月見大師堂(つきみだいしどう)
 浄瑠璃町 月見大師の話

 四国88ケ所の46番札所=浄瑠璃寺・47番札所=八坂寺の近く、松山市立久谷中学校の南辺り
「月見大師」を祀ったお堂が建てられている。この、「月見大師」の話

 昔、とある遍路が、四国88ケ所巡礼の途中・浄瑠璃町のある家に泊まっていた。
 その日は満月の夜で月の光がさえ、家から東の方向を眺めると東の方に人が立っているのを見つけた。
何とそれが弘法大師であったということで、「もったいないことじゃ。ありがたいことじゃ。」と拝むと、
大師の姿はパッと消え、そこには丸い月の形の石が残っていた。その石には「月見弘法大師」と刻まれており、
後にそれが月見大師となって、盛んにお祭りが催されたが、ある年この縁日でチフスが流行し、
それが原因でさびれてしまったという。
現在のお堂は 1994年4月に落成し、長らく野ざらしの状態になっていた石を現在のお堂に移しお祀りした。
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