2009年 5月 過去のジャーナル

 5月の目標・・・手紙を書く
1日


 挨拶状
 知り合いの先生から退職の挨拶状が届いた。ずいぶん長い間連絡も取っていなかったものだから、懐かしかった。 新採時代にお世話になった先生だが、もう還暦を迎えられたのかと感慨深いものがあった。 なにより私のような者のことをいつまでも覚えていてくださっていたことが嬉しかった。週末に手紙を書こうと思う。
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 返信
 連休中に書いた手紙の返信が届いた。RCサクセッションの「ぼくの好きな先生」で歌われている教師像そのままの美術の先生。「この曲のモデルはこの先生かも。」とさえ思ったものだ。新採教師だった私は、出来のいい(!?)生徒たちと一緒に美術準備室に入りびたりで、コーヒーを飲みながら何時間聞いても飽きない先生の話に耳を傾けていた。
 その先生からの手紙。「…又連絡します。嬉しくて、泪の出た手紙でした。」と締めくくられていた。30年近く昔の思い出を、筆の趣くまま綴っただけの手紙だったが、思いがけず喜んでいただきなによりだった。
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 ドイツ・フライブルグ市からの高校生
 松山市と姉妹都市関係にあるフライブルグ市からの高校生が授業参観を申し入れてきた。彼はクラスの生徒の家にホームステイすることになっている。ドイツの高校生は一般的に英語が堪能だから、コミュニケーションは問題ないとは思うが、付け焼刃でもドイツ語を少しは勉強しておくべきか。ドイツ語で挨拶してもらえれば、彼もきっと嬉しいに違いない。
 中間考査が近いから、教科書に出てくる「mottainaiの精神」や「instant noodleの歴史」について、英語で話ができるようにしておくと、一石二鳥になる。とりあえず、ドイツの地図とドイツ語会話集をネットで手に入れよう。
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 フライブルグ市からの高校生
 レオン君という高校2年生で、英語の他にラテン語を勉強している。スポーツはハンドボールとアメフト、趣味はギターという、明るくてさわやかな好青年だった。
 歓迎の意を表して「手紙−十五歳の君へ」をクラス全員で合唱したところ、予想以上に感激してくれ、「ドイツに持って帰るから、ぜひ録音してほしい。」との申し出があったほどだった。
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 ウィンレッスン
 ボキャビルの後、ビジネス英語。音読に続いて、英日、日英。最後に、新型インフルエンザの最新ニュースを読み、語彙の問題を解いた。
 full of vim and vigor, traffic artery, on one's toe, novice, be up for the challenge, belabor the obvious, viable option, up to scratch, ergonomically, quick-release saddlebag, get all angles covered, disassemble
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 地味で、厳しさに耐える授業
 「文法訳読中心の地味で、厳しくて、じっと耐えて受ける授業こそが実力のつく授業である。」愛媛県内のある中学校の教頭先生の言葉である。真理を突いていると思う。どんなアプローチの教授法であれ、このような要素が必要であることは間違いない。語学を身に付けられるかどうかは−特にその初期段階において−、地道で単調な作業にどれだけ耐えられるかという面がある。おそらくこの先生はそのことを言いたかったのだと思う。この部会に一度は「欠席」連絡をしていたのだが、事務局の先生から「いい講演があるから是非参加してください。」との強い勧めがあり、結局「出席」することにした。参加してよかったと思っている。
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 オーストラリアの学校
 Respect for others, Respect for the environment …. もうひとつあったのだが、忘れてしまった。学校の教育方針のようなものだと思うが、自分ならrespect forのあとに何を続けるだろうかと考えてみた。
 Respect for yourself, Respect for your personal belongings, Respect for your parents,で、最後にRespect for your teachersと続けたいが、「尊敬されるよう努力しなさい」と言われそうだからやめておこう。
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 ビジネス英語・・・office perks
 6月のレッスンから、難しいと思われる表現を拾ってみた。
 knock on wood, perks, no one's immune to, salary moratorium, austerity (austere), freebie, soften the blow, flagrantly celebratory, lavish, array of products, industry norm, make a big deal about, rock-bottom price, scale down, get-together, esprit de corps, keep a lid on, given the recession, potluck affair, dog = hot dog, rampant, smuggling, clinch a contract, frivolous, nebulous
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 ディベーター
 大学時代ESSでディベートをしていたという人と話す機会があったが、年齢が近いということもあり共通の知人の話も出て、大いに盛り上がった。彼は現在も大学のディベートでジャッジを務めているそうだ。私の「高校生にも英語でディベートを」という思いに共感してくれ、今後いろいろとバックアップしてくれるとのこと。ありがたいことだ。
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 Angels and Demons
 Physicist Leonardo Vetra smelled burning flesh, and he knew it was his own. He stared up in terro at the dark figure looming over him. … “
La chiave,” The intruder pressed down again, grinding the white hot object deeper into Vetra's chest. There was the hiss of broiling flesh. Vetra cried out in agony. … “Ne avevo paura.”
 これはDan Brownの小説“Angels and Demons”のPrologueだ。いきなりおぞましいシーンから始まっているが、読み始めると止まらなくなる面白さ満載の小説だ。思い起こせば、バチカンを舞台としたこの小説の随所に出てくるイタリア語が分かるようになりたいというのが、イタリア語を勉強し始めたきっかけだった。今映画が上映中ということもあり、もう一度読み直している。
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 +α(プラスアルファアクティビティ)
 今朝、クラスの生徒に呼びかけた。「2年生になって約3か月、皆よくがんばってきたけれど、もう少しだけレベルアップを目指そう。たとえば、挨拶の声をもう少しだけさわやかに。朝教室に入った時に気づいた掲示物の剥がれを直したり、ごみを拾ったり、カーテンを開けたり、教室の花に水をやったり。なんでもいいから、すこしだけがんばってみよう。そうすれば、その分少しだけ気分が良くなり、気持ちのいい学校生活になると思う。」

