最近の話題から

2004年(平成16年)分


  来年(2005年)の花粉 4−10倍   (愛媛)県内猛暑・少雨が影響

2005年の(愛媛)県内スギ・ヒノキ科花粉飛散は「非常に多い」−花粉症の人ががっくり肩を落としそうな予想がこのほど、日本花粉学会会員の桧垣義光さん(今治精華高校教諭)らの研究グループによってまとめられた。

桧垣さんらは北宇和郡津島町、松山市、今治市、新居浜市の四観測点で1996年からスギ・ヒノキ科の花粉数を観測。花粉を飛散させる雄花芽が育つ七月の平均気温などから、一平方cm当たりの花粉数を予想。過去8−9年の平均と比較した各観測点ごとの予想飛散量は

津島    1.81倍
松山    1.87倍
今治    2.70倍
新居浜市 3.01倍

ここ十年で最も少なかった今年(2004年)と比較すると、4−10倍の飛散が予想されている。

来年(2005年)の飛散量増加について「(2004年の)七月の平均気温が高かったことと、降水量が少なかったことが影響している」と分析。八月以降相次いだ台風の影響などは今後の研究課題としている。

桧垣さんは「来年(2005年)の飛散開始は一月下旬から末頃」と話している。
   (愛媛新聞 2004年12月30日より抜粋引用)

 ちなみに松山市の2004年のスギ花粉初観測日は1月22日、飛散開始日は2月13日、飛散終了日は4月8日でした。


  来春(2005年)のスギ・ヒノキ花粉飛散量過去10年で最多―夏の猛暑影響

環境省は27日、来春(2005年)のスギ・ヒノキ花粉の総飛散量予測の速報値を公表した。今春(2004年)の飛散量は昨年(2003年)の冷夏の影響で例年より少なかったが、今夏(2004年)は記録的猛暑だったために飛散量の大幅増が予想され、同省は「過去10年で一、二を争う多さになるのではないか」(環境保健部)としている。

調査は特定非営利活動法人(NPO法人)の花粉情報協会(千葉県習志野市)に委託して実施。過去の気温や日照時間と花粉の飛散量の相関関係に基づき、来年(2005年)2−4月のスギ・ヒノキ(北海道ではシラカバ)花粉の飛散量(一平方cm当たり飛来個数)を予測した。

予測結果では、東京は今春の約13倍の6,280個、京都市で37倍など大幅に増える見通し。過去十年間の平均値と比べても、調査したすべての都市で増え、松山市で2.4倍の8,396個(十年平均3,558個)、広島市で2.6倍、大阪市で2.1倍など西日本各地での増加が目立つ。

今回の予測値は気象条件のみを基にはじき出しているが、同省が雄花の調査を踏まえて来年(2005年)1月下旬にも再計算する予測値は、「上方修正される公算が大きい」(同部)とみられる。
   (日経新聞、愛媛新聞 2004年12月28日より抜粋引用)

 殆どのデータが来年(2005年)のスギ花粉症は猛威、と予測しています。花粉症の方は早目の準備が大切です。また大量飛散の年はあらたに発症する人も多いので、今まではそうでない人でもクシャミ、鼻水、鼻詰まりなどの徴候が現れれば^早目の対応が肝心です。


  小児のアレルギー疾患調査ー患者数の増加と低年齢化を立証ー

石川県医師会花粉症対策委員会事業の一環として行った1999年の小中学生約1万5,000人とその親を対象にしたアンケート調査では、アレルギー性疾患を有する割合は約40%であり、アレルギー性鼻炎あるいは花粉症は小学1年生で10%を越え、成人では30%を越えていた。この結果を受け、金沢大学大学院感覚運動病態学の三輪高喜助教授らは、アレルギー性鼻炎の増加と低年齢化をさらに検証するため、前回の調査に引き続き2002年に同様のアンケート調査を同委員会の事業として実施。「アレルギー性鼻炎は増加、低年齢化しており、患者数の増加は花粉症の増加によるところが大きい」と報告した。

対象は石川県内6市町村の小学1年生、4年生、中学1年生とそのいずれかの親で、有効回答数は各学年約5,000人とその親約1万5,000人。

同一校の発症率を、1999年の小学1年生と2002年の小学4年生、1999年の小学4年生と2002年の中学1年生、すなわち同一集団で比較すると、1999年の小学1年生が11.5%、2002年の小学4年生が24.9%と約2倍の増加。1999年の小学4年生から2002年の中学1年生でも19.5%から31.2%と増加が見られた。また、前回と今回の同学年同士の比較でも、いずれの学年も増加していた。

同助教授は「小学1年生ではダニとハウスダスト、小学4年生ではスギとヒノキを原因とする比率が高く、6歳と10歳にアレルギー性鼻炎あるいは花粉症の発症率のピークが認められた。したがって、6歳前後で通年性アレルギーを発症し、10歳前後で花粉症を発症することが多いと考えられる」と推察した。
   (Medical Tribune 2004年12月09日号25頁より抜粋引用)

