2009年 7月 過去のジャーナル

 7月の目標・・・手紙を書く
1日


 魑魅魍魎が跋扈する
 「英語で四字熟語」という本に、次のように訳してあった。The world is full of evil people.(この世は魑魅魍魎が跋扈している)日常生活で「魑魅魍魎」という言葉を使う場面はほとんどないから、「政治の世界は…」とした方がいいかも。
2日





 1Q84
 BOOK1を読み返している。もう一度読み直したいところだけ、声に出して読んでいる。「第6章 我々はかなり遠くまで行くのだろうか?」で、主人公の一人天吾が、ふかえりの小説『空気さなぎ』を書き直す作業をしている場面を読み返してみる。
 春樹はこの小説の中で、さきがけの『リーダー』に超常現象を起す特殊能力を与えた。カルト教団の『リーダー』になぜそのような能力を与えなければならなかったのか。自分なりに読み解いてみたい。
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 1Q84 「第11章 肉体こそが人間にとっての神殿である」より
 「…大型テレビには、クイーンの映像が流されていた。青豆はクイーンの音楽があまり好きでない。… ようやくクイーンが終わると、今度はアバの映像になった。やれやれ、と青豆は思った。ひどい夜になりそうな予感がした。」
 CMでいまでもよく使われているクイーンと映画マンマ・ミーアで再ブームを起こしたアバを、小説の中とは言えここまでこき下ろしてもいいのだろうか。 これに、マイケル・ジャクソンが付け加えられていたら、仕上げとしては最高だったろうが、タイミング的にはまずいことになっていただろう。
 それにしても、春樹が言うように「肉体こそが人間にとっての神殿である」ならば、人が崇拝すべき対象は自らの肉体ということになる。フィットネスクラブのパウダールームの大鏡に映った自分の身体が目に入った。腹部を覆う、豚のロースが如き贅肉を削ぎ落とすことが、肉体の神殿化へと導いてくれるのだろう。
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 Martin Luther King Jr.
 3年ぶりに2年生の担任になり、授業で"I have a dream."を覚えさせている。
 I say to you today, my friends.に始まり、little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as brothers and sisters. I have a dream today.までの一節。スムーズに言えば2分ほどの英文だが、キング牧師の熱く語る理想が生徒たちにも伝わると信じている。
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 サクラメントの高校生とTV会議
 9月の松山市・サクラメント市姉妹都市交流TV会議のモニターチェックが明日学校であり、両市の担当者と生徒たちで簡単なインタラクションがある。松山聖陵高校の生徒は私のクラスから数名が参加し、英語での自己紹介と簡単なやり取りをする予定。姉妹都市交流協会の芳野氏にすべてのセッティングをお任せしている。海外とのTV会議の場合、音声が上手く拾えるかどうかが重要な鍵となる。
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 中高進路研究会
 大学入試では実に様々な受験スタイルがあり、それを上手く活用している高校の発表があった。これまでは真正面から正攻法で攻める受験指導一辺倒だったが、生徒の個性や特徴を活かした受験方法も積極的に活用すべきなのだろう。
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 村上春樹
 NHKの番組で「村上春樹」を取り上げていた。弱者が大きな壁や障害にぶつかった時に、どのように立ち向かうべきかを示唆してくれる文学だというようなことを話していた。1Q84は、まさにそうかもしれない。私は、1Q84を読み、どうしようもなく巨大な相手に立ち向かう時にその人の価値観が問われ、生き様が晒される気がした。
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 魔の山
 春樹の作品にトーマス・マンの「魔の山」が出てくるが、この書名を見るたびに思い出す人物がいる。今は大学の先生をしてるT・I 氏だ。おそらくこの本を読んだことのある人は、あまりいないと思う。内容がとても暗かったという印象とサナトリウムでの療養の話だったということくらいで、他はほとんど覚えていない。その本をT・I 氏は熱心に読んでいて、そんなに夢中になれる本だったかなあと当時の私は思ったものだ。おそらく自分には理解できなかったこの作品を一心不乱に読んでいた彼を見るにつけ、羨ましく思ったのだろう。
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 手紙
 浪人してT予備校で寮生活をしている二人の生徒に手紙を書いた。まだ成績が伸び悩んでいると職員の方から聞き、これから夏休みにかけて巻き返しをして欲しいとの思いを手紙に託した。予備校の寮生たちは、当たり前のように皆親元を離れて日夜受験勉強に励んでいるが、そう言えば欧米にはこんな制度はないなあ、と思った。
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 LLI 井上語学研究所
 以前お世話になった「LLI 井上語学研究所」の井上先生と久しぶりに会えることになった。昨年還暦を迎えられたが、学問に対する意欲は一向に衰えることなく、先日も翻訳と国際化に関する英語の論文(Globalization and Aspects of Translation)が、第一回世界通訳者翻訳者会議(アラブ首長国連邦大学で開催)で採用され発表されたそうだ。 さらに今年4月、英国ケンブリッジ大学の論文機関が、先生の論文を採用し論文集の出版を予定しているとのこと。 単にエネルギッシュで、バイタリティーに富んでおられるというのではなく、その研究レベルの高さに驚かされる。
 先生と自分を比べること事態僭越なことだが、私の場合自己満足の域を超えられないでいる。 なんとか社会に貢献できるレベルの活動や研究をしたいものだ。今度お会いしたときに、その辺のお話を伺いたいと思っている。
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 高校野球
 甲子園に出場できるのは、県で一校のみ。「1回戦で負けた高校も、決勝まで進んだ高校も結局一緒」なのかもしれない。しかし、あまりにも短すぎる3年生たちの夏だった。
 「すみませんでした。」彼らが身体を震わせながら、搾り出すような声で吐いたこの一言には、いろんなものが詰まっている。
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 ウィンレッスン ( Lesson 8 Hazardous Driving)
 intoxicated(=inebriated), DUI(driving under the influence), driving while distracted, fire on all cylinders, nose(a symbol of prying or meddling curiosity or interference), take a hard line against, take an emotional toll on me, pet peeve, rain on your parade, You got me there., hats off to you, debilitating socail problem, debility, far too relaxed attitude to drunken driving, Point taken, ordinance, sobriety checkpoint, yakking away, a mobile handset, in and of themselves, stationary ( stationery), put calls on hold, a good idea on paper(in theory, theoretically), aging drivers, compulsory vision and driving-ability tests, for errands, on an errand, be blinded by their pride
 
