学校の体罰やいじめが社会問題になっている。
50年近く前になるが、私の母校の中学校は、市内でも屈指の荒れている学校として名を轟かせていた。
私たちの時代は、戦後のベビーブームの外れで、3学年で36クラスもあるマンモス校だった。
校内での喧嘩は日常茶飯事、運動場や体育館の裏では、先生に隠れてタバコを吸っている子もたくさんいた。
そんな生徒たちに怯え慄いている先生、何か問題を起こした生徒には、きついお灸をすえる熱血漢の先生、いろいろな先生がいた。
私も授業中に友達とふざけあい、担任の先生から強烈なビンタを食らったことがあった。
あの時の痛さは今でも忘れない。
当時は親からのクレームより「よく叱ってくれた」と学校に謝りに来る父兄の方が多かったように思う。
今、母校の同窓会の役員を仰せつかり、運動会や文化祭などに出かけることがあるが、
子どもたちも礼儀正しく、外から見ていても感心させられることが多い。
いじめや体罰などの問題は、当時は単純明快だったが、時は流れ、ネットいじめ、出会い系被害、
課金トラブルなど社会経験の乏しい子供たちが事件に巻き込まれるケースが増えている。
アナログ世代の私には理解できないことも多いが、子どものネット利用は、
スマートフォンの急速な普及もあり避けて通れない社会問題である。
市議会でもこの問題は取り上げられ、フィリタリングの導入や家庭でのルールづくり、
学校での指導の在り方などを議論したことがあるが、何といっても国や、地方自治体を挙げての取り組みが急務である。