網かけ石(鯨石)
昔、久谷の里での話。農作業の邪魔になる二個の岩を村人総出で動かそうとしてた。大きな石でびくともせず、どうしたものかと途方に暮れ困り果てていた。丁度そこへ通りかかたのが、四国の各地を修行していた弘法大師。弘法大師は難渋している村人を救おうと、大きな石に網を被せて天秤棒で担って運ぶ途中、棒が折れて一つは大久保へ一つは今の場所に残ったといわれている。石には網目模様があり、網を被せた(かけた)石=網かけ石と呼ばれている。大きく横たわる状態が鯨にも似ているので、鯨石とも呼ばれている。
     
       
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