一 遍 会
一 遍 会
一遍会事務局 幹事 三好 恭治

39 2004.12.5 「NHK俳壇」12月に宝厳寺並びに長岡隆祥住職の紹介が載っています。
 「NHK俳壇」12月号の黒田杏子さんの随筆「和菓子を詠む〜過ぎし日を熱き茶で偲ぶ名菓〜」で宝厳寺並びに長岡隆祥住職の紹介が掲載されています。「拝観料は取らない」のは事実ですが、一遍さんフアンは重要文化財「一遍立像」の前でお布施をお供えしてほしいなあと思っています。お賽銭45円(始終御縁)、おみくじ100円として一人200円〜300円が在家の水準かなあと思いますが如何でしょうか。
 松山に向かうときは心が弾みます。
 この七年、私は結社の仲間と、「四国遍路吟行」を年四回、季節ごとに一回という急がないペースで重ねています。おかげで、四国四県の札所寺はもちろん、四国各県の歴史や風物になじみ、四国通にもなっています。
 「BS俳句王国」その他でNHK松山放送局に出向くことも多く、年に五、六回は松山空港に降り立ちます。毎回、空港から私が、
直行するのは道後の宝厳寺。札所ではなく、遊行上人一遍の寵生寺です。お寺の場所は
漱石と道後に吟行
色里や十歩はなれて秋の風  正岡子規
の句碑が境内にあることで明らかです.昔は花街であったその坂をのぼりつめた正面に山門のある古刹。本堂は柳宗悦が絶賛した木彫りの上人の全身像が祀られています。拝観料をとらないこの寺の清清しい境内には
子規忌過ぎ一遍忌過ぎ月は秋 酒井黙禅
の句碑や、ここを訪れた斎藤茂吉、川田順の歌碑などもあります。四季を通じて、こここそ最上の吟行スポットだと思うのですがめったに人に会いません。御像を拝みたい人、遊行上人について知りたい人は、長岡隆祥ご住職を庫裏に訪ねられたらよいのです。   
子規の忌の月を上げたりネオン坂 杏子
おそらく見頃との和尚さんの予測に従って、郊外の窪寺閑室跡へ。一遍さんが独居参寵さた修行の地。どこまでも咲きひろがる曼珠沙華の緋の海原、林中、林のまわり,畦道すべてを埋め尽くす炎の波。       
辺地辺土この世ののちの曼珠沙華 杏子
38 2004.12.3 別府の「沼田岩夫」さんから鉄輪温泉再生シンポのニュースをお知らせいただきました。
鉄輪温泉再生シンボ(大分合同新聞 04.9.23号)
 別府八湯・銑輪温泉で開かれている湯あみ祭りの特別企画「鉄輪温泉再生シンポジウム・一遍上人と銑輪のまちづくり」が九月二十二日、別府市の温泉山永福寺であった。
 鉄輪温泉を開いたとされる一遍上人について学び、新たなまちづくりを目指そうと、祭りを主催する鉄輪共栄会とONSENツーリズム実行委員会が初めて企画した。
 共栄会の園上重一会長が「鉄輪の新しい再生の道を見いだそう」とあいさつ。一遍上人に詳しい幸弘得さん、永福寺の河野憲勝住職が、一遍上人と鉄輪温泉の関係について説明。市民有志でつくる「一遍上人探究会」が作った紙芝居「一遍上人ものがたり」が初披露された。
 この後、市旅館ホテル組合連合会の鶴田浩一郎副会長、同探究会の後藤美鈴さんがコーディネーターを務めシンポジウムがあった。貸間旅館の活性化、蒸し湯を使った健康保養プログラムの開発など、鉄輪温泉ならではのまちづくりについて議論を交わした。
 最終日の二十三日は、午静十時半から一遍上人法要の後、同十一時から祭りのメーンとなる湯あみ法要、稚児行列がある。
37 2004.9.23 遠隔地個人会員(含インターネット会員)にご挨拶状を差し出しました。
例年にない猛暑と豪雨と台風で日本全土の被害も甚大なものとなりましたがご当地では如何でございますか。遅ればせながらお見舞い申し上げます。宝厳寺は奥谷なる三方山に囲まれた霊地でもありお蔭様で被害は殆どありませんでした。ご休心下さいませ。
気候の異変の為か彼岸花は彼岸の中日より一週間も早く満開となり、窪寺遺蹟を例年通りにお参りしましたが近景よりは遠景の方が印象に残ったという感じでした。当日の愛媛新聞の取材記事や写真はインターネットを通してご関係者には連絡致しました。アドレスを一報いただければ電送申し上げます。
この季節になりますと決まって下記の句を思い出します。
子規忌過ぎ一遍忌過ぎ月は秋 黙禅
例年通り9月19日に正宗寺で子規忌(へちま忌)、20日には窪野の閑居跡で窪寺まつり(まんじゆしやげ祭り)が開催され、23日には月遅れの施餓鬼法要が一遍聖生誕寺・資厳寺で盛大に執り行われました。
