とるこなほん
トルコ関係の本はいろいろ読み漁ったんですが、人に借りたり、図書館で借りたりして、
タイトルをわすれちゃったものもたくさんあります。
ここでは、手持ちのものと、記憶に残っているものを書いてみました。

コンスタンティノープルの陥落
ロードス島攻防記
レパントの海戦
塩野七生 ヴェネツィアを主体にして描かれていますが、キリスト教国とオスマン帝国との攻防を1453年のコンスタンティノープルの陥落から、1571年のレパントの海戦までをドラマティックに描いたもの。
イスタンブールの街歩きに感慨深いものを与えてくれます
ワタシはレパントの海戦で号泣しました。
海の都の物語 塩野七生 こちらもヴェネツィア共和国についてかかれたものですが、ヴェネツィアの仮想敵国、あるいは、敵国として、オスマン帝国のことが詳しく描かれています。
愛の年代記 塩野七生 この本に掲載されている「エメラルド色の海」が、オスマン帝国の海将ウルグ・アリと、イタリアの一人の夫人との物語。
何度読んでも泣く…。
バルバリア海賊盛衰記 スタンリー・レーン・プール 北アフリカから、スペイン・イタリア沿岸を拠点に、地中海を荒らしまわった海賊たちの年代記。オスマン帝国海軍のパシャでもあった海賊たちのことについても、詳しく描かれています。
海賊の世界史 フィリップ・ゴス こちらは世界の海賊史ですが、バルバリアの海賊として、トルコのパシャたちのことにも触れています。
キリスト教とイスラム教 ひろさちや 多くの日本人にとって、おそらくあまりなじみのないイスラム教というものを、キリスト教と比較して、分かりやすく解説してあります。文章も読みやすい。イスラム教とは、中東というあの環境から生まれた生活宗教であることがよく分かります。
宗教や生活環境が違うと、考え方も生き方も違ってくる。
それを「違う」から否定するのではなく、「違う」から分かり合える喜びもあり、「違う」から摩擦も起こる。でも、「違う」から面白い。
これで、ちょっとしたイスラム教通になれます。
カッパドキア はるかな光芒 作者忘れました… 図書館で借りたので、いま手元に無い…。
カッパドキアの歴史と地理についてくわしく描かれています。
フレスコ画の説明もあります。
カッパドキアを訪れる前に読んでおくと、浸れるかも。
イスタンブール 時はゆるやかに 渋澤幸子 イスタンブールを一人旅した著者のエッセイ。
おそらく、当時とはトルコもずいぶん変わったんじゃないかな…。
天は赤い河のほとり
(漫画)
篠原 千絵 現代の女子高校生が、ヒッタイト時代のトルコにタイムスリップ。
時の皇太子と恋に落ち、歴史の荒波にもまれながら、彼女自身の持つ隠された才能によって、皇帝妃となっていく。
少女漫画らしい設定ではあるけれど、痛快で、そのスピード感と勢いのある展開力で一気に読ませる。
ヒッタイト文明にちょっぴり詳しくなれます。
トルコで私も考えた(漫画) 高橋由香利 トルコに魅せられ、トルコ人と結婚した作者の、トルコ生活エッセイ。
金のアレクサンドラ(漫画) 文月今日子 ヴェネツィア貴族の娘が、海賊の青年と恋に落ちて冒険に出るお話。トルコはあんまし出てこないけれど、のちのトルコ海軍のパシャになる赤ひげバルバロッサが悪役で登場。
サラディナーサ(漫画) 河惣益美 実在した海の傭兵隊長アンドリア・ドーリアをモデルにしたという架空の海の傭兵団フロンテーラ一族の物語。
作者独特の世界に引きずられて一気に読めます。
レパントの海戦から、スペイン無敵艦隊がイングランド海軍に壊滅させられる時までの時代を、発想豊かに描いています。
これもトルコはあまり出てきませんが、西洋史の主人公が地中海から太平洋へと移っていった時代のものとして、わかりやすい。