副鼻腔炎や急性中耳炎を続発する方もやや増えてきました。ただし、鼓膜切開を要するような症状の強い中耳炎の小児は少数です。また、小児では溶連菌、マイコプラズマ、RSウイルスなどの感染症や手足口病など流行ではありませんが多彩な疾患が見られています。
  咽頭異物、喉頭蓋嚢胞、真珠腫性中耳炎など。
25日:  先週に引き続き、徐々に風邪に罹る方が増えています。発症初期から高熱の出る方も、増えつつあります。
  喉頭腫瘍など。
29日:  気持ちのよい秋晴れが続いていますが、普通感冒の方が徐々に増えて、当院も混み合う時間帯がでてきました。下痢などの消化器症状を伴う方もみられ始めました。小児が中心ですが成人にも溶連菌咽頭炎が散見されます。急に高熱が出る方も少しずつ目だってきました。例年、インフルエンザは11月にごく少数の報告が出始めて、12月下旬にやや増え、1〜2月に流行することが多いですが、今年は春に流行があり、沖縄を中心に秋でも報告が続いています。まだインフルエンザの流行る時期ではありませんが、急に高熱の出た方を診察すると、そろそろインフルエンザも気になる季節になってきました。
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 県立美術館前から見た松山城の夕景です。堀の内にあった競輪場、ラグビー場、四国がんセンター、野球場、テニスコートは綺麗に整地され、埋蔵文化財の発掘が進んでいます。美術館前からは、天守閣や二の丸公園が一望できるようになりました。
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07年 9月  5日:  お子様の夏休みも終わり、当院も普段のペースに戻りつつあります。まだまだ残暑で気候の変動もないことから、症状の強い風邪にかかる方はほとんどいません。私もプレッシャーのかからない診察を満喫?しています。アレルギー素因を有する方の中には、朝晩の冷え込みも影響して喘息性気管支炎となる方もおり、必要に応じて内科や小児科と連携しています。
  外耳道真珠腫、血管運動性鼻炎、頬部蜂窩織炎など。
14日:  残暑がそれほど厳しくない、朝の冷え込みも強くない、松山ではここのところ台風襲来などの急激な気圧の変化がない、、などで気候が落ちついていることもあり、体調を崩す方は少ないです。おかげで、症状の強い上気道炎、メニエール病などの自律神経失調で誘発される病気にかかる方は例年同時期よりやや少ない印象です。それでも、ヘルパンギーナ、溶連菌咽頭炎、マイコプラズマ感染症などの感染性疾患は散見されます。また冷え込まないといってもやはり秋の気配です。発症が軽いウイルス性の上気道炎なので「抗生物質は飲まないで治しましょう」と対処療法のお薬だけや、お薬なしで様子を見ていた方の中には、残念ながら二次感染を来たして再診する方もおられます。
  血管性紫斑病、ハント症候群、外耳道真珠腫、急性顎下腺炎など。
27日:  運動会シーズン真っ盛りです。運動会に体調を崩さないようにと心配されての来院も目立ちます。今月の松山は台風の直撃もなく、朝晩の冷え込みも目立たないせいか、症状の強い上気道炎(風邪)にかかる方は少ないです。秋晴れの中の運動会、子供はこころおきなく演技して、保護者はしっかりと応援できて、と願いながら診察しています。(^.^)
 今週に入り、ヨモギなどのキク科の花粉の飛散も目立ってきたようです。まだまだ暑さが残っているせいか、症状の強い外耳炎の方もまだ散見されます。
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07年 8月  2日:  学童の夏休みも佳境です。日焼けで真っ黒なお子様も目立ってきました。風邪をひいて来院したお子様が一番元気そうに見える、、、という少々のどかな外来です。(^.^)  猛暑になり、大人では外耳炎の症状の強い方が、小児では鼻前庭湿疹から伝染性膿痂疹(とびひ)が誘発されたり、鼻血が反復する方が目立ちました。
  耳介血腫、ソーンワルト病(Thornwaldt、鼻咽頭嚢)、熱中症など。
 4日:  今週はなぜか低音障害型感音難聴や内リンパ水腫(メニエール病)の方が目立ちました。例年、夏の疲れがたまり朝方冷え込んでくる8月末を中心に多くなることが多いのですが、この時期に目立ったのは初めてです。温度変化が大きく低気圧がやってくる気候では、内リンパ圧が上がりやすくなるので発症する方が多くなります。しかし、ここのところの気候は内リンパ圧を刺激する気候ではなかったように思えていたのですが。たまたま当院で来院される方が続いただけなのか?中予の方が自律神経失調を来たしやすいなんらかの要因が隠れていたのか?少し気になっています。
10日:  夏の高校野球も始まり、昨日は愛媛代表の今治西が2回戦進出を果たしました! 早くも旧盆の季節です。当院も例年通り、13日〜16日にお盆休みを頂きます。私も英気を養おうと思っております。お盆休みは、近隣の医療機関も微妙にお休みの時期がずれますし、公的病院はお休みはありませんので、新しい症状が出た方は近隣の医療機関を利用いただければと思います。ただし、これまでの当院の治療経過が思わしくないと思われた方は、院内に番号を掲示しております院長の携帯電話まで遠慮なくお問い合わせ下さい。お盆休みは風邪は流行らないことが多いです。当院かかりつけの全ての方の体調がこじれないことを祈っております。
17日:  当院のお盆休みも終わりました。期間中はご迷惑をおかけしました。 ここへきて全国的な猛暑です。熊谷市などでは40.9℃と日本の観測史上最高値を更新したとのことですが、すごいです。恐らくアスファルトの道路上ではさらに数度高かったのでしょう。熱いお風呂に頭から浸かり続けている状態でしょうから、室外で活動していたほとんどの人が朦朧としていたのでしょう。猛暑では熱中症が怖いのですが、耳鼻科の立場から見れば悪いことばかりではありません。熱気は鼻などの気道には悪影響を及ぼしません。暑いと鼻は通りますので、寒冷刺激と違ってむしろいいくらいです。クーラーにかかりすぎて体調を崩すことがなければ、お盆休みに風邪をこじらせる方は少なかったようでした。