 アレルギー性鼻炎に限れば、年々新しい調査の度に患者数の増加と低年齢化が報告されています。一体どこまで進むのでしょうか。


  花粉症 受難の来春ー飛散 例年の倍ー猛暑影響 西日本は史上最悪

来春のスギとヒノキの花粉飛散量は、今年の猛暑の影響で全国的に非常に多く、都市によっては過去10年間の平均の2倍を超えるとする予測を、全国の研究者らでつくる特定非営利活動法人(NPO法人) 花粉情報協会(理事長・佐橋紀男東邦大教授) がまとめた。

1965年の観測開始以降最多だった95年に次ぐ規模で、飛散量が少なかった今春の10−15倍になる都市が多い。成人の5−10人に一人とされる花粉症患者にとって受難の春となりそうだ。

同協会の村山貢司理事(気象業務支援センター専任主任技師) らは86年から、花芽が成長する夏の気温や日照量、芽の観察などを基に飛散量を予測し、ほぼ的中させている。

来年の予測によると、一月の気温が高めと予想されることから、飛散の開始時期は早め。花粉量は多く、爆発的に飛散する。例年通り三月上旬から中旬にピークを迎え、五月の連休までだらだら続くという。ヒノキの花粉が多い西日本では、史上最高の飛散量になる恐れもあるとしている。

花粉の累積飛散量が一平方cm当たり一万個を超えるのは、水戸市、埼玉県坂戸市、静岡市、名古屋市など。静岡市は今年の22倍にもなる。今春は少なかった関東や近畿でも、例年の二倍近くの飛散量が見込まれている。

村山さんによると、最大飛散だった95年春は94年が猛暑、93年は冷夏で、冷夏ー猛暑ー爆発的飛散のパターン。昨年は冷夏、今年が猛暑だったことから、来春は「少なくとも95年の8−9割。ヒノキ花粉が予測を超えた場合は、地域によっては95年に並ぶ可能性もある」としている。
   (愛媛新聞 2004/11/08より抜粋引用)

 スギ花粉の飛散は過去2、3年周期で変動していますが、色々なデータから来年はかなり多いという予測がでております。備えあれば憂いなし、です。早めに対策を立てましょう。「鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)」、「鼻のレーザー治療について」もご参照ください。


  「におい」解明、脳に迫るーノーベル医学生理学賞、米の2氏にー識別センサー ラットで1000種

今年のノーベル医学生理学賞を受ける米コロンビア大のリチャード・アクセル教授を米フレッド・ハッチンソンがん研究センターのリンダ・バック博士の功績は、人間の五感で解明が最も遅れていた嗅覚、におう仕組みの研究を一気に進めたことだった。嗅覚システムは近年、脳の高次機能解明につながるとして注目されている。受賞決定は脳という科学研究最大のフロンテイアに迫る「序章」とも言えそうだ。

人間は約一万種類のにおいをかぎ分けるとされるが、どのようにかぎ分けるかは謎だった。味覚は苦味、酸味など六種類。色を区別するのも赤緑青の3色が基本だ。シンプルな他の感覚器官に比べて、嗅覚はなぜかくも複雑なのだろう。

80年代には、たかだか20種類と言われていたにおいの受容体が、ラットを使った実験で、実は1000種類もあることがわかってきた。91年に2人が見つけた受容体遺伝子が突破口になった。

培養で増殖しないため遺伝子を取り出すのが困難とされていた神経細胞で、当時開発されたばかりの遺伝子増幅手法を使い、成果に結びつけた。

「電極をさして信号を測るという生理学的手法に頼っていた嗅覚研究に分子生物学的手法を使えるようにしたのが大きな功績」と東京大理学部の坂野 仁教授は言う。

花や果実など環境中のにおい分子は約40万種類と膨大だ。動物の鼻にはこれらを受け止めるセンサー役の受容体がある。ラットで1000種類、人間では約350種類。40万種類には遠く及ばないが、1種類のにおい分子を複数の受容体の組み合わせとして認識することで多数を区別できる。

一つの嗅細胞がもつ受容体は1種類。嗅細胞から脳に向かって神経の配線が伸び、嗅糸球と呼ばれる部分に入る。配線の数は約一千万本にもなる。配線は受容体の種類ごとにまとめられ、それぞれ同じ嗅糸球に入る。沢山並んだ嗅糸球がつくる入力信号の強弱のパターンによって、人間の脳は約一万種類のにおいを識別している

