片目鮒(かためぶな)
 木屋町4丁目の個人住宅敷地内にある、「片目鮒=かためぶな=の井戸」にまつわる伝説。
 お百姓さんの午前中の仕事も一段落した昼時、昼飯のおかずは、近くの井戸にいる鮒でも焼いて食うことにしようと、鮒を焼き始めた。そこへ托鉢姿で修行中の弘法大師が通りかかり、「哀れなことじゃ、焼かれながら鮒が暴れている。鮒を譲ってください。」と頼んだ。お百姓は、「片目はもう焼かれとるぞな。ほじゃけん、もう助けることはないじゃろう。」と返答したが、弘法大師は、哀れに思い片側の焼けた鮒を譲り受け、井戸に投げ込み、念仏を唱えると生き返ったという。以来、この井戸には片目の鮒が、水路でつながっていた紫井戸とともに行き来していたと伝えられている。(今は、両井戸ともに水は涸れているが、昔日の井戸は残っている) 
片目鮒の井戸
紫井戸
      次   八つ目うなぎ