 梅雨入りと共に花粉症も一服でしたが、8月に入り水稲(お米)の花の花粉症の方が少ないながら目立ちました。またこれから9月に向かって、秋の雑草の花粉症を感じる方も徐々に増えてくると思われます。
21日:  まだまだ暑さが続いています。夏バテで抵抗力の落ちる方も増えてきたのだと思われます。症状の強い外耳炎、ストレス性のアフタ性口内炎の方が目立ちました。
  伝染性単核球症、口唇粘液のう胞、唾石、頬部蜂窩織炎など。
25日:  風邪にかかる方はさらに少なくなっていますが、咽頭炎で高熱の長引く方も見られます。
 耳鼻咽喉電子スコープを導入しました。ファイバースコープの画像をモニターで供覧した上でプリントアウトもできるようになります。これまで以上に「説明と同意」の医療に役立てればと思っています。
  突発性難聴、甲状腺腫など。
31日:  朝は涼しくなってきましたが、昼間はまだまだ暑いです。症状の強い外耳炎や鼻せつの方もまだまだ目立ちます。そろそろ秋の花粉症シーズンが始まりました。現在反応する方のほとんどはイネ科の雑草の花粉症だと思われます。9月に入るとブタクサなどの秋のキク科の花粉症も始まり、9月中旬にピークを迎えます。
 CO2(炭酸ガス)レーザー照射装置を更新しました。前回の機種を導入して11年経っており、改めて月日の流れを感じました。耳鼻咽喉科領域でもここ数年、YAGレーザーなどCO2以外の波長のレーザー装置も応用されてきていますが、皮膚科領域と異なり耳鼻科領域では凝固蒸散作用が主体ですので、引き続き使い慣れたCO2レーザーを使っていきます。これまで同様、アレルギー性鼻炎や粘液嚢胞、鼻出血などの治療に活用していきます。
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 松山まつりの花火大会です。今年も、お気に入りのビュー・ポイントの梅津寺海水浴場で観望しました。波音を聞きながら水面に映える花火が鑑賞できます。また、花火終了後は混み合わずに伊予鉄郊外電車に乗って帰ることができます。
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07年 7月  3日:  水不足の松山に昨夜は恵みの雨でした。小児ではヘルパンギーナがやや目立ちます。大人でものど(咽頭)の反応が強い夏かぜが目立ちます。
  扁桃周囲炎、急性喉頭蓋炎、唾石など。
 7日:  まとまった雨が降り、松山市の渇水対策本部も解散しました。小学校のプールも再開とのことで、中耳炎が治って水泳を心待ちにしていた学童にはなによりの朗報です。
 小児の感染症ではヘルパンギーナだけ目立っています。今週後半に限れば、急に発熱した小児の半数以上がヘルパンギーナでした。梅雨の気候が続いているため、ダニやカビに対するアレルギーの素因のある方は鼻粘膜がかなり過敏になっています。このような体質の大人の方では、普通の急性上気道炎の後に細菌性の急性副鼻腔炎を続発する方がいつもより目立ちました。
  鼻茸摘出術、外傷性鼓膜穿孔など。
10日:  小児の感染症はさらに少なくなっています。やはりヘルパンギーナだけ目立っています。外来もますます閑散としてきました。おかげで院内研修がすすみます。成人では、扁桃周囲炎や外耳炎、やわらかい耳垢が水でふやけたために起こった難聴の方が目立ちました。
12日:  当院外来はますます閑散としています。来週には梅雨明け?、連休、学童の夏休み入りとなり、感染性の病気は激減するものと思います。(^.^)
 扁桃腺の弱い大人では、軽い夏かぜの咽頭炎→夏バテの前触れで抵抗力が落ちていて扁桃腺の慢性炎症が増悪→扁桃腺の膿(膿栓)が目立つ、という流れの症状の方が何人かみられました。徐々に夏本番が近づいている様相です。
15日:  台風一過です。今日の診察中に、初めて当院の植栽からセミの鳴き声が聞こえました。診察中にシーズン初めて聞いたのは今年が初めてだったものですから、思わず診察中の患者様に伝えてしまいました。当院東側の植木は、例年、セミがやかましいくらいに鳴きます。吸入中のお子様がセミを見つけて大喜び、ということもままあります。ここ数年、目に見えてクマゼミが増えて、アブラゼミが少なくなってきています。クマゼミは暑い地方に多いとの事で、こんなことからも地球温暖化が窺い知れます。
 台風が梅雨前線を押し上げて、どうやら梅雨明け間近のようです。梅雨の本格化と台風の低気圧で、メニエール病や鼻過敏症、喘息発作を誘発した方も見られましたが、今年の梅雨は総じて空梅雨でしたので、やはり例年よりは体調を崩した方は少なかったようです。
22日:  オシム・ジャパン、アジアカップ対オーストラリア戦雪辱おめでとう!昨日のPK戦には本当に手に汗にぎりました。
 梅雨明けも九州南部地方までで四国はまだ足止めですので、ハウスダスト・アレルギーや気道過敏症の人の中には体調を崩す方もやや目立ったままです。しかし、学童の夏休み入りにともなって、夏風邪の流行はほとんど無くなりました。先週後半には、手足口病やアデノウイルスによる咽頭炎の小児もわずかに見受けられましたが、結局今年の夏風邪のシーズンはヘルパンギーナが主体でした。夏休み入りと共に、行楽では夏本番ですが、風邪の流行で言えば夏風邪も一気に減ります。私はよく「秋の風邪」と表現していますが、鼻から気管に徐々に炎症が広がるいわゆる普通感冒が風邪の主流になりますので、症状の強い風邪は今後減るものと考えられます。
 当院のフラワー・アレンジメントを紹介するページを新たに開設しました。作品と言えるほどのたいそうなものではありませんが、当院スタッフが手分けして心を込めて活けています。お目通し頂ければ幸です。  フラワー・アレンジメントのページへ