信号はさらに別の神経細胞にリレーされ、脳の高次へ送られる。

遺伝子標識の技術を使えば、1000種類もある受容体のどれを発現しているのかによって、一つ一つの嗅細胞を識別できる。個々のにおい情報がどの回路を伝わり、どこを経由し、脳のどこへ流れたかがわかる。板野教授は、嗅覚は中枢神経の回路形成の仕組みを解明する上で優れた系だと言う。「脳全体の理解という次の大きなフロンテイアに道をつなげる受賞。脳の若手研究者を刺激して新たなノーベル賞を生み出すかもしれない」と語る。
   (朝日新聞 2004/10/06より抜粋引用)

 嗅覚の研究は他の分野に比べ遅れをとっており、十分な解明がまだなされていません。最近話題となったチャンドラー・バール著「匂いの帝王」(早川書房)で、匂い物質を感じるセンサーである「匂い受容体タンパク質」がまだ鼻の中に発見できず、研究が遅れていることを述べています。この本に登場する、科学者ルカ・トウリン氏は匂いセンサーは匂い分子の形状に反応すると主張する学者が多い中で、匂い分子の振動に反応すると主張し、孤軍奮闘している、というような主旨の本であると小生は理解しているのですが、その51頁に「そんなときにリンダ・バックという若い生物学者が登場した。彼女はコロンビア大学のリチャード・アクセルの研究室に所属していた。アクセルは優秀で、精力的で、、、、中略。、、、バックは匂い受容体を求めてGタンパク質共役型受容体の森に分け入った。、、、中略、、、バックとアクセルは匂い受容体に関する論文を共同で書き、1991年にセル誌に発表した。、、、」とあります。この功績が評価されたもののようです。

ちなみにトウリン氏の主張する説は「ネイチャー誌」に投稿するも採用されず、普遍的な学説にはなっていないようです。嗅覚の研究はまだやっとスタート地点に立った段階、といってよいのかもしれません。

なお記事中の「味覚苦味、酸味など6種類」とありますが、甘味、塩(辛)味を加えて基本4味覚と呼び、さらにうま味をつけ加えて基本5味とすることが多いかも。


  夏の異変(猛暑) 秋に余波はや(スギ)花粉症?

NPO「花粉情報協会」(事務局・千葉県習志野市)理事長の佐橋紀男・東邦大教授は、「秋のスギ花粉症」を心配している。

スギは真夏に花芽を作り、高温なほど多くなる。最近、東北や関東周辺の山林を見回ったところ、ほとんどのスギに花芽がついていた。

例年、春と勘違いして10月半ばから11月に花粉を飛ばすスギはあるが、花粉症を発症させるほどの量にはならない。だが、今秋は花芽が多く、佐橋教授は「2月半ばごろと同じくらいかもしれない。敏感な人はマスクやうがいなどの予防が必要」と注意を促す。
   (朝日新聞 2004/10/04より抜粋引用)

 秋はヨモギ、ブタクサ花粉症などが代表的ですが、例年春先にしか発症しない患者さんが受診するケースが増えています。この記事のようなことが起きている可能性があります。


  新しい耳体温計で測定精度が向上ー赤外線利用の鼓膜温度測定に一工夫ー

Braun社(フランクフルト)は患者に負担をかけることなく、より短時間で、より正確な測定を可能にする新しい耳体温計(ThermoScan PRO 4000)をドイツ国内で発売した。

鼓膜は体温調節の中枢器官である視床下部の近くにあり、視床下部と血管を共有しているため、深部体温を正確に反映している。耳体温計は水銀体温計のように対流を、または電子体温計のように熱伝導を利用するのでなく、耳の内部から放射される赤外線を組織との接触なしに測定する仕組みである。

ThermoScan PRO 4000には、画期的な技術であるExac-Temp(登録商標)が採用されている。従来の耳体温計の場合、耳道内への挿入時に生ずる冷却効果のために再測定結果がばらつくという難点があった。この点を克服すべく、新しい体温計は先端のプローブの温度を体温に合わせるよう設計され、再測定時の再現性が格段に向上している。さらに耳道内のプローブの位置が常にフィードバックシステムにより確認され、使用方法が正しくない場合に警告を発する仕組みも採用されている。

この赤外線体温計の高い測定精度については既に多くの試験で実証されており、これが評価されて、専門家により構成される審査委員会から2004年度の保険医診療部門賞を受賞している。

身体各部位の正常域体温と平均値(正常体温は人によって異なる)
測定部位     下限(℃)   上限(℃)   平均値(℃)
腋 窩       34.7     37.3     36.0
口 腔       35.5     37.5     36.5
直 腸       36.6     38.0     37.3
鼓 膜       35.8     38.0     36.9
   (Medical Tribune 2004年09月09日より抜粋引用)

 耳体温計は簡単、便利でよく利用されていますが、プローブの向きが丁度鼓膜方向に向いてないと外耳道の皮膚温を測定することとなったりで、正確さが疑問視されていました。今までにもプローブを少し回転させるように操作して、丁度鼓膜面の温度が測定できた時の温度を記録するような器種も発売されていましたが、この記事には期待大です。