ホームページ「一遍会」を掲載しまして約2年経過しましたが延4,500人の方にご覧頂き感謝しております。特に遠隔地の方や学生さんからのご照会もあり大変喜んで居ります。毎月速報にて例会講師の講話内容を掲載致しております。
今春からインターネット個人会員制度を企画し毎月インターネットに載せられない情報をご提供し、ご便宜を図って居ります。ご参考までにHP「一遍会」の内容の一部を添付させていただきました。ご笑覧いただければ幸甚です。
付録の「熱田津今昔」は郷土史研究のエッセイですが道後周辺の紹介をさせていただいて居ります。「熱田津古道」を発表致しましたら反響があり、中世までの修験者や遍路の歩いたであろう山道を歩いてみたいとの希望者もあり驚いています。
但し古道の殆どが民有地の蜜柑畑になっており実現には紆余曲折がありそうです。目下「道後八勝十六谷」の伝承を確認中です。十八谷の一番奥にありますのが奥谷で左右に法師谷と尼谷があり・‥といった具合です。
ご指導をいただいております梅谷繁樹師の NHK宗教の時間 『一遍の語録をよむ』も後半に入ります。一遍会会員一同全員で視聴しております。引き続き一遍会の運営に努力してまいりますのでご支援の程宜しくお願い申し上げます。近況報告を兼ねて一遍会HPのご紹介をさせていただきました。 * 『一遍の語録をよむ』 下 は9月27日(月)発売予定です。(NHK出版調べ)
36 2004.9.11 窪寺祭りへの誘い
今年の「窪寺祭り」は9月20日(月曜日)に開催されます。従来は一遍上人が入寂されました正慶二(1289)年8月23日に因んで一ケ月遅れの御命日(秋の彼岸)に行事をおこなっておりましたが、当日は宝厳寺で一遍上人忌と施餓鬼法要が執行されておりますので、至近の休日に開催することに致しました。
 本年は新たな企画として遍路宿「坂本屋」が加わりました。坂本屋 「久谷の里で遍路映画」
 参加費:500円(昼食ご接待を含みます。)
 窪野は江戸の昔から遍路との深い、長いつながりがあり、久万からの遍路道は三坂峠を 下って窪野に入ります。坂本屋では多い日には畳一枚に二人として四十人もの遍路客が身 を寄せ合うようにして一夜を送ったとのことです。詳しいことは現地で中川重美理事がお 話をする予定です。尚、例年念仏堂でご接待をしていただいておりましたが、今年は遍路  宿「坂本屋」で頂戴させていただくことになりました。  
 彼岸花が美しく咲く休日でもあります。交通は不便ですがお出掛けになってみては如何でしょうか。マイカーが便利ですが、伊予鉄バス利用の方もおられると存じますので、丹  波バス停から軽トラックを利用して頂ける様に準備しております。荷台にしっかり掴まっていただければ山道も大丈夫です。当日は今村・三好理事が伊予鉄バスに同乗致します。足に自信のある方は、歩いて三十分の窪野の山道散策をお勧め致します。 
) 日程 平成16年9月20日(月)  10:30〜12:00 窪寺旧跡ほか  説明 中川重美理事
12:00〜13:00 曼珠沙華群落見物 案内 中川重美理事 
13;00〜14:30 遍路宿・坂本屋 説明 中川重美理事
地元のご接待 
  窪野町北谷(念仏堂前)集合 駐車場あり
アクセス 原則自家用車ですが、公共交通機関では左記が便利です。
〔往路〕 伊予鉄バス 松山市駅発 9時10分(丹波行)   丹波着  9時59分
丹波バス停から会場まで車の送迎があります。
尚、丹波バス停〜窪野・念仏堂までは徒歩30分程度です。
天気が良ければ散策などいかがでしょうか。 
〔復路〕 伊予鉄バス 丹波発 15時29分 (市駅行) 松山市駅着 16時17分 
連絡先 三好宛  TEL&F 089−923−0647  メ−ル miyoshik@tau.e-catv.ne.jp
35 2004.8.28 恒例の一遍忌(まんじゅしゃげまつり)が新企画で開催されます。
秋の彼岸の一日、豊かな自然の中で過ごしませんか。
日時:9月20日(月) 休日です。
場所:窪野年仏堂前集合
講師・中川 重美 氏(一遍会 理事)
会費:500円(昼食弁当代に充当)
行事:
(1) 窪寺旧跡見学
(2) まんじゅしゃげ畑見学
(3) 遍路宿「坂本屋」(窪野町桜地区)見学。.
