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顎関節症

顎関節症
 物を噛んだり口を開けるときの支点となる顎関節は、回転運動だけではなく関節円板と呼ばれる軟骨のクッションの上を関節の突起が前にスライドするという複雑な動きをします。そのため、口の動きや回りの筋肉の緊張によって関節を動かす筋肉や関節円板、骨に慢性的に負担がかかると、耳の周囲も含めて様々な症状が惹き起こされます。現代は固いものを食べなくなった、ストレスが多くなったなどの理由から、顎関節症は増えており、潜在患者は中学生の1割、高校生から成人の2割との報告もあります。

症 状:
開口時の痛み
開口制限(正常で4~5cmの開口量が3cm以下になる)
開口時の雑音(カクカクなどのクリック音)
肩こり、耳鳴、頭痛、耳痛、側頭部の違和感

原 因:
関節自体の異常; 関節円板の消耗、関節の骨の変形
咬合(噛み合わせ)の異常; 抜歯や虫歯、歯周病(歯槽膿漏)による咬合運動の異常
筋肉の過緊張; ストレス
★無意識に歯と歯を合わせる癖(Tooth Contracting Habit);くいしばり・歯ぎしりが1日20分以上
*複数の原因が重なり合った時に起こることが多いですが、筋緊張が主原因のことが多い。

分 類:
Ⅰ型;咀嚼筋障害  筋肉の痛み   
Ⅱ型;顎関節痛障害  関節周囲組織の障害 
Ⅲ型;顎関節円板障害       
Ⅳ型;変形性顎関節症 骨の変形 

当院での治療:初期治療を行ないます。慢性的な場合は口腔外科、矯正歯科に紹介します。
①薬物治療;消炎鎮痛剤、筋緊張緩和剤、精神安定剤
②理学療法;温熱療法(ソフトレーザー、マイクロ波)

口腔外科での治療
①咬合異常の矯正;一般的な歯科治療、矯正、補綴
②スプリント療法;マウスピースを装着  *適合不全にも注意
③関節内手術   *開口障害や痛みが極端に強い場合にMRI検査にて判断
④咬合分析治療(アキシオグラフ) *歯学部附属病院レベルでの治療

セルフケア法:
①あごの安静:やわらかい食事を心掛ける、「くいしばり」をしない。 リラクゼーション;閉口―上下の歯を離す―顔面の筋緊張をとる
②口を開け過ぎない
③湿布:慢性的な鈍痛、筋緊張→温湿布、ぬるめの入浴。  急性の痛み→冷湿布
④マッサージ:咬筋や側頭筋のこりを感じる部分を円を描くように揉みほぐす
⑤姿勢:肩が凝るような姿勢を長時間続けない、うつ伏せ寝を避ける
⑥運動とリラクゼーション:
あごの運動;口をゆっくり開け閉め、あごを側方に動かす、頭や肩を回してストレッチングする
リラクゼーション;椅子に座り、徐々に全身の力を抜いていく
全身運動;水泳やウォーキングなどでストレスを解消する
固いものを噛んであごを鍛える; *成長期の小児では大切ですが、成人では逆効果となるので注意して下さい。

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