  A) 誇大広告の見分け方 (医薬情報室ー(株)幸耀 Medical Today News 04-67)

1) 過度の期待を抱かせる表現は疑う。万人に効く健康食品は存在しない。(例: 「即効性」「万能」「最高のダイエット食品」)
2) 治療・治癒に関する表現は疑う。健康食品は医薬品ではない。(例: 「私はこれで○○がよくなった」)
3) 「天然」であることを安全性の根拠にする商品に注意。天然由来でも危険な物はある。(例: 「天然」「食品だから安全」「全く副作用がない」)
4) 効力に大きな違いがあると称する物に注意。未承認医薬品成分が含まれる可能性。(例: 「新しい科学的進歩」「奇跡的な治療法」「他にない」「秘密の成分」「伝統医療」)
5) ニセの「厚労省認可」に注意。特定保健用食品以外に認可マークはない。(例: 「厚生労働省許可」「厚生労働省承認済み」)
6) 伝聞調の表現には注意。疾病治癒を期待させる表現が多い。(例: 「○○に効くと言われています」)
7) 特許表示は効き目の証しではない。(例: ○○に効く××(特許番号△△)
8) 不快症状は好転反応ではない。不快症状が出たら使用を止めるべし。(例: 「使用後、数日で湿疹が見られる場合がありますが、これは身体の毒素分解による、一時的なものです。体質改善の効果の現れですので、そのまま使用してください」)

       B) 悪徳代替医療の見分け方 (聖マリアンナ医大・山本竜隆医師による)

1) 「何にでも効く」「これだけすれば大丈夫」とうたっている
2) 特定の人以外はできない方法(教祖のような存在がいる)
3) 高価である
4) 科学的根拠または理論が全くない
5) 歴史がない
6) マイナスの側面を伝えない
7) 他の医療体系を批判する

       C) 健康食品購入時の注意 (医薬情報室ー(株)幸耀 Medical Today News 04-68)

1) 食品だからといって安全とは限らない。「食品として販売されているのだから安全である」という思い込みは間違い。
2) 「天然」「植物性」「自然」「有機(オーガニック)」という言葉は、原料の特性だけを示すだけであり、必ずしも製品の「安全」を保証するものではない。
3) 期待する効果より安全性が何より大事という事を覚えておく。
4) 健康人には安全な「健康食品」であっても特定の疾患を抱えている人には禁忌の場合もある。

「健康食品」の安全性・有効性情報 ・・・・・http://hfnet.nih.go.jp/main.php   
「健康食品」の素材情報データベース・・・・http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv.php


  内耳前庭に気圧変化検出機構ー低気圧・低温暴露により痛覚過敏性増強

天候の変化に伴って、関節リウマチなどの慢性痛疾患の症状が寛解あるいは悪化することは古くから経験的に知られている。

名古屋大学環境医学研究所神経性調節分野の佐藤 純・助教授は、ラットを用いた実験により天候と疼痛の関連を検証。その結果を教育講演「天候の痛みへの影響ー動物実験によるアプローチ」で報告した。

佐藤助教授らは「ラット単関節炎モデル」を用い、気圧、気温の変化ー具体的には前線通過時に相当する、大気圧より27hPa低気圧環境、または室温(22℃)より7℃低い15℃の環境に約1時間暴露ーによって慢性痛が増減するか否かを検討した。すると単関節炎ラットではいずれの環境下でも疼痛増加を示す反応が有意に増加した。

次に内耳前庭を破壊した「神経因性疼痛モデルラット」では低温暴露による痛覚過敏性増強は観察されたが、低気圧暴露による痛覚過敏性増強は観察されなかった。このことから、気圧変化の検出機構が内耳前庭に存在する可能性が考えられた。
   (Medical Tribune 2004年08月05日より抜粋引用)

 「内耳疾患のある人は天候の変動に敏感である」ことはやはり経験的に知られています。この研究は本来的には痛みに関してのものですが、実験結果から「気圧変化の検出機構が内耳前庭にあること」が示されており、我々耳鼻科医が日常経験することとよく符号します。


  帯状疱疹の再発が増えている!?