 帰りのHRの時教室の電気を消して、1分間だけ黙想をし『それぞれの+α』を振り返ってもらった。電気をつけて、ゆっくり目を開けたときの、皆の顔がとてもいい表情で嬉しかった。
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 1Q84
 村上春樹5年ぶりの新刊。ジョージ・オーウェルの1984を読んでみたくなった。
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 BL
 知人のイギリス人BL氏が授業に参加してくれることになった。まだ、1か月以上も先の話。それまでに、英語でのコミュニケーションを少しでもはかれるように指導したい。今考えているのは、教科書で取り上げられているトピックについて、自分たちで調べて発表し、BL氏と質疑応答をしてもらうことと、議論性のあるテーマについてディベートをすることだ。
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 Smiling will keep you from any trouble.
 ドラマで「笑顔は君を守ってくれるんだよ」というセリフを聞いて、いい言葉だと思ったから生徒に紹介した。眼鏡のコマーシャルで「見ている姿は見られている」というのがある。毎朝鏡の前で顔を見ているのに、自分が話しているときの表情は案外知らないものだ。笑顔で挨拶したり、人前で話ができるようになれば、悩み事の大半は解決できるのかもしれない。
 
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 Act with great courage in the face of adversity 「逆境に直面しているときにこそ、勇気を持って
 愛媛県出身でサッカー日本代表長友佑都選手が、NHKの特番で「苦しいときにこそ這い上がるチャンスがある」と言っていた。」今不況の嵐吹きすさぶ中でも、ビジネスチャンスをものにし、業績を伸ばしている会社も少なくない。個人レベルで考えると、こんな状況だからこそ自分にしか出来ない何かを、じっくり時間をかけて身につけておくべきなのだろう。
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 After dark
 …, the basal metabolism that maintains life continues undiminished, producing the basso continuo of the city's moan, a monotonous sound that neither rises nor falls but is pregnant with foreboding.
 春樹の「アフターダーク」の気に入っているフレーズの一部。なるほど人体の根幹となる器官が機能しているときに発せられる音は、通奏低音のようなものかもしれないと思った。
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 ディベート
 HRの時間を使って日本語でディベート指導をしているが、思うようには出来ないものだ。グループに分かれてマイクロディベートをしているときはいいのだが、全体で発表するとなるとしり込みする生徒が多い。ディベート以前の、スピーチやプレゼン指導の必要性を痛感。

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