27日:  23日に梅雨が明けました。その後の学童の夏休み入りもあり、やはり風邪の流行はなくなりました。おかげで院内研修がどんどんはかどっています。(^.^) 風邪の流行では鼻の症状が主体の普通感冒の方が主流になりましたが、まだヘルパンギーナなどののどの炎症が強い夏風邪の方もみられます。ここ数日の猛暑で、成人では外耳炎の症状が強くなる方が目立ってきました。小児では、鼻入口部の鼻前庭湿疹が強くなり、とびひを誘発したり、鼻出血で高周波電気焼灼を必要とする小児もやや増えてきました。
 祝!当院もよりのエンゼル調剤薬局がホームページを開設しました。 エンゼル調剤さんには、多様な薬剤をストックして頂いており、また常日頃から有用な薬剤情報を提供して頂いたり、時間外診療にも快く対応して頂いたりと、本当に助かっています。今後も、薬剤情報の良きライバルとしてお互い切磋琢磨できればと思っています。          エンゼル調剤薬局ホームページへ
  伝染性単核球症、耳せつ、粉瘤からの顔面皮下膿瘍、マイコプラズマ感染症など。
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 先月に続いて、院内の生け花を紹介しています。黄色い花はゴッホの「ひまわり」みたいです。フランスのひまわりの品種でしょうか? 今月も花の写真を貼り付けておきます。たまには花いっぱいの病院のホームページもいいでしょう。(^.^)
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07年 6月  3日:  インフルエンザは、A型が松山市西部を中心に発生していますが、5月中旬のような勢いはありません。小学生〜高校生の小集団内の発生で、学級閉鎖に至る流行はありません。B型もわずかに散発しています。昨年と異なり、咽頭結膜熱やヘルパンギーナなどの夏かぜの発生はまだほとんど見られません。溶連菌咽頭炎も散発程度です。総じて軽い普通感冒の方が多いですが、発症初期には診断の難しいマイコプラズマ感染症が春よりもやや増える傾向にあり、風邪症状の遷延化や悪化に注意して診察を進めています。
 イネ科花粉症の症状の強い方はめっきり少なくなりました。季節性はあまりない発作性頭位めまい症ですが、当院ではなぜかやや目だっています。急性期で耳石置換法という体操が著効する方も見られます。
 学校検診の診断結果の報告書を持参する学童が増えてきました。どこまでが体質で、どこまで治療するべきか、今後どのように悪化したら診察するべきか、学校のプールは可能か、などの点に留意して診察と指導を行っています。
11日:  初夏を思わせる気候となりました。滲出性中耳炎が春になってもなかなか治らなかった小児でやっと治る例が増えてきました。プール遊びの時期を目前にしてホッと一安心です。そのような診察の際は、お母様ともども私も喜びがひとしおです。(^.^)
 6月に入り、中予全域で一気にインフルエンザの発生は少なくなったようですが、当院でもまだちらほら見かけます。インフルエンザのごく初期とのどの反応が主体の夏かぜの初期は、上気道の所見は似通っていますので、これからの季節、その辺りに注意して診察を進めます。
12日:  梅雨前線が九州南部までやってきました。松山地方の梅雨入りは過去平均では6月4日とのことで、今年はやや遅いようですが数日以内には梅雨入りするようです。松山市は水不足が心配されて今日より水道の減圧が始まりました。空梅雨にならずに、12年前の水不足の悪夢の再来だけはごめん被りたいです。耳鼻科関係での梅雨入りの影響はといえば、ひとつには花粉症が終息することです。先月後半をピークにイネ科を中心とする雑草花粉の飛散はやや少なくなったものの今月前半も続いていますが、梅雨入りと共に飛散が激減します。もうひとつはホコリのアレルギーの方の症状が強くなる傾向が出てくることです。最近はオフィスだけでなく家庭でもエアコンが稼動するシーズンが長くなっていることもあり、一昔前と違って家の中の環境は季節感が無くなっていますが、それでも梅雨入りで高温多湿になり家ダニやカビが増殖してきます。ダニやカビのアレルギーの強い方のいるご家庭では、電気代を気にしながらもエアコンのドライモードをやや長めにかけると、アレルギーの環境予防には良いと思います。
15日:  松山地方も梅雨入りとなりました。総じて風邪は少なくなりましたが、小児のヘルパンギーナがちらほら見られるようになりました。耳かきの後の外耳炎もやや目立ってきました。
22日:  今日は午後から梅雨模様でした。水不足がじわじわ進む松山ですが、恵みの一服になって欲しいものです。
 インフルエンザはやっと見られなくなりました。(^.^) 溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症が少し見られますが、小児の夏風邪で症状の強い例はほとんど見られません。学校検診後の精査目的の受診も少なくなり、当院外来も閑散としてきました。
 口臭測定器ハリメーターを導入しました。口臭の主な原因となるチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなどの揮発性硫黄化合物(VSC)を10億分の1単位(ppb)で精密に測定できる装置です。口臭の原因物資は様々で硫黄化合物が全てではありませんが、口臭の主たる原因のひとつとされています。当院でも慢性扁桃炎や逆流性食道炎などで口臭を気にして来院される方もおられます。そのような方の訴えをより定量的に把握できるようになればと思っております。
27日:  空梅雨の様相です。昨日からはまるで梅雨明けの猛暑です。松山市では上水道の給水制限が強化されました。小中学校のプールも来月からは中止の予定になりました。12年前の時間断水の苦しさが思い出されてなりません。しかしながら、水不足になると思いのほか風邪は流行らなくなります。耳鼻科では夏の風物詩ともいえる外耳炎や鼻せつは少なくなります。恐らく集団生活や水泳の機会が減るためだろうと思われます。医療の面だけをみれば水不足も悪い面ばかりではありません。(^^ゞ 
 ここ1週間、小児の夏かぜのヘルパンギーナが目立ってきました。咽頭結膜熱(プール熱)や手足口病はほとんどみられませんが、全国的には報告が増えてきており注意が必要です。