帯状疱疹は体内に潜んでいる水痘ー帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus : VZV)が再活性化して生じる皮膚疾患で、顔面三叉神経領域や、胸部、腹部に発症することが多い。多くは子供の時に水痘に罹患した後、VZVが神経節のニューロンと星状細胞に潜伏感染する。

身体の免疫機能が低下した状態、すなわち高齢化、エイズ、悪性腫瘍、膠原病の発病、免疫抑制剤の使用などにより発症しやすいと考えられている。

一般に帯状疱疹は一生涯に一回のみ発症すると言われている。しかし、二回以上の再発性帯状疱疹も以前に考えられていたほど稀ではなく、帯状疱疹の1.7%に認められるという報告がある。この統計によると、再発性帯状疱疹85例中、性差は一対四で女性に多かった。初回の発症年齢は37歳。再発回数は二回が圧倒的に多いが、三回以上も六例(7%)存在した。すなわち、三回五例、四回一例が存在した。再発部位は、前回と同一神経領域に再発した例が27%、反対側は19%、その他47%であった。初回と違う部位に再発する場合が多かった。

合併症を持つ割合については、再発性帯状疱疹では85例中39例(46%)と高頻度に認められた。一方、同時に検討した通常の帯状疱疹では4886例中1159例(24%)であり、再発性の方が、合併症を持つ頻度が高かった

合併症の種類と頻度については膠原病が56%(39例中22例)を占め、内訳では全身性エリテマトーデス(SLE)が77%(22例中17例)を占めた。悪性腫瘍は26%(39例中10例)で、その他が18%(39例中7例)であった。

最近再発性帯状疱疹が増えているのでは、と言うコメントが報告されている。人口の高齢化や、環境の変化、各種疾患に対する治療薬など、今まであまり考えてもみなかった多数の因子が絡み合って帯状疱疹の再発を増やしているのかも知れない。
   (日本医事新報 No.4161(2004年1月24日) 92頁 質疑応答Q&A  吉田正己氏 論文より抜粋引用)

 「VZVに起因する顔面神経マヒには再発はない、もしくはごく稀」と未だに考えられていますが、これからは従来の説明からは逸脱し、要注意ということかも知れません。


  SARS予防に鼻スプレー効果

鼻の中にスプレーする「経鼻ワクチン」で、新型肺炎SARSの感染を予防する実験にサルで成功したと、米国立アレルギー感染症研究所が発表した。(6月)26日付の英医学誌ランセットに論文が掲載される。

経鼻ワクチンは注射器を使わずに済むほか、SARSの主な感染経路である気道の免疫を直接高められるなどの利点がある。研究チームの一人は「患者の治療に当たる医療従事者を素早く感染から守るのに有効」と話している。
   (朝日新聞 2004/06/27より引用)

鼻粘膜は薬剤の吸収がよく、鼻炎用以外にも種々の薬剤が鼻スプレーの形で投与されています。上述の薬剤も「乞うご期待」ですが、ワクチンからの免疫獲得は鼻粘膜から血液中に入り、さまざまな免疫機構を経過してから起こる(通常10日ー2週間かかる)ので、即効性とか、投与された「気道を直接的に免疫する」効果があるかどうかは疑問に思います。


  真夏の病気「プール熱」に異変ー昨秋から感染広がる、ウイルス強力化?−

「プール熱」という感染症に異変が起きている。ウイルスで引き起こされる結膜炎と高熱を伴う病気で、夏場のプールを介して感染が広がるケースが多かった。ところがプールに入る機会が少ないはずの昨秋以来、例年の2−3倍もの患者が確認されている。

原因はウイルスの変異で、寒くても強くなったことなどが考えられるが、正確な理由は不明のまま。専門家は幼児が多くかかるだけに、夏本番を前に注意を呼びかけている。

「プール熱」の正式名は咽頭結膜熱。アデノウイルスの一種が眼や口から体に入ることで起こる。1週間ほどの潜伏期間を経て、39度前後の高熱や眼の充血、のどの炎症などが3−5日ほど続く脳炎、肝炎など深刻は症状になることもある。5歳以下の子供が多く、幼稚園などでの集団生活による感染も多い。

他人のタオルを使って感染するほか、子供がじゃれあって接触することや唾液でも感染する。

例年だと7−8月ごろにピークを迎え、冬にかけて減る。

予防法として、プール前後のシャワーや洗眼の徹底、タオル共有の禁止、食前や排便後の手洗い、などが挙げられる。
   (朝日新聞 2004/06/16より抜粋引用)

 3−4割のケースでは眼の所見がないとも言われており、のどの痛みや高熱で耳鼻科を受診されるケースもあります。5、6−7月ごろはいわゆる「夏風邪」など含め、色々な感染症が増えるシーズンです。


  シェーグレン症候群でカンジダ症リスクが上昇

宿主の全身的・局所的要因の変化により口腔常在真菌のカンジダ属がカンジダ症の起因菌となるが、唾液量分泌低下もカンジダ症の誘因になると指摘されている。

鶴見大学歯学部口腔細菌学の前田伸子教授らは、口腔乾燥症患者の唾液分泌量とカンジダ属検出率・菌数を検討し、唾液分泌量の低下がカンジダ属検出率・菌数を上昇させ、シェーグレン症候群患者ではカンジダ属検出率・菌数とも高値を示し、カンジダ症のリスクが上昇することを明らかにした。

