Step 1 基礎トレーニング 

タスクリスニング(task-based listening)
 まず、ニュースに出てくる重要語句の意味と発音をテキストとCDで確認します。 必ず、実際に声に出して読みます。次に、英文の下にある設問を読み、タスク・リスニング―目的達成のためのリスニング―を行います。 この段階では、一言一句を聞き取ろうとするのではなく、設問で問われていることに集中して聞き取るよう心がけます。解答を確認した後、 聞き取れなかったところをチェックし、その原因を分析します。
 
  英語のスピードやリズムについていけないことが原因である箇所は、 あとで行う音読練習の際、特に注意する必要があるので、しっかりマークしておきます。 設問の答がスムーズに言えるようになるまで声に出して練習します。
スラッシュ・リーディング(slash reading)
  同時通訳者訓練法の一つに、英文を読みながら同時通訳する サイト・トランスレーション(sight translation)という方法がありますが、 これは聞いている人が理解しやすい訳出を心がけなければならないので、かなり高度なテクニックを要します。 一般の学習者は自分で内容が理解できればいいのですから、そこまで高度な処理をする必要はありません。 あらかじめスクリプトに入っているスラッシュごとに文を区切り、頭から読み下し内容を理解します。 これをスラッシュ・リーディングといいます。

  そもそも、リスニングというのは聞こえてきた順にセンス・グループ[意味のまとまり]単位で意味を取り、頭の中で理解する作業なので、情報処理の手順としてはスラッシュ・リーディングと同じだということになります。したがって、このスラッシュ・リーディングが速やかにできるようになればリスニング力は飛躍的に向上します。意味の分からないところは、和訳を参考にしますが、できるだけスピーディーに読み下すのがポイントです。

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