30日:  小児の感染症ではヘルパンギーナがやや目立ちますが、流行までは至りません。空梅雨のせいかハウスダストアレルギーの反応が強くなるお子様も例年より少ない印象です。今日の土曜日の午前の診察も早く終わりました。ここ数日は午後に訪れる患者さんはめっきり少なくなりましたので、診察の合間をみてスタッフの研修を行っています。
 当院の道路を隔てた向かいに三徳電機の社屋があります。その三徳電機さんがライブカメラを設置されており、カメラの方向によっては当院が映っています。なんと!当院はウェブのライブカメラで見ることができる全国でも珍しい病院となっています。診察室にまだあかりが灯っている、前庭に車が駐車している程度のことは分かります。興味のある方は覗いてみてください。  三徳電機ライブカメラへ(休止中です)
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.  院内の生け花の紹介です。当院のスタッフが手分けして毎週生けています。「こんな花もあるの」などなどワイワイ言いながら生けています。院内にも季節感があふれて、私も診察中に癒されています。
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07年 5月  8日:  急に蒸暑くなったゴールデンウィークも終わりました。集団生活の機会が減ったこともあり、風邪はますます流行らなくなりましたが、5日の子供の日の夜に急に低気圧がきたこともあってか、温度変化で風邪症状を来たした方がやや目立ちました。インフルエンザは、当院でみた限りではA型はほぼ終息し、B型がわずかに発生する程度です。
 スギ花粉は4月20日前後にもわずかに飛散しましたが、今シーズンの飛散終了は4月15日になりそうです。ヒノキの飛散は少なく、平年の三分の一程度の総飛散量になりそうですが、まだわずかに飛散しています。
  舌腫瘍、喉頭腫瘍、先天性耳瘻孔化膿症、UPP(いびきに対する口蓋垂軟口蓋形成術)など。
10日:   今週に入り、くしゃみ、水鼻、目のかゆみなどの花粉症の急性症状を訴える方が増えました。イネ科花粉の中でも四国で最も代表的であるカモガヤ花粉による花粉症と思われます。スギ花粉症とは異なり、毎日持続的に刺激を受けることは少ないのですが、草むらに近づけば急に強い症状の出る場合もあります。最近は遠足の行き先も変わり少なくなりましたが、以前は春の遠足で重信川や石手川の土手に行ってひどく目の周りが腫れたり、鼻づまりの強くなる小児もよく見かけました。外での仕事の機会の多い方や、野外で部活している学生、公園などでの外遊びの機会の多い小児は、花粉の暴露への予防も心がけて下さい。
14日:  先週、A型インフルエンザがほぼ終息と伝えましたが、その後もA型、B型ともにみられます。中予ではまだしぶとく残っているようです。隣県の香川では学級閉鎖もあったとのことです。一方、初夏を思わせる気候になってきたために少しずつ「夏かぜ」様の方が増えてきました。高温多湿の環境下で増殖する夏かぜの多くは、のどの反応が強い割には鼻や気管支に炎症が広がらない特徴があります。ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱のような典型例はまだほとんど見られませんが、これから徐々に増えてくるものと思われます。
15日:   先月もお伝えしましたが、明日夕刻に松山を発って金沢での耳鼻咽喉科学会総会に出席してきます。学会場に張り付いて積極的に勉強してこようと思っております。このため、17、18日と臨時休診といたしますが、休診の期間中に当院かかりつけの方で病状の経過で心配な点がありましたら、院内でお伝えしております私の携帯まで遠慮なくご連絡下さい。宜しくお願い致します。
21日:  臨時休診中はご迷惑おかけしました。学会期間中も何名かの方から電話で相談を受けましたが、幸にも病状のこじれた方はおられなかったようで、私もホッとしております。先日の学会の中でも、私にとって興味深かった発表をひとつご紹介してみます。小児の中耳炎に関するセミナーですが、発表では遺伝子診断を利用した検査によって鼻と中耳の病原細菌とウイルス10数種類を同時に、約3時間で迅速に同定していました。インフルエンザの迅速検査は皆さんお馴染みとおもいますが、一般的なウイルスを迅速に調べることはこれまで一般的ではありませんでした。もし将来このような手技が一般的になれば、これまで経験的にしか選択できなかった風邪の初期の抗菌薬が、その必要性も含めて厳密に処方できるようになるかもしれません。小児の中耳炎では「潜伏していた細菌が、ウイルス感染が引金となり、活性化して病原性を表す」ことが経験的に知られていましたが、この発表を聴講していて、今後、生体内での混合感染のダイナミックな動きが解明されればと思いました。この欄を読まれた方の中には、えっ、まだそんなことも解ってないの、と思われた方もいるかもしれませんが、医学医療はまだまだ解らないことだらけです。単独の病原菌感染に対してどのような抗菌薬が有用かの知識はある程度蓄積されていますが、体内の複雑な免疫系との応答機序や複合感染時の病態の解明はこれからの研究課題です。この発表を聞いていて、さらなる研究の進展を期待しました。
 イネ科花粉症で症状の強い方が目立ちました。恐らくイネ科花粉の中の代表的花粉であるカモガヤが主因で、今週がピークと思われます。インフルエンザではA型が見られ、B型は見られなくなりました。今シーズンにインフルエンザに3回罹った人の感染状況を勘案すると、現在の流行はAソ連型だと思われます。
24日:  昨日、私が校医を務めている近隣小学校の学校検診に出務してきました。その学校では、先週から今週にかけて学級閉鎖には至らないまでも、1年生と4年生を中心にA型インフルエンザの集団発生がありました。そのせいもあってか、例年の検診よりも滲出性中耳炎の小児が多かったようです。
