第4回  リピーティング練習 (7月25日)


 前回の反省カードの質問欄に、何人かの受講生が「語彙力をアップさせる方法を教えてください。」と書いていたので、ボキャビルの効果的な方法と英語力と英語学習の目的に応じたテキストを紹介しました。私がこれまでに使ったテキスト6冊を持参して説明し、受講生の皆さんには実際に見てもらいました。
 続いて、23日のNHKニュース7から天気予報のビデオを観てもらいながら、聞き取りのポイントや表現を指導しました。梅雨は明けましたが、雨に関する表現が多かったので、頻出表現を再度一枚のプリントにまとめて配布しました。アメリカでは気温表示に、摂氏(Celsius)の代わりに華氏(Fahrenheit=ドイツの物理学者の名前から)が使われるので、華氏から摂氏への換算式も紹介しました。

 C=(F-32)x5/9 
 ちなみに、 20℃=68°F    25℃=77°F    30℃=86°F となります。
 
 また、簡単なことですが、よく見かける間違いにrainという単語の用法があります。
 「晴れ」や「曇り」がそれぞれ形容詞"It is fine." / "It is cloudy."で表されるので、それにつられてつい「明日は雨。」を
 It will
be rain tomorrow.
と書いてしまうのです。rainは形容詞ではなく動詞なので、
 It will
rain tomorrow.
が正解です。ただし、形容詞のrainyを使えば、
 It will
be rainy tomorrow.
と表現できます。snowも同じですので、気をつけてください。

 後半は、テキストを使ってリピーティング練習をしました。
 日本語の単語、フレーズ、センテンスでウォームアップをし、次に英語の単語、フレーズ、センテンスで練習しました。単語・フレーズレベルでのリピーティングは簡単にできるのですが、それでも2語、3語遅れのリピーティングとなるとなかなか手ごわく、受講生も悪戦苦闘していたようです。これは、リテイン量を増やすための重要な訓練なので、しっかりやっておく必要があります。単語とフレーズのリピーティングは、全員で一斉に行いましたが、センテンス・リピーティングは、二人ずつペアになって個別に行いました。
 最初は、センテンスごとにCDをとめてしていましたが、比較的ゆっくりとした読み方なのでCDをとめずにできる受講生もいたようです。リピーテリングのポイントは、センテンスを一息で言うことです。この訓練で使われているセンテンスはそれほど長くないので、練習すればすぐに一息で言えるようになります。皆さん、がんばってください。「CDをとめることなくセンテンス・リピーティングができるようになること」を宿題として出しました。もちろん、天気予報のディクテーションもです。 

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感想

リピーティングは、大変集中力がいることだと実感しました。天気予報のディクテーションについては、今回のようによく使われるキーワードをまとめたプリントをいただければとてもうれしいです。
リテインするのは本当にむつかしかった。1フレーズなら何とかついていけても、2,3フレーズ遅れになるともう言葉が出てこなくなります。
発表時、ペア練習ともに心地よい緊張感がある。日ごろの過し方が大切だと改めて感じた。
時間が経つのがとてもはやく、あっという間に終了してしまう感じなので、もっとたくさんポイントやコツを伝授していただきたいと思いました。
リピーティングは、センテンス単位になるとやはりリテインがむつかしく、声に出ないことがありました。天気予報の宿題は大変でしたがとてもいい方法だと思いました。