Step 3 発展トレーニング 

シャドーイング(shadowing)
  シャドーイングとは、聞き取った音声を聞き手がほぼ同時に模倣していく訓練方法で、 学習者は無意識のうちにリエゾンやリダクションなどの音声変化が起こることを学び、 英語のリズムやイントネーションなどを体得することができます。結果としてリスニング能力はもとより、 スピーキング能力も伸ばすことになります。実施する際の留意点として、 自分の声でモデル音声が消されないようヘッドフォンをつけて行ってください。

  先ほど述べたように、音読の最終チェックとしてシャドーイングを行います。初見シャドーイングと違って、 この段階でのシャドーイングは、1−2語遅れでついていくのではなく、できる限りモデルスピーカーと同時に行ってください。 Step1とStep2の手順をしっかり踏んでいれば、初心者でも可能です。 また、シャドーイングした自分の声は必ずテープに録音し、 モデルスピーカーのプロソディーを忠実に再生できているかどうかをチェックして下さい。スピードに遅れたり、 音の崩れを確認したりした場合には、もう一度シャドー・リーディングに戻って練習します。
ディクテーション(dictation)
  ディクテーションは、「書く」という作業を伴うので英語学習の中でも最も時間と労力を要し、 根気の要る作業です。しかし、皆さんの周りにいる「英語の達人」といわれている人は例外なくある時期集中して ディクテーションに取り組んでいるはずです。ディクテーションは、ノーマルスピードで聞こえてくる英語の音を瞬時につかみとる 瞬発力だけでなく、さまざまな音声変化に対応できるリスニング力も養ってくれます。また、英文の構成や要素を考えながら書き取るので、 自然に作文力や文法力が身につきます。

 ディクテーション用の教材は初見のものを使い、何度聞いてもいいですからできる限り書き取ってください。 最初はかなり時間がかかるので、あらかじめ20分とか30分とか時間を設定して、できる範囲で行ってください。 ディクテーション技能の伸びに応じて、英文量を増やします。

HOME