山北棒踊りとは?
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役どころ
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特別公演
こんな踊りです
山北棒踊りは境内内での棒打ちだけではなく、それまでにいろいろな事を行います。
ここではそれを順に紹介していきましょう。
まず境内に置かれている神輿をかつぎ町内を練り歩く「
おなばれ
」から始まります。
きやりを含めた棒打ちの全員が「団室」と呼ばれる集会所から神輿のある神社まで練り歩きます。だいたい1キロくらいでしょうか。
このおなばれでは、棒打ちのメンバー全員が歩くんですが、中に一升瓶を抱えた団員が一人います。この人は「
ようたんぼ
」の人なんですが、実は道すがら出合う人に酒を飲ませる「飲まし」担当でもあるんです。歩いて通りかかった人はもちろん、車だって逃げられません。ま、この日ばかりは無礼講ですな。当然、ぼくも飲まされました。
神輿のある神社(浅上王子宮)に着くと、そこに置かれている神輿を抱えての別の神社まで練り歩きます。ここで、棒打ち以外の人とも合流してちょっと大所帯になり、本格的におなばれが始まります。
おなばれに担いで回る御輿、これただ担ぐだけじゃないんです。道中、所どころでこの神輿を揺すってしまいます。上下左右に神輿を傾け、さらにその場で回るんですが、重い神輿が豪快に上下する光景は見ごたえ十分。途中飛ばされる人もいますが、それだけすさまじい光景。この御輿揺すりを神社までの往復8回ほどもやります。
境内に戻ると、まず拝殿での「
浦安の舞
」が奉納されます。 ゆっくりとした唄に合わせて奉納される舞は、時間がとまったようなゆったりとした舞です。
そして、棒踊りが始まります。 「
二十人棒
」は、カシの棒を手にした二十人の若者が東西に別れ、騎馬戦の態勢で声を掛け合う「寄り合い」から始まります。
徐々に近づき、手が届くほどの距離まで来ると、「ヤーッサイッ!、サイッ!、サイッ!」の掛け声とともに、棒の打ち合わせが始まります。
激しい動きの中で、二十人が棒を打ち合わせる光景は迫力があり、見いってしまいます。時折、動きが止まるたびに、”おーっ”と拍手と歓声が起きてました。
「
小棒
」は、二十人のうち二人ずつが出て棒を打ち合います。こちらは、二人が間近に立ち棒をあわせたかと思うと、「サイッ!」の掛け声とともに豪快に棒の打ち合わせが始まります。 その型に入った踊りは、見ごたえ十分。
「小棒」は、地元山北の子供らも踊ります。将来、山北棒踊りのメンバーとなる子供らのちょっと早いお披露目です。
「小棒」がすべて終わると、妙なほっかむりをした若者二人が何やら叫びながら出てきます。手には一升瓶と酒の肴を持ち、そこら中を歩き回ります。足元はふらふら、まさに酔っ払いのようです(半分は、本当に酔っ払っていると思うが(^^;)。時折、観客に近寄り、酒を飲ましたり、自ら酒を浴びたりで、なかなか楽しませてくれます。
さて、次は「
車返し
」です。これは見てのとおり、二人一組でお互い逆さに組合い、一人が立っているときはもう一人が逆さにぶら下がり、逆さになっている側が足と付くと、今まで支えていた側がぶら下がると、これを繰り返します。簡単そうに見えるんですが、相当体力がいりそう。二人の体格のバランスがとれてないと難しそうですね。
最後は「
獅子舞
」。まさにその通りの獅子が出てきて、天狗と一緒に太鼓に合わせて踊ります。静かに、しかしびしっと続くその踊りには息を呑みます。