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当院は、耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科専門クリニックです

TEL. 089-973-8787

〒790-0045 愛媛県松山市余戸中1丁目2-1

'02年 月別疾患情報

02年12月  2日:  今年も早いもので師走となりました。当院にもクリスマス・キャンドルやツリー、リースを飾りました。
 耳介血腫、化膿性耳下腺炎、亜急性甲状腺炎、突発性難聴、溶連菌感染症など。
 当院ではまだ迅速検査で陽性になるようなインフルエンザは出ていませんが、高熱が2〜3日続くような、インフルエンザ様感冒の方は見られるようになりました。ここ2週間ほどで様々な風邪のパターンが出てきており、診察室の風景も冬本番となって来ました。
 中耳炎が改善せずチューブ留置の相談をする機会も多くなりました。
 8日:  顎関節整復固定術など。
 乾燥性湿疹の季節だからでしょうか、耳せつが目立ちます。中には頚部の蜂窩織炎やリンパ節炎まで至り点滴を必要とする例もありました。溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症も見られます。
 急性中耳炎の炎症が強く乳様突起炎に注意して経過観察しなければいけないお子様も目立ちました。
10日:  松山市内の小学校で集団カゼによる今シーズン初めての学級閉鎖がでました。当院でも突然39度台の熱発を来すかぜ症候群の方が目立ち始めました。
 鼻茸摘出術、小児顔面神経麻痺など。
13日:  当院でもA型インフルエンザが検出されました。今年は冷え込みが早く、流行までは至りませんが、インフルエンザシーズンの立ち上がりが早そうです。39℃台の高熱が出る溶連菌咽頭炎も目立ちました。
25日:  季節はずれに、夏に流行する手足口病のお子様が目立ちました。
29日: . つつがなく年末の診察が終わりました。子供たちが冬休みに入り集団生活が一服したこともあり、また大人の方は曜日の回りで例年以上に年末の休みがはやかったせいか、インフルエンザにかかられた方も少なく、例年よりも穏やかな診察最終日でした。
 このホームページをご覧の皆様が健やかで穏やかな新年をお迎えできますことを祈念致します。
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 大晦日、潮の香がかぎたくて高浜のフェリーに乗りに行きました。(松山は身近に街あり海あり山ありスキー場あり空港ありお城あり温泉あり、で、フェリー乗船はちょっとした私の気分転換法です) 帰りに、夕焼けが綺麗だったので思わず梅津寺の海岸に立ち寄りました。写真は伊予鉄梅津寺駅です。ここはホームの直ぐ裏が海岸になっています。
 バブルの余韻残る’91年、フジテレビの月9「東京ラブストーリー」。カンチ(織田裕二)の故郷を訪ねたリカ(鈴木保奈美)が「バイバイ、カンチ」といってハンカチを結びつけたのがこのホームの柵です。ハンカチを見付けて佇むカンチのアップとともに小田和正のテーマソングが流れてきて、、 元気だった日本を懐かしく思い出します。ということで、いまでも何枚かのハンカチが掛けられています。
02年11月 10日:  今年は秋が短く、一気に冬の気配となりました。気温が低く乾燥した気候ではウイルスが増殖しやすくなりますので、上気道炎に罹る方が増えてきました。
17日:  中耳炎が中耳の奥の乳突洞に波及した乳様突起炎の小児、水疱性鼓膜炎の成人など。
 なぜか先週は耳かきで鼓膜を傷つけて穿孔を来した方が目立ちました。
19日:  昨年の今頃は当院でもインフルエンザの検査で陽性となる方がいましたが、今年はまだインフルエンザは出ていません。冬の嘔吐下痢症も目立ち始め、内科や小児科との連携が必要な方も目立ちます。
