愛媛の調理師会法人設立40周年の会で、大変珍しい式包丁(しきぼうちょう)の儀式を見る機会がありました。
平安時代に宮中の祝いの席で披露されたのが起源のようです。
題目は「りゅうぼうの鯉」、急流を鯉が登るさまを表したものと思います。
烏帽子、袴姿の古式豊かな出で立ちに、まな板の鯉に直接手を触れず、
包丁と真魚箸(まなはし)で、めでたい形に切り分ける技です。見事な包丁さばきとひとつひとつの所作に固唾をのみました。
演じたのは愛媛を代表する調理師会の先生方ですが、この日のために1年余りかけて勉強されたとお聞きました。
優雅さの中に、一挙手・一投足目が離せませんでした。
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