H23.5

 東日本大震災の影響で、行事の
中止や自粛ムードが広がる中で、
本市経済や市民生活への影響も
懸念されている。

 公務で東京へ日帰り出張をした。
 駅構内もどことなくうす暗く、到着した山手線の車内は、電気が消され真っ暗で異様な感じがした。
 駅構内にあるエスカレーターは止まっており、ビルのエレベーターも最低必要減のものしか動いておらず、まるで昭和の時代にタイムスリップしたようだった。

 先日、震災直後に被災地に派遣された消防隊員の話を聞く機会があった。
 現実に見る被災地は、テレビで映し出される光景より、はるかに凄惨だったという。
 人命救助と行方不明者の捜査が主な任務で、2日間の短い滞在期間に10人の遺体を収容したという。
 部屋の隅に親子4人が重なり合うように、亡くなっていた現場もあって、隊員たちの涙を誘ったという。

 被災地の復興には、相当長い年月と莫大な費用がかかる。国民一人一人が
心を一つにし、国全体のこととして取り組まなければならない。
 犠牲者や被災地の皆さんのことを考えると、一定期間、事業の中止や自粛も必要だと思うが、このままの状態が続くようであれば、日本経済は疲弊してしまう。
 日本が元気になり、経済を活性化させることによって、東日本の皆さんの復興が叶うと思う。
 国や地方自治体のトップによる、自粛マインド払拭のためのメセージの発信が、早晩必要である。

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