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【熟】 15画 火部 [六年] 区点=2947 16進=3D4F シフトJIS=8F6E 《常用音訓》ジュク/う…れる 《音読み》 ジュク/ズク /シュク 〈sh 〉〈sh u〉 《訓読み》 にる/にえる(にゆ)/うれる(うる)/うらす/つらつら/にぎ 《名付け》 なり 《意味》 ジュクス{動}にる。にえる(ニユ)。火でくたくたになるまでにる。しんに通るまで、柔らかくにる。「必熟而薦之=必ズ熟シテコレヲ薦ム」〔 論語〕 ジュクス{動}うれる(ウル)。うらす。果物などがよくみのって柔らかくなる。また、そのようにす る。「熟柿ジュクシ」 ジュクス{動}作物がみのる。〈対語〉 荒(みのらない)。「未熟」「五穀熟而民人育=五穀熟シテ民人育ス」〔 孟子〕 ジュクス{動}条件がじゅうぶんなところまで発展する。 ジュクス{動・形}奥底までよく知っている。すっかりなれる。すっかりなれているさま。〈対語〉 生。「精熟」「手熟=手熟ス」 {形・副}つらつら。奥底まで詳しいさま。とくと。「熟考」「信、熟視之=信、コレヲ熟視ス」 〔 史記〕 〔国〕にぎ。柔らかい。また、なじみ深い。 《解字》 会意。享は、郭の字の左側の部分で、南北に通じた城郭の形。つき通る意を含む。熟の左上は、享の字の下部に羊印を加えた会意文字で、羊肉にしんを通すことを示す。熟は丸(人が手で動作するさ ま。動詞の記号)と火を加えた字で、しんに通るまで柔らかくにること。 《単語家族》 毒(くたくたに柔らかくなった物) 粥シュク(しんが柔らかくなったおかゆ)と同系。 | ||||||||||||||||||||||||||
【田】 5画 田部 [一年] 区点=3736 16進=4544 シフトJIS=9363 《常用音訓》デン/た 《音読み》 デン /テン 〈ti n〉 《訓読み》 た/かりする(かりす) 《名付け》 た・だ・ただ・みち 《意味》 {名}た。平らに耕した土地。平地。▽日本では水田を田といい、水をはらないのを畑ハタという。 「負郭之田フカクノデン(城郭ジョウカクの北郊にある田畑)」 デンス{動}かりする(カリス)。かりをする。〈同義語〉 畋。「田猟」「斉景公田=斉ノ景公田ス」〔 孟子〕 {名}田畑のように、何かをうむ所。「炭田」「油田」 〔国〕た。水田。 《解字》 四角に区切った耕地を描いたもの。平らに伸びる意を含む。また、田猟の田は、平地に人手を配して平らに押していくかりのこと。 《単語家族》 陳チン(平らに押し伸ばす)と同系。 | ||||||||||||||||||||||||||
【津】 9画 水部 [常用漢字] 区点=3637 16進=4445 シフトJIS=92C3 《常用音訓》シン/つ 《音読み》 シン 〈j n〉 《訓読み》 しる/つ 《名付け》 す・ず・つ・づ 《意味》 {名}しる。しずくとなってしたたる液体。〈類義語〉 液。「津液(したたるしる)」「口津(つばき)」 {名}つ。水のうるおす所。浅瀬の舟着き場。渡し場。「関津(渡し場)」「問津=津ヲ問フ」「使子路問津焉=子路ヲシテ津ヲ問ハシム」〔 論語〕 {動}水分でうるおう。うるおす。〈類義語〉 潤。 「津津シンシン」とは、あとからあとからと、つばがわくように、興味がわいてくるさま。「興味津津」 {名}〔俗〕生活をうるおす金。手当金。「津貼シンチョウ・シンテン」 《解字》 会意兼形声。津の字の右側はもと「聿(手で火ばしを持つさま)+火(もえかす)」の会意文字で、小さい燃えかす。または、「聿(手でふでを持っているようす)+彡(しずくがたれるしるし)」の会意文字で、わずかなしずく。津はそれにさんずいを加えたもので、水が少なく、尽きようとしてたれることを示す。のち、うるおす、しめった浅瀬などの意を派生した。 《単語家族》 盡(=尽。小さくなってつきる)と同系。 |