がーーーーーーーーーんっ

勝負にならないって、勝負にならないって、勝負にならないって、勝負にならないって、勝負にならないって、勝負にならないって・・・・・（注：エコー入り）

い、いくら本当のこととはいえ、そのあからさまな言い方はなかろう。
私だとて、少しは傷つくぞ。
もう少し見かけによらず思いやりのある男だと思っていたのに・・・。

　　　そんなに巨乳がいいなら牧場にでも行くがいい

まだ、むくれてる。

朝食の間もずっとだんまりで、いまもソファで読んでるんだか睨んでるんだかわからない本と向き合ったままで。

「なー、機嫌直せよ」
「機嫌？なんの話だ」
「・・・だから、さっきの雑誌の」
「私は全然気にしてなどいないぞ」

　　うそつけ、それが気にしてないつらかよ・・・。

「悪かったって言ってるだろ」
「だから、所持しているのを咎めたわけではない」

「・・・勝負にならないなどと言うからだ」
本から目をはずし、上目遣いで睨んできた。

　　えーとー、クラピカさん、それってそーとー誤解っぽいんですけど。

「おまえ、やっぱばかだわ」
「なんだと」
「オレが、おまえと写真のねーちゃんを天秤にかけると思ってんの？」
「しかし、そう言ったのはおまえだ」

オレが詰め寄るとずりずりとソファのはしっこまで後ずさるが。

　　むくれてんのも、めちゃくちゃかわいい♪
　　食っちまいたいくらい、かわいい♪♪

「こっちがいいに決まってるって」

後ろから抱きしめる。
細いからだはすっぽりおさまって、オレのてのひらは・・・。

　　しかし、まー、なんつーか、そのー・・・・やっぱ、すかすか・・・




微妙に柔らかな感触と同時に、目の前を星が横切った気がした。