トップ バリアフリー調査 2007年伊予鉄郊外線再調査 高浜線
駅名 三津駅(2009年2月再再調査)
調査項目 | 結果 | 詳細、問題点、コメント等 |
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段差等 | (無) | 駅舎、及びプラットホーム全体的に段差はなし |
スロープ | (必要)(有・無)上記有の場合手すり(有・無) | 傾斜角度等、緩やかで問題はなし。 スロープに誘導する為の点字ブロックはあるがスロープ上に点字ブロックはなし。スロープ上の点字ブロックが必要。 |
点字ブロック | (有) | スロープの項目に記したが、スロープ上に点字ブロックなし。 また踏み切りまでの誘導ブロックはあるが、踏切上のブロックなし。 ブロックはホームを囲うように設置され、エンド部分には柵が設置されており、転落防止の意図が見える。 また、踏切から券売機までの誘導ブロックが必要。(券売機と線路を分けるパーテーションまででブロックが途切れている) |
障害物(有) (総評参照) |
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時刻表 | (有) 地面からの高さ 150cm |
プラットホーム上は車いすに座った状態で丁度良いくらいの高さ。 弱視者でも見やすい文字の大きさ。待合室は電光掲示板にて標示。弱視者には見えにくい。 |
照明設備 | (有) | 明るい。弱使者でもOK。 |
トイレに関して | トイレ表示の位置が高い(見えにくい)。 障害者用トイレには収納式多目的シートあり。 また、シャワーがあり、使いやすい。手すりは便座両側に設置。 配置を点字にて案内するボードあり。また、男子トイレ、女子トイレ、障害者用トイレの位置は音声案内ガイドが設置されている。 |
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自動販売機 | コイン・紙幣挿入口にのみ点字有り。E-カードが使える自販機を増やして欲しい。(上司障害者に紙幣を挿入することは不可能) | |
券売機 | 点字表示有り | |
入金機 | 視覚障害者には使用不可(音声・点字なし。高さはOK) | |
駐在時間 | 5:50〜10:20。終電のみ不在。 | |
その他 | 視覚障害者がスロープ上を移動する際は、点字ブロックの代わりに手すりを利用する作りになっているようだ。 また、手すりに点字にて案内表示がされている(トイレの場所など)も有る。 ただ、忙しい時間帯など、案内役の人がガイドできない場合があることも考えると、初めて利用するものには多少利用しづらいかも知れない。 手すりによる案内と同時に点字ブロックでの誘導も考えて欲しい。 プラットホームへの列車の到着はかっこうの鳴き声によってお知らせしている。 発券機から点字ブロックをたどっていくと、線路とのパーテーションがそのまま障害物となっており、またそこから踏み切りへの誘導はない。 ホームからスロープに移動する際もスロープとのパーテーションが障害物となり、そこから手すりを伝ってスロープへ移動する途中にも柱が設置されており、障害物となっている。 |
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バスターミナル | バスはループバスとなっており、全便同じバスが三津駅に発着となっている。 バスは低床バスとなっており、入り口に簡易型スロープを収納する収納ボックスが設置されている。 また、使用する際はバスの車高が調整され、無理なく乗り降りできる高さにまで車高が下がる仕組みになっている。 スロープには滑落を防ぐ為の滑り止めが前面に貼り付けられている。車いす用スペースは通常の座席を2座席分跳ね上げて作られる。 床に3箇所(後輪2ヶ所、前輪の中央部分に1箇所)の固定装置があり、また上半身部分はシートベルトと同じ素材のベルトで、壁面から固定すようになっている。 残念なのは固定装置が1台分しか設置されておらず、結果的に1台しか車いす利用者が搭乗できるスペースが無いことだ。 跳ね上げ式であれば、1台しか利用しない時はもう一台分のスペースを通常のシートとして利用できるわけだから、欲を言えば2台搭乗できるタイプにしていただきたかった、とは感じる。 また、点字ブロックは、バスの搭乗口への敷設だけでなく、ターミナルを囲って、公道の歩道にまでしっかりと敷設されていた。 |
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総評 | 新しく作り変えられた駅、ということもあり、その配慮は充分すぎるほど充分であったと思う。 また、その駅の仕組みに訓練された駅員の存在が加わって、初めてこの駅の設備はその有効性を発揮するように感じた。 そういった意味で言うと、駅舎からプラットホームへ移動するところに設置されているインターフォンの前に改築祝いの花が置かれていて存在の確認がしにくく、利用しにくい、といった状況が放置されているなど、気遣いが必要と思われるところもある。 駅舎はデザイン性が重んじられ、明かりは薄暗く感じられ、結果的に案内表示が全体的に見えにくい状況になっている(せっかく気遣いのあるつくりとなっているのに、弱視者にとっては却って不案内な作りとなってしまっている) 身体の障害に対する配慮は流石に過去の様々な要望を反映した結果となっているが、特に視覚の障害をサポートする部分ではやはり設計段階での「当事者不在」の感が否めない。 |