 松山市内は紅葉真っ盛りです。日本の街路樹100選にも選ばれている平和通りの銀杏並木は圧巻です。今年は急に冷え込みましたので、当院の植栽の色付きも例年より鮮やかな赤色に染まっています。
22日:  松山市内でもインフルエンザの報告があったそうです。医療従事者として、一足速い冬の訪れを感じます。
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 以下の写真は11月23日夕刻、道後公園の展望台を散策した際に撮ったものです。私が一押しの松山の隠れた(?)夜景スポットです。道後温泉本館にほど近い道後公園は今年の春、湯築城址の中世の武家屋敷を復元して全面的に整備し直されました。
 この展望台の標高は、ちょうど15階建てのビルくらいの高さでしょうか。道後の温泉街も含めた松山市街の景色が360度のパノラマで楽しめます。時折公園前を横切る坊ちゃん列車の汽笛も間近に聞こえ、夜景が眼前に迫ってきます。
             道後公園展望台からみた夕闇に浮かぶ松山城
           紅葉深い道後公園展望台から見た夕刻の道後温泉街
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02年10月  4日:  溶連菌感染症は成人発症例も目立ちました。ヘルペス性歯肉口内炎、季節はずれの手足口病、水疱性鼓膜炎など。
 7日は当地の地方祭です。勇壮なけんか神輿やこども神輿が練り歩きます。明日からはちょうちん行列が始まります。空高く、稲穂がたれて、秋真っ盛りです。
 7日:  鼓膜穿孔閉鎖術、後鼻孔ポリープ摘出術、鼻茸摘出術、いびきに対するUPP(口蓋垂口蓋咽頭形成術)など。
18日:  ここ3日ほど、夜は冷え込み、昼は暖かいといった気温の変化の大きい日が続きました。体調を崩し風邪をひいた方が目立ちました。
23日:  ヨモギなどのキク科を主体とした秋の花粉症もようやく終わりました。
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02年 9月  1日:  今日は日曜日のせいで例年より1日多い夏休みです。ホームページを開設してちょうど3年になりました。今日から不定期ですが徒然に疾患情報をUPしてみます。
 この時期から体育の日頃までは一般的なウイルス性上気道炎がほとんどですが、夏バテの影響か二次感染の扁桃炎を来す方あり。
 昨年の秋から当院でだらだらと目立っていた溶連菌咽頭炎は8月は流行りませんでした。8月に伝染性単核症の方が数名あり。
 稲の花粉症が終わり、イネ科の雑草の花粉症の季節です。
 今日は防災の日です。昨年3月の芸予地震を思い出します。松山は震度5。当院はちょうど診察中でした。院内の小さなお子様が一斉に泣き出したのが印象的でした。松山でも道後温泉の旅館が傾いたり、大病院が水浸しになったり、と様々な被害がありましたが、幸、当院ではブロック塀にひびがはいったぐらいでした。交通麻痺や停電はなかったものの、当日の通信網は麻痺状態でした。全国でも防災の日にちなんで災害ダイヤルの試用が行なわれているそうですが、この機会に非常時の家族の連絡方法の再確認を行なっては如何でしょうか。
 2日:  今日から2学期です。朝、通学の学生を目にして私も少々気が引き締まりました。
 扁桃周囲炎、突発性難聴、頚部縦隔皮下気腫、遅発性内リンパ水腫。
 鼻骨骨折整復術、鼻炎の焼灼手術、コラーゲンスポンジによる鼓膜穿孔閉鎖手術、側頭筋膜とフィブリン糊による鼓膜穿孔閉鎖手術術後。
 ここ10年余りでペニシリン耐性肺炎球菌やBLNAR(ブルナール、β-ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ桿菌)などの抗生物質の効き難い中耳炎や副鼻腔炎の病原菌が目に見えて増えています。以前はセフェム系と呼ばれる一般的な抗生物質で治せた中耳炎も、最近では細菌検査の結果をみて多様な作用機序の抗生物質を使い分ける必要がでてきています。当院でも薬に頼らない難治性滲出性中耳炎の治療法として、チューブ留置を要するお子様が数年前よりは増えてきました。
