八つ目うなぎ |
浮穴の里・高井の郷の昔の話。泉に目のない「うなぎ」が棲んでいた。一人のいたずらな子供が、棒で泉の中をつっつき廻していた。そこへ通りかかった弘法大師、「泉で何をしてるのか」と尋ねたところ、「目なしうなぎがおるけん、つつきよるんよ」と答えた。弘法大師は、ウナギを不憫に思いお祈りをすると、ウナギの両目が開いた。いたずら好きな子供は、「目はまだあいとらんぞな」と言った。弘法大師は、またお祈りをしたのでウナギは4ツ目になった。それでも子供は「まだもとのままじゃ」と言って、何回も弘法大師に呪文(お祈り)唱えさせるうちに、八つ目になってしまった。今も高井の泉には八つ目うなぎが棲んでいるという。 「スナヤツメ」と言って、松山市の天然記念物。 |
ヤツメウナギ |
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