29日:  松山市西部を中心としたA型インフルエンザの発生は下火の模様です。昨秋ほどではありませんが、当院ではマイコプラズマ感染症がやや目立ってきています。昨秋同様、マクロライド系の抗生物質の効きが悪いようです。昨年後半同様、今年も全国的に発生が多くなるかもしれません。「咳が長引き治りの悪い風邪」ではマイコプラズマ肺炎にも注意して診察していきます。
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 堀江港からの夕景です。呉行きのフェリーが出るこじんまりとした港です。JR堀江駅からこの港までの道すがらは少しレトロな雰囲気で心が安らぎます。
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07年 4月  5日:  お花見も真っ盛りです。今年は堀の内のライトアップが幻想的でとても素敵でした。新年度入りとともに、転勤先から帰られた方、新たに転居されてきた方がお見えになりました。本年度も宜しくお願いいたします。
 春休みも終盤に入り、さすがにインフルエンザの集団発生はなくなりました。ただし、A型、B型ともに散発しています。スギ花粉は先月末にやや盛り返して小さな飛散の山ができました。昨シーズンに過去最高に飛散したヒノキ花粉ですが、今シーズンはまだわずかな飛散だけです。スギ花粉は当初の予想に反して大量飛散しましたが、ヒノキ花粉の飛散総数の予想ですが、現時点では少なく終わりそうな気配です。代わってイネ科雑草の飛散もやや目だってきました。春の雑草のシーズンのピークはカモガヤが飛散する5月後半ですが、雑草の花粉症は環境によって個々人で違いますので、今の時期に反応の強く出る方もみられます。
  ハント症候群、下顎神経領域帯状疱疹、下咽頭異物など。
 9日:  今日から学童の新学期です。インフルエンザの集団発生もなく、当院の午後の外来は閑散としていました。おかげで、ポスターの架け替えやカルテの整理などが出来ました。(^.^) 先週末からはスギ花粉の飛散もやっと途切れ、ヒノキ花粉の飛散も少量ですので、当院のスギ花粉症シーズンもやっと終わりそうです。
  咽喉頭異常感症、鼻腔異物、肉芽性鼓膜炎など。
12日:  やはりインフルエンザの集団発生はありませんが、A型、B型ともに家族内感染程度の広がりはあるようです。全国的にみても春休み入りとともに流行は終息しましたが、学童の新学期入りで流行の戻る地域もでるかも知れません。スギ花粉の持続的な飛散は終わりました。このままいけば、4月5日が飛散終了日になりそうです。
 ここ数日、なぜか当院ではティッシュペーパーを鼻に詰める小児が続きました。ティッシュペーパーはビーズ球などと違って細菌のほどよい培地になりやすいですので、片側に臭いの強い粘稠な鼻水が出てきます。アレルギー性鼻炎があると鼻の奥や耳の奥が底痒く感じます。小児で鼻や耳に物を詰めるエピソードがあると、それだけでアレルギー素因の存在が疑わしくなります。小児の鼻や外耳道の異物を除去する際にはその辺りのことにも注意しながら処置を行っています。
 道後温泉本館周辺の景観整備事業がすすみ、本館正面は石畳風な歩行者専用道となりました。今月末には坂の上の雲ミュージアムも開館予定です。伊予鉄が市内電車の路線で運行している坊ちゃん列車も少しずつ年季が入り、列車の外壁塗装や木の窓枠がよりいっそうレトロな感じになっています。以前道後温泉を訪れた方のなかには、「古臭い銭湯」のイメージしか無かった方もいると思いますが、松山はここ数ヶ月で風情のある温泉町になると思います。ぜひまた訪れてみて下さい。来月17、18日と金沢で行われる日本耳鼻咽喉科学会総会に出席してきます。2日間の休診で大変ご迷惑おかけしますが、今年も出来る限り貪欲に up to date な知識を吸収したいと思っています。またこの機会に松山に劣らず?情緒のある金沢の古都の風情も味わってきたいと思います。 
24日:  18日の午後から急に冷え込み2月並の気温になるとともに雨が降りました。急な冷え込みと低気圧のせいで、鼻を中心に気道粘膜が過敏になった方が目立ちました。その後も天候不順が続き、小児では風邪症状を強くする要因となりました。大人では軽い風邪(上気道炎)の後でも急性副鼻腔炎を続発する方もやや目立ちました。インフルエンザは前週よりさらに少なくなりましたが、A型、B型ともにまだ発生しています。当院では今シーズンはじめて、インフルエンザに3回目にかかった運の悪い?方がみられました。恐らくA香港型ーB型ーAソ連型の順に感染したものと思われます。
 いったん終息したかにみえたスギ花粉が先週後半にわずかに飛散したようですが、スギ花粉だけで症状の強くでる方はみられません。イネ科花粉の飛散はやや増えてきたようです。
  耳介血腫、良性発作性頭位幻暈、起立性低血圧など。
26日:  ヘルパンギーナがみられました。今年初めての小児の「夏かぜ」です。昨年、愛媛県では6月を中心に咽頭結膜熱(プール熱)が流行りました。まだまだ夏かぜのシーズンではありませんが、ゴールデンウィークをあけると、少しずつ目立ってくるものと思われます。
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.  携帯電話のカメラで思わずとりましたので、はっきりしない写真になってしまいました。ライトアップされた東堀端の夜桜です。正面に同じくライトアップされた松山城天守閣と画面右隅には県庁のドームがわずかに見えます。とても幻想的な空間になっていました。もう少し露光できれば良かったのですが、、 ^^;
  散った桜 散る桜 散らぬ桜かな  子規
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07年 3月  8日:  インフルエンザはA型が散発、B型は少ないながら発生している状況です。全国的にも増えてはきていますが、流行には至っていません。厚労省から、未成年がタミフルを服薬する際は保護者が2日間は異常行動がないか目を離さないように、との指導がありました。小児にはできるだけタミフルにたよらない治療をしようとの立場の医師も増えてきているようです。当院でも、よりいっそう保護者の方とよく相談して処方しようと思います。溶連菌咽頭炎はやや下火です。今年の冬は、ほとんど風邪が流行らない中で、溶連菌感染症だけは目立っていました。
