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山北棒踊とは?


浅上王子宮
[ 歴史 ]
 山北棒踊りは、高知県香美郡香我美町山北に伝わる地域青年による民芸で、毎年11月、浅上王子宮の秋の神祭に奉納される伝統行事です。
その歴史は古く、今から300年ほど昔、土佐藩主の補佐役、山内規重(のりしげ)が、十年にわたって山北に閉じ込められていたとき、家臣の退屈を紛らわせるために教えた棒術が始まりだと言われています。県の保護無形民俗文化財に指定されており、「山北棒踊り保存会」が伝承に努めているそうです。


獅子舞
[ こんな感じ ]
 地元の青年は、学校卒業と同時に棒踊りのメンバーに入り、練習を行います。棒踊りは前述のように、毎年一回奉納されるのですが、メンバーもそれぞれ仕事をもっており、年中練習をするわけにはいきません。毎年一回の奉納が近づくと、仕事を終えてから集まり練習をするそうです。 ところで、新しくメンバーに入る人を「新棒」といいますが、新棒は年一回の公演の後の慰労会で盛大にもてなされます。というより飲まされる?(^^;
さて、棒踊りといってもただひとつの踊りがあるだけではありません。山北棒踊りでは、「二十人棒」、「小棒」、「獅子舞」、「ようたんぼ」、「車返し」、そして「浦安の舞」で構成されています。


神輿
[ こんな演目 ]
 「二十人棒」は、総勢二十名の白装束に身をつつんだ青年らが棒を打ちますが、その姿は迫力があり、見るものを引きつけます。「小棒」では、東西に別れた二人によって一対一の緊張感や見事に合わさる棒のすごさを味わうことができます。
また、「獅子舞」、「ようたんぼ」、「車返し」らは、棒とはまた違った面白さがあります。
「獅子舞」は、その名の通り、獅子と天狗の踊りを見ることができます。「ようたんぼ」とは、高知の方言で酔っ払いという意味です。その通り酔っ払いを演じます。「車返し」は、二人一組でぐるぐる回る?踊りです。そして、「浦安の舞」とは、地元の女子小学生によって奉納される舞です。