2002年12月から約半年間に同大学病院ドライマウス外来を受診した口腔乾燥症患者238例(男性38例、女性200例、平均年齢64.5歳)を対象に安静時唾液量(無刺激唾液: 自然に出てきた唾液を15分間コップに吐き続ける)と刺激唾液量(ガムを10分間噛んで出てきた唾液をコップに吐く)を測定し、舌背からのカンジダ属検出率と菌数を調べた。その結果、安静時唾液量の低下している患者のほうがカンジダ属の検出率が有意に高かった
   (Medical Tribune 2004年05月27日より抜粋引用)

 シェーグレン症候群は病因が不明な慢性、全身性の炎症性疾患で、口、眼、および他の粘膜の乾燥状態が特徴的です。カンジダ症は抗生剤などの使用で、菌交代現象としても出現しますが、このように唾液分泌量が減少しても出現することがあります。


  受動喫煙は小児の中耳炎を発症しやすい結果

1983年に世界で初めて Kreamer らは、乳幼児や小児はタバコの間接的煙害(副流煙)により耳管の機能障害を起こし、易感染性により、中耳炎を発症する可能性が増加する、ことを報告した。以後多数の報告がなされていたが、これらの調査は親の喫煙の有無を聞き取りで調べたもので、客観的な判定が難しかった。

2002年に Ilicali らは親がタバコを吸う家庭の子供たちに滲出性中耳炎や、反復性中耳炎が多く発症し、また患児の尿中コチニン(タバコの主アルカロイドであるニコチンの代謝物。ニコチンに比べ、半減期が長く、タバコ煙暴露の指標となる)を見ると、明らかに親が喫煙する家庭の子供たちはコチニン量が高いことを示した。

現時点では、親が喫煙すると子供はその煙に暴露され、非喫煙者の子供たちに比べ、1.4倍中耳炎を発症しやすいと考えられる。
   (日本医事新報 No.4175(2004年5月1日) 99頁 質疑応答Q&A  城 憲秀氏 論文より抜粋引用)

 耳の中でもとりわけ中耳は構造的にも、細胞学的にも呼吸道の一つと考えられており、当然喫煙の影響をモロ受けて不思議がないことを科学的に証明した報告と思います。


  ンフルエンザ薬タミフルー服用2歳児 溶血性貧血 国内初報告 副作用の疑い

昨年一月、インフルエンザ治療薬タミフル(一般名リン酸オセルタミビル)を処方され服用した二歳の女児が溶血性貧血を発症し、治療した大阪府の病院が「副作用が疑われる症例」として販売元の中外製薬を通じ厚生労働省に報告していたことが(4月)19日、分かった。

中外製薬によると、国内での貧血の副作用報告は初めて。厚労省は「ほかに同種の報告はなく副作用とは断定できないが、今後も情報を収集していきたい」としている。

この女児は発熱のため当初インフルエンザを疑われ、昨年1月19日に大阪府内の医療機関でタミフルを処方された。帰宅後二回服用し熱は下がったが、顔色が悪く元気がなかったため翌日別の病院を受診し入院した。

女児は赤血球数やヘモグロビン値が著しく低下、赤血球が壊れ血液中で不足する溶血性貧血と診断された。インフルエンザは検査で否定されたが、何らかの感染症にかかっていた可能性はあるという。ほかに服用した薬はなく、女児のリンパ球を使った薬剤への反応をみる試験の結果などから、タミフルの副作用が疑われた。女児は輸血を受け回復した。

中外製薬によると、海外では、透析患者がタミフルを過剰服用したケースなど貧血の副作用報告が二例ある。同社は今回の症例について「感染症自体が貧血の原因となった可能性があるが、副作用の疑いも否定できない」としている。

タミフルはカプセルのほか小児用のドライシロップが販売され、医療現場で広く使われている。海外の動物実験で脳から高濃度で検出されたため、脳の防御機能が未熟な一歳未満の赤ちゃんには投与しないよう中外製薬が呼び掛けている。
   (愛媛新聞 2004/04/20より引用)

 タミフルはインフルエンザに有効性が高く、日本では特に汎用されていますが、使用頻度が高くなると比例して副作用も増えてきます。今後慎重投与が必要となることと思います。下段の記事もご参照下さい。


  インフルエンザ治療薬 ”暗雲” −ウイルス30%耐性化

インフルエンザ治療薬として普及しているリン酸オセルタミビル(商品名タミフル)を投与すると、インフルエンザウイルスの約30%近くが、この薬に対する耐性を示すようになることを、東大医科学研究所の河岡義裕教授らが突き止め、6日、都内で開かれている日本感染症学会で発表した。

従来データに比べ耐性の割合がかなり高くなることを示す結果で、新型インフルエンザ対策にも影響する可能性がある。

また今年、山口県で分離された高病原性鳥インフルエンザウイルスについては、試験管内の実験で、タミフルに治療効果があることを確かめた。
   (愛媛新聞 2004/04/07より抜粋引用)

