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声がれ

声がれ

嗄声(させい)

 のどぼとけの部分(喉頭・こうとう)の中にある声帯は、男性で100~150Hz、女性で200~300Hzで高速振動して声を作り出す、筋肉の上に粘膜が覆った白く引き締まった帯です。様々な原因で声帯の変形や動きの異常が引き起こされると、声がれとして自覚されます。声がれを来す主な病気と声の健康法をご紹介します。

 風邪の炎症、喫煙、アレルギーなどが原因で、急性喉頭炎慢性喉頭炎が、また、加齢の影響などで声帯の筋肉のやせから空気がもれるために声がかれる声帯溝症が起こります。声の使いすぎによる声帯の酷使で、声帯の最も振動する部分に小さなしこりが出来たものを声帯結節と言います。歌手や学校の先生、学童によく見られます。学童期の結節は成長と伴に自然に良くなることが多いのですが、大人の場合、手術しないと改善しないケースもあります。高速振動するため毛細血管が切れたり慢性刺激を受けやすいことから、声帯ポリープや、声帯全体が腫れるポリープ様声帯が出来る場合もあります。また、各種の良性腫瘍も発生します。このような場合、まず声の安静や内服薬、吸入などの薬物治療を試みますが、改善しない場合は、喉頭微細術という手術も行ないます。癌も発生します。声帯から発生した喉頭癌は放射線治療が有効な場合が多く、早期発見すれば根治する可能性もあります。特に喫煙習慣のある人で、進行する声がれや持続するのどの痛み、血痰が続く場合には早期に専門医を受診することをお勧めします。生理的な変化として変声(声がわり)があります。これは、12~13歳頃に第2次性徴で喉頭が成長するために、男性で約10mm、女性で3~4mm声帯が伸びます。声帯が伸びると振動の周波数が低くなるため声が低くなるのです。また、甲状腺や性ホルモンの異常や、声帯を動かす神経の調節異常や麻痺、精神的な緊張からも声がれが起こります。

 声帯が弱く、よく声のかれる人は発声法に注意するだけである程度悪化を予防することができます。リラックスして、のどの回りの筋肉の緊張を取り、「ハーッ」という感じでお腹から息を吐く感覚の発声を心がけてみて下さい。もちろん、喫煙や飲酒、カラオケはほどほどにして下さい。

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