Step 2 応用トレーニング 

リピーティング(repeating)
 リスニングに必要なリテンションを高め、 英語のプロソディーを身につける方法に、リピーティング練習があります。リピーティングというのは、 センスグループやセンテンスを聞き終えた時点で、繰り返し言う作業です。この練習では、 音声変化を忠実に再生できるようCDを聴きながらスクリプトにイントネーション、アクセント、リダクション、 リエゾンなど英文のプロソディー要素を書き込んでください。スラッシュ単位でのリピーティングに慣れてくれば、 センテンス単位でできるようになるまで読み込んでください。

 最後にスクリプトを見ないで、全体をとおしてセンテンス単位でのリピーティングをします。 ここでは自分の声をカセットテープに録音し、プロソディーが忠実に再生できているかどうかチェックします。 このリピーティング練習がしっかりできていれば、次のステップであるシャドー・リーディングや シャドーイングもスムーズに取り組めるはずです。
シャドーリーディング(shadowing reading)
 リスニングに必要な音声感覚を磨く方法にシャドーイング練習がありますが、 誤解を恐れずに言うと一般の学習者がいきなりシャドーイング練習してはだめです。なぜなら、基本的にシャドーイングは、 通訳者のためのハイレベルなスピーキング力及びリスニング力の養成法なので、英語をシャドーイングすることは極めて難しいのです。 私の考えでは、音読の最終チェックとしてシャドーイングを活用するのが望ましいと思います。

 そこで私は、シャドーイングの利点を生かしたシャドー・リーディングでまず音読練習することを薦めます。 シャドー・リーディングというのは、英文スクリプトを見ながらシャドーイングをする方法です。この方法だと、 聞こえてくる英語を文字で確認することができるので、初級・中級者でも無理なく取り組めます。実際、 私が受講したエジンバラ大学の夏期英語コースでも、シャドー・リーディングのレッスンがプログラムに組まれており、 すでに音読トレーニングの一つとして確立されていました。

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