 スギ花粉の飛散は、冷え込みの戻りもあり今週の飛散はかなり少なくなりました。症状の軽くなった方も多かったです。気象庁発表の桜の開花予定日は、松山では3月17日で平年より11日早いとの予想です。スギ花粉の飛散は、桜とともに終息するとも言われています。この後、もう1波ぐらいは飛散の山が来るかもしれませんが、早く終息して欲しいものです。
  真珠腫性中耳炎、壊死性リンパ節炎、舌白板症、良性発作性頭位幻暈など
10日:   ここ数日、複数の小中学校の児童がB型インフルエンザに罹っています。集団発生の心配も出てきました。
 スギ花粉はその後もわずかな飛散数に留まっています。完全に飛散が終わるのは3月末近くになると思われますが、大量飛散は終わった可能性が強いです。(^.^)
17日:  私が校医を務める近隣の垣生小学校で15日に集団風邪による6年生の学年閉鎖がありました。3月に入り南予中心にインフルエンザによる学童の授業とりやめや学級閉鎖が散発していましたが、当院近隣でも広がった模様です。愛媛県感染症情報センターの報告によると中予・南予では流行の注意報の基準値を超えたとのことです。急な発熱・咳や倦怠感がでればインフルエンザの初期の可能性もありますので、ご注意下さい。ただし、学童の春休みが間近なこともあり大規模な流行には至らないだろうと思っています。
 年度末に向かい、転勤の季節となりました。私の父が転勤族だったものですから、転地のあいさつをされるお子様を観ていると、ふと幼い頃の自分を思い出します。転勤されるご家族の新しい春のご健勝とご発展をお祈りしています。
18日:  3日前程ではありませんでしたが、やはり今日の診察でもインフルエンザの方が目立ちました。当院での検出の状況ではA型が6割、B型が4割の割合でした。A型では今シーズンにインフルエンザの予防接種を受けた方は症状が軽微な例が多いようですが、B型では予防接種の有無に関わらず発症しているようです。愛媛県ではA香港型とB型が主流ですが、全国的にはAソ連型も検出されています。当院ではまだ見当たらないものの、今後の流行の状況によってはインフルエンザに2回罹ってしまう方もでてくるかも知れません。症状や発症からの時期、年齢、予防接種を受けたかどうかなどを総合的に勘案しながら、抗ウイルス剤なしで対症的な治療にするか、タミフルを内服するか、リレンザを吸入するか、治療方針を相談しています。
 スギ花粉症は症状の軽くなった方がほとんどですが、ハウスダスト・アレルギーを基礎に持つ方や仕事などで外出の機会の多い方の中には、まだ症状の強い方も見られます。また、花粉症で粘膜が弱っているために軽い上気道炎に罹っても副鼻腔炎が増悪する方もやや目立ちます。軽いウイルス性胃腸炎で上気道症状の残る例、暖かいといっても冬の後ですので感染後の上気道の過敏症の残る例、マイコプラズマ感染症で徐々に炎症の広がる例、インフルエンザの予防接種で抗体があり軽微な上気道症状が続く例、成人で溶連菌の反応が軽く出る例などもあり、風邪症状の遷延化した場合には様々な可能性に留意しながら診断を進めています。
  結節性甲状腺腫、突発性難聴、流行性耳下腺炎、舌褥瘡性潰瘍など。
21日:  中学生のタミフル服用後の異常行動が更に報告されたことから、昨夜遅く厚労省は10代への使用を控えるようにとの緊急の通達を出しました。私もこの指導に従い、10代はもとより小児へのタミフルの使用は極力控えていくつもりです。ただ、インフルエンザの合併症として、脳炎や脳症だけでなく肺炎や当科関連では中耳炎でも重症となることもまれではありませんので、タミフルの劇的な効果を知っている立場としては残念な思いもあります。10歳未満の小児には、インフルエンザ合併症の程度や時期に応じて、今まで以上に保護者の方とよく相談して、治療方針を決めていこうと思います。厚労省の20日深夜の緊急記者会見の前の3月初旬から、既に未成年へのタミフル服用に対する注意喚起があり、相前後して全国的にインフルエンザが流行したため、吸入による抗ウイルス剤であるリレンザの供給が追いつかなくなっているようです。近隣のエンゼル調剤薬局さんも、製薬会社からの追加の納入の見込みはないとのことです。98年に最も早く承認された抗ウイルス剤のシンメトレルも興奮などの中枢神経への副反応の可能性があり、特に10代に対する今シーズンの今後のインフルエンザの治療は、タミフルやリレンザが承認される以前の7年前に逆戻りするような予感です。全国の医療機関で混乱が起こらなければと思います。
 気象庁の発表の訂正により、松山の桜の開花予想日は24日となったそうです。それに合わせるように?スギ花粉は少量ながらある程度の量の飛散が続いています。
22日:   タミフルの続報で、成人でも服用後の異常行動例が公表されました。7件3死亡例とのことです。日本での報告をもとにEUでも使用の注意事項を追加するとのことで、波紋は世界に広がっているようです。よりいっそう慎重な処方が必要と理解しています。
 18日よりヒノキ花粉の飛散も観測され始めました。スギ花粉も少量ながら毎日飛散しており、「スギ花粉症の症状が残る」方もやや目立ちます。
29日:  小中学校の終業式も終わりましたが、今週前半はまだインフルエンザの流行が続いています。昨年にインフルエンザの予防接種を受けてから3ヶ月以上経ってきましたので、小児の中には予防接種の抗体の効果が落ちてきて、予防接種を受けていてもA型インフルエンザの症状が強く発現する例もやや増えてきたようです。愛媛県でのインフルエンザの流行株はA香港型とB型がほとんどですが全国的にはAソ連型も検出されており、今後の流行の広がりによってはA型に2回罹る例もでそうです。タミフル服用後の異常行動の報告についてですが、10代以下の年齢での報告もあるとのことで、来シーズンにむけてのより広汎な因果関係の調査が待たれます。当院でも、10歳未満でも報道を受けてタミフルを服用せず経過をみることを希望される保護者の方が増えました。
