7月16日
  
                ★探検隊、奇岩の町を行く


             朝ごはんはエキメキ、ポアチャ(パンの一種。食感はパイとパンの中間くらい)、ジャム各種、チーズ、ハム、
             野菜にフルーツ。
             このホテルの料理は何でもおいしかった♪
                   

↑パン各種(真ん中がポアチャ) ↑チーズ各種とキュウリ、野菜

       

↑ジャム各種

                          

  
↑フルーツ各種 ↑おいしそう〜
   
 本日は探検隊お待ちかねの奇岩の町、カッパドキア。
   ↓きのこ岩
 一口にカッパドキアといっても、これはこの地方を総称してそう呼ぶらしく、いくつかの町に分かれてる。(その分、見所も点在しているわけですが…)
まずは、有名なきのこ岩。
 ふむ、確かにきのこ。
 これは、きのこの傘の部分と、軸の部分の岩の成分が違うために、風化の度合いに相違が生じて、こんな風な形になったそうな。




↓ギョレメ屋外博物館

 
 ギョレメ屋外博物館
 ここには、30以上の岩窟教会がある。ゆっくり見ようと思ったら、1日じゃ足りない! 教会内部には、たくさんのフレスコ画。見学可能なのは、だいたい11世紀ころのフレスコ画。
 描かれている絵はとても素朴。シンプルなだけにひたむきで強烈。
 照明禁止なので、当然撮影も禁止。
 サンダルの教会や蛇の教会、りんごの教会、など、フレスコ画や、そばにあった木にちなんだ名前がついている。
 ワタシ、洋の東西を問わず、宗教画のたぐいが好き。
 あっ、そういったものに対する知識はほとんどゼロ。観るのがすき。
 正確に言えば、そういったものを観て、そういうものを描く人の心理というものに心惹かれる。
 ワタシは、信仰心なんて持ち合わせていないけれど、それが素朴であればあるほど、当時の人々の頑迷なまでの信仰心を感じて興味深い。
 まあ、今でも宗教に支配された生活を送る人々はいるだろうけれど、それはいったいどんなものなのか。心静かに迷いもなく暮らせるものなんだろうか、それとも、人間同士の確執があったのか。なんて考えるのもオモシロイ。
カランルク・キリセ(暗闇の教会)。
保存状態の良いフレスコ画がたくさん残っている。
(内部も見学可能。別料金

 初期のキリスト教徒たちの中には、世俗を捨てて、荒野で極限の生活を送りながら、深く思索をめぐらせる人々(穏修士)がいたらしく、そういったひとびとが、4世紀くらいからカッパドキアにも住み着いていたんだとか。
 ササン朝ペルシアやイスラムの侵攻もあり、12世紀以後はキリスト教徒の数も減り、15世紀、オスマン朝がコンスタンティノープルの主となったあとは、カッパドキアの教会もしだいに廃墟となっていく。
 「うーん、確かに、こういう石見てると、なんか穴掘って住んでみたくなるよね〜」とはさくらの弁。
 ううむ、確かに。
 





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 らくだがいた!
「あっ!らくだ!」
「乗る!乗る!」
 らくだがいたのをすばやく発見、さっさと乗る。
 確か、3ドルだったかな。らくだの背に乗っているのは5分ないくらい。
 高いと見るか、安いと見るか、さてどうでしょう。
 ワタシは、すっごい堪能したよ〜。隊商気分を満喫。
 らくだの背中って、思っていたよりずっと高い!目線がぐーっと高くなって、ちょっといい気分。身長2メートルの人になった感じ。
 でも、メチャ揺れる。そんで、お尻が痛い!こんなもんに、一日中乗って旅なんて出来ん!無理!5分で十分です…。
↓繭

  ★絨緞屋でうっとりする

 カッパドキアでもあったのだ。お土産屋連れまわし大作戦が。
 ツアーにはつきもんだしなあ。でも、こういうの実は結構好き。
 たいていどこも家内制手工業で、お土産屋さんを兼ねている。
 実は、こう言った伝統工芸品にとっても弱い。なんていうか、人がその手で何かを作り出す作業、てのは、見ていて飽きないものがある。
 人は、無から何かを作り出すことは出来ないけれど、物と物を組み合わせて、美しいものを作り出すことは出来るでしょう?そういう作業に、何か、こう、太古の昔から連綿と続いてきたものを感じて、感慨深い。
 ここの絨緞屋さんも工場を兼ねていて、絹糸を生成する過程から見せてくれる。染料も自然のものを使っているのだそう。
 見学が終わると、絨緞売り出しの始まり〜。
 広い床に、一面、高価な絨緞を惜しげもなく広げて見せてくれました。どれも美しい!
 細密な文様。あふれる色彩。滑らかな手触り。
 特に絹糸で織られたものは、角度によって光沢が違う。
 これらのすべてが人の手で織られたんだと思うと、もう、ほんとうにため息。こういうのって、大事に使えば、何百年と使えるものだろうね、きっと。
 …ワタシはいらんけど。
 こういうのって、芸術品の域に達しているから、見るのは大好きなんだけれどなあ。
 値段も半端じゃないし。そりゃ、いいものなんだけれど、ワタシ、あんまし物に執着心がないから、大事に使わないのが目に見えてる。だから、自分用に高いものは買わないのだ。物がかわいそうだもん。
 さくらは、自宅用に玄関マットくらいの大きさのウールの絨緞を買いました。モノトーン柄でシック。3万円弱。さくらは今もちゃんと使ってます。使えば使うほど風合いが増してきてグー!だとか。
 ツアーの皆様もお買い上げ。シルクは高くて買えないけれど、ウールやキリムはお手ごろかも。 
   ★らくだ=カタツムリ
↓らくだ岩


 らくだ岩も見に行きました。
 さくらが、「ワタシにはカタツムリに見える」
 なんていうから、あれ以来、このらくだ岩がカタツムリに見えて仕方がない…。