 give up on=to stop hoping that someone will change their behavior, that something will happen etc.
        (cf. I'd been in trouble so many times that my teachers had given up on me.)
 give up=to stop doing or having something, especially something difficult, without completing it
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 敗者の論理
 敗者は、負け試合から何を学ぶべきなのか。楽天の野村監督の口癖に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」というのがある。 「運よく勝利した」ということはあるかもしれないが、負けには必ず敗因というのがあり「不運にも負けてしまった」では済まされないということだろう。 勝負の世界の厳しさを思う。
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Yahoo!登録サイト
 サーバーを変えたこともあり、Yahoo!に改めて登録する必要があった。手続きは前回と同様だったが、 「Yahoo! JAPAN」のスタッフが内容をチェックして、2〜3週間後に登録可と判断したサイトのみが掲載される。 登録されたサイトは、「Yahoo!カテゴリ」に登録サイトとして掲載されるほか、 「Yahoo!検索」で「登録サイト」を対象に検索したときの検索結果にも、検索キーワードに応じて表示される。 Yahoo!に登録サイトとして掲載されるということは、サイトとして一定の評価を受けていることを意味する。 私のこのサイトは、Yahoo!で「同時通訳訓練法」と入力し検索するか、トップページの「登録サイト」をクリックし、 教育→語学→英語→小中高→高等学校の順に辿っていくと見つかる。今日Yahoo!から、再登録されたとのメールを受けた。  
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Speciality
 専門的というほどでもないが、生物の分野に関する英文を翻訳した。ひととおり訳してみて、気になるところはやはり生物のexpertに 確かめることになった。翻訳・通訳は、結局専門分野を持っていなければだめだと言うことだ。
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potential
 辞書では、次のように定義されている。
  a natural ability or quality tht could develop to make a person or thing very good
 夏休みに入り、連日卒業生が遊びに来ているが、有意義な大学生活を送っているようでうれしく思う。勉強漬けの高校時代の反動で、 自由時間が多い大学では無気力に陥ってしまうのではないかと心配もしたが、どうも杞憂であるようだ。 むしろ、高い目標を掲げて挑戦し、見事それを達成している卒業生たちが多く、その成長ぶりには在校生のみならず、 教師も大いに勇気づけられる。
 その中の一人に、岡山大学に進学し、現在就職活動中の生徒がいたが、彼は一般に「キャリア」と呼ばれる省庁の幹部候補を採用する 国家公務員一種に最終合格を果たした。国家公務員一種試験の難易度は高く、司法試験、公認会計士試験と共に日本三大試験と言われており、 受験者自体の学歴もかなり高く、合格者は東京大学、京都大学などの有名国立大学出身者がほとんどだ。
 高校時代の勉強習慣が、公務員試験の受験勉強でも生かされたそうだが、人間の可能性は他人が決めるものではなく、自分自身が 決めるものだとつくづく思った。本人があきらめない限り、可能性はあるということだ。
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Total solar eclipse
 生物の先生が、補習を受けている生徒全員分のprotective equipmentsを用意してくれた。部分日食を観察することはできたものの、 残念ながら雲に覆われていたため、急激にあたりが暗くなるという変化を肌で実感することはできなかった。皮肉なことだが、自動車科の溶接で 使う遮光溶接面というお面を通して観察した部分日食のほうが鮮やかだった。
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 Manifesto-1
 各党の英語版マニフェスト読んだ。マイナーな党ほど、思い切った主張をしていて面白かった。
政権を取るつもりの2大政党は、後で修正を加えるなど、当然のことながらトーンを抑えた内容となっている。
 かなりマイナーな党の英語版に次の誤りとtypoを見つけた。
 “…all over the Japan.”/“Considering the severe present situaetions, …”
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 Manifesto-2
 次の英語を日本語何という?意味は分かっても、なかなか正確な日本語は出てこないものだ。
このところマスメディアでよく耳にする言葉ではある。
eradicate wasteful spending, ban heredetary Diet seats,
child allowance, pension passbook, regional sovereignty, review postal businesses,
small- and medium sized enterprises, job-seekers, fraternal society, out of touch with reality,
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 Manifesto-3
 授業でマニフェストを英文で読んでいるが、increase the number of doctors by 50 percent.
で生徒がつまずいていた。つまり、“by 50 percent”を「50%にまで(up to 50%)増やす」と勘違いしているのだ。
おそらく、by tomorrow「明日までに」などの「まで」から類推したものと思われる。
 “by”は「差を表す」のだから、「現状と比べて50%増」であることを確認した。
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 Manifesto-4
 民主党のマニフェストでは、天下りがgolden parachutingと訳されていた。 単にparachutingだけでもいいのだが、goldenを付け足すことによって「天下りの旨味」というニュアンスが感じ取られて面白い。
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