 今週前半にスギ花粉がやや多く飛散したようで、花粉症の症状がぶり返した方も見られます。
31日:  桜が今を盛りで、春真っ盛りです。学童の春休みも続き、今週後半より一気にインフルエンザの流行は終息に向かっているようです。昨日の午後は、当院外来ものどかになりました。私も一息つきました。(^.^)
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07年 2月  5日:  幼児・学童の間では溶連菌咽頭炎が目立ちます。溶連菌は1年を通じて見られますが、昨年12月以来、当院周辺の小児では流行と言ってもいい状況です。感染初期には、嘔吐・腹痛などの消化器症状も出ますので、ウイルス性の感染性胃腸炎との鑑別に注意しながら診察を進めています。インフルエンザの集団発生はありません。
 暖冬によりスギ花粉は早めに飛散することも予想していましたが、先週末の寒波もあり、1日現在で、スギ花粉が持続的に飛び始める「飛散開始日」はまだのようです。
  先天性真珠腫性中耳炎など。
 9日:  雪模様の週末の後は、お花見の頃のような陽気でした。4日の日曜日頃よりスギ花粉の持続的な飛散が始まったようです。受験シーズン真っ盛りで鼻炎のお薬の「眠気」を気にする保護者の方もおられますが、病院の処方ではほぼ眠気をクリア出来る処方も可能です。眠気の心配な方は受診時にご相談下さい。
 A型インフルエンザのクラス内感染や幼児の感染が見られました。少しずつインフルエンザが増えつつある印象です。ただし全国的に見てもインフルエンザの流行しない傾向が続いています。その中でも、愛媛県は特に発生の少ない地域のようです。
18日:  12日の連休最終日を中心にスギ花粉の大量飛散がありました。飛散の多かった2年前年のピーク時よりもかなり多かったようです。昨シーズンはほとんど症状が出ず、今回の飛散で久しぶりに症状の出た方も目立ちました。飛散のピークが3月にくるシーズンも多いのですが、今年は暖冬の影響で2月中に飛散のピークがくるかもしれません。
 この時期、コンタクトレンズを装用しながら、花粉症で結膜炎になる方が目に付き、耳鼻科医ながら気になります。当地松山では花粉症用にゴーグルを着用する人は少ないのですが、「美容上ゴーグルまでは踏み切れない」という方でも、コンタクトレンズを早めに中止して、おしゃれなメガネに切り替えることをお勧めします。(^^♪
 インフルエンザはA、B型ともに散発しているようですが、やはり集団発生は見られません。当院周辺では小児の溶連菌咽頭炎は少なくなってきました。
 真珠腫性中耳炎、乳突洞炎、反回神経麻痺など。
23日:  ここ10日ほどスギ花粉の大量飛散が続いています。松山では95年が過去最大規模の大量飛散の年でしたが、この10日間だけを見ればその時に匹敵する飛散です。昨年症状が出なかった人で、今年は症状が発現する方も目立ちました。シーズン前の飛散予想が嘘のような勢いです。当院も昨日の診察終了時間は午後11時を回り開院以来の遅さになりました。診察が遅い時間になった患者様にはご迷惑をおかけしました。特に、小さいお子様の中には就寝時間を乱した方もあったようで、大変恐縮しております。また、当院のスタッフ一同ならびに処方箋を応需して頂いているエンゼル調剤薬局の皆様には頭の下がる思いです。
 小児の溶連菌咽頭炎はやや少なくなりました。インフルエンザの流行はやはり見られませんが、学童の中には、クラスの中に数名の罹患者が出る学校も複数あったようで、学級閉鎖には至らないまでも集団発生例も見られだしました。現在の流行は、A型7割、B型3割の印象です。昨シーズン、日本ではタミフルを服用した小児の中に異常行動の見られたケースの報告もあり、当院でもこのような事例のあったことを勘案して保護者の方と相談しながら、タミフルを処方しています。
25日;  今日の朝は車のフロントガラスに黄色くスギ花粉が積もっていました。大量飛散が続いているようです。今のような時期は、マスクやメガネの着用などちょっとした心がけでも症状は案外軽くなるものです。お試し下さい。
28日:   今日で2月も終わりです。暖かいです。松山気象台の発表では、今年の2月の平均気温は平年より2.9度高く、今年の冬の最低気温が氷点下となる冬日は2月初めの2日間だけだったとのことです。エルニーニョ現象によるものとのことですが、地球温暖化をひしひしと感じた2月でした。今日は昼間もスギ花粉で車のガラスがうっすらと黄色く、どうやらスギ花粉飛散の第3波がやってきているようです。
 タミフル服用後の異常行動による中学生の死亡がまた報道されました。今年2例目です。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。厚労省の発表でもやはり因果関係は不明とのことですが、私もよりいっそう慎重に治療したいと思います。インフルエンザの抗ウイルス薬が普及する以前は、インフルエンザの回復期を中心に中耳炎にかかる小児が本当に多かったのですが、ここ数年はインフルエンザ・シーズンの耳鼻科外来も劇的に穏やかになっていただけに、タミフルと異常行動の因果関係についての研究を注意深く見守ろうと思います。
 補聴器装用の専門家の方の協力を得て、当院でも補聴器のフィティングを行うこととなりました。補聴器・TRT(耳鳴り治療)の予約制外来として行う予定です。補聴器でご相談のある方はご活用下さい。
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07年 1月  1日:  あけましておめでとうございます。昨年度の当院のトピックスは、明細領収書の発行、レントゲンのデジタル処理化、院内外改装、ジェネリック医薬品選択性の処方箋の発行などでした。医療技術の進歩、医療政策の変更など、今年も様々な変化があると思います。医療に100%はあり得ませんが、来院された全ての方に満足頂ける事を目指して、今年も up to date な知識を可能な限り吸収して、診療に望む所存です。宜しくお願い致します。