インフルエンザ治療薬の一つ、アマンタジンはA型インフルエンザに、タミフルはA,B型共に有効で、前者はウイルスに耐性が生じることが言われていましたが、後者に耐性が生じるという研究は今までになかったことです。


  ヒノキ花粉は今月上旬ピークー今治精華高教諭予測ー

花粉症の原因になるスギ、ヒノキ科花粉の観測を続けている今治精華高の桧垣義光教諭(生物)は、ヒノキ科花粉の飛散は今月上旬ごろがピークで、南予では4月中旬、中予、東予では5月上旬に終息するとの予測を明らかにした。

「スギ花粉の飛散はピークを過ぎたが、花粉症の人は引き続き注意が必要」と話している。
   (朝日新聞 2004/04/06より引用)

 今年は予想通りスギ花粉の飛散は少なく、例年より軽い症状で経過した人が多いのですが、ヒノキ花粉はスギ花粉ほど詳細には調べられてはいませんが、年々の飛散状況にそんなに差はないとも言われていますので十分注意して、早めの治療が大切です。


  男性一割、女性二割で顎関節症の疑い

男性の約一割、女性の約二割に顎関節症の疑いがあることが、日本顎咬合(こうごう)学会がまとめた調査でわかった。

調査は2002年10月中旬から12月までに学会員が所属する歯科医院に来院した6歳以上の男女1万7千人弱を対象に実施した。うち顎関節症の症状があったのは男性が9.9%,、女性が17.3%だった。

5歳ごとの年齢層に区分すると、顎関節症を患う割合は11歳ごろから上昇し、ピークは男女とも31−35歳6−10、16−20歳で急激に増加する。

顎関節症の主な症状は、顎の関節が痛む、口を開けにくい、口を開けると雑音が響くなど。顎関節の成長と共に増える傾向があるといわれる。
   (日経新聞 2004/03/11より引用)

 顎関節症では多彩な症状が出ると考えられています。「顎関節症」もご参照ください。


  花粉症に効果のDNAワクチンー国立感染研、開発に成功ー

スギ花粉症のアレルゲンを作る遺伝子を注射して完治を目指すDNAワクチンを、国立感染症研究所の阪口雅弘主任研究官らが(2月)21日までに開発した。犬の実験で、3回の投与で症状を数年間抑えることに成功した。

花粉症は、花粉に含まれるアレルゲンに刺激された免疫細胞が、アレルギー反応を引き起こす抗体を作るのが原因。同主任研究官らは、この細胞とは別タイプの免疫細胞ができやすくなる塩基配列を持つ環状DNAに、アレルゲンの遺伝子を組み込んでワクチンにした。

マウスに三週間、週一回ずつ注射すると、別タイプの免疫細胞が優勢になり、花粉に刺激された時にできる抗体の量が低下。さらに精製したアレルゲン遺伝子を使うと、原因抗体はワクチンを投与していないマウスの約四分の一に減少していた。

花粉症で皮膚炎になった犬に使うと、月一回、三ヶ月の投与で数年間症状がでなかった

花粉症の完治を目指す療法には、アレルゲンそのものを少量注射する減感作療法もある。しかし、治療に数年かかることが多いDNAワクチンは、注射した遺伝子が体内で長い間アレルゲンを作り続けるので、短期間の投与で効果が望めるという。

* DNAワクチン : 通常のワクチンは、不活性化した病原体やその断片などを投与し、体の免疫の働きを利用して病気を予防したり治療したりする。DNAワクチンは、病原体などの一部を投与する方式で、我が国では重い病気に限って臨床研究が認められている遺伝子治療の一種。通常のワクチンより、強力な効き目が期待できるとされる。米国では、ブタクサ花粉症のDNAワクチンの臨床試験が始まっている。
   
(愛媛新聞 2004/02/22より抜粋引用) 

 
厚生労働省厚生科学課の話、として、「DNAワクチンなどの遺伝子治療はまだ有効性や安全性がよくわかっていない。人間の花粉症の治療にはまだ現段階では考えられない」としています。

  スペイン風邪 ー原因は鳥ウイルス

1918年に世界で大流行したスペイン風邪を引き起こしたインフルエンザウイルス(H1N1型)は、遺伝子的には鳥のウイルスで、わずかな変異で人への感染能力を獲得したとの研究成果を、米ハーバード大などの2グループが(2月)6日付けの米科学誌サイエンスに発表した。

アジアで起きている高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の人への感染の秘密を解き明かす上で、大きな役割を果たしそうだ。

スペイン風邪のウイルスは、アラスカの永久凍土に埋葬された当時の犠牲者の遺体などから分離され、既に遺伝子配列も分かっている。

ハーバード大のグループはこのデータから、標的の細胞に取り付く際に働く、ウイルス表面に突き出たヘマグルチニン(HA)という部分の立体構造を解析し、鳥インフルエンザのHAと比較した。