遍路宿「坂本屋」の詳しい説明は中川重美理事が現地で行います。
(4) 昼食・休憩は「坂本屋」です。
交通・アクセス
原則 自家用車でお願いします。
その他の方は伊予鉄バス丹波行(市駅9:10発)をご利用下さい。終点丹波から現地まで送迎致します。帰途は丹波発15:29で市駅着16:17です。
34 2004.8.1 道後村まつりが台風一過後の8月1日始まりました。
例年は道後公園北口にある一遍さんの刻んだ「南無阿弥陀仏」の刻印がある湯釜薬師の前で温泉祈願して始まるのですが、今年は・・・。
実は昨夜9時頃に「台風の目」が松山の中心部を通過し、一時は大荒れでしたが被害はありませんでした。そのため本日(8月1日)午前9時半から道後温泉の本館と別に運営している「椿の湯」の2階に移動して「湯釜薬師への祈祷」がありました。一遍会からは事務局が出席しました。
この湯釜は伝承では8世紀に行基が道後に来湯時に造ったといわれますから1200年も経過したことになるのですが・・・この後「松山祭り」そしてお盆行事と慌ただしく伝統行事が続いていきます。
33 2004.6.20 阿部春子さんの「ほのぼのコンサート」が開催されます。
一遍会会員の阿部春子さんの第8回チャリティほのぼのコンサートが下記により開催されます。阿部さんは今春の一遍生誕会では宝厳寺本堂で独唱していただきました。是非微笑を浮かべた阿部さんの優しい歌声を聴きに出掛けませんか。今秋の窪寺まんじゅしゃげ祭りには顔を出していただける予定です。
日 時:平成16年6月27日(日)  14時00分〜16時00分
会 場 :テレビ愛媛 ビビットホール
参加料: 2,000円(コーヒー・お菓子つき)
曲 目:▼母さんの歌▼叱られて▼青い眼の人形▼美しき天然 ▼さとうきび畑▼浜千鳥▼島原地方の子守歌ほか
32 2004.6.12 一遍会インターネット個人会員を募集しています。
HP「一遍会」を掲載してから約2年・・・熱心にご覧頂き有難うございます。この間、四国遍路や「一遍聖絵」ゆかりの地へのご案内、地元の古書肆のご紹介などなどいろいろとお尋ねいただき有難うございました。春には「メル友」の方二組と宝厳寺で語らいの至福のひとときを持つことができました。
一遍会の理事会の承認を得て「一遍会インターネット個人会員」を募集し登録していただくことに致しました。月例会の講師のレジュメや配布資料、機関誌「一遍会報」(隔月刊)、お問い合わせなどなど主にインターネットと郵便を使って交流を深めていくことにしました。年会費は3,000円で対応します。郵送料が高いですからギリギリの予算になりそうです。尚団体の場合は賛助会員(年額10,000円)でお願い致します。

会員申し込みは振替手数料を考えて是非3年分9,000円でお願いします。ご都合が悪くなれば、手数料相殺の上、年単位で払い戻しさせていただきます。ご安心下さい。
【振り込み先】伊予銀行道後支店普通預金口座名 「一遍会 会計三好恭治」「口座番号 NO.1174223」

早速東京都杉並区のK・Tさんと松戸市のW・Hさんから入会のお申し込みを頂きました。有難うございました。
31 2004.6.12 一遍会例会にNPOのお客人が参加されました。
現在道後でもっとも注目を集めている活動の中にNPO法人アジアフィルムネットワークの「旧朝日楼にぎわいフォーラム」があります。朝日楼は元遊郭ですが宝厳寺山門下にあります。この場所を基軸にして湯之町のにぎわいの「場」の想像・創造に取り組んでいます。
6月度例会に副代表の原口康夫さんと同じく副代表の北側博嗣さんが出席、ご一緒に勉強しました。宝厳寺総代の蜂須賀俊一さんも出席です。子規記念博物館の天野祐吉館長さんも熱烈な一遍フアンですから新しい動きが出てくるのが楽しみです。もっとも地元の旦那衆は目下静観中ですが・・・
30 2004.5.31 全国の窪寺さん集まれ!!!