 三崎灘から臨む佐田岬半島です。佐田岬灯台の先に、大分の佐賀関半島が遠望できます。
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 6日:  新年の診察も始まりました。例年、学校や職場が休みになることから、お正月休みは風邪は流行しません。特に今年は休みの期間を通じて暖かかったこともあり、例年以上に風邪をこじらせる方が少なかったようです。また、年末に診察された方にはお薬を通常よりはやや長めに処方する事もあり、難治傾向にあった小児の中耳炎が改善したケースも目立ちました。私もホッとしました。
 8日:  今冬初めて、松山にも寒波らしい寒波の到来です。この連休明から、学童の新学期がはじまり、いよいよインフルエンザを初めとした冬の風邪シーズンの本番入りです。スギ花粉の飛散ももう直ぐ始まります。私も風邪をひかないよう体調を整え、診療に当たる心づもりです。
  反復性耳下腺炎、結節性甲状腺腫、咽頭乳頭腫など。
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 今年はのっけから写真ばっかりで恐縮です。^_^; 久万スキーランドの夕景です。ナイターのとばりが下り始めています。スノーマシンのおかげで、シーズンを通じてメインゲレンデは快適に滑降できます。松山市内から車で40分足らず、降雪時以外はチェーンなしで気軽に訪れることができます。西日本の市街地近郊で、このようなスキー場を持つ街もめずらしいと思います。ゲレンデにはスノーボーダーが95%以上、若者は100%スノーボード派です。学生時代にスキーが趣味だった私にとっては、ビックリの状況です。松山近郊には、アクロス重信という国内でも最大級の室内スノーボード専用ゲレンデがあることもあり、他のスキー場よりスノーボーダーが多いのかも知れません??
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10日:  愛媛県立中央病院のデータでは4日に本年初めてスギ花粉が観測されたそうです。今シーズンの初観測日となります。持続的な飛散はまだまだですが、いよいよスギ花粉症シーズン入りです。今年のスギ花粉の飛散数は、全国的に例年よりかなり少ないとの予想が多いですが、昨年末が暖冬だったこともあり、1月も気温が高い日が続けば本格的に飛散し始める「飛散開始日」は例年よりやや早くなるかもしれません。
13日:  今週に入り寒波がやってきましたが、今年の冬が総じて暖冬のせいか、症状の強い風邪はまだ流行りません。溶連菌咽頭炎がやや目立つ程度で、昨年12月のようなマイコプラズマ感染症や感染性胃腸炎に伴う上気道炎は少ないです。インフルエンザの発生もみられません。例年同時期に比べて、当院外来は穏やかな雰囲気です。
 スギ花粉は、初観測以降の飛散はないようですが、初期治療(予防投薬)の相談に来られる方が増えています。また、受験の季節です。試験の際に「風邪をこじらせたくない」方も目立ってきました。
  急性中耳炎に伴う内耳炎、鼻せつ、頚部リンパ節炎など。
17日:  風邪が流行りません。当院外来は秋のような穏やかさです。1月のこの時期にこれだけ風邪が流行らないのは私の耳鼻科医生活で記憶にありません。恐らく12月の暖冬が影響しているものと思います。例年今の時期から小児の中耳炎は反復化や難治化する場合もまれではないのですが、今年は治りが早い例がほとんどです。新年のうれしい誤算です。(^.^)
24日:  日中は温かく小春日和です。やはり風邪は流行せず、秋のような普通感冒が多いです。18日にB型インフルエンザの方がいましたが、その後当院では検出していません。溶連菌咽頭炎、流行性耳下腺炎、水痘を散見する程度です。
  良性発作性頭位幻暈症(BPPV)など。
26日:  家族内感染によるA型インフルエンザがみられました。中予全域でA型、B型の散発的な発生はみられていますが、集団発生はまだのようです。小児では、溶連菌咽頭炎が先月に引き続き目立っています。
 ここ1週間あまり、スギ花粉を感じる方が目立ってきました。データ上は、4日以降花粉の飛散は観測されていないようですが、ごく少量の飛散は始まったようです。スギ花粉に敏感な人は初期治療(予防投薬)を始める時期になったようです。
31日:   学童では溶連菌咽頭炎が目立ちます。昨年の秋ほどではありませんがマイコプラズマも学童〜成人で散見されます。急に高熱が出た方には念のためインフルエンザも調べたりしていますが、ほとんど検出しません。全国的にも01年以来の集団発生のない状態が続いています。
 ちらほら梅の便りが聞こえてきました。今年の松山の梅の開花予想は2月7日とのことで、平年より1週間以上早いそうです。スギ花粉の飛散は「梅の開花に始まり、桜の開花で終わる」と言われています。松山では持続的な飛散開始はまだですが、今年のシーズンのピークは早く訪れるかもしれません。
  ハント症候群、口唇粘液嚢胞など。
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 新春に相応しい写真ということで、昨年夏撮影のものですが、石鎚山の写真を引っ張り出してきました。^_^; 昨年は10年振りに新年のご来光を拝めたとのことですが、今年はさてどうだったのでしょうか。主峰の天狗岳は西日本の最高峰(1982m)です。
      
 写真左は頂上付近から西条市方面を遠望しています。昨年のNHK BSの企画で、「日本の名峰」シリーズがありました。その中の視聴者投票で、なんと石鎚山は全国で4位でした!石鎚神社の鎮座する弥山と切り立った山容の天狗岳、神々しさで全国の登山家の心を捉えたのでしょう。ちなみに、1位富士山、2位槍ヶ岳、3位大山、5位穂高岳でした。
    故郷や どちらを見ても 山笑ふ   子規

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