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コンテンポラリーダンス
Contemporary Dance
風のおどり座
風のおどり座 「風のおどり座」は一色のダンスコンセプトを基に、ソロから群舞までその時々に自在に構成し、基本的に即興でおどる活動体です。


一色 眞由美
塩見 由紀
森 久美子

寄稿
一色眞由美のおどり。

踊っている瞬間こそが、一番純粋で魂の喜んでいる時と語る一色さん。
150㎝の肉体が動き始めると、舞台も肉体の枠も取り払われ、ダイナミックで繊細なエネルギーに変容する。
その純粋なエネルギーの拡がりで、花の本質を垣間見た時のように、有限の奥の変わらぬ普遍的な美を信じさせてくれるのが、出会いから今日まで変わらぬ彼女の踊りです。
Mi I 様

空の舞い人へ
一色眞由美さん、元気な様子を知って、嬉しいです。声をかけてくれて、嬉しいです。
命萌え出る春の公演の成功を祈っています。
そして眞由美さんとめぐり会えた感謝の気持ちのほんの少しをここにメールで送ります。
眞由美さんに初めて出会ったのは今から25年前頃、4畳半の破れ障子の一室でした。眞由美さんをゆったりと包んだ白い衣装と胡弓の軋む音が群れては離れ、浮いては沈み、自由奔放に躍動していました。
踊り手がいない踊りを初めて観ました。これが眞由美さんのおどりとの出会いでした。
それ以来、いくつもの感動的な踊りを見ました。眞由美さんの中と向こうの世界と繋がりました。
眞由美さんの舞はまさに時との、人との、宇宙とのつながりの舞い。そしてつなげる創造的な舞いだと思います。
冬青会員 K 様

一色芸術にコミュニケートする
ナラティヴベイストメディシンという言葉がある。その人の人生やパーソナリティーに寄り添った傾聴と相対化した医療の提供の重要性が言われるようになって出てきた言葉である。
複数の異なる物語の共存や併存を許容し、対話の中から新しい物語が創造されることを重視する。一色の踊りはいわばナラティヴベイストダンスと呼べるものだろう。
肉体を客体化し絶対的な真実と動かしがたい存在の確固さを主張する舞踊も魅力的だが、ぶれることのない確かな存在性から浮遊し、つかみどころのない泡沫のような不確かなありようまでを往き来し、物語がパースペクティヴに展開する多次元的ダイナミズムが一色の舞踊の魅力だ。
極小まで収歛された内的世界にいざなわれたかと思えば、一気に跳梁し、果てしない極大の宇宙空間に身をたゆたわせている。
一色の内面との自己対話や、重層的にかかわる他のアーティストたちとのやりとりに、不安や息苦しさや憂愁を、苦悶や葛藤を、そしてほのかな希望や勇気を見出すことができる。そして私たちもまた、今を生きている自身といつのまにか対話を始めている。
多層的な宇宙は紙一重おいたとなりで一見無関係かのように同時進行しているが、どこかで共鳴しあって、その微妙な関係性を生成発展させていることを確信することに至るのである。
その偶然と必然はたとえて言えば「愛」という言葉に象徴されるのだろう。
冬青会員 M 様