その結果、わずか数ヶ所のアミノ酸が置き換わっているだけで、鳥のウイルスと分類できると分かった。ただ、この変異で、立体構造が人間の細胞に取り付きやすいよう変化していた。グループは「これが大流行した原因かも知れない」としている。

また、別のグループもHAを分析。呼吸器や消化器など、体のどこに感染するかを決めている部分に、他のインフルエンザウイルスにはないヒスチジンというアミノ酸を見つけた。研究者は「これがスペイン風邪の強い毒性につながった可能性もある」としている。
   (愛媛新聞 2004/02/06より抜粋引用)

 インフルエンザウイルスはRNAウイルスであり、突然変異率が他のDNAウイルスよりはるかに高いと言われています。動物から人、人から人へ伝染しやすい新型ウイルスが今後増えていく可能性は高いようです。

  花粉症の人 今年は楽?

花粉の飛散量測定を続けている今治精華高の桧垣義光教諭(生物)が、今年の(愛媛)県内のスギ、ヒノキ科花粉の飛散数と飛散開始日の予測をまとめた。

計算の結果、1平方センチ当たりの花粉飛散数は松山市が108個(過去8年間の平均3064個)、今治市が500個(同2911個)、新居浜市は限りなく0に近い(同3808個)、津島町662個(過去7年間の平均2642個)と、非常に少ない結果が出た。

花粉の飛散開始日は(愛媛)県内平均で1月31日と予測。平年よりやや早いか、ほぼ平均並みではないかという。桧垣教諭は「今年は花粉数が少ないと見られ、花粉症の人には過ごしやすくなりそうだ」と話す。
   (朝日新聞 2004/01/29より抜粋引用)

 花粉症の人には朗報です。こういう年は新たに花粉症に罹患、発症してしまう人は少ないと考えられています。が、例年発症する人は一旦発症してしまえば飛散量は一概に関係がないので、油断は出来ません。早めの治療が大切です。ちなみに今年の花粉初観測日は松山市で1月22日でした。(2段下の記事および 「アレルギー性鼻炎」、「レーザー治療について」もご覧下さい)


  CDCがインフルエンザの最新動向を発表ーワクチンとの共通抗原性は25%

米疾病管理センター(CDC)は、米国のインフルエンザ活動情報の最新版で、50州中24州でインフルエンザが流行していると報告した。また昨2003年10月1日以降に米国内の試験室から提出された215のウイルスの抗原同定により、うち、212のウイルスがインフルエンザA(H3N2)ウイルス、1つがインフルエンザA(H1)であった。

CDCは、インフルエンザA(H3N2)ウイルスのうち、今シーズン用のワクチンに含有されているA/Panama/2007/99(H3N2)株と抗原性が類似していたのは25%で、残り75%はむしろ同株の連続変異型サブタイプであるA/Fujian/412/1002に抗原性が類似していたと報告した。
    (Medical Tribune 2004年01月15日より抜粋引用)

 2004年1月17日現在、日本ではまだインフルエンザの全国的流行は見られていませんが、ここ数年の動向、昨年のデータ、今年の米国の最新情報から判断すれば、日本でも流行するなら香港A型の可能性が高いようです。今年はSARSの心配もあり、かなりの人が予防接種を受けていると思いますが、米国ではワクチンと流行株がピタッと合致したのはわずか25%だったようです。日本ではどうでしょうか、、、(「インフルエンザ 最新情報」もご覧下さい)


 2004年花粉症の予測ー花粉飛散量は例年の20−30%ー記録的冷夏が影響

2003年の夏は記録的な冷夏であった。7月の平均気温は全国各地で例年より3−5℃下回り、日照時間も1/3−1/4にとどまった。こうした低温、日照不足の影響でスギやヒノキは雄花がつかず、花粉の飛散量はここ数年でもっとも少なくなりそうだ。

財団法人気象業務支援センター専任主任技師の村山貢司氏は、「南九州を除いて、飛散量は例年の20−30%程度。とりわけ気温が低く、日照時間の少なかった関東北部ー東北にかけては昨年の1/10以下の地域もある」と予測する。これだけ飛散量が少ないのは1994年以来10年ぶりのこと。ただ、この時は、翌95年が大飛散しており、来年の動向が気になるところだ。

一方、飛散の開始時期は例年並みかやや早まる可能性があり、関東以西の太平洋側では2月10日前後、関東から中部、近畿の内陸部では2月20日前後とみられている。
   (日経メデイカル 同封別冊 日経CME 2004年 1月より引用)

 花粉症の人には朗報です。こういう年は新たに花粉症に罹患、発症してしまう人は少ないと考えられています。が、例年発症する人は一旦発症してしまえば飛散量は一概に関係がないので、油断は出来ません。早めの治療が大切です。(「アレルギー性鼻炎」、「レーザー治療について」もご覧下さい)