第5週 8月1日(水)  キーワード要約

 テキストで宿題にしておいた逐次通訳練習の成果を、全員が順番に披露しました。(今日のレッスンのように、これからは効率を上げるために、家庭での個人練習を前提とした進め方をします。「授業は個人練習の成果を発表する場」と考えていただきます。)3〜4文程度の逐次は全員なんとかこなしていたようです。これから先のレッスンになると、文も複雑になるので大変だとは思います。
 
 次に、本日のメイン・エクササイズであるキーワードを使った大意要約を指導しました。要約指導法もバリエーションがたくさんあるのですが、何をもって完結させるかが指導者の共通した悩みだと思います。学校などでは、生徒は大意把握をしただけでは不安がります。「本当にこんなアバウトな理解でいいのかろうか」と心配し、教師の全訳を要求する生徒がほとんどだと思います。(日本語訳を覚えていれば、そのほとんどが解けるような旧態依然とした試験問題を出しつづける教師サイドに問題があるのですが。)
 そこで、キーワード要約を段階的に指導し、教材を完全にリプロダクションできるようにします。ここまでできるようにしてやれば、全訳中心の授業とはさよならできます。この段階まで指導してやれば、要約指導としては十分完結しているのですが、運用能力を高めるところまでレベルアップするのでしたら、日英同時通訳や会話練習を指導するといいでしょう。この方法は生徒のレベルに合った段階的指導を教師が工夫すれば、中学校や高校の授業でも導入可能です。具体的には、キーワードの選択、リピーティング、日本語要約の活用などについての工夫です。

 今日のレッスンでは、キーワードを使ってのりプロダクションまでしてもらいました。次回はこの復習と日英同時通訳までできたらと思います。

教材
 About the end of the thirteenth century, Japan was first introduced to Europe in a book. Later in the sixteenth century, the Portuguese came to Japan for the first time. Their influence was great. It is still found in many Japanese words. One such example is pan. It comes from the Portuguese word for bread. Another example, karuta, comes from the Portuguese word for card.

 Many kinds of food were introduced from abroad. For example, pumpkins were brought by the Portuguese from Cambodia. The Japanese named them kabocha after Cambodia. Potatoes were introduced by the Dutch from Jakarta. The Japanese called them jagatara-imo after Jakarta. Later they called them jagaimo for short.

1 リスニングテスト
2 サイトラ(or FIFO)
3 シャドウイング
4 音読
5 キーワードを使って英語でリプロダクション
6 日英同時通訳
7 テキストの内容に沿った会話練習

感想
日本の文化や伝統について、キーワードを使って会話できるような気がしてきました。
日本語で言いたいことが頭の中で整理できていれば、英語でも話せるんだという話は、目から鱗で、本当にその通りだと思いました。
後半にしたリプロダクションは、題材も楽しくとてもためになりました。
分かりやすく、聞きやすい日本語に訳し、声に出すのが難しいです。本を読むのもだらだらと読む癖があるので、よく理解しながら頭にインプットするよう訓練していきたいと思います。
今日したリプロダクションも難しかったですが、がんばってやりたいと思います。
今日は、あがってしまいました。あがると、意味が分かっていても言葉そのものが頭の中から飛んで消えてしまうので、汗を書いてしまいました。緊張感の中で、記憶するというのは本当に難しかったです。さらに訳さないといけないので大変だと思いました。

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