昭和36年生まれ 松山南高等学校理数科卒業 徳島大学医学部医学科、同大学院医歯薬学研究部卒業 元徳島県立三好病院耳鼻咽喉科医長 医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道科学会認定医 日本アレルギー学会会員,日本耳鼻咽喉科臨床学会会員 日本平衡神経科学会講習会修了 難病指定医(難病指定医療機関) 救急蘇生講習会 日本救急医学会認定ICLS(Immediate Cardiac Life Support)コース修了 日本耳鼻咽喉科学会愛媛県地方部会 学校保健委員 松山市医師会 耳鼻咽喉科会 学校保健委員、広報委員 専門は鼻粘膜の病態生理、鼻・喉頭のアレルギー、睡眠時呼吸障害、中耳の血行動態 平成3年2月、内視鏡医学振興財団奨励賞授賞 平成3年9月、日本鼻科学会パネルディスカッション 「鼻粘膜における自律神経の生理的役割」パネリスト 平成4年3月、日本喉頭科学会サテライトシンポジウム 「喉頭アレルギー」シンポジスト 元 咽喉頭異常感症研究会診断基準検討委員 国際鼻科学会、国際気管食道科学会、国際免疫アレルギー学会で発表 中学,大学の9年間 ソフトテニス部所属,大学5年時主将を務める 強いて言えば最近の趣味は,日本画鑑賞,鉄道旅行,ゴルフです。 (ただ、日曜診療を続けていることもあり、ほとんどする機会がありませんが,,) このところ、近くの図書館で借りた本を乱読(流し読み)するのが息抜きです。(^^ゞ ●近況 徒然 (2017年夏 同門会誌への寄稿文の一部です) 開業当初から始めた日曜診療でしたが、当時は日曜診療を行うクリニックは内科系も含めて全くありませんでした。そのため、トリアージ的な診察で高位の救急病院へしっかりした紹介をしなければいけないとのプレッシャーはあったものの、「開いててよかった。診てくれてくれてありがとう」の言葉にやり甲斐を感じて日曜診療を今まで続けています。カルテは紙カルテのままで、時には患者さん一家全員のカルテを机に並べて並列診療しています。患者さん向けのパンフレットは多用しています。当初は言い足りなかったことの補足として使用していましたが、新たな知見を追加していくことで自分の知識の整理にもなっています。ホームページは1999年と割と早い時期から始めました。患者向けパンフレットも掲載したホームページの総ページ数は現在368ページになりました。ポールンロボによる花粉飛散情報も掲載しています。スギ花粉は市街地では午後3時~午後9時頃に飛散する傾向があるのが解りました。時には思わぬ反響もあり、本屋さんの健康コーナーには必ずあるわかさ出版からの原稿依頼もありました。 診療を紹介します。副鼻腔カテーテル療法、耳鳴のTRTやマスカー療法、メニエール病への鼓膜マッサージ、Bスポット治療、舌下免疫などなど。めまい患者の眼振所見は頭位眼振まできっちり確認するようにして診察しています。重心動揺検査もデータを示せば患者さんが安心されます。時に劇的に治るEpley法は施術する立場としても楽しいです。 日曜診療の必要性もあり気道症状の訴えのある患者には全例胸部の聴診を行っています。上気道と下気道をone airway, one diseaseとして、胸部レントゲン・肺機能検査・呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)測定も活用しています。その他、簡易睡眠ポリグラフ、エコー、フード付き下咽頭ファイバー&鉗子チャンネル付き喉頭ファイバー、嚥下内視鏡検査など。この3月には胸写もできる耳鼻科コーンビームCTを導入しました。日本では第一号の納入でアフターケアが少し心配でしたが、永島医科器械さんはじめしっかり対応して頂きトラブルはなくホッとしています。日帰り手術も広く行っています。湯浅式やスポンゼルを用いた鼓膜形成、デブリッダーを用いた鼻茸摘出、UPP、レーザー手術、化学剤手術、生検トレパンを用いた類表皮のう胞摘出、ラジオ波手術などです。特にラジオ波手術は下鼻甲介だけでなく扁桃ラジオ波凝固治療として口峡炎の軽減やいびき、扁桃膿栓症に有効で、県外からの問い合わせも多いです。睡眠時無呼吸の小児の扁摘の適否の相談を受けることも多くなり、昨年ある小児科専門医研修施設よりの推薦もあり小児科雑誌に総説を書く機会が与えられました。 診察中のささやかな気休めとして、環境ビデオ映写用のモニターを診察ユニットにも向けて設置しています。BGMは著作権フリーのYouTubeの音楽をMP3化して流しています。今日はクラシック、今日はカフェミュージック、野鳥のさえずりとその日の気分でチョイスできます。最新のTVドラマのサントラも直ぐに流せるのでスタッフにも好評です。 休日は盆暮れ祝日だけですので、子供が小さい時はプチ家族旅行でつぶれていました。ゴルフはコンペに参加する機会もなく遠ざかっていますが、たまに練習場でストレス発散しています。最近は子離れで祝日に時間が出来ましたが、体力低下はいかんともしがたく、現在のもっぱらの趣味は低山トレッキングです。地元地方紙が積極的に県下の低山を紹介しているのに触発されました。(私もBS放送ではバーチャルに何度富士山に北アルプスにエベレストに登ったことでしょう。しかし小学生の頃に立山黒部アルペンルートの室堂(標高2450m)泊りだけで高山病で苦悩した私は、本格的な登山は諦めています) お気に入りの低山を紹介すると笑われるかもしれません。道後温泉に隣接する道後公園の展望台、比高34m。松山城、比高90m。松山高浜港からフェリーでわずか17分の興居島の小富士、比高280m。ここからは鉄腕ダッシュで放映されているダッシュ島が眼下に見えます。(ダッシュ島は松山空港隣接の漁港から15kmです。悪天候時の足止めの心配も少なく多忙な芸能人のロケ地にとしては最適なのだそうです。因みに島は個人所有のため勝手には上陸できません) 冒険好きの小学生のいる家族にお勧めなのが標高差500mの銅山越えです。この道は明治19年にトンネルが開通するまでの184年間、中持人夫が粗銅と食料を背負い往来した鉱山道を南から新居浜に向かって少し登った後、峠を越えて一気に下ります。(逆走は私には無理です) 銅を含有した赤銅色の道沿いには廃墟となった産業遺跡が点在しています。小学校や劇場、病院から溶鉱炉、火薬庫、坑道、索道、線路まで多彩な建造物の跡が見られます。銅山越の峠(標高1294m)からは瀬戸内海が一気に見渡せます。高山植物のツガザクラの宝庫でもあります。 院長の横顔へ |
院 長 山 口 幹 夫