 3日:  お子様が集団生活に戻って間もなくのこともあり、流行性の感染症は見られません。
 低音障害型感音難聴、小児先天性真珠腫など。
 4日:  涼しくなりましたが、まだ外耳炎が目立ちます。
 アレルギー性鼻炎のレーザー手術など。
 5日:  低音障害型感音難聴、耳管開放症、鼻炎の焼灼手術など。
 のどかな外来でした。昼休みはゆっくりと書類の整理が出来ました。(^。^)
 耳鼻科外来の1年の流れをみると、当院の場合、12月から冬の風邪が流行り始めるとともに中耳炎や副鼻腔炎が続発する方が目立ち始め、1月〜2月にかけてインフルエンザが流行り、2月から3月にかけて中耳炎の治り難い、言いかえれば治りかけに風邪をひきなおして再発するお子様が目立ち、2〜3月にスギ、5月にイネ科花粉症のピークがあり、5、6月に学校健診の診察の、7月にプールの可否の判定を求めるお子様や夏風邪の方が目立ちます。入院施設のある病院耳鼻科なら夏休みにお子様の扁桃摘出や中耳炎の手術が増えますが、当院のような耳鼻科診療所では8月のお盆明けから10月にかけてが最も良い(のどかな)季節です。ただ、今の時期でも滲出性中耳炎が極端に治らない方は逆に冬に備えてチューブ留置も考慮する必要があり、私も時に頭を悩ませます。皆様が健やかで充実した秋を過ごされるようお祈りしております。
 6日:  夏ばてと気候の変化のせいでしょうか。この時期は低音障害型感音難聴の方が目立ちます。この中にはめまいを来さないメニエール病(蝸牛型内リンパ水腫)として症状を繰返す方も見られます。
 決して日記サイトにする意図はありませんが、、なんだか毎日更新してます。(^^ゞ  今、「北の国から」の最終回を<聞き>ながら書いてます。来院された方はお気づきだったでしょうか?クリニックの診察室、待合室には富良野の四季折々の写真を飾っています。私の学生時代の夢のひとつに、いつか山田太一や倉本聡のようなドラマシナリオを書いてみたい、というのがありました。何時になるかわかりませんが、やっぱり今も私のささやかな夢です。
 9日:  ヘルペス性歯肉口内炎、伝染性単核症、溶連菌咽頭炎など。
 普通の感冒が多いです。「軽い風邪みたいなので、お薬なしでがんばりましょう」という方が何時になく多いように感じます。 
11日:  動脈性鼻出血。夏から秋への気候の変化でしょうか。アレルギーの原因が無く寒冷刺激でくしゃみ、水鼻がでる血管運動性鼻炎の方が目立ちました。
15日:  真珠腫性中耳炎、耳管開放症、扁桃周囲膿瘍、良性発作性頭位眩暈症など。
 今年の松山の9月は残暑でもなく、冷え込みもせず、台風も来ず、で水不足ですが、気候の変動が少ないせいか、メニエール病などで体調を崩す方は例年よりは少ない印象です。
19日:  当地では来週が運動会のピークです。
 イネ科花粉症もやや少なめに。初夏までなかなか治らなかった中耳炎のお子様でも経過良好の方が多くなりました。 
24日:  扁桃周囲膿瘍、上顎嚢胞、溶連菌感染症、仮性クループ、乳突洞炎など。
28日:  道後公園を散策していると桜の花がごくわずかですが咲いてるのを見つけました。ふと、晩秋に季節はずれに飛ぶスギの花粉を思い出しました。
 一般的なウイルス性の上気道炎の後に二次感染の副鼻腔炎や扁桃炎が続発する方が少しずつ増えてきました。
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  9月23日、休日を利用して四国カルストまでドライブしてきました。四国カルストは愛媛と高知の県境にある日本3大カルストのひとつで、尾根沿いに約25Kmカルスト台地が続きます。標高1300mの天狗高原はススキが茂り、一足早く晩秋の気配でした。放牧の牛がのどかに草を食み、風力発電の風車もゆったりと回っていました。

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