第三十段 (2003.09.25) ご本山はじめご支援戴いている寺院、学者、後援者の方々に上半期のご報告を差し上げしこと。

 冷夏と残暑の影響でしょうか、例年より開花が数日遅れていましたまんじゅしゃげも、お彼岸の中日には満開となりました。この季節になりますと,『子規忌過ぎ一遍忌過ぎ月は秋  黙禅 』の句を思い出します。
例年通り9月19日に正宗寺で子規忌(へちま忌)、20日には窪野の閑居跡で窪寺まつり(まんじゅしゃげ祭り)が開催され、23日には月遅れの施餓鬼法要が一遍聖生誕寺・寶厳寺で盛大に執り行われました。

今年は一遍会にとりましては、越智通敏会長、足助威男顧問(一遍研究家)、渡部満泰元理事を喪ったこともあり真に寂しい一年でありました。
            『秋を待つこころに君を喪ひぬ  甲一路 』
新たに小沼大八氏(愛媛大学名誉教授・宗教哲学ご専攻)を会長に迎え、温故知新の精神を尊びながら毎月の例会は40乃至50名の参加を得て欠かさずに開催しております。ご関係者のご支援を心から深謝申し上げます。当地松山にお知り合いの方をご存知であれば、是非「一遍会」の活動をご紹介賜わりたくお願い申し上げる次第です。

ささやかではありますが、インターネットのHPに「一遍会」を掲載致しましたところ多数の方にご覧頂き、関係者として大変喜んでおります。昭和55年に一遍会が発行致しました故浅山円祥師(時宗教学研究所長、寶厳寺住職)の「一遍と時衆」のご注文が多く「在庫なし」でお断りするのに大変でした。
ご本山のご支援を得て最低1,000部の売り上げが可能であれば、再版して多くの方々に目を通していただきたいと考えております。浅山円祥師は昭和51年(1973)9月7日示寂されましたので三十三回忌にはご霊前に捧げたいと願っております。

半年間の「一遍会報」を茲許ご送付申し上げます。ご閲読の程衷心よりお願い申し上げます。
尚、元当会副会長の浦屋薫様には現在顧問になっていただいておりますが、ご高齢でもあり一遍会に関しての用務は一切辞退したいとのお申し出がありました。近々ご住所も移られますので、浦屋様へのご連絡は当方宛にご送付頂ければお届け申し上げます。

  平成15年9月25日   790−0843  松山市道後町2−11−3  三  好  恭  治