第7週 8月31日   場面設定会話と同時通訳演習

 宿題の石手寺観光案内をペアになって実演しました。観光案内は、石手寺と道後温泉との関係、大草鞋や四国霊場88ヵ所にまで及ぶものでした。日本語でしっかり説明できることが前提となりますので、日本語での自然な説明をして、その後英語でデモンストレーションしました。全体的に会話は立派に成立していましたが、幾分照れくささもありややぎこちなさが感じられました。
 次に、3人一組のグループを作り、二人が日本語で観光案内をしているのをもう一人が同時通訳しました。観光案内の内容が十分頭に入っているので、同時通訳も予想以上の出来栄えでした。覚えている英語をそのまま話すのではなく、ヘッドフォンから聞こえてくる日本語に合わせて英語をリプロダクションしている場面もあり成長の後がうかがえました。具体的に例を挙げます。
 原文では、
 "Please go ahead, if you'd like to try it."
となっているのですが、聞こえてくる日本語は「試したければ、どうぞなさってください。」なので、この日本語の語順に合わせて、
 "If you'd like to try it, go ahead, please."
としていました。
 また、
 
It is believed that if you touch one of these and then rub your legs …
では、赤字の部分(…と信じられています)が日本語では最後に来るので、
 If you touch one of these and then rub your legs …,
we believe.
と、うまく処理していました。余裕が感じられる同時通訳だったと思います。

今回のレッスンのUseful Expressionsを紹介します。
the Buddha of Healing
薬師如来
preach and spread its teachings
その教えを説き、広める
huge sandals
大草鞋
follow his footsteps
その足取りを辿る
offer incense
線香を供える
rub the smoke on one's body
煙を体にかける
the people in white
白装束の人々
heal the body
体を癒す
the Shikoku pilgrimage
四国霊場88ヵ所
heal the spirit
精神を癒す

感想

初めての同時通訳体験で緊張もし、追い詰められた時の自分の実力を試すよい機会となりました。普段の勉強をきちんとしなければと、改めて思いました。
同時通訳の練習は家で一人ではできないので、レッスンで体験するのはとてもよい勉強になります。
「内容を理解していないと説明はできない」というのに、なるほどと実感しました。緊張感を持って取り組むことで、新しい語彙なども身につけることもできるので、家で復習しつつがんばりたいと思います。
今日の練習は通訳になったような気分を味わえて楽しかった。新しいことを覚えるということの楽しみが少しずつ分かってきました。

 次回は、石手寺という名前の由来ともなっている、『衛門三郎伝説』をカバーします。

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