没後40年、風変わりな十円易者のおじさん村上桂山。
ある程度の年齢の方であれば、ご記憶のある方も多いと思います。
昭和28年から38年間見料はずっと10円。
悩みを持って訪れる人に俳句でも川柳でもない独特な文句を紙片や色紙に書いてもらった。
どれだけ多くの人が救われ、励まされたことだろう。
多くの客が列をつくり、その数は200万人にのぼるともいわれている。
私は今でも桂山が書いてくれた紙片や色紙を大切に持っている。
三番町の歩道に、最晩年に座っていた場所に「桂山地蔵」ができている。
桂山を慕いその人柄を愛した人たちの手によってつくられたと聞き及んでいる。
易者であり、哲学者でもあった桂山。
年々桂山を知る人が少なくなり、忘れ去られようとしているのを惜しんで、友人たちが中心になって本を出版しました。
「十円易者 村上桂山 風狂路上人生」
大変懐かしく思い出される方も多いことでしょう。
是非、ご一読してみてください。