本年7月19日(月)「海の日祝祭日」に 長野市安茂里の「窪寺」の地で、第3回くぼでら大集合なる催し物が開催されます。
信州小田切の里は 実は2箇所ある。佐久郡小田切と長野市小田切である。通説では佐久郡小田切が一遍上人絵詞に描かれた念仏踊りの創始地である。長野市の小田切で絵詞の「小田切の里」と見比べてみると新発見があるかもしれません。残念ながら松山市には窪寺姓は皆無です。
お問い合わせは 一遍会事務局 Tel&Fax 089-923-0647 E-mail まで。
「窪寺」 姓 全国調査結果
順位 名前 カナ名 人数 累積人数 累積人数比率
5124 窪寺 クボデラ
28
1592556 89.2462%
苗字の検索 苗字の研究
29 2004.3.26 梅谷繁樹師のNHK宗教の時間が四月開講です。
一遍会でも特別講義をお願いしました時宗西市屋道場西蓮寺ご住職の梅谷繁樹師のテキスト『一遍の語録をよむ(上)』がNHKから出版されました。4月から一年間の予定で放送されます。ラジオ第2放送で毎月一回原則として第2日曜日です。
一遍会の例会は毎月第2土曜日ですから都度内容の予告をしてまいります。定価は893円です。是非購入されて静かに梅谷先生の講義をお聞きしようではありませんか。
28 2004.2.3 新お上人の熊野参詣と真光寺参詣が3月上旬にあります
旧聞に属しますが、加藤円住師には平成15年7月23日に時宗法主・遊行上人七十四代を相承され、他阿真円と称され10月24日に晋山式を挙行されました。今春3月には熊野参詣と真光寺に参詣されます。
時宗の三大聖地の一つである一遍生誕寺である道後・寶厳寺に参詣されないのは如何なる事由なのか、いささか疑問に感じています。一遍生誕あってこその時宗ではありますまいか。新お上人の寶厳寺参詣を地元では鶴首してお待ちしています。
27 2004.1.29 一遍会の活動が「京都・中外日報」に掲載されました。
1月22日付の「京都・中外日報」に一遍会の現状が詳細に紹介されています。宗教関係の専門日刊紙(週3回)ですから新聞を直接ご覧いただけなくて残念です。後日リンクして紙面をご覧いただこうと考えています。
「京都・中外日報」記事  無料ダウンロード 「京都・中外日報」別冊記事
26 2004.1.16 京都・中外日報の取材がありました。
1月16日午後、京都にある「中外日報社」の解説委員津村恵史氏が寶厳寺に取材に来訪されました。今回は一遍会活動の取材が中心で、寺院或いは檀家、信徒が中心ではなく、文化団体として活動している実態がマスコミの眼からみて極めて新鮮で、停滞化した日本仏教界に警鐘を鳴らすものだという視点でした。いやはや、面映い感じで約2時間応対しました。どのような記事になるのか、興味半分不安半分といったところです。
一遍の【捨ててこそ】と元会員の坂村真民翁の【念ずれば花開く】が同根であるという説明は随分興味があったようです。
宝巌寺墓地の坂村真民翁寿墓
25 2004.1.10 1月度例会(新年懇親会)は50名が出席し盛大に開催しました。
1月10日開催の例会の内容を記録しておきます。
「十念仏」の後、@小沼大八会長の年頭祝辞、A92歳渡邊雄登三翁の卓話、B吟道明教館松本松陽(会員)一門による【十一不二頌】ほかの吟詠で第1部終了。第2部は玉井貞子最高齢媼の乾杯の後、阿部春子さんの歌唱、中川重美・風本幸子、今村威理事ほか多数の熱唱、西岡千頭・清家賢一・山岡光三長老のスピーチ・・・大人の最年少は19歳の青年、子供の最年少は四歳と四世代構成となった。司会運営は三好恭治・熊野伸二理事、段取りは矢野敬子理事で取り纏めました。
会費は1,000円で弁当と発泡酒と清酒、清涼飲料と盛り沢山でアメリカ土産の「松井選手のノーサインボール」や渡辺翁の色紙が有志に配られました。渡辺翁は三好理事の中学時代の恩師・・・長い長いお付き合いであります。
今年は不参加の皆さんも来年は是非ご参加下さい。今秋の窪寺まつり(まんじゅしゃげ祭り)も楽しい行事を企画中です。