第24回                              Yahoo

 「えっ、ヤフーで検索できる自分のウェッブサイト持ってるの?すごいじゃない。」
とコンピュータに詳しい知人から言われた。
 そこで、日本でもっとも大きくて、サイトの登録審査がとても厳しいらしい検索エンジン『ヤフージャパン』で、自分のウェッブサイトを検索してみた。検索方法は、「カテゴリー検索」「サイト検索」「ページ検索」「ニュース検索」などがある。
 「ページ検索」「ニュース検索」の二つはいわゆるロボット検索で、ほとんどすべてのウェッブサイトが事実上無審査で検索結果に表示されるようになっている。一方、カテゴリー検索」「サイト検索の二つは、ヤフージャパンの厳正な審査をパスしたウェッブサイトしか検索結果として表示されないとのこと。
 まず、カテゴリー検索で私のサイトを調べてみた。
 『教育>言語>英語>小・中・高>高校』というふうにカテゴリーを絞り込んでゆくと、私のサイトを含めて7つしか検索されなかった。その上、個人サイトは私のだけだった。
 次に、サイト検索でキーワード検索を試みた。『シャドーイング』をキーワードとして検索すると、私のサイトしか検索されなかった。
 また、『英語+キーワード[要約]』で絞り込むと、全部で4件の検索結果があり、私のサイト以外はアルクの同一サイトだった。

 これまで、ヤフーに登録申請すればすべて検索サイトに載せてくれるとばかり思っていたので、実際のサイト審査の厳しさを知り、正直驚いているが、同時にこれまでコツコツ積み重ねてきたものが評価されたような気がしてうれしく思った。
 ただ、このようなHPを持っていることで、私のことを『コンピューター通』と思っている人が多いのだが、実はパワーポイントからワード、エクセルに至るまですべて自己流。マニュアルと格闘して、不細工ながらも何とか使える程度にはなっているが、いつか機会があればプロから本格的にレッスンを受けてなんとか『スマートに使いこなせる』ようになりたいと思っていた。

 そこで、パソコンを『スマートに使いこなす』ために今月から個人のパソコン教室に通うことにした。誰にも言っていないはずなのに、どこから聞きつけたのかヒカリが一緒に習いたいと言う。
 「私も習ってみたい。大学で、ワードやエクセルを使う演習はあるんだけど、基礎をきちんと教えてくれないものだから、ほんとにちょっとしたことに時間がかかったり、できなかったりしていつもイライラするの。」
 「自分がまじめに聞いていないから、使えないだけじゃないのか?」
 「違うって。他の子もみんな言ってるよ。その代わり、ややこしい年利計算なんかは指導してくれるの。」
 「はは〜ん。基礎的なことはもう分かってるという前提で、授業を進めていわけだ。」
 ヒカリはまだ、ブラインドタッチができないので、キーボードの練習から入る。私は、『WORDのタブとリード』の使い方から教えてもらったが、これまでいかにいいかげんな使い方をしていたかということがよく分かった。しかし、インストラクターによると、タブやルーラーをきちんと使いこなせる人はほとんどいないそうである。その意味では、多くの人が自己流なのかもしれない。

 さて、コンピュータの話はこれくらいにして、今日の英語のレッスンは『サイトラ』。私がサイトラと言う場合かなり広い意味で使っている。一般的に分かりやすい言い方をすれば、
              「フレーズごとに区切って、トップダウン(頭ごなし)で訳出する」
となる。
 また、フレーズの区切り方に正解とか間違はない。なぜなら、訓練によって一度に理解できる意味のまとまり(センス・グループ) は次第に長くなってくるからだ。長くなればなるほど、速読速解力は高まることになる。

 「次の文をフレーズごとに分けると、初心者なら、
  『My dog was looked after / by my neighbor / because / I was away / from home.』
と区切ると思うけど、ヒカリはどう?」
 「そうですね、この分け方は、なんだか細かすぎてかえって分かりにくいなあ。私なら、
  "My dog was looked after by my neighbor / because I was away from home. "
と、二つに分けるかな。」
 一箇所の区切りで理解できるなら、トップダウンがかなり定着しているということだ。
 「もう1つトップダウンで訳をする場合には、『次にどのような内容がくるか文脈から予測する』ことも重要になる。例を挙げるね。
  "What they learned from his adventure was / that (                          ). "
 この文では、was まで訳した時点で、次に何が来るのかを予測する。ヒカリなら、何が来ると思う?」
 「え〜と、『彼の冒険から学んだこと』だから、『勇気、可能性、努力』くらいかなあ。」
 「おっ、なかなかいいね。」
 実際には、次の文が来るので、ヒカリのように予測しておくと訳がスムーズにできるだろう。
 "they could do anything / if they put their mind together."
 「じゃあ、これはどう?
  "The woman in front of him / was eating roasted peanuts / that smelled so good / that (        ) his hunger."」
 「ピーナッツの匂いがよくって、『空腹を・・・・。』だから、『刺激された、我慢できなかった』かな。」
 「Bull's-eye! 大正解。あと、技術的なことを少し。
 1 不定詞の副詞用法や現在分詞、付帯状況などはたいてい 『そして、・・・』と訳す。
 2 関係代名詞は、関係詞の前まで訳し、次に関係詞を訳出し別文章にする。
 3 前置詞句も、別文章にして訳す。
 4 リテインの量を増やす訓練も同時に必要。
 例文で実際に練習しながら、 トップダウンのテクニックを指導した。
  

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