夢の途中 < 1 >

しなだれかかってくる金の髪。
見上げてくる潤んだような瞳と目があった刹那、理性がふっとんだ。

オレ、いまなにやってたんだっけ?
そういや他の連中はどこ行った?


けれど、そんなことはたちまちどうでもよくなって、目の前のこいつの唇を貪ることに夢中で。

高くなった体温に乗じて、手をすべらせる。

細っこいけど意外と筋肉質なんだとか、妙に冷静になっていたり。
くすぐったそうに身をよじるけれど、派手な抵抗もないので「もしかしてオッケー♪」とか、心の中でおもいっきしガッツポーズして・・・。
秘められた中心へと手をのばした。


え・・・・?








クラピカーーーおまえ、なんでついてんだ―――

















「どうしたんだ、大丈夫か」

目をあげると、大きな瞳が訝しげにのぞきこんでいた。
あわてて、あたりを見渡す。

あー、そーだ。オレたち、試験の最中で・・・

そして、こいつ。
あたりまえながら着衣は乱れてない・・・てか、きっちり着込んでやがる。

つまりは――――

「げ・・・夢か」

なにに対してかは我ながら不明だが、落胆のため息。

ちくしょー
ど、どーして、夢なら夢らしく、もっとナイスバディなねーちゃんとか出てこねーんだよ。
サイアク、あの試練官でもいーぞ。
よりにもよって、こんな発育不全のガキ・・・てか、それ以前に男だろ、こいつ。

いくら、こいつが男にしちゃキレイなカオしてっからって。
いくら、ここんとこ女っ気なかったからって、そりゃ、あんまりじゃねーか。

オレ、ヤローに興味はねーぞ!!!

・・・あれ?待てよ。
夢ん中のオレって、こいつのコト女扱いしてなかったか?
なんだって、ついてたら、男だったらへんだって思ったんだ?
さっきの賭けのせいか?


「夢でうなされて大声をあげるなんて、子どもみたいだな」
くすりと笑った。

ずきん―――――

・・・・・キョ、キョーミねーけど、かわいい。
まじで女の子だったら、すげーかわいいんじゃねーか?
てか、こいつ、こんなふうに笑ったりするんだ。


「なにをひとりで百面相をしているのだ」
「クラピカ。・・・おまえ、もしかして女だったりしねーか?」

――――――//////?!!

「な、なにを言い出すんだ、やぶからぼうに!」
「どっちなんだって聞いてんだよ」
「そ、そんなこと、答える必要はない!!」

「じゃ、実力行使!」


―――脱がせりゃわかる
風邪ひいてくたばって寝てたときの夢がベース。(私のネタの8割は夢ネタなような・・・)
「120%女の子ピカ」という大前提を崩す夢で笑いました。
最後の一文は当時やっていたアンケートの選択肢があたまにあったんだろうと(笑)。
前段にあたる「飛行船の一夜」とはまったく別に書いたので、つなげてはいるけれど微妙に感覚はずれているかも、です。

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MEMO/050608