動物が生きていく上で、食べる事は必要です。
そして、生きる為にはエネルギーが必要ですから、高カロリーの素材程美味しく感じる様に出来てる訳です。
美味しい物を食べる事がイコールで生き抜く事に繋がってた訳ですよ。
それが現代の様に効率的に食材を生産し、物流も発達すると、美味しい物をいつでも何処でも手軽に食べられる様になってしまいました。
動物の体の仕組みって「好きな時に好きな物を好きなだけ食べる」等と言う事は想定されてないみたいです。
とにかく摂取した栄養は、どれだけ体内に余っていようとも外に捨てる事はせずに全て体内に溜め込んでしまいます。
それがこのお腹のお肉な訳ですね(汗)。
そして、脂肪を貯めすぎるという事態を想定されてない人間の体は、脂身に内臓を侵食されながらも更に貯め続け、その状態でも更に食欲は高カロリーな物を摂ろうとする訳です。
バカですよねぇ~人間の体って。
人によって食欲の強さは差があるようですが、本能を抑え込み続ける事は正直辛いって人も多い事でしょう。
私も、何も意識しないと際限なく食べ続けてしまう様なタイプです。
あまり食欲が強くない人とか、意志で節制しなくても太らない人なんかは羨ましい限りです。
しかし、私自身も「太る事による容姿に対する影響」は気にしないので、結構放置してました。
別に太ってないのに美容の為と言って減量する事には、今でもあまり感心しませんし。
そもそも日本じゃ「ダイエット=減量」ですが、本来の意味は「規定食」であって、太っている人が痩せる為の食事と同時に痩せている人が太る為の食事という意味もあるらしい。
量を減らす事が目的ではなく、「適正量にする事がダイエットである」って事ですね。
食べないで痩せるとか、同じ物だけを食べ続けて痩せるとか、そんなのはダイエット法とは言えないンですよ。
そんな訳で、「こういうことをしてはいけませんよ」という事例を、実体験のみを元に書き出してみましょう(^^;)。
(ダイエット自体に関してはまた別記します<(_
_)>)
さて
私の場合はあくまで健康の為だった為に(別記”砂糖漬け”参照)、目標は体のサイズではなく「体重の減少」一点に絞りました。
先に目標体重を決める事も、月に●キロ落とすという数字を決めず、ただ「体重の減少」のみです。
ここで小難しく「栄養のバランスが~」とか言い出すと、逆にそれが逃げ口上になってしまいますんで、今回はそれも抜きです。
そして私の性格からして長期戦は向かない為、短期決戦です。
と、私なりの方針が決まった所で、次は方法です。
あまり減量の知識がなかったモノで、先ずは色々とネットでお勉強を。
ネットの場合ウソもホントも入り交じって流れてますから、とりあえずは鵜呑みにもせず、疑りもせず、ただひたすらに知識として脳みそに叩き込んでいきました。
そんな中で大体共通してる事として「人間が使うエネルギーの半分以上は基礎代謝で消費するのであって、運動で使われるカロリーなんて日常動作に毛の生えた程度の消費量しか加算されない」って事です。
要するに運動は鍛えるもので、痩せる事には向いてないと。
目的はあくまで体重の減少なので、今回は運動よりも食事量を激減させる事が重要だなと判断し、一気にほぼ絶食状態へ突入。
するってぇと、確かにあれよあれよという間に体重は落ちていきましたよ。
周りの人から「日に日に痩せていくのがはっきり分かる」と言われる位にすっごい勢いで痩せていきました。
この場合健康的にダイエットしてるのではなく極度の飢餓状態に追い込んでるだけなのですが、今回はそれが思惑通りなのでOKです(医学上はNGでもね)。
・・・はっきり言いますが、食事量を減らすなんて出来ないもしくは長続きしないなんて言うのなら、減量なんて無理だと思いますよ。
変な補助食品等を使ったり、怪しげなマッサージ器具の様なモノを使ったりという逃げ道に頼って効果があるなら、医者だってそれ薦めると思いますよ(^^;)。
数々の宣伝文句はともかく、私自身はその手の類を全く信用してなかったので、使っていません。
ですんで、ダイエット用の栄養補助系サプリや補完食等も使わなかったんですが、それらすら抜きで続けると明らかに体のあちこちに栄養障害の症状が出始めました。
そりゃそうです。
お腹に溜めた脂肪をエネルギー源として生きてる状態な訳ですが、それって「油だけ飲んで人間が生き続けられるのか?」って話ですよ(^^;)。
超偏食状態ですよね。
まず現れたのが”皮脂が出ない”です。
ホントに、額すらカッサカサになります。
その後、粉吹き芋の如く肌が荒れてきたんですがコレを「油分がないから」と思ったら、実は新陳代謝が殆ど行われなくなったあげくの状態だと後で分かりました。
荒れたら荒れっぱなしです。
クリーム塗ろうが薬塗ろうが、荒れた肌が治らないんです。
この地点でも、更にダイエットを強攻すると、次に気がついたのが「爪と髪が伸びない」です。
この地点で2ヶ月位経ってたんですが、爪と髪が殆ど伸びていない事に気付いたんですよ。
この辺りから「流石にやばいかも」と思い始めたんですが、もう一絞りしておこうと思い、更に強攻。
で、3ヶ月経った頃に目眩と立ちくらみが酷くなり、瞼の裏側(要するに結膜ね)の色が白色に変化。
えぇ、貧血です。
一応、月一回血液検査して経過観察して貰ってたんですが、赤血球数とヘモグロビン率が見事に右肩下がり。
しかし、血液中の鉄分はちゃんとあったので、これは栄養障害による造血能力の低下と見られます。
一般に女性がなりやすい鉄欠乏性貧血ではなく、すべての細胞の元となっている”タンパク質”の欠乏の気配。
その次の月(つまり始めて4ヶ月後)の血液検査で、ついに「今すぐダイエット止めなさい」とドクターストップがかかり、ここで断念。
この頃の状況は、座った状態から立つ場合、必ず立ちくらみを起こすので何かに捕まっておかないと倒れるような状態でした(笑)。
血圧も激減し、ダイエット前は160/90位だったのが100/55位まで激減。
立ちくらみの原因はこの血圧の急激な低下に脳が適応出来なかったモノと思われます。
ずっと低い場合はそれに慣れる為、低い事自体はあまり問題ではないらしいのですが、急激に下がると適応出来ないみたいです。
そして、体温が34度台に迄下がってました。
人間は33度台に迄下がると生体活動が維持出来なくなるらしく、34度台というのは結構危険な状態な様です。
高脂血症の判定基準であるTG値が下限を下回り、エネルギー切れ状態。
そして何故か総白血球数も激減。
医者がこちらの方を大変気にし、白血球の成分分析までする羽目になりました(-_-;)。
ま、体の方はある程度予測できたことだったんですが、予想外だったのが脂肪と一緒に「やる気」も無くなった事です
全てにおいて集中力が保たなくなったというか、慢性的な倦怠感を感じっぱなしになってしまいました。
やっぱし、無茶はいけないと今更に思う今日この頃です。
原因は分かりませんが、ホルモンバランスが崩れたとかそんな類かなぁ~?って。
それって更年期障害の始まりか?。
明らかにきっかけを作ってしまったのは確かな様ですが、まぁしゃぁない。
精神的に追い込まれて鬱になってる訳ではないので、ま、ほっとけばいずれは慣れるでしょうと思ってますけど・・・。
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