第二十八段 (2003・7・7) 第二十六段でご紹介した方から繁多寺・窪野寺跡の写真を撮ってきましたとの嬉しいメールが届きしこと。
拝啓 先日は窪寺跡、閑室跡についてメールのご返事をいただきありがとうございました。本日やっと繁多寺に行き写真を撮りました。先週窪野町に行き写真を撮ってきましたので松山市内は宝厳寺からスタートして何とか回った事になりほっとしております。窪野町には結局一人で行く自信がなく東方にいる知人に同行してもらいました。事前に地図の説明をして頂いてましたのでとても助かりました。藤沢市にいるメル友に一遍会のHPの話をしましたところとても喜んでおりました。その内県外会員になりたいと言うのかもしれませんがその時は又宜しくお願いします。
まだ岩屋寺という課題が残っておりますので少し心残りなのですがこれは秋に持ち越しになりそうです。私は御三戸の軍艦岩がとても好きなので秋にこれと岩屋寺をセットにして見に行こうかと思っています。本当に詳しく教えていただいてありがとうございました。宝厳寺と繁多寺に同行した娘が「お寺回りも良いものだね」と言ったので驚きました。今回一遍上人のご縁で親子で回ることができたことを私も感謝しております。遅くなりましたがまずはお礼まで。
早速ご返事のメールを差し上げました。
メール拝見致しました。 梅雨の晴れ間を見て、繁多寺、窪寺旧居跡をお訪ねになられた由お知らせ頂き有難うございました。私のご案内が少しはお役に立ったとのことで喜んでおります。
例年のことですが、今秋9月20日(土)には窪野で「まんじゅしゃげ祭り」を開催致します。付近一帯にまんじゅしゃげが群生し、この時ばかりは窪野も華やかになります。是非お越しになりませんか。地元のご接待で窪野の新米のおにぎりと地元で作ったこんにゃくの美味しさは忘れられません。素晴らしい写真が撮れるだろうと存じます。
岩屋寺は一遍修行の地として著名ですし、夏から秋にかけては絶好のシーズンと存じます。朝は霧が出て視界が悪くなることもありますが、これが海岸山岩屋寺の「海岸山」の謂れとか申します。
岩波文庫「一遍聖絵」(500円)は手頃ですが、正直云って通読するには難し過ぎていつも中断してしまいます。谷崎潤一郎賞受賞作品である瀬戸内寂聴著の「花に問え」(中公文庫552円)は面白い小説でした。これをご縁に一遍についてお調べいただくのであれば「一遍聖絵」のカラー写真が抜群に美しいNHK出版の栗田勇著「捨ててこそ生きる 一遍遊行上人」(2,800円)をお薦めしたいと思います。巻末に「一遍聖絵」全詞書と略年表がついているので大変便利です。まずはご案内迄。